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第1210号 自分の物・人の物

こんばんは。パピーいしがみです。

さて、今日は「自分の物・人の物」という内容でお話しさせていただきます。

これ、実は結構あるんです。例えば友達の家に遊びに行って、勝手に冷蔵庫を開けてしまうとか・・・。借りものなのに乱雑に扱うとか。

「えっ?!」と思うかもしれませんが、実際、お子さんの友達の家での様子って、ご覧になったことはないですよね?

そう。実は今日、ご紹介させていただくイオリさんは、授業参観で驚くシーンを見て、ふと聞こえてきたささやきに赤面してしまったそうです。

イオリさんからのご相談はこうでした。

ココから・・・

パピーさん。いつもお世話になっています。

幼稚園の時には手が付けられないほどのトラブルメーカーだった一人息子が、怒ることを減らし、良いところを見つけるようにしたら雰囲気が変わり、

今は、学校でも怒られることがなくなり「学校楽しい」と言って、元気に通ってくれています。友達も多く、元気いっぱいです。

コロナ禍で学校での授業参観も中止だったのですが、2年生になって初めて、授業参観が開催され「幼稚園では散々だったけど、すごく変わったし小学校ではどんな様子かな~」と楽しみに向かいました。

どの子もそうですが、うちの息子もお母さんたちがクラスの後ろで見ているのが嬉しいらしく何度も振り返ってニコニコして手を振ったりして「いいから前向きな!」ってゼスチャーしたり。

やっと落ち着いて授業も進んできた時、「ではドリルを取り出して~」と先生が言ったとき、息子の隣の席の子(A君)のドリルが見つからず、ランドセルをごそごそしていました。

先生:「A君、忘れちゃったのかな~」。A君:「変だな~、朝、入れてきたんだけど・・・」というやり取りをしていると、

うちの息子が「こっちのバックに入ってるんじゃない?」と言って、勝手にA君のバックのチャックを開けて、中を探し始めました。

私は「何やってるの!やめなさい!」と・・・言いたいけど言えない、という状況の中、先生が「〇〇くん。人のバックは勝手に開けないのよ」と言ってくださいました。

ですが当の息子はぽかんとしていて、先生の言っている意味が分からない様子。

すると、後ろにいらしたどこかのお母さんから「あ~、〇〇君。うちに遊びに来た時さ~、勝手に冷蔵庫開けられちゃうことあったよ」と聞こえるか聞こえないかぐらいの音量でささやいている声が耳に飛び込んできました。

誰が言われたのか、振り返ることもできず・・・その後は、授業の様子など全く頭に入りませんでした。

・・・()内は私の脳内の言葉です・・・

(なに?〇〇は友達の家に行ってそんなことしていたの?今、話していたお母さん、私が親だってわかったかな?振り向いて謝った方が良いんだろうか?)

(誰のお母さんかな~、よく遊びに行く家は・・・B君、C君・・・。う~ん声だけじゃわからないや~)

(躾ができていないダメ親だと思われただろうな~?ここにいるのも恥ずかしい。というかもう参観なんてどうでもいいから教室から出ていきたい・・・。でも目立つよな~)と吹き出る汗をぬぐいながらなんとか授業を終えました。

家に帰ってきてから息子に「なんで友達のカバンを無断で開けるの?!」と怒ってしまいましたが、

息子は「先生もお母さんもなんで怒るの?」「オレ、手伝ってあげたんじゃん」と。

この子は根本的にわかっていない。もしかして思いやる気持ちが欠落しているのか?状況が把握できないのか?この子はこんなこともわからないの?バカなの?とすごくショックでした。

たしか以前のメルマガでも、他人の家に行って寝室を覗いたり、冷蔵庫を開けたり、「ジュースないの?」なんて言う子供がいる・・・という記事があった気がします。

まさか我が息子がそんな「勝手に冷蔵庫を開ける子」だとは知らず。恥ずかしい限りです。

息子が小さい時に私も自暴自棄に陥っていたし、今から比べると決して褒められた子育てではなかったので、そんな風に育ってしまったのだと思いますが、今後きちんと教えていくためにはどうしたらいいでしょうか?

