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第543号 礎(いしずえ)

こんばんは。パピーいしがみです。

今日のメルマガは、たった一文字「礎(いしずえ)」です。

基礎の「礎」ですね。

「基礎」や「基本」はとても大事!勉強でもスポーツでも、同様の言葉を聞いた事が有ると思います。

これは、習い事や「上達」が必要になる事にはすべて、最重要項目として挙げられていますよね。

実は、子育ても同じなんです。

どんな子育ての方法を持ってしても、全ては、この「基礎」の上に建てられるんですね。

そしてその「基礎」というのは“自分自身の存在価値”だと私は思っているんです。

私達は誰かに「好き」と言われたら嬉しいですよね。

それは「好き」と言ってくれた人には、私の「存在価値」を認めてもらったからです。

これを“誕生~成人”までの「子育ての時期」に、一番、その人にとって重要な“お母さん”にお願いしたいのです。

大好きなお母さんに「あなたには存在価値が有る」って、教えてあげてほしいんです。

それは「あなたが大好きよ、大事な人よ」って、言ってもらう事。雰囲気を感じさせてもらうことなんです。

「あなたが大好きよ♪」これは、子供にはとても大事な礎です。

「僕は(私は)お母さんに好かれているんだ」それをしっかり認識させてあげられる事ができると、子供は、さまざまな苦しみや辛さにも負けず、頑張って乗り越えていける力を身につける事ができるのです。

反対にその礎が築かれないと・・・・・・。

今日のメルマガはちょっと長く、又、いつもよりも少し重いかもしれません。

今日のメールのご紹介は、「一人でも同じ悩みを抱えないように、私の失敗談をお話しして差し上げて下さい」というメールを頂いた事からの掲載です。

ただ、最初に申し上げますが、

これは失敗談ではありません。

もうすでに良い兆しは見えてきています。

それは、お母さんが今までと違う考え方をし始め、それが、子どたちに伝わり始めたから、だと私は思います。

では、どんな内容だったのか、お話ししますね。

Aさんからこのようなメールを頂いたのです。

ココから・・・

私は、中学生の姉妹の母親です。

実は今、大変悩んでいるのです。

娘たちは自分に自信がもてず、そのためにここにきて、たくさんの問題が発生してきました。

思春期に入ったこともあり、とても複雑な問題です。

我が家は家族で飲食店を営んでおります。

娘たちが一歳のときに始めたお店で、そのため私は一日中仕事のために、娘たちと接する時間が少なく、また忙しいことを言い訳にして、余裕のある育児がまったくできてこなかったのです。

もちろん愛情はあふれるほど持っていましたが、それをうまく表現できてこなかったと、今になると思います。

娘たちに今、数々の問題が発生しているのは、きっとこれまでの自分のせいだと思っています。

娘は自分に自信がもてず、嫌悪感ばかりが大きくなり、自傷行為までしています。学校にも思うように行けません。

ココまで・・・

このような内容のメールでした。

「自傷行為がある」とあったので、緊急を要するかもしれない?と思い、「詳しいお話を聞かせて下さいますか?」とお返事しました。そしてこのようなお返事を頂いたのです。

ココから・・・

早速のお返事をありがとうございます!

まさか、こんなに早くにお返事をいただけるとは思いませんでした。感謝いたします。

今回の子供たちの問題に関し、その起因として思い当たること、とのことですが・・・

それは私があまりにも子供たちと過ごす時間が短かったことです。

前回のメールでも書きましたが、私は家族で飲食店を営んでいます。下の娘が一歳三ヶ月のときにオープンしました。夫がオーナーシェフです

最初はお手伝いだけのつもりでしたが、実際にオープンしてみると、とてもそうは言っていられなくなりました。

すぐに娘たちを保育園に預け、私は朝から夜の10時、11時まで毎日働きました。

なかなか経営が軌道に乗らず、毎日不安な気持ちを抱えながら、それでも必死に働いて、次第に仕事にやりがいを感じるようになりました。ますます仕事にのめりこみました。

「子供たちの為にも一生懸命働かなくては!」と思っていました。

幼少のころから、娘たちと接するのは、朝食を食べさせ、保育園に登園させる時。そして、お迎えの時。それだけです。

家まで連れてくると、私はすぐに仕事に入り、後のことは私の母にバトンタッチです。

仕事が終わって自宅に戻ると、すでに子供たちは眠っています。(1階が店舗、上の階が住居になっています)

