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第1406号 山梨県ランチ会

こんばんは。パピーいしがみです。

先週は、インスタライブのお話を先にお話させていただいたので、今日は、そのときにお伝えできなかった山梨県ランチ会のお話をさせてください。

会場は、甲府駅のすぐ近くにある甲州夢小路のイタリアンレストラン。

お集まりくださった3名の方と私の4人で、お料理やスイーツをシェアしながら、たくさんお話ししてきました。

お忙しい中、お集まりくださった皆さん、本当にありがとうございました。

そして、その日のお話をメルマガでご紹介することも、快くご了承いただきました。重ねてお礼申し上げます。

ランチ会では、いつも、リアルないろいろなご相談をいただきます。今回も、たくさんのお話が出ました。

今日は、その中から、三つ、ご紹介させてください。

どれも、同じように悩んでおられる方が、たくさんいらっしゃると思いますので、参考になりますよ♪

一つ目「明日必要なもの」を、前の晩の10時に言い出す

最初にご相談くださったのは、中学生の娘さんを育てるお母さんです。

娘さんは、もう大きいので、いろいろなことを本人に任せているそうです。

ただ、昔から、やりっぱなしだったり、先の見通しが立てられなかったりする。

明日いるものを、前の日の夜10時になってから言い出すなんてこともあるそうです。

「いや、無理じゃない?」と思いますよね。

お母さんは、前もって声をかけておられるんですね。「明日、大丈夫?」「持ち物、大丈夫?」と。それでも、動かない。

そして、ご自宅は、車がないとどこにも行けない場所。夜10時に「明日いる」と言われても、買いに行くこと自体が難しいのです。

「本人が失敗すればいいんですけど、なかなかそうも言っていられなくて。それが重なると、どうしてもイライラしてしまいます」

そうおっしゃっていました。

そこで、私がお伝えしたのは、こういうことでした。

「一度、失敗させてあげてください」

今までは、きっと、なんとかやりくりしてこられたと思うのです。夜でも開いているお店を探したり、代わりのもので済ませたり。

でも、それをやめてしまう。

「それは無理。今日はもう買いに行けないから、しょうがないね」

そう言って、本当に、持たせないで学校に行かせる。

ここで困らないと、子どもは「なんとかしてくれる」と思ったままなんですね。するといつまでも、変わらないんです。

約束は「守らせる」ために作るのではありません

この話には、続きがあります。

中学生ぐらいだとスマホを持つのが当たり前になります。でもその約束も守らない。だからペナルティを与えるんですが・・・。

「じゃあ、スマホを一週間なしね、と言っても、ケロッとしているんです」

お母さんは、そのようにお話されました。注意されても、ケロッとしている。

「私は悪くない」という顔をしている。それが、なんとも言えず、もどかしい。

約束というのは、守らせるために作るのでは、ないんです。

破らせるために、作るんです。

親は、約束を作ると、どうしても「守ってほしい」と思いますよね。守らせるために作るのだ、と思ってしまう。

でも、違うのです。

子どもが破って、そのペナルティまでを、きちんと経験する。そこまでが、目的なんですね。

なぜなら、それは「今」のための約束ではないからです。

この子が、将来、大人になったときに「やってはいけないことをしたら、こうなるんだ」と分かっている人になるため。そのための練習なのです。

それを経験しないまま大きくなると、「何をやってもいいんでしょう」「見つからなければいいんでしょう」という考え方になってしまいます。

ですから、約束を作るときは、守れなかったときにどうするかまで、先に決めておくんですね。

そして、破ったときには、粛々と、そのとおりにする。

「あ、できなかったのね。じゃあ、約束どおり、ここから二日間はスマホを預かるよ」

このくらいの、淡々とした調子でいいんです。

想定内なのですから、腹も立ちません。

でも、ここに感情が入ってしまうと、しんどくなっちゃうんですね。

スマホなどは、特にそうです。中学生になれば、ほとんどの子が持つようになりますが、まず間違いなく、約束は破られます。それくらい、強力なものだからです。

最初から守れると思っていると、腹が立ちますし、どれだけ言っても直りません。

だから、破らせてあげてください。そして、粛々とペナルティを受けさせる。

それを繰り返した子は、大きくなってから、ちゃんと分かるようになります。

もう一つ、大事なこと。それは「誰のものか?」です。

ゲームやスマホの話になると、私は必ず「所有権」のお話をしますよね。

誰がお金を払っていて、誰のものなのか。

子どもは、スマホを持たされると、自分のものだと思っています。

でも、それは錯覚なんですね。

お金を払っているのは親ですし、本体を買ったのも親です。親が買って、子どもに貸している。それが事実ですよね。

ですから、約束の一番最初に、こう入れておいてほしいのです。

「このスマホは、お父さんのものです。あなたは、借りている立場です」

これは、子ども部屋も同じです。

「子どもの部屋」と言って使わせていても、あげたわけではありません。

賃貸なら毎月家賃を払っていますし、買ったとしてもローンを払っているはずです。親が借りているものを、子どもは、また貸しされている。そういう状態なんです。

だから、こう言っていいんです。

「ここは、あなたの部屋ではないのよ。お父さんが毎月払っている中から、あなたに貸してあげているの。もし、きちんと使えないなら、貸してあげることはできないので、返してください」

