- 幸せなお母さんになる為の子育て >
- 子育ての悩み知るだけでとても楽になるベスト5
「幸せなお母さんになる為の子育て」のサイトを作り、子育て中のお母さんからお悩みに答えたり、相談に応じるようになって、もう20年が過ぎました。
子育て中の多くの方がお悩みから解放され、
「苦しい子育て」から「楽しい子育て」へ変化された、そのご報告を頂く事が私の励みになっています。
又、同じお悩みで頭を抱えておられる方も多いだろう、と「これは多くの方の参考になるのでは?」と思う例を、
問題を解決された相談者の方のご許可を頂いて、できるだけ細かくメルマガでご紹介していますが、お読みになった方が、ご自分の子育ての悩みの改善に向かったというご報告も多く、私もとても嬉しく思っています。
そこで、今までを振り返って、どんなお悩みが多かったのか、まとめてみることにしました。
もちろん、お悩みは人それぞれの性格によって違ったり、子育ての状況も、家族構成やお仕事の有無、それぞれの環境によっても変わってきますので、解決方法も全く同じではないかもしれません。
ですが、子育てをしている先輩方がどんな事で悩んでおられたか、今後の指針にして頂いても良いですし、まさに今、同じ悩みで困っている、という方がおられたら、参考にして頂くのも良いと思います。
年齢が高めのお子様(思春期)の悩みページもできました
目次 [閉じる]
子育ての悩み、第一位は?
私のところに寄せられたお悩み、一番多かったのは、「子育て中にイライラする」というお悩みでした。
多分、ほとんどの方が経験をされていると思います。
悩みをお伺いすると、いつも思うのですが、子育て中のお母さん達、とても真面目です。
いつも子供さんの事を真剣に考え、悩み、できるだけ子供たちに良い状態で…と考えて下さっています。
なのでイライラしてしまうご自分に嫌悪感を抱いたり、ご自分を「変えたい」とお感じになる方も多くおられます。
ですが、私は「イライラしてもいいじゃない♪」とも思っているんです。
親だって人間です。イライラすることだってありますよ♪
それに、子供たちも、少々のイライラを受け止めてくれる、度量の広さを持っています。
ただ、このイライラが、あまり長く続いたり、それが暴言や暴力になってしまうような事があると、やはりそれが積み重さなって、子供に影響が出ることは少なくありません。
例えば、親が常にイライラしていると、家庭内の雰囲気が張り詰め、子供がいつもびくびくして親の顔色をうかがうようになったり、ちょっと強い言い方をしただけで、子供が萎縮してしまったり、常に何かに怯え、おどおどするようになってしまったり…
という事にもなりかねません。
何より天真爛漫であるはずの子供らしさが無くなってしまう、のびのび成長できず、笑顔も少なく、いつも自信なさげ。
そうなってしまう事は避けたいですよね♪
どんな時にイライラしてしまうの?
では、そんな「子育て中にイライラする」と言われる方は、どんな時にイライラしてしまうのでしょうか?
多くの方は「子供が言う事を聞かない時」と言われています。他にも、理不尽な要求をする時、わがままを言って大声で泣く時。
親に対する言葉づかいが悪い時、時間が無い時、余裕がない時、体調が悪い時など…本当にさまざまです。
でも特に多いのが、さっさとやってほしいのに、なかなか行動に移せず、のろのろぐずぐずしている時。
中には、その姿を見ているだけでイライラしてくる…と言われる方もいらっしゃいます。
特に朝、忙しいお母さんにとっては、子供が起きる前から家族の為にご飯を作ったり、洗濯機を回したり、フル回転で仕事をしています。
そんなお母さんにとって、子供を起そうと「朝だよ、起きる時間だよ」と言っても、なかなかすぐに起きず「まだ眠い」とか「うるさい」なんて、不機嫌な顔をされると「イラッ」ときますよね(^^)
「私は、あなたたちに為に、もっと早く起きているんだよ!」
「なのになんだよ、その態度は?」…って思います。
そんな「ぐずぐず」があって、やっと朝食ができると思ったところで、ミルクをこぼしてみたり、ぐずって、着替えや、幼稚園の準備をしようとしなかったり、もう出かけなきゃならない時間におもちゃを出して遊び始めたり、「片づけて!」「出かけるよ!」と言っても、その言葉を無視したり、片づけようとしない…
お母さんは、朝から、何度も何度もイライラの場面に遭遇し、その度になんとか我慢をしたのに…、
最後には「いい加減にしなさい!」と爆発してしまいます。
でも…そうなりますよね。その気持ちすごく良くわかります。
他にもさまざまな「イライラ」はあると思いますが、その「イライラの悩み」は減らすことはできるのでしょうか?
そんなイライラ、減らすことはできるの?