そんな生活を娘たちが1歳のときから、ずーーっと10年以上続けているのです。

定休日は木曜なので、土日もお出かけどころか店が週末は特に忙しいので、ほとんど一緒に過ごすこともありません。

私はいつも時間に追われていました。

ランチタイムとディナータイムの間のわずかな休憩時間に、ちょっと娘たちと買い物に出かけても、「早く、早く」とまくし立てました。

「早く着替えなさい」「早く宿題をやりなさい」

わずかな接触時間はいつも注意することばかりでした。

褒めることも全くしなかったわけではありませんが、心がこもっていたかどうか・・・。

「ママ、一緒にいられなくてごめんね」というより「ママは仕事なんだから仕方ないでしょ!」というスタンスでした。

娘たちは年齢が近く、そのうちのひとりは小児喘息があり、小さいころは何度か入院したりずっと通院もしていました。

そしてもうひとりの子は特に駄々をこねる子でした。自分の意思が通らないと、ひっくり帰って執拗に泣き叫びました。

時間のない私はイライラして、「わがまま!」と言って、頭ごなしに叱り付けました。

そして私はバタバタと、また仕事に向かうのです。

1年ほど前、小児喘息だったほうの娘が急に学校の教室に入れなくなりました。

たくさん人のいるところに行けなくなったのです。

軽い欝だと言われ、心療内科に通いました。そこでは「お母さんが忙しすぎることが起因しているのでは?」と言われました。

涙がでました。私は何のために一生懸命仕事をしてきたのだろう?わからなくなりました。

でも、私は仕事をやめることができません。相変わらず私は忙しく、でも経営状態も厳しいので、とても人を雇うことができないのです。

それでも娘は次第になんとか元気を取り戻し(薬はつかっていません)1年かかってやっとごく最近になって、普通の学校生活を送れるようになってきました。

ところが今度は、もうひとりの娘の様子がおかしくなってきました。食欲不振から始まって1ヶ月で5キロも痩せてしまいました。

悩みの発端は友達関係のようです。

周りの友達に比べ、自分ばかりが劣っているように思い込んでいます。

そして、クラスの周りの友達がいつも自分のことを悪く言っていたり、笑っているようにも感じてしまうようなのです。

いじめも受けていると感じています。

段々に学校に行けない日が増えて、リストカットをするようになりました。

根本的な原因は、やはり自分に自信が持てないことだと思うんです。

そして、どうしてそうなったかと言えば、娘たちが小さかったころの大事な時期に、私が気持ちに余裕を持って包み込んであげられなかったこと。

無条件の愛情を心から実感した経験が乏しい・・・せいではないのではないか?とそう思っています。

本当はすごくすごく大切なのに、私はその愛情をうまく表現できずに「親が一生懸命働いている背中を見せていれば・・・」なんて自分に都合よく思って生きてきました。

私自身は、パピーさんと少し似た生い立ちと言えるかもしれません。

両親は成績優秀な学生時代を過ごした、頭の切れる人たちです。

私が子供のころはいつも親に「私たちは勉強ができたのに、おまえはダメなやつだ」と言われて育ちました。

私は「自分はダメな人間だ」と思い込み、そのため社会に出てから自分に自信が持てずに、ずいぶん苦労しました。

だから、私の子供たちには自分に自信を持たせたい・・とそう願っていたはずなのに本当に情けないです。今になって気付くなんて・・・

長文になり、本当に申し訳ございません。お感じになられましたこと、率直にお聞かせいただけましたら幸いです。

ココまで・・・

私は頂いたメールを読んで「これはまずいぞ!」と感じました。事は深刻だと思いましたし、まさに緊急事態です。

娘さんも、リストカットをするほどになってしまっている。すぐにお母さんの考え方を変えてもらわなければならない・・・。

私は、厳しい言い方でお返事しました。

ココから・・・

Aさん、こんにちは。パピーいしがみです。

メール、拝見しました。

Aさんとしては、「娘たちが小さかったころの大事な時期に、気持ちに余裕を持って包み込んであげられなかったからだ。無条件の愛情を、心から実感した経験が乏しいせいだ。それは、仕事に没頭しすぎたせいだ・・・」

