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第1193号 勉強なんてしたくない

こんばんは。パピーいしがみです。

今日のメルマガは「勉強なんてしたくない」としました。

きっと多くの方が、お子さんからそんな言葉を聞いているのでは?と思いますが、

今回の相談はちょっと深刻で、このままだと本当にまずいな~という内容でした。

「なぜ勉強するのか」については、多くの子供達の疑問でもあり、それに上手く答えられない親も多くいらっしゃいます。

今日の内容は、子供を持つ親には全員に知っておいてほしい事です。(でもあくまで子供の将来は子供のものだという事は忘れずに)

ご相談は、「ずっと強制で勉強させていました。小学校高学年から反抗するようになり、中学2年の今、全く勉強しないどころか、私が何を言っても無視するようになってしまいました」という内容でした。

ちょっとその内容からご紹介しますね。

ココから・・・

初めまして。ハンドルネームはTTとさせてください。

実はパピーさんからのメルマガはずっと気になって時々読ませてもらっていて、自分がやっている子育て「強制・命令」が悪いことは分かっていました。

でも「今さら直せないし、優しく言ったってしないんだからしょうがない。怒るしかないじゃない」と、

メルマガは気になり横目で見ながらも、全く参考にはできていませんでした。

小学校の時は強制・命令でも良かったのですが、高学年になるにつれ反抗するようになり、中学に入ってからは親の言葉に全く耳を貸さなくなりました。

朝ご飯を支度しても無視して食べず(昼は給食です)学校に行くにも「行ってきます」も言いません。

帰ってきても「ただいま」も言わず、私と顔を合わせても、私が「おかえり」と言っても無視で、自分の部屋に直行です。

夕飯は8時頃に部屋から降りてきて、用意してあれば無言で食べます。

用意してなければ「ご飯下さい」と言うかな?と思って支度しない事もありましたが、

用意してなければ自分でカップラーメンを買ってきて、部屋にこもって鍵を掛けて食べています。

3日続けても本人が折れる様子はなかったので「これじゃあ病気になるかもしれない」と思って、

今は、夕食の用意だけはして子供が食べたい時に食べれるようにしています。

とりあえず、学校には休まず行っていますが、学校の様子はしゃべりませんし、成績表も見せません。

お風呂は夜中、私が寝たころにシャワーを浴びて下着を変えて洗濯物を出しています。

私と顔を合わすのがとことんイヤのようですが、中学生の男の子ですとこれが普通でしょうか?

そんな生活になって1年が過ぎ、中学2年になって「俺、中学は行くけど、高校は行かないから」「家から出て働く」と言い出しました。

「えッ?ちょっと待って。ちゃんと話し合おう」と言ったら

「ほら。勉強の時だけは口を挟む。だからもう勉強はしないって決めたんだよ」とふてくされて外出してしまいました。

その後も話し合いはできていません。

担任の先生に電話で、この頃の家での様子をお話しすると驚かれていて、

「本人からは高校へは行かないとは聞いていません。友達もいますし学校でも明るいです。もちろん私への挨拶もしてくれます」

「授業もまじめに受けていますし、宿題も提出しています」と言われました。

そして「多感な時期なので、少しそっとしてあげてみたらどうでしょう?高校受験を意識するようになって変わる子もいますからね」

「ただ・・・親子関係があまり良くないように感じますが、どうでしょうか?そこは学校が関与できない事なので・・・」と言われました。

「親子関係が良くない」って先生もお感じになっていたのかな・・・と思うと切ないです。

今まで自分勝手な子育てをしていたのは分かっています。

せっかく無料で膨大な情報を下さるパピーさんの言葉も参考にせず、

こんな状態になってしまってから会員になってご相談をさせて頂こうなんて、とても身勝手だとは重々分かっています。

が、今までの私がやってきた13年の子育てがこの子に悪影響を与えてしまったと思うと、後悔でたまりません。

子供からの信頼を得たい、と願うのは要望が過ぎるのかもしれませんが、せめて高校だけは卒業してほしい。

せめて話をする関係に戻りたいと思っています。それも今からでは無理なのでしょうか?

