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第1168号 子育てのデマ

こんばんは。パピーいしがみです。

以前もこのメルマガで「まことしやかに言われている“上の子優先”はウソですよ!」とお話したことがありました。

でもあいかわらず巷の育児書や雑誌やネットでは「兄弟(姉妹)ができたら上の子優先にしなさい」と書かれていますよね。

他にも「赤ちゃん返りを思いっきりさせてあげれば寂しい思いがなくなる」もそんな事はありません。

下の子が生まれれば、上の子は子供が一人だけの時よりも、必ず寂しい思いをするし、以前と比べてお母さんの関心が減った、という感覚はなくならないのです。

それを補うのは、「上の子を優先する」事でもないし、「赤ちゃん返りをたっぷりさせる」でもなく、

本人が減ったと思っている関心(不満)を別な満足で埋めてあげる事なのです。

じゃあ「別な満足って何?」ってことになるのですが、

今回は今まで「上の子優先しているのにうまく行かない」「赤ちゃん返りも十分にさせているけどもう限界」とお感じだったトマトさんのお話をさせて頂こうと思います。

トマトさんのお子さんは長男さんが2歳。次男さんが1歳。ご相談はこのような内容でした。

ココから・・・

(前略)

ここ最近、長男がわざと悪いことをして私(や保育園の先生)の気を引くようなことをするようになりました。

例えば、保育園の送迎の時に教室に入いらないといけないのにブランコで遊びだしたり、

スーパーでわざと私の目の届かない所に行って床に寝そべったり、

次男に危ないことをしていて「遊んでくれてありがとう、でも泣いてるからしないよ」と伝えて、

危ないことと分かっているにも関わらず、何度も同じこと(次男の体の上にのったり)をしたり。

最近ではオートロックを1人であけ、自分で外にでるようにもなりました。

その都度目をみて「◯◯だから迷惑になる(危ない)からしないよ」と言うのですが、不貞腐れた顔をしてわざと同じことを何度もします。

また、目をそらしたりふざけたりして、話自体も聞きたがりません。

負けず嫌いもあります。でも、基本的には怖がりで不安が強く、優しいです。

スーパーで寝そべった時は、何度起こしても寝そべるので、頭を少し叩きました。(良くないとは分かっています)

すると、今度は次男と喧嘩した時に次男を叩くようになってしまいました・・・

悪いことをすると、私に構ってもらえると思っているのか、悪いことをしても無視したり、次男の世話をしたりすると、泣きついてきます。

現在長男のイヤイヤ期も重なっていて、選択肢を与えても「どっちもイヤ」なので、

「わかった。しなくていいよ。じゃあ◯◯(長男)がする時に教えてね」と言って私が次男のことをしだすとそれは泣いて「僕がするー」と嫌がります。

長男のペースでできるだけやっていますが、こちらも仕事があり、時間的にも追い詰められます。

例えば、お菓子やテレビを観る時間でも、長男があと1回といえば、これで最後と約束し、できるだけ長男のペース&長男優先でやっているつもりです。

「お兄ちゃんだから」とは今まで1回も言ったことはなく、理不尽に我慢させたことはほとんどないと思います。

次男との仲も、喧嘩はありますが良いです。

とはいえ、赤ちゃん返りもあり寂しい思いをしているのもわかっていて、赤ちゃん返りは思いっきりさせてあげていますし、児童館などでも次男は99%ほったらかしで長男優先。

次男は次男で泣いていても長男の状況によってはほったらかしにしているので、次男に対しても申し訳ない気持ちもあり。

これ以上どうしたらいいの・・・と、最近は辛いです・・・。

気になることといえば、やはり仕事が始まって、長男を怒ることが増えたこと。これが原因か?とも思いますが、正直もう限界です。

長男が、マイペース(好きなことは集中できるけど興味がない事に関してはとことんダメ)なこともあり私の我慢が・・・もう限界です。

次男を夫に預けて長男と2人の時間をとろうと思っても、パパっ子な長男は「お父さんがいいー」と。

夫と過ごす時はイヤイヤはありますが、ここまでひどくないようで・・・。

長男の問題行動は私の愛情不足が原因だろうなと思っていますが、具体的にどのように行動すれば良いでしょうか?

お忙しいところ恐縮ですが、ご指導して頂ければ幸いです。よろしくお願い致します(T-T)

ココから・・・

とこんな内容でした。

トマトさんが「辛い・・・」「限界」「具体的にどのようにしたらいいか・・・」というところを見ると本当に参っている、ということが分かります。

でもやはり「これだけ上の子優先しているのに」や「こんなにたっぷり赤ちゃん返りをさせているのに」が、お母さんを辛くさせているな~と感じて、

このように返事しました。

ココから・・・

(前略)

今回、長男さんの事でのご相談でしたね。

頂いたメールに「長男さんがわざと悪いことをして気を引くことをするようになった・・・」とあったのですが、

「悪いこと」って本人は思っていないのでは?ないでしょうか?

