第1344号 埼玉ランチ会(2)
パピー いしがみです。
いよいよ夏休みに入りましたね~♪
子供達は、早速、弾けちゃっているかな?
ぜひ、ご家族でいい思い出をつくってくださいね。
それで・・・先にちょっとお伺いします。
会員さんで、「基本編Ver2を買いそびれてしまった・・・」と言われる方おられますか?
今回、長いキャンペーンをやったので「残念だけど定価で買います・・・(涙)」とご連絡を頂いたのですが、そんな・・・会員さんは定価で買うことないですからね。
もちろんキャンペーンの時みたいな「とんでも価格」にはできませんが、しっかり会員さん価格でお届けします。
そういう方は、私にご連絡くださいね。ちゃんとフォローしますから(^^)
そして今日は、 先週開催されました「埼玉ランチ会」の2日目の様子をお話しします。
先週は、ちょっとボリュームとしては多すぎたかもしれませんが、今日は3人の方のご紹介をしたいと思います。
低学年の妹と高学年の兄
まずお一人目。
これはすごく皆さん参考になると思うんですが・・・、例えば兄弟が2人おられて、1人はお兄ちゃん。小学校4・5・6年生の高学年。
もう1人は妹さん。まだ小学校1年生もしくは幼稚園という年の離れた兄妹の場合によくあることなんですが、
お兄ちゃんが思春期に入ったこともあり、いろいろ反抗もあるし、お母さんの言葉を聞かなくなったりします。
お母さんもカチンとしますよね。
逆に妹さんは、そんなお兄ちゃんを見ているのでとても素直で聞き分けが良く、また明るくてお母さんに褒められます。そんな兄妹って結構多いんです。
そして、そんな兄妹の場合気になるのはやはり上の子の男の子が、なかなかお手伝いもしないし、自分から積極的な行動もしない。
またゲームに夢中になったり、やるべきことをやらない。そうするとどうしても上の子にイライラして、口頭で叱ってしまいがちになるんですよね。
そうするとさらに上の子は「どうせ俺なんて」と悲観したり、または自信を喪失したり、自己肯定感を低くしてしまいがちになります。
やはりそのお母さんもその辺悩んでおられて、「自分のことは自分でできるように」と言われていました。
簡単に言っちゃうと自立ですよね、また、できれば人のこともちょっと手伝ってあげられる人になってほしい!という気持ちがあったのでした。
でもなかなかそういうふうにはなってくれないし、そうなるふうにも見えない、そんなお兄ちゃんにイライラを感じるし、
「自分のことは自分でやりなさい」と、よく注意していたみたいなんですね。
そうするとお兄ちゃんは余計に面白くないので、妹さんとの差や「自分なんて」という気持ちが強くなっていってしまうんです。
そこで私がまず言ったのは「自立は18歳になってからでいいんですよ」です。
「自分が親元を離れるとき、きちんと自分だけで生活できること」
「それが自立なので、そこを今求めるのではなく、今はまだまだ親がフォローする時期なので、それを求めるのはまだ早いんです」
でも現状は、お兄ちゃんはもうずいぶん、注意されていることも多いでしょうから、今の段階ではお兄ちゃんをまず「自分から動きたくなる方向」に向かわせなければならないんですね。
例えば1・2年生の低学年のお子さんなら、「褒めるを増やす」ということもできますが、
もう高学年になってくると不貞腐れていたり、「どうせ自分なんて」って思ったりしていて、親が褒めるような行動をしてくれないのです。
そのお母さんもやはりそこが困っていて、「褒めてあげたいんだけど、そういうことがなかなかない」とおっしゃっていました。
そういう場合に、いい方法が「お兄ちゃんに何かお願いをして、キチンと喜びを表す」です。
例えば男の子でしたら、買い物に行って荷物を持ってもらうことでもいいです。
そんな風に何かこちらからリアクションを起こして、それに対してやってくれたことを「当たり前」って思うんじゃなくて、
そこで大げさに喜んで、「いやー。お兄ちゃんがいてくれてよかったよ。おかげで助かった。ありがとう!」なんて言ってくださると、
お兄ちゃんは「こんなことで、お母さん。こんなに喜んでくれるんだ」って思うんです。
このように「こんなことをすればお母さんが喜ぶ」という道筋を見せてあげることが、沈んでしまったお兄ちゃんが感じている「自分の存在価値」を引き上げるすごくいい方法になるんですね。