ここが分かっている子は「俺のものだろ」「みんな使ってるのに、なんで俺だけダメなんだ」とは言いません。

だって、自分のものではないのですから。

部屋が散らかっていて、掃除もしない。そういうときも、私は、親が掃除していいと思っています。

所有権は、親にあるのですから。本人が管理できないのなら、管理する人がやればいいのです。

「勝手に入るな」と言われたら、こう答えてください。

「あなたのものじゃないからね。貸してあげているだけだから。だからもちろん部屋にも入るよ」って。

二つ目「お兄ちゃんばかり、厳しくしてしまう」

次にご相談くださったのは、三人のお子さんを育てるお母さんです。

長男さんが9歳。下に、妹さんが二人。いちばん下は、4歳です。

その長男さんが、妹たちに、とても当たりが強い。

ちょっとしたことで、すごく怒る。お母さんが妹を叱ると、そこに乗っかって、一緒になってきつく言う。

「まだ4歳なんだから」と思って、お母さんは長男さんを叱る。すると、余計にややこしくなってしまうんですね。

「妹たちをなんとかしようとしているのに、そこに加担されて、こっちにもイライラして。それを言う自分にも、また腹が立って」

そうおっしゃっていました。

そして、こうも言われました。

「自分も、兄と妹がいる真ん中で育ったので、長男の気持ちも、ちょっと分かる気がするんです。かわいそうだな、とも思う。でも、いざその場になると・・・」

分かります。本当に、そうなんですよね。

これ、きっと長男さんは、妹さんたちに嫉妬しています。

なぜかというと、上の子には、どうしても厳しくなるからです。

一番最初の子は、親にとっても、すべてが初めてです。

今4年生なら、来年は「初めての5年生」を育てることになる。中学に入れば「初めての中学生」です。

親も、その年代の子を育てるのは初めてなので、ずっと「これでいいのかな」と手探りで育てることになります。

ところが、二人目、三人目になると、一度経験したことでもあるので、「これは、このくらいで大丈夫だよね」と分かってくる。

だから、おおらかに見ていられるんですね。そしてその差を、上の子は、ちゃんと感じています。

「俺ばっかり怒られる」

「なんで下の子たちは怒られなくて、俺だけなんだ」

「俺って、いらない子なのかな」

そう思ってしまうんです。

存在価値を高める。そして、叱る役と褒める役を分ける

では、どうするか。

ここで、何かを買ってあげたり、特別扱いをしたりする必要は、ありません。

やっていただきたいのは、その子の「存在価値」を高めることです。

3週間前の第1403号でも「上の子の存在価値を高める」お話をしましたが、ここでも同じなんですね。

「あなたがいてくれて、こんなに助かってるよ」

これを、伝えてほしいのです。

重いものを持ってくれたとき。「お兄ちゃんがいてくれて、よかった」。

特に、お父さんがいないときは、効果的です。

「男の子は、あなた一人だもんね。小さいお父さんがいるみたいで、心強いな」

こう言われると、その子の中に「この家にいる価値があるんだ」という感覚が生まれます。

そうすると、嫉妬が、だんだん減ってくるんですね。

二人きりで車に乗っているときでもいいですし、何かしてくれたときでも構いません。「これをしてくれて、ありがとうね」と伝えるだけでいいんです。

そして、もう一つ。これは、すぐにできて、結果も出やすいです。

妹さんたちを叱るときに、長男さんに、こう頼んでおくのです。

「怒るのはお母さんがやるから、お兄ちゃんは、あとで褒めてあげてね」

お母さんが叱ったあとに、お兄ちゃんが「さっきお母さんに怒られたけど、大丈夫だよ」と声をかける。

そうすると、下の子たちは「お兄ちゃん、優しい」と思いますよね。

お母さんが悪役になって、お兄ちゃんに、いい役をやってもらう。

これを続けると、きょうだいの仲が、よくなっていきます。

そして、お兄ちゃん自身も「下の子たちから感謝される」という経験をします。「この役、いいな」と思ってもらえたら、しめたものです。

もちろん、最初からうまくはいきません。

今、敵対しているような状態なら、すぐには変わらないでしょう。

でも、本人の自尊心を高めることは、必ず後になって効いてきます。

響いていないように見えても、少しずつ積み重ねていけば、だんだんと変わっていくんですね。

三人目のお子さんが生まれたということは、その前、上の二人の関係は、よかったはずなんです。

お兄ちゃんは、下の子が生まれたとき、きっと面倒を見てくれていたと思います。

ですから、必ず、その時の「良い間柄」に戻れるんですね。

そして、実は、子どもは、二人いるときより、三人いるときのほうが、楽になるんです。上の子が協力してくれるようになるからです。

今は、大変な時期かもしれません。でも、ここを越えると、ぐっと楽になりますよ。

三つ目「習い事は、友達づくりのためにする」

三つ目は、1年生の娘さんのお話です。

上のお兄ちゃんは、自分以外にあまり興味がなく、何があっても動じないタイプ。

学校に行きたくないと言ったこともなく、宿題も当たり前のようにやる。手がかからない子だったそうです。

ところが、下の娘さんは、まったく違いました。

