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第964号 虐待連鎖を食い止める

こんにちは。パピーいしがみです。

今日の題名は「虐待」と書かれていて、ちょっとドキッとしてしまうテーマなのですが、

小さいころから叩かれて育ってきたお母さんが、自分のお子さんを叩くようになってしまい「私はこのまま虐待をする親になってしまうのか?」という恐怖を乗り越えられた、というお話を紹介させて頂きたいと思います。

ご相談を頂いていたのはショウママさんです。ショウママさんは、今年小学1年生になる長女さんと今年年少さんになる次女さん、2人のママです。

先日、ショウママさんからこんなメールを頂きました。

ココから・・・

パピーさん、お久しぶりです。ショウママと申します。以前は、パピーさんに何度もご相談を差し上げて、その度、丁寧なお返事をありがとうございました。

長女もこの度、幼稚園を卒業することになりました。

長女の事はずっと悩みの種でしたが、パピーさんの講座を勉強をさせて頂き、やっと今、良い関係になりつつあるかな?と嬉しく思っています。

当時、「ママは、私の事なんか嫌いなんでしょ」と言われて頭に血が上り、カッとして子供を叩いてしまったことから自分の中にある凶暴性が怖くなり、虐待をする親になってしまうのではないか?という恐怖がありました。

ですが、今は、(時々は叱る時もありますが)長女・次女共に分け隔てなく接することができるようになり、長女も普通に私に甘えるし、私もその甘えに応えられるようになり、私自身も、あの頃と比べてずっと楽になりました。

子供たちも二人で仲良く遊ぶようにもなりましたし、その姿を本当に微笑ましく見ることができています。

昨年の秋ごろには長女が次女の手を引いて、幼稚園の先生方に「妹の○○です」「来年から幼稚園です。よろしくお願いします」と挨拶して、先生方にとても褒めて頂きました。

今は、そんな風に妹をよく面倒見てくれるお姉ちゃんになっています。

(文末に続きます)

ココまで・・・

このご報告を頂いて、本当によかった(^^)とホッとしましたが、当初のショウママさんは、とても悩んでおられました。当時、こんなメールを頂いていたのです。

ココから・・・

パピーさん、初めまして。ショウママと申します。

相談の前に、どうして今回、パピーさんの講座を勉強しようと思ったのか、その理由をお伝えしたく思います。

実は私は、親に対してよい感情を持たずに育ってきました。父と母はいつも仲が悪く喧嘩ばかりしていました。

子供は、長女(私)・長男・次男と三人いましたが、父も母も口より手が先に出る人で、私たちはよく叩かれました。

特に長女だった私は弟たちの面倒を見ることを強要されていて、活発な弟たちが騒いでいると私が怒鳴られ、弟たちの倍以上怒鳴られたり叩かれたりしてきました。

今、世間で問題になっている「虐待」と比べれば軽い物かもしれませんが、叩かれることはとても屈辱的で嫌な思いでしたし、今でも「虐待」の言葉を聞くと過剰に反応してしまいます。

子供ながらに「お母さんもお父さんも、どうして私ばかり怒るの?私の事が嫌いなの?」と思っていました。

母とのわだかまりが解けたきっかけは、5年ほど前に亡くなった父のお葬式で、当時、父がお酒ばかり飲む人で、母も生活するのに大変で、

子育てまで手が回らず長女の私に弟たちを見てもらうしか方法が無かった、とつぶやいた事でした。

その時、どうして私ばかりが怒られたのか、その理由は分かりましたが「それでも叩かずに話をしてくれたらよかったのに!」

「叩かれた私がどれだけ苦しんでいたか分からないでしょ!」と私も言いたい事を言って、そこから徐々に母親とも普通に会話ができるようになりました。

まだ小学生だった私にとって、自分は親に嫌われているんだ・・・と思いながら生きるのは本当に辛かったです。

家に帰りたくない、歩道橋から飛び降りて車に轢かれたら楽になれるかな?なんて考えたこともしょっちゅうでした。

ですが私も縁あって結婚をし、子供ができた時、子供には絶対、私のような苦しみを味あわせない、たくさん愛して仲の良い親子になるんだ!と決意したのに、

今、2人の女の子を育てていますが、私と長女はうまく行っておらず、どうしても上の子ばかりを叱ってしまったり、親と同じように長女を叩いてしまっています。

長女は私を睨むように「どうせママは私の事なんて嫌いなんでしょ」「私なんかいない方が良いと思っているんでしょ」と言いました。

私は私の心の奥底にある本音を言い当てられたような気がして、返す言葉が見つかりませんでした。

長女がまだ一人っ子の時には、長女との関係はよかったと思います。

ですが次女が生まれて嫉妬もあったのか、いちいち私に突っかかってきたり、私がいないところで次女をつねったり、次女が歩き出した時に足を出して転ばせたり・・・と、とても意地悪をするようになってしまいました。