今さらなんだ・・・と思われるかもしれませんが、何かアドバイスを頂けたら本当にありがたいです。

最後になってしまいましたが、子供はこの子が一人で、夫は単身赴任で4年になります。

月に1・2度帰ってきますが、夫と子供が話をする時もあるので、夫は「中学生の男の子ってこんなもんだろう」とあまり深く考えてはいないようです。

ですがいつも一緒にいるのは私ですし、重苦しい家の雰囲気を何とかしたいと思っています。

よろしくお願いします。

ココまで・・・

TTさん、お辛そうですよね。

中学生・・・というと「反抗期」が当たり前とお考えになる方も多いのですが、

私は「反抗期」なのではなく、“自分で考える力”が付いたので「こうしなさい」や「ああしなさい」に対して素直に受け取らなくなるだけ、と考えています。

なので「こうしなさい」や「ああしなさい」が無い場合、過剰な反抗ってあまりないのです。

でも・・・今の状況、やっぱり何とかしたいですよね。

そこで私はこんな風にお返事しました。

ココから・・・

TTさん、こんにちは。メール拝見しました。

息子さん「中学は行くけど、高校行かない」「家から出て働く」と言い出したのですね。

そして家ではほとんど話をしない。ご飯も食べようとしない。夕飯も自分からは「欲しい」とも言わないみたいです。

頂いたメールには「中学生の男の子ですとこれが普通でしょうか?」とありましたが、いえいえ、そんな事はありません。

男の子は無口にはなる傾向はあります。親への頼みごとも減る事はあります。

ですが、こんなに徹底した姿勢は珍しく、多分「話もしない」という今の状況だと、

子供が学校でどんな様子か、放課後は何をしているのか、そしてどんな考えを持っているのかも全くわからない状態だと思います。

私は危うい思春期の時期に、そうならないように小学校~中学に掛けての親の接し方に気を付けて欲しいし、親の姿勢を変化させてほしいと思っているのですが・・・

詳しくは書かれていませんでしたが、今の状態になるまでには、いろいろ紆余曲折があったと思いますし、私にも今は『危険な状況』だと感じます。

でも息子さん。「ちゃんとしてるな」と感じたところがありました。

というのもお母さんに対しては反抗しているようですが、学校では問題を起すでもなく、友達ともうまくやっていて、宿題だって提出している。

「勉強はしない」と言っているようですが、勉強自体を全て拒否するのではなく「強制・命令するのなら勉強はしない」と言っているように私には感じるのですね。

本当に勉強をしないのでしたら、成績は酷い結果でしょうし、もちろん宿題なんかもやらないですし、先生からも指摘があるでしょう。

でも息子さんはそうではありません。

だとしたら「高校は行かない。中卒で働く」と口に出したとはしても、本気では無いのでは?と思うのです。

また「勉強の時だけは口を挟む」とも言っていますから、もしかしたらTTさんは「勉強しなさい」をかなり頻繁に言っていたのかもしれません。

でも子供達からすると「今の勉強が何の役に立つの?」という純粋な疑問もあるのです。

なのに勉強させられる、その理不尽さに腹を立てている場合もあります。

ちなみにTTさんは、なぜ高校に行ってほしい、とお考えなのでしょうね?

もしそれが「周りが行っているから」とか「高校ぐらいは・・・」という気持ちでしたら、もう少し現実的な(子供に説明できる)考え方をしてほしいと思います。

勉強って、将来の子供自身にとって、とても大きな影響を与えるのですが、どんな影響があるのかピンポイントでそこをお話ししますね。

それにはまず、私の体験からお話ししたいのですが、私は中学では「優秀な子に負けたくない」という気持ちがあって、高校は進学校に行きました。

ですが父の「学を付ければ生意気になる」という考え方と、そんな父との軋轢もあって

「大学に行かせてほしい、お金を出してほしい」なんて言いたくなかった、という私の気持ちもあり、

高校では勉強することを放棄して、ほぼビリで高校を卒業し就職しました。

就職先はあの大企業“HONDA”です。(でもこれも学校にお世話にならず、自分で願書を提出して試験を受けました)

当時の高校生からすると十分すぎるほどの給料をもらいましたし、「結果を出せば必ず評価される。学歴なんかは関係ない」と思っていました。

“思っていた”と書いたのは、後にそれが間違いだったことを知るからです。

何回かの転職をして、結婚して子供ができた時「しっかりした会社で給与が安定している所がいい」と入った会社は、地元では大きな組織の子会社でした。

そこでも「学歴なんて関係ない。努力と結果次第だだ」と思っていましたし、実際に評価もされて昇進もしました。

そして最終的に総務部に入って、財務・経理、取締役会のもろもろ、そして人事にも携わって初めて分かりました。

それは高卒者の基本給と、大卒者の基本給の差は“10年たっても縮まらない”という事でした。

(それは当時、すべての従業員の給与明細を見る事ができる人事担当者でしか分からない事でした)