厳しい言葉でも結構ですので、アドバイスを頂けたらありがたいです。よろしくお願いします。

ココまで・・・

と、イオリさんからは上記のご相談でした。

友達のカバンを・・・それも参観会のたくさんのお母さんの見る中で。その上「〇〇君。うちに遊びに来た時に、勝手に冷蔵庫開けられちゃうことあったよ」なんて追い打ちまでかけられて。

本当にイオリさん、愕然とされたと思います。

でもその後、イオリさんには「お子さんには“人の物”と”自分の物”とは違う、人の物は勝手に開けたり中を見たりしてはいけないよ」って教えたことはありますか?と、聞いてみました。

そうしたら「知っているものと思っていた」「きちんと教えたことはなかった」ということがわかりました。

だとしたら、今回の事、全然不思議ではありません。わからなくて当然なのです。

でもこれってイオリさんだけの問題ではなく、すごく多くのお子さんに起きています。

事は簡単で、今まで教えてもらわなかっただけ。だからそれを今後教えてあげればいいんです。

でも「マナー」と言うだけではなく、私たちが「教えるべきこと」を教えていないケースは結構あるんです、という事を知ってほしくて、このようにお返事しました。

ココから・・・

イオリさん、こんにちは。

そうですか~(^^)やっぱり、ちゃんと教えたことはなかった?みたいですね。

だとしたら、先生から注意を受けたり、イオリさんからも叱られたけど、何が悪いのかわからないって・・・あたりまえなんですね。

ですから「この子は根本的にわかっていない。もしかして思いやる気持ちが欠落しているのか?状況が把握できないのか?この子はこんなこともわからないの?」も心配いりません。

これから教えていけばいいのですから。

ただ、これって今回のマナーだけに限ったことではないので、付け加えてお話しさせていただきますね。

実は今回の件で私は思い出したことがあります。それは「今、ほとんどの子は公衆電話を掛けられない」という話です。(成人している人でも使えない人は多いです)

まだ携帯電話が珍しかった時、公衆電話は当たり前の通信手段でした。ですからお母さんたちからすると公衆電話を使う事は苦も無くできます。

でも必要性を感じない、使ったこともない、教えられたこともない子からすると、公衆電話が使えないのは当たり前なんです。

いえいえ、公衆電話だけではありません。

”ぞうきん”を絞れないって子、今とても多いのです。ぞうきんとバケツを用意しても雑巾をおにぎりのように絞るのです。

これも「使ったことがない」「教えてもらったことがない」子からすると、できなくて当たり前。

ちなみにちりとりの使い方も、知らない子が多いんですよ。「どうやって使うの?」と言う子はまだしも、「これって何?」って言う子もいます。

このように世の中が便利になって、私たちの日常生活でなくなりつつある、さまざまなものを子供が知らない、という事になっているんですね。

たとえば、私がとても危惧しているものに「お金」があります。

今、キャッシュレス化の波が急激に来ていて、10円、100円、500円・・・というお金の価値がわからない子が急激に増えているそうです。

これは現金を見なくなったことや、ゲーム課金、スマホ決済など、お金の価値を目で見て知る機会が減っているからです。

子どもの頃に、少ないお小遣いでやりくりしたり、お金を貯めて増えていく感覚を養っていかなかったら、

今の子供たちが大きくなったら、どうなっちゃうんだろう?と本気で心配しています。(これについては過去の記事でもお話ししていますのでご覧ください)

でもこのように「今はなくなりつつあるけど必要なこと」は、誰かが教えていかなければなりません。

そこで「誰か?」って誰?という事になるのですが、マナーや、思いやり、正義感、そして金銭感覚など(人が生きていく上で核になる部分)は、やはり親が教える以外ないと私は思っています。

そこで今回の『“人の物”は”自分の物”とは違う』の教え方ですが、とても手っ取り早いのが、ご実家などに帰った時、”家以外ではこう振舞うんだよ”といつもとは違う親の姿を見せる事なのです。