これは、お兄ちゃんに「自主的になる」その筋道を見せることになるんです。
そういうことを何度かやることで、今まで怒られてばっかり、小言を言われてばっかりだったのが、
お母さんのうれしそうな顔を見たり、また喜んでくれたりする、そういうリアクションを見ると、
自分の中に「僕もお母さんに嫌われてるわけじゃなかったんだな、お母さんにもっと喜んでほしいな」という思いが膨らみ始めるんです。
「褒める」を増やすと言ったって、ほとんど毎日が「叱る」や「小言」になってしまった場合、「褒める」を「叱る」よりも増やすということは非常に難しいし、またもし無理してやっても、取ってつけたようで嘘っぽいんですね。
だから 高学年の子どもにはなかなか通用しなくて、「何か企みがあるんじゃないの」って感じさせてしまうんですが、
こちらがリアクションを起こして、少なくなってしまった「褒める」や「感謝」をちょっとずつ増やしていくと、
お兄ちゃんにはその道筋が見えてくることで、だんだん自分から「お母さんが喜ぶことは何かな」って考え出すんですね。
もちろん、それをやってくれたらお母さんはすぐにリアクションを起こす、反応を起こすことが必要なんですけれども、それをすることでお兄ちゃんの行動が変わってくるはずです。
どうかな?あれから1週間。改善の方向に向かってくれていたら嬉しいです。
エースストライカーの三重苦
お二人目の話は高校生のお子さんの話です。
この子は小さい頃からサッカーをやってきて、中学ではエースストライカーとして大活躍。そして、高校はサッカーの強豪校に入ったそうです。
そういうサッカーの名門校になると、上手な子たちがいっぱい集まってきて、また指導法もちょっと古かったり、精神論が強かったりすることが多いです。
人数が多いから規律も厳しく、練習もハードで、なかなかレギュラーになれないことも普通です。
なんと、学校行って部活で練習して帰ってくるのが夜10時近くにもなる!って言うんですから。大変ですよね。
そして私がいう「三重苦」というのは、
(1)その部活の練習や厳しい規律の中で、なかなか実力を認めてもらえないし、発揮できない。
(2)練習が厳しすぎて、疲れて夜眠れない。
(3)眠れないからついついスマホを見てしまい、さらに寝る時間が遅くなり、朝起きられない
(朝練に遅刻でもしたら、もうレギュラーの道は閉ざされる、という厳しい罰則もあるようです)
悪循環、というか、八方塞がりですよね。
お母さんも相当悩んでいましたが、息子さんもとても辛いと思います。
だって中学までは、チームの中心選手だったんですから、ワントップのフォワードとしてのプライドもあったでしょうし、「もっとできる!」という自負心もあったはずです。
それが、同じポジションに自分より上手い子がいて、いつもその子の控えで、その子の不調時に代わりに出され「結果を出してこい!」と言われる。
プレッシャーも相当だし、そもそも「睡眠時間」が足りないのですから、パフォーマンスも落ちるでしょう。
本人は「こんなはずじゃない」「もっとできるはずだ!」って相当葛藤していたと思います。
「他のポジションを・・・」という考え方もあるけれど、今更、他のポジションの練習をしても遅すぎる(これから練習してもレギュラーになるとは考えにくい)し・・・。
そんな中、お母さんとしては「少なくとも、自分でしっかり起きて遅刻しないように行ってほしい!」と、もう起こしてあげることをやめたそうです。
そうしたら、1日目、2日目ぐらいは、目覚まし時計を4つぐらい置いて、自分で行けたんだそうです。
ですが、そもそも「睡眠時間が足りていない」ので、そんな無理が続くわけでもなく、だんだん間に合わなくなってしまったみたいなんですね。
で、私はなんと言ったか?と言いますと、「今は、起きるのを手伝ってあげてください」です。
今の状態では、一人で起きるのは難しいです。
もちろん「一人で起きなさい!」と言って放置するのも、それは家庭の方針としてあっても良いと思いますが、
でもあちらもこちらも、全てうまくいかないという時に、それをやってしまうと自暴自棄に陥り、最悪「サッカーをやめる」「もう高校も行きたくない」と言い出す可能性もあるんですね。
情熱すら失ってしまうのです。
ですから、まずは朝起きのフォローをする。そして、それと一緒に「スマホの時間を制限すること」をしてほしいと伝えました。