はい、私は「できる」と思っています。
実は、イライラにはメカニズムがあります。
私たち(大人)には、予定や計画を立てて物事を進める傾向があります。
なぜならそれが効率的だと私たちは知っているからです。
だから家を出る時間を先に決めて(逆算して)それまでに何をするか?の予定を無意識に作るのです。
○時○分までには出かける準備をして、
○時○分までには着替えをして、
○時○分までにまでにはご飯を済ませ、
○時○分までには、ご飯の準備をして、
○時○分までには、洗濯物を干して…
その精度の差はありますが、どのお母さんもみな、無意識に、時間を逆算して、予定や計画を作り、その予定や計画通りに進めておられるのですね。
でも、無意識で作っておられるからこそ、そこに使われる予定の時間は最短で、予定や計画を綿密に作っている方ほど小さなずれが、結果に大きく響いてしまうために、予定や計画を乱されたときに「イラッ」と来てしまいやすいのです。
例えば、大事な人と会う時間が決められている時、そこに行くには、車であと15分。十分に間に合うな…
と思っていたとしても、突然の渋滞に巻き込まれて、車が進まなくなってしまったらどうでしょう?
イライラしますよね。
余裕をもって家を出たのに、途中で電車が止まってしまった。
時間に間に合うだろうか?こんな時もイライラします。
なぜでしょう?それは渋滞する事は当初の予定には織り込まれていなかったし、途中で電車が止まることなど計画に無かったからです。
私たちが作った予定や計画は、本来間に合うはずだった。
ところが、突然起きた渋滞や、ダイヤの乱れで、無残にも踏みにじられてしまったのです。
「こんなはずじゃなかったのに!」と…。
だからイライラするし、そこに怒りが湧いてくるのです。
実はこれがイライラのメカニズムなんです。
私たちが無意識で作った予定通りに進めば、効率よくスムーズにいくはずだった。
でも、その予定が踏みにじられたために怒りが生まれるのです。
イラッ、イライラッとなってしまうのですね。
子育ても同じことなんですね。
ご自分が逆算して作っている予定や計画。
それが子供の愚図りやわがままでうまく進まない。
もしくは、計画を踏みににじられた。
予定通りにいかなかった。そんな時にイライラするのです。
でも、最初から渋滞がある、という事が解っていたら、渋滞があっても、それほどイライラしなかったりします。
毎日、その場所で渋滞する道路を通る場合には、その渋滞の時間も予定に織り込むからです。
そう。イライラのメカニズムが分かっていれば、最初から、イライラする要因を自分の予定に組み込んでおくと、イライラはかなり削減することができます。
例えば、子育てであれば、子供がぐずる時間、失敗する時間、わがままを言う時間などを、先にご自分の予定に入れておくのですね。
今まで無意識で作っていた予定に、意識的にそれらの時間を加えます。
そうすると、子供がぐずっても「お、やっぱりきたか(笑)」
「どうぞぐずっていいですよ~♪」
「最初から予定に入っていますからご自由に♪」と、焦ることなく、イライラすることもなく、余裕で対応ができるようになるんですね。
もちろん、イライラするときは、時間だけではなく、「もう○○できるはずなのにしようとしない」という時もあるかと思います。
子供はすでにできることもお母さんに甘えてみたかったり、下の子はやってもらっているんだから自分もやってほしい…
のように、できることさえ「してもらいたい」というそぶりをすることもあります。
そんな時は「甘えたいんだな」と、受け入れてあげる時間を予定に含めておけば、「自分でできるでしょ、一人でやりなさい」と叱るより、全然早く事が済むこともあります。
イライラしやすい方は、無意識に作っているご自分の予定。
そこに少し、子供が起すイレギュラーの為の時間を組み入れると、イライラはずいぶん解消できると思いますよ。
・第1118号 わかってくれない!
・第1109号 イライラは「当たり前」から
・第1053号 無視されてイライラ
・第1052号 イライラを物にぶつける
・第1004号 イライラを止めたい
・第984号 会話がイライラを減らす
・第948号 子供の「どうして?」にイライラ
・第938号 余裕が無くてイライラしてしまう
・第878号 イライラからの脱却
・第768号 イライラが・・・治ってる!
・第533号 イライラが積りも積もったら?
・第379号 「イライラ・ガミガミ」はしても良い?
イライラ改善の対策と実践については、こちらにまとめてみました。
子育ての悩み、第二位は?