思い返せば、私も子供の言葉を真に受けて、感情的になり過ぎていたところもあったと思うのですが、

「あんたは可愛くない」「なんでママの邪魔ばかりするの」「あんたなんて産まなければよかった」等の暴言も吐いてしまっていて、長女を深く傷つけていたと思います。

私はすぐにカッとなってしまう所があるのですが、叩くことだけは我慢していました。ですが、一度、叩いてしまってからは手を出すことが止められません。

長女は声を出すでもなく口をへの字に曲げて私を睨みつけながら涙をボロボロと流すのですが、

その姿が小さいころの自分と重なって、「私は何をしているんだ」「どうしたらいいんだ」とパニックになってしまい、何も声を掛けられず、無視をするしかありませんでした。

テレビなどでも言われていますが、虐待をされた子供は虐待をする親になる、の言葉通り、私も子供を叩く親になってしまうのではないか?ととても怖くなり、

ずっと気になっていたパピーさんの通信講座を勉強してみようと申し込みをしました。

私は絶対に虐待をする親にはなりたくありません。

子供時代の私のように、あんなに辛い思いを子供たちにさせたくありません。

ですが今、この状況の中でどこから手を付けたらよいかわかりません。

勉強を始めたばかりで申し訳ないのですが、アドバイスを頂けたら嬉しいです。よろしくお願いします。

ココまで・・・

そこで私は、このように返事をしました。

ココから・・・

ショウママさん、こんにちは。パピーいしがみです。メール拝見しました。

ショウママさんの子供時代、辛い思いをされて育ってこられたのですね。

お母さんは、お父さんとの事もあり、又、家族5人で生活していくために仕事もされていた、という事で心にも余裕がなかったのだと思います。

そしてショウママさんの言われていた「虐待をされた子供は虐待をする親になる」は、過去はあたかも定説のように言われていましたが、

必ずしもそうなるわけではない、と私は思いますし、ショウママさんの決意しだいで食い止められると私は思います。

実際に、ショウママさんは、「このままではいけない!」と強く思っておられるようですし、長女さんとの関係も修復したい、良い関係になりたいとお考えですよね。

だとしたら、私は改善できると思います。

長女さんを叩くようになったのが、つい最近であれば、次女さんをご主人に預け、長女さんと2人っきりの時間を作って、まずは叩いてしまったことを詫びてほしいし、

何より長女さんとの関係を修復することを考えるようにしてほしいです。

下の子が生まれることによって、親はどうしてもまだ力の弱い、小さい下の子をかばおうとしたり、

大事にしたいという思いから、上の子のいたずらなどに神経質になってしまったり、叱ってしまいがちなのですが、

上の子からすると自分一人の時には親の関心を一身に受けていたのに、下の子が生まれることで、親の関心が下の子移ってしまい、とても寂しい思いをしているのですね。

そして下の子に比べると、上の子はいろんな事が何でもできるので、どうしても親としては「自分でできる事は自分でやって」のように甘えを拒否し、冷たくなりがちです。

それも又、上の子の不安や寂しさを助長するのですね。

なので、まずは長女さんの感じている不安や寂しさを理解してあげて、長女さんとの時間を作り、

下の子が眠ったら布団の中で手をつないだり、眠る前に二人でお話をしたり、長女さんとの密接なコミュニケーションを増やすようにしてほしいのです。

もしかしたら最初は、ショウママさんご自身に抵抗があるかもしれません。

又、長女さんも抵抗を示すかもしれませんが、それは「私も甘えていいの?」と素直になれないだけです。

ですからもし長女さんが抵抗をしても、お母さんが「じゃあいいよ!」のように拒否をする事はなさらず、

できるだけお母さんから歩み寄り、長女さんが少しでも「甘えさせてほしい」雰囲気を感じたら受け入れてあげるようにしてあげてください。

長女さんが可愛くない、と感じていると、お母さんとしてはどうしても冷たくあしらいたくなるかもしれませんが、それをしてしまうと、長女さんとの亀裂はどんどん大きくなってしまいます。

「自分と同じ思いはさせない!」「絶対に良い関係を作るんだ」という気持で、長女さんとの時間を作り、是非、関係改善をめざしてくださいね♪

ココまで・・・

その後もショウママさんと長女さんの関係はすぐには修復することができなかった様ですが、

眠る時に手をつなぐ、布団の中で会話することは、長女さんを安心させてあげるにはよかったみたいです。

ショウママさんからは「認める」や「褒める」はしているつもりです・・・とメールを頂きましたが

「自分は嫌われている」と子供が感じている場合、「認める」や「褒める」よりも前に、子供の不信感を取り除いてあげることが必要です。

それは、言葉で簡単に取り除くことは難しく、やはり大事なのは毎日の積み重ねなのです。

日々感じる親の姿勢で「私は嫌われている訳じゃなかった」「私もこの家族なんだ」と感じるようにしてあげる事で頑なになっていた子供の心をほぐしてあげる事が重要なんですね。

