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第1253号 「比較」はダメ!なの?

こんばんは。パピーいしがみです。

今日のメルマガのタイトルは「比較はダメ!なの?」としました。

私も親がご自分の子供を評価するときには「比較はやめて!」と言っています。

様々な子育て本でも「比較はいけない」と書かれているものも多いです。多くのお父さん・お母さんも「比較はよくない」とお考えです。

でも「何故?」まではご理解されていないみたいで、「比較は何でもダメ」みたいに捉えられている方もおられるようなので、今日はそのお話をしたいと思います。

先日、私はある会員さんから

パピーさんは「比較はいけない」ように言われているのに「子供が親から教えてもらえないと一歩遅れる」との表現は、他人との比較があるように見えます。それって矛盾していませんか?

とご意見を頂きました。

ご意見を受けて「あ、そうなんだ。その違いについて理解されていないんだ」「混同して把握されているんだな」と知りました。

巷では声高に「比較はいけない」と言われて(多くの子育て本にも書かれて)いますし、「比較することは差別につながる」とお考えの親御さんも少なくないようです。

でも、私が言う「比較をしないで」と、子供たちの「周りと比べる」とは、もう全く違っていて、前者は「親の立場」での比較、そして後者は子供たちが「自分が(クラスやグループ内の)どの位置にいるか」を感じる・知る為の比較で、

同じ「比較」という言葉でも、使われているステージと言うか、バックボーンが全く違うのです。(私は「次元が違う」ぐらいの気持ちでいます)

でも「比較」という言葉は同じなので、立場や次元などは考慮されず「同じもの」というご認識の方も少なくないのでは?と思ったのですね。

なので、その「使われているステージと言うか、バックボーン」について、お話ししたいと思いますが・・・。

まずこの「比較」と言う言葉、どういう字で構成されているか?を見てみると「比」はもうご存じの「くらべる」ですよね。

この言葉には他にも「ならべる」や「てらしあわせる」という意味があり、「較」という字も「くらべる」の意味がありますが、他には「あきらかにする」「つきあわせる」という意味があります。

どちらも「くらべる」ですが「比較」と二つの漢字を合わせると「複数を並べて、照らし合わせ、違いをあきらかにする」という事になりそうです。

それをすると、どんなメリットがあるか?というと、これはもう明確です。

「違いがはっきりしやすい」のですね。

わずかな違いでも分かりやすくなる。「比較」にはこういうメリットがあるので、例えばワインや日本酒のテイスティングは、いろんなお酒をそれこそ「飲み比べ」をしますよね。

私はワインはほとんど分かりませんが、その「ほとんど分からない」私でも、比較をすると「こっちの方が渋い」とか「こっちの方がフルーティー」とか「こっちの方がすっきり」なんてわかるのです。

要は「知識や経験のない人でも違いを発見できる」のが『比較』という方法なのだ、という事です。

そして子供たちはまさに、「知識や経験」はまだ少ないので、多くの子がこの「比較」を使います。

特に兄弟がいると、僕と弟、どちらの方が愛されているか?大事にされているのか?親に好かれているか?って、頻繁に親の姿勢や対応の仕方を「比較」して確認しています。

だから子供達からクレームがつく事がありますよね。「お母さんは僕よりも、弟の方が好きなんでしょ。だからいつも僕ばっかり怒るんでしょ!」なんてね・・・。

他にも「学校の先生が、一部の女の子にだけ優しくて、他の子には厳しいんだよ。これって贔屓だよね。差別だよね!」とか・・・。これも「比較」しているから感じる事です。

それを聞いたり、体験しているお父さん、お母さんは「そうだよね。差を付けたらいけないよね」「平等・公平じゃなきゃダメだよね」と思われます。

いえ、それも正しいのです。子供たちにはできるだけ「平等・公平」に接してほしいです。

ですが「それが世の中のスタンダード」ではありません。

実社会では、入試の時からもうテストの点数で合否が変わります。その試験を受けた人の学力を「比較」して、受かる人、落ちる人が明確に分けられます。

会社に入る時も同じ。入社試験は、学力試験や面接、その他さまざまを、ゴリゴリに「比較」をして、何十人・何百人の中から数人を採用します。

採用された後もずっと比較され続けます。「人事評価」というアレです。その人の報酬はこの「人事評価」で決まります。もっと言えば、その人の生涯年収がこの「比較」によって決定され、それは退職後の年金額にまで影響してきます。

それに一生のパートナーを決める時や、人を好きになる時だって「あの人のココが良いから好き」とか「何人かの中でこの人がいいな」という比較をした後に決めているはずです。