「子育て中にイライラしてしまう」の次にご相談の多いお悩み、それは「上の子がかわいくない」です。
実は、これって本当に深刻で、下の子が生まれるまでは、これ以上かわいがる事はないだろう、と思っていたぐらい、かわいがっていた上の子なのに、下の子が生まれてから、なぜか上の子は邪魔にさえ感じてしまう、と言われる方が沢山いらっしゃいます。
その結果、上の子をいじめるかのように過剰に叱ってしまったり、明らかに差がある対応をしてしまう・・・とお悩みなんですね。
お母さんとしては、急に上の子への愛情が冷めてしまったように感じますし、自分はなんと薄情なんだ!母親失格だ!と、ご自分を責める方もおられます。
同じ兄弟なんだから、平等に愛したい・・・そう思っても、それができないジレンマに落ち込んだり・・・本当に真剣に悩んでいる方も少なくありません。
ですが、これにも、そうなってしまう理由があるんです。
下の子に特別な関心を持ってしまう理由
下の子が生まれると、上の子よりも下の子を可愛いと感じてしまう。
その理由。実は私たちがそれを本能として持っているからなんです。
赤ちゃんは、私たちが「かわいい」と感じる、ある特徴を持って生まれてきています。
生まれたばかりで何もできない赤ちゃんが、親の愛情を一身に受ける為に与えられたものなんですね。
その特徴とは、
・頭が大きい
・丸みがあってぷくぷくした体型
・目や鼻、口が顔の低い位置にある
・手足が短くずんぐりした姿
これらを持っているものを私たちは「かわいい」と感じ、それを“ベビーシェマ”と呼びます。
私たちには「かわいい」と感じる共通の認識があり、赤ちゃんはその「かわいい」条件を満たして生まれてくる。
だから私たちは本能的に、下の子(赤ちゃん)をより可愛がりたくなるようになるのです。
この“ベビーシェマ”は、人間だけでなく、犬でもネコでも、動物の赤ちゃんには自然にあって、親である私たちに「かわいい」と思わせ、親が赤ちゃんにたっぷりの愛情を注いでくれるように、(仕向けている、と言ったら変ですが)創られているんですね。
ですから、2人目が生まれた時、お母さんが、下の子を可愛い、守ってあげなくちゃ!と思うのと同時に、上の子から下の子に関心が移ってしまう、という事は、決して不思議な事ではないのです。
決して「薄情な親」だから、「上の子がかわいくない」と感じるのではないのです。
下の子が生まれる時には、上の子は随分成長し、かつて持っていた“ベビーシェマ”の特徴は減っています。
ですからどうしても「かわいい」という気持ちが減ってしまうのです。
上の子を「嫌い」と感じてしまう子育てのジレンマ
下の子を特別にかわいいと思ってしまう理由以外にも、上の子を「嫌い」と感じてしまう理由も同時に起きています。
(当然ですが)お子さんが2人になった時、お母さんの子育ての負担はいきなり倍増します。
お母さんはできるだけ赤ちゃんのお世話をしたい、と思います。
ですがその時、上の子は、自分から弟や妹に関心が移ったお母さんに対して、とても不安になっているのです。
その時の上の子の気持ちは、「私の事は、もう嫌いになったの?」です。
子供は親がすべてです。
親から捨てられたら生きていけない、と本能的に解っています。
ですから自分が親に嫌われたとは思いたくもないし、なんとかして親の関心を取り戻したい、と必死になります。
そして「お母さん、私の方を向いて!」と、並々ならぬ努力をするようになるのです。
それが赤ちゃん返りであったり、ぐずりであったり、いやいやであったり、反抗であったりするんですね。
どんな事をすればお母さんが振り向いてくれるのか?
子供は子供で、さまざまな事を試します。
上の子はとても悩み、不安になり、お母さんの気持ちを取り戻そうと必死に努力を重ねるのです。
ですが、残念ながら、それら赤ちゃん返りや、ぐずりや、いやいや、そして反抗などは、お母さんからすると、とてもわずらわしいのです。
赤ちゃん一人でもやらなければならない事がいっぱいなのに、上の子から甘えられたり、ぐずられたりすると、お母さんの仕事が増え「自分の事は自分でやってよ!」「お母さんの邪魔をしないで!」と思ってしまいます。
本当は、お母さんからの関心を求めているだけなのに、お母さんには悪い印象として残ってしまい、お母さんは、さらに「下の子はかわいいのに上の子はかわいくない」
という気持ちを強めてしまうのです。
そうなってしまうと、下の子と上の子とに持つ印象は、どんどん開いていきます。
お母さんに冷たく扱われるようになった上の子は、さらにお母さんからの関心を求めますし、お母さんは今まで以上にそれを負担と感じる。
それが「上の子はわざと私を困らせようとしている」「上の子と私とは相性が悪いんだ・・・」とお母さんに思わせ、“上の子かわいくない”がエスカレートしていくのですね。
親が上の子に対して「わざと私を困らせようとしている」や、「上の子と私とは相性が悪い」と思いこめば、あからさまに上の子と下の子への接し方が変わってきます。
離れた心がさらに離れ、上の子は一人ぼっちで悩み続けます。
その結果、上の子の自尊心が低下し、数々の問題行動が表れてくるのです。
例えば「どうせ自分なんて・・・」という自己否定。
頑張ろうという積極性の喪失。
やる気も希望も失い、することと言えば、人を足を引っ張る、努力もせずにぐずる、自分より弱い子をいじめたり、嫌がらせや意地悪をしたり・・・。
もちろん、親に隠れて妹や弟を攻撃したりもします。
上の子がそうならないようにする方法はありますか?