例えば「スーパーでわざと私の目の届かない所に行って床に寝そべる」って、

お母さんの気を引きたくてやっているのであれば、目の届かない所ではやらないのですね。

気を引きたいのであれば、見えるところでするのです。

それと「保育園の送迎の時に教室にはいらないといけないのにブランコで遊びだす」も「オートロックを1人であけ、自分で外にでる」も、

そこに自分にとって「面白そう」な事があって、「面白そう」を優先するがゆえにそうなるのでは?と思うのです。

なので、今の様子を全て「気を引こうとしている」と考えるのは違うのではないかな?と思うのですね。

又、弟とケンカした時に叩くようになったのは、スーパーで寝そべった時にお母さんが叩いたから・・・のように書かれていましたが、

これも親がやったから子供が真似るというよりも、自分が面白くない時には手が出たり足が出たりするのは自然な事で、成長に応じて、そういった状態になっているのでは?と思うのです。

ただ頂いたメールの中で「これは明らかに正しくない、知っておいてほしい」と思ったのは、

お気持ちの中に『長男さんを優先しているのに』というお考えが有る事です。

これは多くの育児書でも「兄弟がいるときには上の子を優先にしてあげて」と書かれていたり、又、多くのお母さんたちもそう言います。

ですがそれって間違いなんですね。

上の子は確かに下の子が生まれて寂しい気持ちを抱えます。

ですが、だからと言って、優先してあげればその寂しい気持ちがなくなるか?と言ったらそんなことはなくて、

親は「下の子よりも優先している」と思っていますが、子供は「以前と比べて全然、不足している」と感じているのです。

ですから、親がどんなに上の子優先をしたとしても、子供の不満は満たされることが無いので、上の子を優先すればますます要求が高くなり、際限がなくなってしまいます。

その上、この「上の子優先」は、非常に不自然な事で、それをすればするほど親にとっては負担になります。

なのに子供は自分が優先されているとは感じず、不満だけを溜めていきますから、それが親には「こんなにやっているのになぜ?」と思うようになるのです。

そして間違いなく「上の子優先」は不自然で、不自然な行動は続きません。

子供には不満がたまり、親にもストレスが積み重なってしまいます。

なのでまずこの「長男優先」の考え方を捨ててほしいのですね。

過去のメルマガの記事でもお話ししていますので、参考にしてみてください。(後でURLを記載しておきます)

同じような事でこうも書かれていました。

「赤ちゃん返りもあり、寂しい思いをしているのもわかっていて、赤ちゃん返りは思いっきりさせてあげていますし・・・」

これも同じで「赤ちゃん返りを思いっきりさせていれば、寂しい思いがなくなる」なんてことはありません。

自分がたった一人の子供だった時に受けていた親の愛情と、

子供が2人になって受けるようになった親の愛情は明らかに違い、それをどんなにフォローしてあげようと思ったって、フォローはできないし、

それは思いっきり赤ちゃん返りをさせてあげても収まる事はありません。

ですから、上の子には「状況が変わったんだ」という事をわかってもらうしかないのですね。

そしてどんなに親がフォローしてもしきれない事なので、違う事で褒めて『不満を別の喜びで補う』のです。

それは、例えばお手伝いをしてくれたらそれを褒めたり、下の子の前で「お兄ちゃんは上手に一人でご飯が食べれるね~」とか、

もしおしっこやウンチが一人でできるようならそれを褒めてあげたり、

下の子の前で「自分は下の子よりもずっとできる事がいっぱいある」と自分を誇らしく思えるように賞賛してあげる事なんです。

足りないものを無理して補充しようとせず、別なところでその子の良いところを見つけて補ってあげるんですね。

まずそこをお伝えしたいな、と思ったのですが、

それとは別に、お兄ちゃんの「構ってほしい」態度や要求に沿う事ができないようなら「できない」と言っていいのですよ。

出来る限り子供の要求に応じてあげようとするのではなく、できない事は「できない」と言えば、

子供は親を試そうとしたり、自分の思い通りに動かそうとしたりはしなくなるのです。

「できない事はできない、しょうがない」という親の姿勢があれば、それが一番自然で、又、子供も納得しやすいのです。

そしてもう一つ。「◯◯はやめてね」という事が増えた、とありましたが、2・3歳の長男さんにはまだまだ口で言っても分からない事も多いでしょうし、

楽しいことに心を奪われることがあっても何も不思議ではありません。

なので「まだ理解はできないんだな」とご認識なさることがとても大事だと思いますよ。

それでも次男さんよりはできる事が沢山あるはずです。

「まだまだ、できない事はいっぱいある」「それでも次男さんよりずっとできる事が多い」と思えば、口から出る言葉は注意ではなく賞賛になるのでは?と私は思います。

今年、4月から仕事を始めた、とあり、お母さんも環境が変わりお疲れになっているでしょうし、

子供もお母さんの変化を感じていて「もっともっと」と要求をしてきますので、今が一番大変な時だと思います。

でも、まずは「上の子優先すれば改善する」「赤ちゃん返りをさせてあげれば改善する」という考えは捨てて、

新しく始まった毎日がこれからのスタンダードで、これがこれからの環境になるんだと(子供に)理解してもらう事です。

その為には、「長男優先」の考え方をやめ、「できない事はできない」とすること。無理して子供の要求を叶えようとしないことです。

今まで手を掛けていた分、しばらくは大変だとは思いますが、仕事をしていれば子供に関わる時間は必ず減ります。

完璧を目指さずに「できない事はしょうがない」という気持ちを持っていただくと、少し気持ちは軽くなると思いますが、いかがでしょうか?