そう。私たちは、日常的に比較をしているのですね。

なのに・・・

「運動会で、手を繋いで一緒にゴールする徒競走」とか「主役が何人もいる劇の発表会」とか・・・。

今は少なくなったみたいですが、これが当たり前に行われていた時代もあります。

これって、それこそ「比較をするな」「子供達を平等にせよ」「比較が差別やいじめにつながる」という親からのクレームに、学校がとった苦肉の策だったのですが、

こんな事が「子供時代と、実社会の乖離(子供が間違った環境でそのまま成長し、実社会から脱落してしまう)」に繋がるんですね。

これらは「比較」を表面だけで「良い・悪い」と判断しているからこういう発想になるのです。

先ほど『子供たちは、「知識や経験」はまだ少ないので、多くの子がこの「比較」を使います』と言いましたが、

「家庭」での兄弟の比較と同じように、学校のクラスや、同じスポーツをするチームメイトなどの組織で、「自分はここにいるみんなの中でどこに位置しているのかな?」という事を確認するためにも比較をします。

(自分は)勉強では・・・上位5人には入っているかな?。運動では・・・真ん中よりも少し下かな?友達の多さでは・・・かなり下だな・・・。もしケンカしたら・・・一番弱いかも・・・。なんて感じです。

部活などでも同じで、例えばサッカーでしたら、パスやシュートの技術が高い子や、当たりに負けない子、指示や統率が取れる子、要は「うまい子」が主軸になり、下手な子は発言権も与えられない・・・となります。

これらが総合的に評価されて、子供たちの「ヒエラルキー」が決まっていきます。
そして女の子では、その「ヒエラルキー」が早い段階で「カースト」に変わっていくんですね。

なので結論を言ってしまうと「『比較』は常にある」のが当たり前で、私たちの周りは常に「比較だらけ」ってことです。そして特に子供たちは自分を確認するためにも「比較」を多用しているのです。

では、なぜ私は、親の立場である皆さんに「子供達を比較しないで」と言うのか?

それは、私たちの仕事は「正当に子供の評価をする」ことではなく、「子供たちが自分に自信を持ち、自分の能力を高め、自分の人生を有意義に過ごしてもらえるように育てる」ことだからです。

その為には、もし子供たちが自分と周りとを比べて、落ち込んでいたり、落胆してやる気を失っていた時があっても、できるだけ早く、そこから脱出させてあげなければなりません。

子供の落胆に同調したり、子供に「かわいそう」と同情するのではなく、「何言ってんの!あなたにはこんなに良いところがあるじゃない!」って言ってあげられたら、子供が感じていた「自分の低い評価」をガラッと変えてあげることができるのです。

もしあなたが仕事上で他のできる人と比べて「私は容姿もよくないし、要領も悪いので、仕事でも成績が伸びないし、上司に怒られてばかりなんだ~」なんて落胆して誰かに話した時、

「何言ってるの。あなたには〇〇ができる、誰にも真似できないこんな良さがあるじゃない。苦手が分かっているのなら、それを乗り越えれば『鬼に金棒』だよ!」と言われたらどんな気持ちでしょうか?

一方「そうだね。あなたの言うとおりだよ。容姿も悪いし、要領も悪い。その上愛嬌もない。最悪だよね」と言われたとしたら、どうでしょうね?

前者と後者、言われた時の気持ちには、大きな違いがあると思います。

前者のように言われたら「そうか~。じゃあ、もうちょっと頑張ってみようかな?」と思うかもしれませんが、

後者のように言われたら「あ~あ、もうやる気なくなる。この仕事向いていないんだな~。もう会社やめようかな?」と思ってしまいませんか?

少なくとも前者の方が気持ちが高まると思うのです。それを自分が落胆している時に言われたら、心への響き方は相当違います。

ちなみに後者は「比較でしかその人の価値が分からない人の言葉」で、前者は「その人の良さを見つけられる目を持った人の言葉」なんですね。

特に親は、子供が小さいころから一緒にいて、常に子供を見ているのですから、決して「比較でしか価値が分からない人」ではなく、「その子の良さをちゃんと見極められる人」であるはずなのです。

子供の一番近くにいて、その子の良さを誰より知っている方だからこそ「比較」ではなく、「その子の特筆すべき良さ」を知っておいてほしいし、

子供の気持ちが凹んでいる時には、できるだけ早くそこから脱出させてあげてほしいし、それができる人であってほしいのですね。

その為には「比較して評価する癖」があるとしたら、それはやめて「良いところをよく見てきちんと把握しておく」ようにしてほしいのです。

さあ、どうでしょう?同じ「比較」でも、立場や次元などでこんなに違う、って事。分かって頂けたらいいのだけど・・・。

もし一回で分からなかったら、是非、何度も繰り返し読んでみてくださいね♪

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パピーいしがみ 人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。

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