では、上の子が自己否定や積極性を失ったり、さまざまな問題行動が起きないようにするために、何か良い方法ってないのでしょうか?
はい、私は「是非、こうやってみて♪」とお勧めしています。
それは、上の子に手伝ってもらったり、上の子が、下の子と仲良く遊んでくれている時に、「うれしいよ♪」とか「ありがとう♪」と感謝を伝えること。
それをしてください、とお願いしています。
と言いますのは、上の子は、お母さんからの関心を取り戻したいだけなんです。
でも、今までは「与えてもらう」だけでした。
だから、子供は今までと同じように「与えてもらおう」と、必死に頑張リ続けていたのですね。
ですが「喜び」って与えてもらうだけではなく、「与える喜び」だってあるのです。
受け取るだけでなく、自分が与える喜び。
上の子が今まで感じることが無かった「与える喜び」を知ってもらうように、お母さんが、それを教えてあげるのですね。
上の子が、お兄ちゃんやお姉ちゃんとしてふるまってくれた時、「それをしてくれるとお母さん、とっても嬉しいんだよ♪」と、笑顔と、喜びの声で、子供に教えてあげること。
それをしてくださることで、子供は「お母さんからの関心を取り戻せるんだ」「私がこれをすると、お母さん嬉しいんだ♪」という事を知ることができるのです。
お母さんに喜んでもらえば、不安で真っ暗だった気持ちに光が差し込むがごとく、子供は安心を感じ、希望に満たされます。
そして「お母さんは私の事が嫌いなんじゃなかった」と、心からホッとして悩みも晴れ、気持ちも穏やかになるのです。
ただ、上の子であってもまだ生まれて数年。
赤ちゃんほどではなくても甘えは必要です。
時には上の子も甘えさせてあげて、「あなたの事も大好きなんだよ」と言ってあげて欲しいです。
上の子は、それでさらに安心してくれますからね♪
・第1123号 偶然でもいいんです
・第988号 お前なんかいない方がよかった、と言う兄
・第942号 上の子の離れてしまった気持ちを取り戻す
・第879号 三者面談
・第871-2号 上の子とうまく行かない
・第871号 上の子とうまく行かない
・第840号 なぜ、叱られても同じことを何度もするの?
・第801号 上の子にイライラする
・第788号 必要とされた時
・第409号 上の子にイライラさせられる
「上の子がかわいくない」の改善の対策と実践については、こちらにまとめてみました。
子育ての悩み、第三位は?
子育てのイライラ、上の子がかわいくない、に続く、子育ての悩みの第三位は「ママ友と上手に付き合えない」です。
ママ友は、お母さんの世界ではとても大きな影響を持っていて、子供どうしの遊びや、誕生日会、一緒にイベントに参加して・・・
など、仲の良いママ友がいたり、グループの中に入っていると、子供達も楽しそうだし、メリットは多いし・・・ママ友と上手に付きい合いたい、とお考えのお母さんは、とても多いです。
でも既存のママ友グループに入るのはなかなか難しいし、入っていても、居心地が悪かったり、なんだか楽しくない。
そんな経験をしている方が「ママ友やママ友グループと、どうしたら上手に付き合えるのかな?」と悩んでいることが多いのですね。
しかし、ママ友と上手に付き合おうとする前に知っておくべきことがあります
ママ友って、確かに同年代で、友達感覚を持ちやすく、又、いろんな情報交換・相談が出来たり、とても重宝な存在・・・と思いがちではありますが、その実態は、子供を介した知り合い、というだけで、非常にあやうい間柄なのです。
中には、とても仲良く付き合っていた方に、手の平を返すように、簡単に裏切られたり、仲間外れにされる・・・という事も頻繁に起きていて、一種社会問題になりつつもあります。
例えば、仲のよかった子供の親同士、連絡を取り合って、仲良くしていたのにも関わらず、子供の成長と共に友達が変わっただけで、
「うちの子は仲間外れにされた」とか「○○ちゃんが意地悪して遊んでくれない」などと言いだしたり、それだけならまだしも「あの子は性格が悪い」のように吹聴して回る、という事もあって、デメリットも非常に大きいのですね。
特に、一番やっかいなのは、今までいろんな相談をしていた方が豹変することです。
例えば「上の子がかわいくない」という共通の問題点があって、Aさん、Bさん共に、同じことで悩んだり相談していたのに、Aさんの問題が解決して、上の子がとても落ち着き、家庭内が円満になってきたり、もしくはその子が明るくなり、成績が向上したりすると、Bさんが、それをひがんだり、ねたんだりして、急によそよそしくなって陰口を言い始める・・・という事が本当によくあるのです。