ご実家であっても家に上がるときには親も「お邪魔します」と言い、きちんと「自分の家」と「人の家」の違いを見せる事なのです。

私達からすると実家はもともと自分の家。ですから多くの人は「ただいま」と帰ります。

いえ、自分が育った自分の家ですから、間違ってはいません。

ですがそれでは子供に教える時に「自分の家」と「人の家」の違いは教えられないのです。

また、お爺ちゃんお祖母ちゃんも、自分の子供や孫が「お邪魔します」とか言ったら「他人行儀で堅苦しいよ。挨拶なんていらないよ」なんて言います。

でもそこは「子供に教えるためだから」と親が姿勢を崩してはいけません。

そして子供には「口で教える」のではなく、親が「自分の姿勢を見せて教える」のです。

当然「人の家」という感覚でいれば、お母さんも、お爺ちゃん、お婆ちゃんにも「〇〇使っていい?」「〇〇していい?」と聞きますよね。(いえ、そのように姿勢で見せてほしいのです)

そうすれば子供は「あれ?いつものお母さんじゃないな」という事がわかります。そして子どもはそれを真似るようになるのです。

不思議に思った子は聞くでしょう?「お母さん、どうしておばあちゃんに使っていい?って聞くの?」って。そんな疑問が生まれたら教えるチャンスです。

「よく気が付いたね♪お爺ちゃんとお婆ちゃんの家は、お母さんが育った家だけど、もう今はお母さんは住んでいないよね。その家にはその家のルールがあって、使ってほしくない事、見られたくないもの、開けてほしくないところがあるんだよ。だからもしそこを使いたいと思った時や、開けたいと思った時には、〇〇していい?って聞くんだよ」

って、そんな風に説明してほしいのですね。

ただ、そんな時に水を差すのが、孫の存在をかわいく思う、お爺ちゃんお婆ちゃんなのですが、よそよそしいと遠くにいってしまったみたいで「もっと自分の家だと思っていいんだよ」と言いたくなります。