と思われているようですが、実は、時間が無くても、包み込んであげなくても、無条件の愛情を受けなくても、

子供は自尊心を高める事はできるんです。

それは「私たちがいる事がお母さんの役に立っている」と“思う・感じる”ことなんですね。

たとえば、仕事をされているAさん。

確かに生活の為に働くことが必要だったでしょう。でも、楽しかったはずです。充実していたはずです。

だとしたら「しょうがないでしょう」でも「一緒にいられなくてごめんね」でもなく、「あなたたちが元気でいてくれるから、おかあさんは頑張れる!」「いつもありがとう!!」なんですね。

それが、もし「あなたたちの為に働いてあげているのよ」「しょうがないでしょう」だとしたら、やっぱり「私たちは邪魔なんだ」という気持ちがエスカレートしてしまっても不思議ではないんです。

今、娘さんはリストカットをしている、とありました。これは、もうかなり深刻な状態ですよ。

今、お母さんが包んであげなくていつ包んであげますか?従業員の替わりはいても、お母さんの替わりはいないんですよ。

子供を優先してあげる事は本当にできませんか?

たとえば、もし、Aさんご自身が、倒れたとしたらどうでしょう?交通事故にあって入院を余儀なくされたらいかがですか?それでも「仕事だ!」と言ってベッドから這い上がりますか?

いえ、それはないと思います。

ご主人と相談して、違う方法を考えますよね。

今、そういう時だと思いますよ。一つ、こんな話がありますので、記載しますね。

ここから・・・

その少年は生まれつき片方の耳の耳殻がほとんどない。

目立たないように長髪にしていたが、小学校のクラスメートの中には、容赦なく耳の形をからかう子供もいた。

でも、少年は気にする様子も見せずに言い返し、反対にやりこめたりして、いたって明るいのだ。

少年の強さが気になっていた担任の女性教諭は、ある日2人っきりになった機会に話しかけた。

「からかわれても、めげたりしないあなたに、常々感心している」

彼は目にうっすらと涙を浮かべ、ぽつりぽつりと話した。

「お母さんが毎日、寝る前に『お前の耳はへんちくりんだけど、世界一好きよ』と言って、耳にチュッとキスしてくれる。

だから友達に言われてもそう気にならない」

ココまで・・・

これは、作家の神津十月(カンナ)さんが講演で紹介したエピソードで、2001年の経済新聞に掲載されたものです。

(以前、長野で行われた「ひまわりのかっちゃん講演会」で、主催されたウエジョビの比田井先生より詳細を伺いました)