Aさんは、あんなに仲がよかったのに・・・と、信じていたBさんに裏切られ、人間不信に陥る事さえあります。
それまでは、その方を信頼して、プライベートの事まで話してしまっており、ママ友との関係が悪くなってくると、そんなプライバシーまで、他人に暴露されてしまう・・・という事も決して珍しくないのです。
ですが、ここで良く考えてほしいのですね。
ママ友さんたちは、お母さん個人の友達ではなく、1人の子どもママなんです。
だれよりも自分の子供が大切で、自分の子供よりも、他の子の方が優秀だったら面白くないし、自分の子が仲間外れにされていたら苦情だって言いたくなります。
ですからママ友を信頼し過ぎることが問題の元凶になっているんです。
それらは、決して珍しい事ではなく、本当に良くあることで、ママ友を信頼し過ぎることはとても危険な事で、私たちは、あまりママ友を過信してはいけないのですね。
それに・・・ママ友のグループ内で、ネットワークビジネスに誘われたり、お金の貸し借りがあったり、宗教への勧誘をされたり・・・
とママ友に関するトラブルは後を絶ちません。
「ママ友と上手に付き合えない」というお悩みではありましたが、私は、深く付き合おうとせず、一定の距離感を持つこと。
いつでも「嫌なものはイヤ」と言える関係性を保つことが、最も上手な付き合い方だ、とお伝えしています。
大事にすべきはママ友ではなく、まずは夫婦であるご主人。
そして一生を共にする家族です。
その順位を間違えずにご認識して頂いて、ママ友は「今だけのお付き合い」と冷静にご判断頂きたい、と思います。
ママ友を過信するとこんな例も・・・
私が知っている最悪のケースは、ママ友として、とても仲良くて、隣同士で家を建てた、ご夫婦の例です。
家族ぐるみのお付き合いをされていて、いつも一緒に行動し、キャンプに行ったり、イベントに参加されたり、お互いの家庭にお邪魔しあってパーティーを開いたり・・・。
それは周りの方がうらやむほど楽しそうでした。
子供たちも仲良く一緒に遊ぶことが多かった為に、親たちもとても親密になれたのでしょうが、ある時、その2つの家庭で間違いがあったことが発覚し、双方の家庭で、子供たちは両親の罵倒し合う姿を見ることになりました。
結果的に、お互いの家庭は崩壊、ママ友どうしは絶縁。
子供たちは引っ越しの為にバラバラになり、せっかくの新築の家も売りに出されてしまった・・・という例があります。
子育てが楽しくなる為のママ友の存在が、家庭を崩壊させ、子育てどころか、子供の人生までも、狂わせてしまった、とても残念な例だと言わざるを得ません。
このような例は、稀かもしれませんが、仲の良いママ友で、隣どうしで家を買う、という事は、比較的多いようです。
見知らぬ土地で家を建てるより、友達が傍にいてくれた方が、心強い・・・という事かもしれませんが、その多くが後に「誤った判断だった」と思われるようです。些細な事から喧嘩をして、仲たがいから絶縁状態になり、その後も修復できずに、隣りどおしなのに、挨拶もせずに長期間を過ごさざるを得ない・・・こういうケースは、結構多いようです。
どちらも、ママ友との付き合い方を間違い、親密になりすぎた故の失敗だ、と私は思っています。
大事なのは、家族であり、優先すべきは家庭である事。
ママ友さんとの付き合いは、あまり深くなり過ぎず、プライバシーを保ち、一定の距離を持って、ほどほどにされることをお勧めしたいです。
・第1152号 ママともが怖い
・第1103号 人からの影響
・第1043号 依頼を断れない
・第1030号 ママ友との距離感
・第853号 「家庭」と「ママとも」
・第803号 ママともさんとのお付き合い
・第435号 ママ友?友達?
・第78号 ママ友の影響
ママ友トラブル関連については、こちらにまとめてみました。
子育ての悩み、第四位は?
そして、子育て中の悩みの第四位ですが、これは「子供の癇癪(かんしゃく)」です。
デパートで、おもちゃを買ってくれ!と騒ぎ立てる・・・
そういう姿を見ることは少なくなったように思いますが、家庭内での癇癪や、いじけてふてくされたような態度は、まだまだ、どこの家庭でも起きているようです。
自分の思い通りにならなくて、大声で泣いたり喚いたりする・・・
特に、おじいちゃんやおばあちゃんがいる時や、家族以外の人がいる時に限ってわがままを言いだして、癇癪を起す・・・というケースはきっと多くの方も、経験しているのではないかな?と思います。
でも、この「癇癪」もとても自然な姿で、子供の成長には避けて通れないものでもあるんですね。
というのは、乳幼児期、まだ子供が言葉をしゃべれない時、お母さんは、子供の泣き声で、オムツかな?