これ「中学の時はどうしてたんですか?」と聞きましたら、中学の時はアンドロイドのスマホを使っていたので、ファミリーリンクで使用時間が制限できていたそうなんです。
ところが高校生になってiPhoneを使うようになったので、親が管理することができずに、今は使いたい放題になってしまっているということでした。
なので私は「スマホロックボックス(スマホの金庫みたいなもの)」があるので、それにお母さんのスマホも子供のスマホも入れるようにして、
一定期間「触れない」ようにすることをお願いしました。(ネットで検索して商品も見てもらいました)
「お母さんも一緒に」とお願いしたのは、子供一人では続かないし不満が出るからです。
だから「お母さんもやるから一緒にやろう」と言って、例えば夜11時から朝の6時まで鍵をかける、「触らない」という形で、睡眠時間を確保してください!とお願いしたんですね。
それと、運動をやっている人は筋肉増量のためにも、プロテインなどタンパク質は必須なのですが、以前は飲んではいたものの、「味が嫌い」ということで、今はプロテインの摂取もしていない、とのことでした。
今、私たちは「藤川理論」で、脳の働きを含め、体に大きく変化が起きることがわかっているし、また、プロテインの味も試飲できるお店(エゾボリック)もあります。
もともと運動能力の高い子ですから、これで「必要な栄養素」を摂り、「睡眠時間」を確保し、「練習に耐えられ」「考え方が前向きに」なれば、必ずや成果が出るはずです。
栄養素で言えば、駅伝競技をやっている子であれば、「鉄分を多めに摂る」なんて今や常識なので、必要な栄養素をしっかり摂ることもお願いしました。
なので、全部で3つ。
1. 睡眠時間の確保のため、スマホロックボックスを使う
2. 自分で自分を律して、自分で起きれるようになるまでは、起きるサポートをしてあげる
3. 必要な栄養素をしっかり摂る
という3つをお願いしておきました。
そのお母さん、今まで藤川理論は勉強されていなかったんですが、今回しっかり学びたい!ということで、藤川理論を真剣に学び始めてくださいました。
お母さんの協力と、息子さんの理解で、きっと変化はあると思うので、私としてはとても楽しみにしています。
親の決断
そして3人目は「親の決断」と書きましたが、ちょっとこれは普通の人では「えーっ」と思うかもしれない内容です。
これ、内容としては、高校生のお兄ちゃん(とても勉強を真面目にやってくれる子)ですが、ちょっと自閉症の傾向があって、小さい頃はとても苦労されたそうです。
でもその子が不登校などを経て、今は元気に学校に行けるようになり、授業もしっかり受けて、勉強も前向きで頑張っているのですが、突然軽音楽部に入ったそうなんです。
軽音楽部ってご存知ですよね。Jポップやロックなどのようなバンド、自分達でチームを作って音楽を楽しむ・・・そんな部活なのですが、
楽器ができたり、歌が歌える・・・が必須なんです。
で、そのお兄ちゃんが(やったことはないけれど)ドラムをやりたくて軽音楽部に入ったそうなんです。
ところが、ドラムって大きな音が出るので案外練習場所がないんですね。
通常、学校にはドラムセットがいくつもあるわけではなく、どこの学校も順番で練習をするんです。
当然、初めてドラムを触った・・・という子は、練習ができないので、なかなか上手にならない・・・というジレンマも抱えるのですね。
で・・・実は私も若い頃、長らくバンド活動をしていて、いろんなコンテストに出ていたのですが、その時のドラム担当(中学からの親友です)は、どう練習していたか?というと、
彼もアパート住まいでしたので、自宅で音を出すわけにはいきません。そこで使ったのが「電子ドラム」なんです。
何でもそうなんですが、上達に必要なのは「触っている時間」なんですね。
鉄棒だって、時々学校の鉄棒で練習したところで上手にはなりません。
ですから鉄棒苦手、逆上がりができなくて悩んでいる・・・という方には、今はレンタルの鉄棒などもあるので、
「自宅に鉄棒を置いてしょっちゅう触るようにしてください」とお願いします。
そうやって触っているうちに、テレビを見ながらぶら下がっているうちに、だんだん上手になって、知らないうちに逆上がりとかできるようになっちゃうんですね。