どんなに学校で辛い思いをしても、家に帰れば、常にお母さんが自分の味方でいてくれる。

いつもお母さんは、私の事を好きでいてくれる。それが、子供にとっては、大きな力になるんですね。

少しだけ子供たちといる時間を増やして、「今までごめんね」という気持ち。「あなたたちのお陰で今まで頑張れた」という言葉を掛けてあげてほしいです。

子供たちは待っていますよ。ずっと・・・もう13年間も・・・。お母さんが、自分たちの心に帰ってきてくれるのを・・・・。

ココまで・・・

このお返事をした後も、私はとても心配でした。

「気付いて欲しい」

「お母さんの考え方が、雰囲気がちょっと変わるだけで、未来は絶対に変わってくるから・・・」祈るような気持ちでした。

この数日後、Aさんからメールを頂きました。そこにはこのようにありました。

ココから・・・

こんばんは。Aです。

その節は、本当にありがとうございました

これからのことについては、まだ夫を話し合いをしている最中です。

私の仕事の時間を何とか減らし、お母さんとしての時間を増やしたいと思うのですがなかなか簡単には解決策が見つからずにいます。

今日のメルマガを拝読しました。胸が締め付けられる思いでした。

『とにかく子どもは分かっていて、親の為に我慢をする・・・』『子どもが出したサインには何らか、大人は動かなければ・・・』

以前、パピーさんから厳しいアドバイスをいただいた時、私は自分がまるで犯罪者になったかのような気持ちになりました。

自分の娘である以前に、ひとりに人間である娘。

その娘の、大切な人格形成期に私はなんて間違いを犯してしまったんだろうと・・・

でも私だって、娘を精一杯愛していました。それでもこんなことになってしまいました。私の愛は伝わっていなかったんです。

今、とにかくしなければと思うのは、娘に精一杯の愛と、感謝の気持ちを伝えること。

娘は昨年末と、今月、心の診療科に、2度、入院しました。最初の入院は安全確保のため隔離病棟に。二度目は、学校生活で疲れきった心を休めるために・・・

入院の際、私は娘に手紙を書きました。不出来なお母さんでごめん。たくさんの愛を持っていながら、今までうまく伝えられなかった。でも愛してるって。。

今までにも

娘がリストカットするようになってから(遅いですが)何度も伝えてきた言葉でした。

でもいつも拒否されていました。「親とは思わない」とも言われたこともありました。

でも今回、娘が返事の手紙を送ってくれました。

少しだけ・・娘が心を開いてくれたのです。そこにはこうありました。

「ずっと寂しかった・・・でも、お母さんが仕事をがんばっているのは自分のためだとわかっていた。だから我慢していた。そして甘えかたを忘れてしまった。」と。。。

私は本当にひどい母親です。子供のサインにも気付けなかったんですから・・・。

こうやって、娘から手紙をもらってやっとわかりました。娘が本当は寂しかったこと。

でも、そんなそぶりは見せなかったのです。いつも姉妹二人で楽しそうにじゃれあっていましたから。

でも考えてみれば当たり前のことです。その当たり前のことが気付きませんでした。

娘の我慢があったからこそ自分が仕事を続けることができたこと。そして、感謝の気持ちが足りなかったこと。

本当に、いたらないことばかりだったということにやっと気付きました。

( 後 略 )

ココまで・・・

この後、Aさんのメールには、後悔の言葉が並ぶのですが、

私は『そんなことない!』と思いました。

なぜなら、今まで拒否し続けていた娘さん、「親とは思わない」とまで言っていた娘さんが、手紙に返事を書いてくれたからです。

「ずっと寂しかった・・・でも、お母さんが仕事をがんばっているのは自分のためだとわかっていた。だから我慢していた。そして甘えかたを忘れてしまった。」

とても素直に、自分の気持ちに正直に・・・。

もちろん「瞬時に、何のわだかまりもなく」という事はないでしょう。

でも、お母さんの気持ちは伝わっていますよ。

今まで10年以上も堅く閉ざし、カギまで掛っていた扉が、カギをはずし、ほんのちょっとですが、開いたんです。

これって、すごい事なんです。

Aさんは、今、まだ時間を取れるまでは行かないようです。

でも、この数日間に、かなり違う考え方をして下さるようになった、と私には感じました。

“仕事よりも「子供」を優先したい”“私が仕事ができるのは、子供達が元気でいてくれたからなんだ”

その姿勢の変化、お母さんの気持ちの変化が、子供たちに「お母さんの心が、自分たちに帰ってきてくれた・・・」って感じさせているのでは?と私には感じました。

遅すぎるなんて有りません。気付いたその日からで構いません。

足りなかった事があったのなら、補ってあげてください。「あなたが好きよ」「大切なんだ」と、是非、是非、伝えてください。

本気で伝え続ける事で、私はきっと伝わると思いますし、Aさんの本気が、少しずつ少しずつ、子供達の心を溶かし、必ずや、笑って話せる日が来ます。

「始めるに遅すぎるはない」「あきらめるのは今じゃない!」ですからね(^^)

Aさんにエールを送ります。頑張ってくださいね♪

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