ミルクが欲しいのかな?と判断し、願いを叶えてあげていました。
成長しても、子供に必要なものは与え、できるだけ子供が笑顔でいてくれるように、子供の要求に応じ、願いを叶え、抱っこしたり遊んであげたりされたと思います。
特に乳幼児の時期には、あふれるほどの愛情を与え、沢山かわいがってくださった、と思います。
もちろん、それは決して悪い事ではありません。
沢山の愛情を掛けて、沢山かわいがってあげることは、子供が自己肯定感(自分の存在価値)を知る上では、とても大事な、そして経験させて欲しい事なんですね。
子供が癇癪を起す理由
ですが、子供が成長してくると、子供の要望も変わってきます。
「お母さんの愛情が欲しい」「おっぱいが欲しい」「オムツを変えてほしい」「抱っこしてほしい」どれもすべて子供の成長に必要だったものが、
「ご飯よりもお菓子が欲しい」「古いおもちゃに飽きたから、新しいおもちゃが欲しい」「歩きたくないから抱っこしてほしい」「夜遅くまでゲームをして遊んでいたい」
などのように、成長に不要なものを欲しがったり、必要なものを妨げる要求だったりしてきます。
そうなると、親もいつも望み通りにしてあげる、という事はできなくなってきます。
そこで、親は、NO!を子供に言います。
子供は、今まですべてYESだったのに、ある時からNOを言われるようになるのです。
それは親からすると、間違いなく子供の為。
子供にとって良くない、と思うからNO!を言うのです。
ですが、今まですべてを受け入れてもらえていた子供には、親の言うNOが理解できません。
子供は簡単には受け入れられませんから、「僕は、こうしてほしいんだ」「どうしてダメなの!」と必死に抗議して、自分の要求を叶えようと全身で表します。
その方法は・・・かつて自分がやって成功していた方法。
そう「大声で泣き叫けぶこと」なんです。
ですから、親が「もうおしまい」や「だめだよ」「がまんしようね」「いけないよ」と、子供の要求にNOを言うと、それに反発し、大声で泣き叫び、要求をし、それでも叶わないと、次第にその声が大きくなり、アクションを伴い、癇癪にエスカレートしていくのです。
癇癪がエスカレートするのは何故 ?
ですが、親もその時、その時によって、子供への態度が違う時があります。
お菓子やおもちゃぐらいだったら、あんまり泣くと周りに迷惑だから・・・などのように、「今回だけだよ」「次は無しだよ」と言いながら、子供の要求を叶えてしまう、という事がよくありますし、
おじいちゃん、おばあちゃんから「こんなに泣いているんだから、やってあげたら?」
などと言われたりして、「しょうがないなぁ」と思いながら、子供の要求を叶えてしまったりすることがあります。
結果的に、子供の癇癪で親の態度を変えてしまうのですね。
それを経験した子供はこう思うのです。
「やった、この方法使える!」って。
そして親がNO!を言うたびに癇癪を起し、それでも親が受け入れてくれないと、さらにひどい癇癪を起して、「これでもか!」「これでもか!」と、どんどん酷くなっていくのですね。
ひどい癇癪、直すことはできますか?
では、この癇癪、直すことができるのでしょうか?