でもそこは「子供にちゃんとマナーを教えるためだから、協力して」とお願いしてください。

お爺ちゃんも、お婆ちゃんも協力してくれて、親がきちんと子供の前で「あるべき姿」でいてくだされば、ちゃんと教えられますから。

息子さん、まだ2年生でしたよね。ですから全然遅くありません。

もしかしたら説明が先で、親の姿勢は後になるかもしれませんが、見本を見せて“自分の家”“人の家”、“自分の物”“人の物”について教えてあげてくださいね♪

そこで「そうか、僕だって勝手に自分の物を使われたらいやだもんな」って思ってくれたら理解は早いです。

自分の物・人の物、当然扱いは違ってきますし、人の物は「借りて大事に使う」という感覚も育つと思います。

是非、参考になさってくださいね。

ココまで・・・

この後、イオリさんは「そんな事、今までしたことなかった」とご実家(お住まいの同県内)に行かれて、やってみたそうです。

こんな風にお返事を頂きました。

ココから・・・

パピーさん、先日は私の相談にすぐにお返事くださりありがとうございました。

友達の家での態度や姿勢など、どうやって教えたらいいんだろう?って悩んでいたので「そういうことか・・・」と目からうろこでした。

実家での私の振る舞いが一番の手本になっていたとは。マナーを知らない子に育つはずだと納得でした。

パピーさんはご指摘されませんでしたが、どれだけ自分が口ばっかりだったか、痛いほどわかりました。

実家に帰ると、子供の前でも私は親ではなくなっていました。

「ただいま」も言わず合鍵で玄関を開け、ずかずかと入って親に挨拶するでもなく「2・3日いるから。今日のご飯なに?」と言って子供に返ります。

子供はお爺ちゃん、お婆ちゃんに甘えて、家と同じように振る舞い、勝手に冷蔵庫を開けたり、棚にあるお菓子を見つけては「ラッキー!お菓子ゲット」と言って食べはじめる。

私は「ごはん前だから食べ過ぎたらダメだよ」とは言いますが、勝手に開けて勝手に食べることについてはノータッチでした。

両親もおいしそうにお菓子をほおばる孫を叱るどころか「このお菓子でよかったかな?」などと言ってくれていました。

私は両親の「たまに帰ってくる娘と孫」への歓迎に甘え切っていました。

メールした時には「躾ができていないダメ親だと思われただろうな~?」って書きましたが「本当に躾できていないダメ親!バカは子供じゃなくて私じゃん!」って笑えました。

なので実家に帰る前に、先に電話で学校で起きた一部始終を話し「きちんと人の家での振る舞いを教えたいから協力してね」と伝えて、先日行ってきました。

両親は「〇子も大人になったな~」なんて言っていましたが、この年で「大人になった」なんて言われるって、今までどれだけ両親の前で子供だったのか、思い知らされました。

子供には「この前の学校での出来事を見て、お母さん、あなたにちゃんと教えていないことが分かったから、人の家ではこうするんだ、ってことを見せるからね。いつもと違うお母さん、ちゃんと見ててね」と言いました。

そして実家の玄関では、勝手に開けず呼び鈴を押して、母が扉を開けてくれるのを待ちました。

「どうぞ」と言ってくれた母に「お邪魔します」と言って、家に入りました。

唖然としている息子にも「あなたもちゃんと言いなさい」と言い、子供も「お・お・おじゃまします」と何かを察知しているようでした。

いつもは脱ぎっぱなしの靴も揃え、子供も真似ました。じいじにもいつもしなかった挨拶をし、子供にも挨拶するように促しました。

じいじも「はい、いらっしゃい」と迎えてくれました。考えてみればこれが普通なんでしょうがやっていませんでしたし、必要性も感じていませんでした。

緊張している息子にばあばが「お菓子でもどうぞ」と言ってくれ、子供は「いつもとちがう・・・」と言って私の顔を見ましたが、

「どうぞ」って言われたら「いただきます」って言って、食べてもいいんだよ、と。

「泊っていくんでしょ。2階掃除しといたから」とばあばに言われて、やっと(昔の)自分の部屋に荷物を移動しました。

息子からは「いつもと全然違うじゃん」と言われましたが、「これが人の家に行った時のマナーなんだよ。これが普通で、いままでが間違っていたんだよ」

「お母さん、それをあなたに見せてこなかったから、この前、学校でもA君のカバンを勝手に開けちゃったんだね、それはお母さんが悪かったと思ってる」

「でも“人の荷物は勝手に開けない”“人の家には勝手に上がらない””人の家では棚も冷蔵庫も勝手に開けない”それが当たり前のマナーなんだよ」とやっと説明することができました。

正直、私は実家にいても全然休めませんでしたが、帰りに「じゃあ、ありがとう。お邪魔しました」と言ったら息子も「さようなら」と自分から挨拶しました。

そして「これでいいんでしょ」と私に向かってニコッとしました。あ、理解してくれたのかな?とちょっと嬉しかったです。

でも大事なのは、継続ですよね。ちゃんと私がお手本となってマナーを教えられるように頑張ります(^^)

あ、ちなみにうちの子、公衆電話の掛け方、ぞうきんの絞り方、ちりとりの使い方。全部できなかったので、ばあばに教えてもらって今は多分大丈夫です。(パピーさんに教えてもらわなかったらずっとできなかったと思います)

ご紹介いただいた、お金に関する過去のメルマガも拝読しました。

これも意識して教えていく必要がありますね。今回も貴重なお話をありがとうございます。パピーさんに相談するとちょっとずつ自分が賢くなっていくのが感じられて嬉しいです♪

ココまで・・・

イオリさん、貴重なご報告、ありがとうございます。

「今までやってなかった」とすぐに気づいて行動された。それがイオリさんの凄いトコロです(^^)。

息子さんにとってこの「自分の家・人の家」「自分の物・人の物」の違いが分かったことは、本当に大きな成長になると思います。

これからも頑張ってくださいね♪

イオリさんにお伝えした「お金について教える」をご紹介した過去の記事はこちらです。

第1162号 魔法のカード
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パピーいしがみ 人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。

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