ココまで・・・

こんな風にお返事して9か月が過ぎました。その後、家庭内で起きた変化をこのようにご報告頂きました。

ココから・・・

今晩は!今回は、その後の報告でメールをさせて頂きました^_^

今、相談内容を見返すと「こんなことで悩んでたんだ!」って笑えるくらい、今は気持ちに余裕ができています。

まず「スーパーでわざと私の目の届かない所に行って床に寝そべる」はやらなくなりました!

「保育園の送迎の時に教室に入らないといけないのに、ブランコで遊びだす」も「オートロックを1人であけ、自分で外にでる」などは相変わらずありますが、

改めてみていると、パピーさんの言われたように、“そこに自分にとって「面白そう」な事があって「面白そう」を優先するがゆえに”そうなっていました

それは今もたまに続いていますが、以前よりも聞き分けがよくなったのと、長男優先をやめて自分の気持ちに余裕ができたのとで、そこまで大変に感じなくなりました!

今改めて思うと、自分の仕事復帰と夫の体調不良とで、私も長男も気持ちの余裕がなかったのかもしれません(長男はパパっ子なので)

長男優先をやめ、今ではとにかく長男も次男も平等です!

今では喧嘩して長男が泣いて私のところにきても「取り返しなさい」と弱気な長男には伝えるほどです

(次男のほうが我が強く、力も強いのでいつも長男が泣いてます(汗))

ただ、不思議と兄弟仲は良く、長男がお菓子を分けてあげたり、靴を履かせてあげたりと、なんだかんだとお兄ちゃんをしてあげていて、次男もお兄ちゃん大好きで、喧嘩もしますがよく2人で笑っています

私は長男に『お兄ちゃん』というプレッシャーを与えたくなかったので基本的に「お兄ちゃん」と言う言葉を使うことはなかったのですが

相談メールの返信を頂いた後は、「さすがお兄ちゃんだね」「お兄ちゃんが優しいから次男もお兄ちゃんのこと大好きだね」とプラスの意味合いでだけ意図的にお兄ちゃんという言葉を使うようにしました。

それも良かったのだと思います!

今では長男も、「◯◯ちゃんは僕の弟、僕はにーちゃん」と言っています!

長男は、HSCか発達障害のグレーかどちらかがありそうな感じですが、それもパピーさんのメルマガのおかげで気持ちの準備はできていて、焦りや不安はあまりありません

今は毎日本当に幸せに子育てできています。これもパピーさんのおかげです!

本当にありがとうございました!またいつか、ご報告や相談をさせて頂くかもしれませんが、とりあえずご報告まで

ありがとうございました!

ココまで・・・

よかった(^^)。

トマトさんはそれまで巷で流れている「上の子優先」を疑うことなく実践していて、「おかしいな~」「なんでこんなに大変なの~」と疑問に感じながらも、

「もう少し頑張れば」「きっともうちょっとだろう」と体に鞭を打っておられたのだと思います。

「上の子優先」は短期的には有効な事もあるので、それが正解だと勘違いしてしまうことがよくあります。

ですが間違いなく不自然ですよね。それに(子供がそれを当たり前と認識しますから)いろいろ厄介なんです。

でも「上の子優先」を止めて、上の子ができる事を認め、お兄ちゃんとして褒めるようにしてくださってから、お兄ちゃんの雰囲気がずいぶん変わったようです。

“長男がお菓子を分けてあげたり、靴を履かせてあげたりと、なんだかんだとお兄ちゃんをしてあげていて、次男もお兄ちゃん大好き”

“◯◯ちゃんは僕の弟、僕はにーちゃん”

と言っているその雰囲気にとても温かいものを感じます(^^)

又、あれだけ「辛い」「限界だ」と言われていたトマトさんも、「毎日本当に幸せに子育てできています」と言ってくださっていました。

いつまでたってもなくならない「子育てのデマ」、ネットが発達しても(いや、だからこそか?)いろんなデマが拡散されています。

初めての子育てでそんなデマに翻弄されたら、つらいですよね。是非エビデンス(根拠・裏付け)のあるものだけ、取捨選択してくださいね。

ちなみにトマトさんにお送りした、過去の記事はこちらです。今回よりも詳しく書いていますのでご覧くださいね。

第797号 子育ての常識・・・ってホント?

通信講座「幸せなお母さんになる為の子育て」

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パピーいしがみ 人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。

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