「癇癪を直す」とは、子供に我慢を教えることです。
子供にとって初めて経験する「我慢」という事になるのですが、「癇癪を直すこと」「我慢を教えること」は、親の態度いかんでできるようになります。
それは、非常に簡単な事。
子供がどんなに泣き喚いても、親の態度を変えない事です。
親が一度「ダメ」と言ったら、どこまで行ってもダメなんだ、という事を子供に体験させるのです。
どんなに周りに迷惑を掛けようと、どんなに周りの人に言われようと、親の姿勢「ダメなものはダメです」と貫くことなんです。
すると、子供は、さらに大声で泣き喚きますよね。
暴れて手足をバタバタさせるかもしれません。
でも親が折れずに「ダメなものはダメ」と姿勢を貫き、子供の態度で親が変わる事が無い、と子供が分かれば、子供は必ず落ち着き泣くのをやめます。
その時、子供を褒めてほしいのです。
「自分で泣き止めて偉かったね」って。
そうやって褒めてもらう事で、子供は、「何でも自分の思い通りになる事ばかりじゃないんだな」と学びます。
そして我慢して褒められたことを「嬉しい」と感じます。
もちろん、1回や2回で、子供に「我慢」は身に付きません。
今までと同じように癇癪を起し、激しい要求をすることは、これからも何度も起きるでしょう。
ですが、その度に、親が「ダメなものはダメだよ」と、姿勢を崩さず、子供の態度に翻弄されず、子供の癇癪に負けずに自分の姿勢を貫き、
子供が落ちついたところで必ず褒めてあげる。
その一連の作業を何度も何度も繰り返すことで、まず子供の癇癪の時間が短くなります。
そして、癇癪を起す頻度が減っていき、結果的に我慢をすることができるようになっていくのですね。
でも、絶対にやってはいけない事
ですが、ここで絶対にやってほしくない事があります。
それが、子供が自分から落ち着く前に、親が「いい加減にしろ!」などと怒って、力づくで黙らせることです。
それをやってしまうと、子供は「我慢を学ぶ」のではなく、不満を持ちながら押さえつけられることになってしまうからです。
その時だけは解決したように見えても、結果的には、いつまでも不満を持ち続け、癇癪は改善して行くことはありません。
力づくで黙らせてしまう時、子供の気持ちはこうです。
「どうせ僕の事なんてどうでもいいんでしょ」「僕なんて嫌いなんでしょ」
子供は自分に対して否定感を強めます。
そして、抑えられた不満はずっとくすぶり続けます。
その不満はいつまでも解決されることなく、親への恨みや、誰か(弟や妹)への腹いせ(攻撃)などに形を変えてしまうのですね。
ですから、力づくで押さえつけるのではなく、子供にちゃんと癇癪を起させて、自分で落ち着くのを待つ。
子供が自分から落ち着いた時、その時を見計らって褒めてあげる、という事が必要なんです。
子供は、褒められることで、我慢することが正しい事なんだ、と理解できるのですね。
・第1146号 わざとする癇癪
・第1131号 我慢の限界?
・第1031号 男の子育児は難しい?
・第983号 癇癪の対処で分かったこと
・第917号 癇癪倍返し
・第813号 気持を聞いてほしい
・第798号 私の座右の銘
・第747号 節目で振り返ってみましょう
・第671号 お盆休みはわがままになる?
・第655号 親の姿勢を変えない
・第456号 NO!の徹底
・第117号 子供のかんしゃくにマイッテます
癇癪の改善の対策と実践については、こちらにまとめてみました。
子育ての悩み、第五位は?
子育て中の悩みの第五位、それは「兄弟(姉妹)げんか」です。
子育て中のお母さんにとって、子供たちがいがみ合ったり、お互いに罵り合ったり、喧嘩ばかりしている姿を見るのは、とても切ないものだと思います。
ですが、この「兄弟(姉妹)げんか」こそが、子供たちが自分自身を守る基礎となっていたり、将来的に、とても大事な学びでもあるんですね。
例えば、なぜいじめが起きるか?
それを考えたことはあるでしょうか?
私たちは良くも悪くも動物で、強いものにはひれ伏し、弱い者には従えようとする本能があります。
特に幼少期にはこの傾向が強く、相手を見て、自分より強いか弱いか?を判断しています。
そして自分より強い相手だと思うと怒らせないように気を遣い、弱い相手だと思うと横柄な態度をします。
もちろん、すべての子供がそのようにしているわけではありませんが、
支配欲の強い子や、負けず嫌いの子、気が強い子には、少なからずそういう傾向があります。
その相手を見極める時、最初にするのが、相手を“試す”事なんですね。
少しちょっかいを出したり、からかってみたり・・・。
その時、相手の反応を見ながら自分より強いか弱いかを見極め、自分より弱いと判断したら、さらに嫌がらせをして、
反応を見るのです。
兄弟げんかをしている子は自分の身を守ることができる
この時に「なんだよ!やめろよ!」と言える子は、相手の嫌がらせをそこで止めることができます。
嫌がらせをする子は「これ以上やったらまずいな」と思うからです。
ですが、嫌がらせをされても我慢していたり、萎縮していたりすると、嫌がらせをする方は「もっとやったらどうなるかな?」とニヤニヤしながら嫌がらせを続け、さらにエスカレートしてくるのです。
我慢している子はターゲットになり、複数の子から嫌がらせを受ける・・・
こうなったらすでにいじめが始まっている、と言えるのではないでしょうか?