なので今回も「じゃあドラムセットを買いましょう」とお話しました。
当然、普通の人の感覚では「えぇ?何言ってんの?」と思いますよね。だってドラムセットって結構な金額しますから。
でも、音の出ない「電子ドラム」というものがあり、また、それはネットフリマでは、非常に安く出回っているものもあるのです。
特にドラムセットは、憧れがあって新品を買って習い始めたけど、でも難しくて続けられずに売りに出す・・・という方もいるので、すごくいいものが安く出ていたりするのですね。
そう思った私は、そのお母さんの前ですぐにネットフリマを開いて、「こんなセットがこんな金額であるんですよ。こんなんで十分ですよ」と言ったら、
そのお母さんはそれまでは「えぇ?マジ?」という感じだったんですが、その2日後、「買いました」という連絡が来ました。
子供の趣味?取り組みにすぐにお金を出す決断をする・・・なんて、多分普通の人ならできません。
でも、(本人は自分からは言わなかったそうですが)今まで頑張ってきて、今、「やってみたい!」というものが見つかったんです。
これはもし本人が「やってみたい」という気持ちが強いうちに、協力してあげて欲しいな~と思ったんですね。
そして、お母さんが「あなた、ドラムセット欲しい?」と聞いたら、その子は「えっ?いいの?」って飛び上がるほど喜んだんだそうです。
そのお母さんは「ストレス解消にもいいかと思って」と言っておられましたが、私は『すばらしい判断をされた!』と思いました。
まあ、最悪、熱が冷めて「やっぱりやめた」となれば、ちょっと値段を下げてフリマに出せばいいのです。
そうやって考えると、本当に小さなコストで、子供の「やる気」と「新たな挑戦」を買えるのです。
そして上達すれば、バンドを組んで一生の友達ができるかもしれないし、また、ドラマーは貴重(本当に少ない)ので、掛け持ちをしている人も多いですから、他のバンドからも声がかかるかもしれません。
(友達の輪が急速に広がる可能性もあるってことです)
もう可能性は無限大に広がっています。こちらもどうなるか楽しみです♪
・・・・・・・
ということで、今回は(センシティブな内容もあったので)3つの事例だけについてお話ししましたが、またまた長くなってしまい、申し訳ありません。
最後にお知らせだけして終わりますね。
【おしらせ:1】
ユーチューブ・インスタグラム・ティックトック・・・と4月から動画SNSを同時にいくつもやっていたのですが、なんとインスタグラムのフォロアーが9000人を超えました♪(驚)
「10,000人達成!」でお知らせできるかな?と思っていましたが、それは叶わなかったのですが、150万回再生の動画も出てきて、ここ1週間で6,000人も増えたことになります。
よろしかったら、覗いてみてください♪
https://www.instagram.com/papy_ishigami/
【おしらせ:2】
ここのところ、ランチ会のお知らせをしていなかったのですが、今年のランチ会はすべて埋まりました。
来年2月~のランチ会はまだ余裕がありますから、ご紹介しておきますね。
2026年
2月 静岡県ランチ会
3月 岡山県ランチ会
4月 長野県ランチ会
5月 富山県ランチ会
6月 茨城県ランチ会
「参加したい~!」と思われた方は、私までご連絡ください。
【おしらせ:3】
一時期、希望者が多くて、コミュニティの方が大変になってしまうかも?と思ってご連絡していませんでしたが、藤川理論(分子栄養学)のコミュニティへの参加を希望される方はご連絡ください。(会員さん限定)
今まで、アドレスを表示していましたが、スパムメールがすごいので、私宛に連絡してくださればいいので、知っているアドレス(もしご存じなかったら問い合わせフォームでもいいです)にご連絡ください。
今週も長らくお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
https://www.age18.jp/ichiran.html
よろしかったらSNSもご覧ください♪
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【 パピーいしがみ 】人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。