入社時、同じ年齢で私と、もう一人大卒の人間がいました。

大卒と高卒でしたら、入社時には大卒の方が有利。という事は知っていました。ですが仕事の結果次第、本人の努力次第で必ず逆転できるとも信じていました。

仕事の後、自費で夜学にも行きましたし、他の社員が受けない国家資格なども積極的に取りました。

ところが結果は、役職は私が上になっても、基本給は彼の方が高く、月額の給与総額では役職手当を含めて私の方がほんのちょっと(数百円)上回ったに過ぎませんでした。

特に、賞与は基本給×数ヶ月分で計算される場合が多く、そうなると自分の方が役職が上でも年収では彼を超えられない事が分かったのでした。

私が人事担当者になってそれを知った時、上司の総務部長(大企業で総務を経験した方です)に

「入社時の基本給の違いって、何年たっても、どんなに努力をしても修正されないものですか?」と聞いてみました。

その時、部長はこう言いました。

「企業は人を選ぶ時、その人の内面を観る事ができない。だから最も分かり易い最終学歴が選考と給与判断の基準になる」

「大学の費用を親に出してもらったとしても、採用者本人が新幹線のチケットを持っているか、在来線のチケットなのか?の違いは当然ある」

そして「ベースアップは特別に操作をしない限り、その差はほとんど変わる事は無いのが普通だ」と。

ちなみに私の基本給はその後、その会社ができて初めての修正が行われて矛盾が無い形にはなりましたが、

現代でも、大卒・高卒の生涯年収の違いは明確に差があります。

それを知った時、私は「自分の子供達がもし大学に行きたいと思ったのなら、何としてでも行かせてあげたい!」と思う様になったのです。

生涯年収を具体的な数字で申し上げますと

高卒者が19歳~60歳(43年間)まで働いたとして平均1億5000万。ボーナスを加算すると約2億円前後。

大卒者が23歳~60歳(39年間)まで働いて平均1億8600万。ボーナスを加算すると約2億4000万円だそうです。

単純に比較して総額で4000万円の差があるだけでなく、大卒者は高卒者に比べて4年少ないのにこの差がある、って事に大きな意味があります。

もっと分かり易く、もっと具体的な数字にしてみると、4000万円の差を、大卒者の勤務年数39年で割り、さらにそれを12ヵ月で割った場合、

何と『1ヵ月で約85,470円の差がある』という事になります。

これは大卒初任給の手取り額の約半分です。この違いが40年間も続くのです。

もし高校生時代にこの事実を私が知っていたら、どんなに嫌でも、親に頭を下げて大学に行かせてもらっていただろうと思います。

そこで息子さんの件ですが、大卒・高卒でこれだけの差があるとしたら、もし本当に中卒で働こうとした場合、もっと不遇な経験をすると思います。

最終的に何を選ぶのかは、自分の人生ですから本人の自由です。

でもどんな選択があって、どんな結果が待っているかを知っているのと知らないのとでは、正しい判断さえもできません。

それに中学生・高校生では、まだ自分から「自分の生涯年数はどれだけ違うんだろう?」と疑問を持つことは難しいです。

だからこそ正しい判断ができる為に、現実を教えるのが親の務めだとも思うのです。

最終学歴は、多くの場合、その人の人生に大きな影響を持ちます。

そこまで考えてみると「勉強しなさい」と一方的に無理に机に向かわせるのではなく、「なぜ勉強が必要なのか」とより深く踏み込んだ話ができるのです。

特にこれだけの違いがある、と明確な数字を目の前に出されたら、中学生であれば、自分ならどちらを選ぶのかの判断はできるはずです。

ただ今、息子さんはTTさんの話は聞かないみたいですね。「親の心、子知らず」で、どんなにTTさんが心配しているかにも考えが及ばないようです。

こうなってしまうと、どんなに大切な話をしようとしても、本人が正しく聞いてくれないという結果になってしまいます。

(なので子供の変化に合わせて親が変わっていくことが必要なのです)