先ほどの続きになりますが、ショウママさんはこんな風に書いておられました。

ココから・・・

パピーさんに相談をさせて頂いた時「褒めることを増やしてください」と言われるかと思いましたが、それよりも先に娘との良い関係を作る事、と言われて目からうろこでした。

以前からメルマガを読んでいて「褒める」べきところは褒めるようにしていたのに、娘の様子は変わることが無く、「褒める」は長女には効果が無いのでは?と感じていたからです。

でも「褒める」が子供の心に響くには、親に対する不信感があったらダメな事を学ばせて頂きました。

パピーさんからは、まずはそれら、長女が持っている猜疑心や不信感を取り除き、長女の気持ちを理解すること。

そして娘と良い関係を作るところから始める。その為に長女との時間を増やしコミュニケーションを取る事が必要なんだ、と言われて納得しました。

最初は、パピーさんが言われていたように、私が歩み寄っても長女は素直には甘えることはありませんでした。

どこか不安げで私が信用できないようでしたが、一緒に布団に入って手を握る事を毎日続けていくうちに、少しずつわだかまりが解けて行ったと思います。

手を握って一緒の布団で眠ったり、布団の中で長女と会話をすることで、長女もだんだんと素直に甘える事ができるようになり

「ママ、今日もお話ししてね」と長女からお願いされることも増えてきました。

安心した寝顔でぐっすり眠っている長女を見て、やっぱり可愛いな、まだこんなに小さいのに怒り過ぎていたな、悪かったな・・・と私も冷静に接することができるようになっていきました。

そんな風に長女との時間を増やすようにすると、次女に対する意地悪もほとんどなくなり、幼稚園での問題行動も減って行ったように感じます。

実は、「もう絶対に叩かない」と思ってからも、叩きたくなることはありました。

その時は、パピーさんに言われたように、自分の太腿を叩いて「私は親と同じには絶対にならない!」「子供を叩く連鎖は私で止めるんだ!」と思い留めるようにしました。

ある時、紫色になった自分の太腿を見て、もし叩き続けていたらこれだけ長女の体と心に傷をつけていたんだ、と背筋が寒くなりました。

でも今は、長女を叩きたくなる事はありませんし、自分を叩くこともしていません。

姉妹ケンカをすることもありますが、ケンカも必要な事、と冷静に見守っています。

もちろん長女は手加減をしている事は見ていてわかりますので、長女を信頼して次女を預けている感じです。

今までは些細な事まで気になり、全て直させなければ気が済まない、そんな私だったのですが、

いちいち細かい事を指摘することが長女に問題を起させていたんだ、と分かり、姉妹間での事はできるだけ口を挟まないようにしています。

そして私がいちばん怖かった「自分が虐待をする親になってしまうのでは?」の不安も今はありません。

パピーさんには本当にお世話になって感謝しかありません。ありがとうございます。

暖かくなってきたとはいえ、まだまだ急に冷える日もあるようですから、パピーさんもお体に気を付けてください。

ココまで・・・

ショウママさんの中で渦巻いていた「虐待をされた子供は虐待をする親になる」との不安を解消することができて本当によかったと思います。

ご自分が叩かれて嫌だった思いをしていたのに、それをやってしまっている自分に気付いた時、とてもショックを受けたでしょうし、とても怖かったと思います。

でも、自分の力でそこを乗り越えてこられて、ショウママさんはとても立派でした。

「叩くこと」を止められなくなってしまうのは、親がそこに罪悪感を感じなくなったり、自分の正当性を感じてしまうようになってしまう事が原因らしいです。

叩く親自身が「これは悪くない」「必要な事なんだ」と思うようになってしまったら、叩くことが止められなくなってしまうんだそうです。

ですが、ショウママさんはご自分が嫌だったことを忘れず「自分と同じ思いをさせない!」とずっと思い続け、叩きたくなる自分と戦い、自分の弱さに打ち勝てたのですね。

それは簡単な事ではなかったと思いますが、よくぞ貫き通されたとショウママさんの頑張りに賞賛を送りたいです。

今は娘さんとのわだかまりもなくなり、長女さんとの間に信頼も生まれているみたいで、私もとても嬉しく思います。

是非、今のこのいい感じをこれからもお続けくださいね(^^)

パピーいしがみ 人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。

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