兄弟げんかは、自分の素直な気持ちを発する為の、非常に良い練習の場になるんですね。
お互いに自己主張をし、その自己主張がぶつかるから喧嘩になります。
ですが、その“自己主張”こそが非常に大事で、相手からの嫌がらせを受けた時「なんだよ」「やめろよ」と怒りを表すことが出来れば、自分を守ることができます。
(相手からの攻撃を受けずに済むからなのです)
兄弟げんかにはまだまだメリットがあります。
親が介入せず、決着が付くまでケンカをさせれば、先に生まれた子の方が強いでしょう。
そうなれば、下の子には「年上には叶わない」という年上を敬う気持ち(長幼の序)が生まれ、上の子には「自分より弱いんだから守ってあげないと」というリーダーシップが芽生えるのです。
年上を敬う事を知っている子は、先輩にも可愛がられますし、就職をしても上司から大事にしてもらえます。
又、リーダーシップを持った子は、人前に立ってみんなを引っ張っていく力をつけながら、弱い立場の人の気持ちを解る優しい子に育ちます。
兄弟げんかにはそんなメリットがあるんですね。
でもせっかくの学びの場を壊してしまうケースが多い
でも、そんなメリットを壊してしまっているのが、親の言葉や態度だったりします。
「お兄ちゃんなんだから弟に譲ってあげなさい」とか「大きいんだから我慢しなさい」とか・・・せっかくの学びの場なのに、ケンカをし始めたらすぐにやめさせようとしたり・・・。
兄弟げんかが始まると、騒がしかったり、親の方がイライラしたり、子供が怪我をしたりするのも心配なので、どうしてもそれを制止したくなってしまいますが、自分たちで決着がつくまでやらせてほしいんですね。
その方がお互いすっきりして、すぐに又、一緒に遊び始めたり、ケンカしながら絆を深めたりもしていくのです。
ケンカをすることを「必要な事」と分かっている親の場合、子供たちは喧嘩をすることがあっても、その解決法を自分達で考えますし、すぐに仲直りもできます。
自己主張すべき時には自己主張をし、でも相手の気持ちも考えてあげられるようになります。
ですがケンカを「悪」と考えている親の場合、子供は、必要な時に自己主張が出来ず、誰かに助けてもらう事をあたりまえと考え、自分では何も解決できない子にしてしまう場合があります。
又、下の子に譲ることを強要されていた上の子は、常に不満を抱えていますし「なぜ自分ばっかり我慢しなければならないんだ」という
理不尽さをいつも感じるています。
当然、その不満は別の何かに向かう事は明らかです。
譲ってもらってばかりいた下の子も「自分はいつだってワガママでいいんだ」と、間違った解釈をして成長し、クラスの中でも嫌われ、それこそいじめのターゲットになったり、社会に出ても可愛がられず、パワハラを受けたり、生きづらい性格をつくってしまうケースも、多々あるんですね。
まずは「兄弟げんか」って必要なんだ!
大事な事なんだ!って知っていただくこと。
それだけでもずいぶん違ってくると思います。
・第1277号 激怒する子
・第1247号 知識は力になる
・第1223号 気づいた瞬間から
・第1214号 怒る必要がなくなった
・第1150号 卑怯はダメ!を教えたい
・第1114号 ケンカ仲裁をしない訳
・第1106号 弟なんていらない
・第1082号 自慢のお兄ちゃん
・第962号 自己肯定感が基礎になる
・第906号 姉妹喧嘩と親の関わり
・第856号 ホメホメして~♪
・第852号 将来の為の子育て
・第557号 激しい兄弟げんか
・第179号 あれだけ酷かった姉弟ゲンカが…?!
兄弟げんかの改善の対策と実践については、こちらにまとめてみました。
・きょうだい喧嘩part①|喧嘩は大切な事!!私がご相談を受ける時にお一人お一人に詳しく状況を聞く理由
子育ての悩み 知るだけでとても楽になるベスト5まとめ
さて、非常に多いご相談の中から、上位5つを紹介させて頂きました。
どうでしたか?ものすごく大きな悩みだったはずなのに、その本質を知ったり、ちょっと見方を変えるだけで、悩みがとても小さくなったりしなかったでしょうか?
子育てには、このように本質を知るだけで、又、見方を変えるだけで、全然違ったものになる、という例が沢山あります。
もちろん、子育ての悩みって、シンプルに解決できるものだけではなく、子供がもともと持っている性格だったり、子供を育てている環境(同居・非同居等)によっても、大きく変わってきます。
最近では、スマートフォンの普及により今までには無かった複雑な問題も多くなっており、教育環境の変化、コロナによる生活環境の変化など、子供を取り巻く環境は著しく変化しております。
上記のような経緯から、子育ての悩みの原因が一つではない場合も多くありますが、
下記ページでは、現実に今、子育て奮闘中の方で、徐々に問題が解決して行った子育て悩み解決のプロセスをご紹介しています。(2024年10月28日現在[第1,305号]頑張って継続中です♪)
是非、あなたの子育ての参考、お悩み改善のヒントになったら嬉しいです。
■ 新しく「思春期の悩み」のページができました
又、改善例がとても沢山ありますので、ピンポイントで探し出すのが大変でしたら、下記ページで、「子育てのお悩み」に関するキーワードを入れて検索することも可能です。
※令和5年9月にリリースした「幸せなお母さんになる為の子育て(上級編)」は大好評です。
よろしかったらSNSもご覧ください♪