分からないことがあると、すごく不安になる。とても繊細な子です。

夏休みに学童へ行ったら、初日から、こんなことがあったそうです。

仲良く遊んでいた女の子たちの中で「他の子はいいけど、私はダメって言われた」と、しくしく泣いていた。

1年生から、もう、こういうことがあるんですね。

このお母さんに、私がお伝えしたのは、習い事のお話でした。

娘さんは、スイミングとピアノをされているそうです。

どちらも、とてもいい習い事です。ただ、一つだけ。

スイミングは、水の中にいるので、お友達と話す機会が、あまりありません。ピアノも、先生と一対一です。

ですから、選手コースを目指しているのでなければ、地上でできるものを、一つ加えてみてほしいのです。

体操、かけっこ教室、陸上、バドミントン。

練習の合間に、友達と話せる。一緒に遊べる。そういうものです。

なぜなら、習い事の目的は、習うことだけではないからです。

友達をつくる練習をする。実は、これが、とても大事なんですね。

学校だけが世界だと、逃げ場がなくなります

第1403号でも「学校の外に自分の世界を持っている子は強い」とお話ししました。

なぜか?というと、小さい子どもは、世界がとても狭いんです。

学校しか知らない子は、学校で仲間外れにされたとき、病んでしまいます。

「自分の世界は、ここしかない。そこで、私は嫌われた。もうダメだ」

そうなってしまうからです。

でも、学校以外に居場所がある子は、違います。

「学校ではこうだけど、こっちではこうだよね」

そう思えるんですね。

世界は、そんなに狭くない。それが分かっているだけで、影響の受け方が、まったく変わります。

特に中学に上がって、さまざまな小学校から集まってきたとき、この関係がとても強みになります。

だって一緒に中学に入った同級生たちが「これから友達作り」をしようとしているときに、すでにもう「何人かは知り合い」の状態になっているからです。

小学校時代でも、市内のいろいろな学校の子と知り合っておくと連絡が取れます。「うちはこうなんだけど、そっちはどう?」みたいな情報交換ができる。

もし、学校で仲間外れにされたり、嫌な思いをしたりしても「そんなところ、やめちゃえばいいよ」と言ってくれる相手がいる。

世界が広がって、いろんな人の意見を聞けて、今の状況を客観的に見られるから、自分を保つことができるんですね。

「でも、うちの子、何にも興味を示さなくて」

そうおっしゃる方も、多いです。

それは、知らないからなんですね。その世界の面白さを、まだ知らないだけなんです。

ですから、もしやるなら、親が少しだけ、楽しさを見せてあげてください。

バドミントンなら、一緒に打ってみる。かけっこなら一緒に走ってみる。それを「面白いな」と本人が感じれば、動きはじめます。

一人でやらせるのは、ハードルが高いものです。きょうだいがいれば二人で、お友達がいれば一緒に。そうやって始めると、入りやすくなります。

三つに共通していること

今日は、三つのお話をしました。

「明日必要なものを、前の晩に言い出す子」

「妹たちに、当たりの強いお兄ちゃん」

「繊細で、学童で泣いてしまう1年生」

まったく違う悩みに見えますが、実は、根っこは同じなんです。

どれも「この子が、自分の力で生きていくために、今、何を経験させておくか」という話なんですね。

一つ目は、失敗と、その結果を引き受ける経験。

二つ目は、自分がここにいていいんだ、という感覚。

三つ目は、自分の居場所を、一つではなく、いくつか持っておくこと。

どれも、今日明日で身につくものではありません。

でも、どれも、お母さんが今日からできることばかりです。

お母さんは、お子さんを守るためにいるのではありません。お子さんが、いつかお母さんなしでも生きていけるように、そのためにいるんですね。

参考になったら嬉しいです。

山梨の皆さん、あたたかい時間を、本当にありがとうございました。

それでは、今日はこの辺で。

最後にお知らせをして、終わりにします。

お知らせ

(1)週に3回投稿していた音声SNSのVoicy(ボイシー)ですが、喋りにも慣れてだんだん上手になってきたかな〜?って思います。

毎回、違った話をするようにつとめておりますが、もし通勤途中などお時間がある方は、聞いてみてください。

https://r.voicy.jp/jpVEgrxM8mJ

(2)藤川理論(分子栄養学)コミュニティ

(会員さんなら誰でも参加できます)

メール送信先:age18_jp@yahoo.co.jp

今日も最後までご覧いただきましてありがとうございました。

では、また来週お会いしましょう(^^)

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プロフィール写真【 パピーいしがみ 】人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子ども達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。

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