ですが今、お父さんとは話をしてくれるみたいですね。

だとしたら、お父さんにご自分の中学の時の話や、今後の進学の話、できれば上記の生涯年収の話もして頂いて、

“強制ではなく自分で自分の将来を選択”をさせてあげて欲しいと思うのです。

家から出たいのなら、全寮制の高校もありますし、親から離れる事で親のありがたみを感じる事もありますから、

今すべきは、お母さんとの信頼を取り戻すよりも、道を誤らせない事だと思うのです。

それでも「自分は中卒で働く」と言うのなら、一度、働くことを経験させて(その後、勉学に戻るのも可能)も良いと私は思いますが、いかがでしょうか?

ココまで・・・

さあ、どうでしょう?

生涯年収や、大卒・高卒の比較。1ヵ月換算をした場合の具体的な数字を見て、驚かれたと思います。

TTさんもやはり驚かれたようです。
そしてこうお返事くださいました。

ココから・・・

パピーさん。とても具体的なお話をありがとうございます。

パピーさんはご自分が高校卒なのに、3人のお子さんが全員、四年制の大学に行かれた、その理由がよく分かりました。

苦労されて社会の理不尽さに気づき、お子様達に「新幹線のチケット」を渡されたのですね。すごいと思います。

主人は四年制大学、私は短大を卒業していますが、今までその価値について考えたことも在りませんでした。

そしてただただ子供には「勉強しなさい」と言っているだけでした。

今回、お返事頂いたメールを主人にも送って読んでもらいました。

主人も「すごい視点だな~。もし自分が中学生の時に聞いていたら、もっと勉強にやる気が出たと思う」と言ってくれて、

帰ってきた時に子供と2人で映画に行って、その後ご飯を食べながら、今後のことや進路の事、教えて頂いた生涯年収の話、そして私との事について聞いてくれたそうです。

中でもやはり最も驚いたのは、高卒と大卒では月にして『8万5千円も違う』という部分だったらしく、

結果的に「そんなに違うなら大学行きたいに決まってる」という結論になったそうです。

ただ私にはやっぱり「むかつく」のだそうで、ついつい反抗してしまうけど、ご飯や洗濯は、実は感謝している、とも言ってくれていたそうです。

(その言葉だけで救われました)

お母さんがイヤなら、全寮制の学校もあるとも言ったみたいですが、それについては今後考えるとしても、

とりあえず(本人の希望で)今までの分を取り戻すために塾に行く事になりました。

パピーさんが言われた“自分で自分の将来を選択”をさせるようにしてみたら、マインドがガラッと変わったと感じます。

まだ私との関係はぎくしゃくしていますが「おはよう」「(ごはんを)頂きます」「ごちそうさま」「行ってきます」ぐらいは小さな声でも言うようになりました。

何をやっても無視をされていた時のことを考えると、私自身もとても楽になりました。ありがとうございます。

(後略)

ココまで・・・

長いお返事だったので、後半は割愛させていただきましたが、

「今の勉強が、将来どう役に立つのか?」が明確になると、勉強への姿勢は絶対に違ってきます。

強制や誰かに「させられている」のではなく、自分で選択したことであれば、誰でも納得して取り組みますからね。

ただ、ちょっと心配なのが今、学校に行けていない不登校中のお子さんのお母さん、お父さんです。

この記事を読んで「じゃあ、うちの子はだめなのか」と思われるかもしれませんが、

中学・高校に行かなくても、高校認定試験さえ受かれば、大学への入学資格は得られます。

そして日本ではピンからキリまで、さまざまなレベルの学校があって大学生になる事は決して難しくはありません。

(それでも、どの大学でも高卒よりは必ず条件は良いのです)

自分で学びを選ぶ大学では、つまらないいじめや学びを妨げる奴らはいません。皆と同じことを強要されることもなく、我慢を強いられることもありません。

ただ一つ、問題があるとすれば「私なんてムリ」という自分で作ってしまう限界だけです。

本人さえその気になったら「方法はいくらでもある」。

それを親も子も、是非、知っておいてほしいな~と思います。

この夏休み。時間があったら子供に話をしてあげてほしいです。

子供にとって、とても貴重な情報になる事は間違いありませんからね。

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パピーいしがみ 人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。

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