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第1111号 時薬(ときぐすり)

こんばんは。パピーいしがみです。

あなたは「時薬(ときぐすり)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

これは「時間が解決してくれる」という意味で「時薬(ときぐすり)」とか「日にち薬(ひにちぐすり)」などとも言われます。

特に大事な方が亡くなって深い悲しみを感じた時や、失恋をしてしまい大きな落胆を感じた時にも使われますが、

私が「時薬」をお子さんに話してあげたらどうでしょう?とお返事したのは、

娘さんの友達の弟さんが生後数か月で亡くなってしまい、その友達が学校に来なくなって、

娘さんも「学校に行きたくない」と言い出した・・・とご相談を頂いた時でした。

詳しくはこんな内容でした。

ココから・・・

こんにちは。モモと申します。

小学校2年生の娘にはAちゃんと言う、1年生からのクラスメートでとても仲良しの友達がいます。

1年生の時には、よく家にも遊びにも来て、とても明るく元気なお子さんです。

お母さんも明るい方で「ウチも2人目が欲しいんだけど、なかなかできなくて・・・」と言われていたのですが、今年、念願の男の子が生まれました。

コロナ禍の出産で、生まれた後もとても衛生面には気を使って、ご主人もAちゃんも帰ってきたら手指だけでなく全身をアルコールで消毒。

玄関で着替えをして、家の中に入ったら念入りに手洗い。もちろん赤ちゃんの前ではマスク。

そのぐらい衛生面は徹底していたそうです。

でもその赤ちゃんが出産後、約2ヵ月で亡くなってしまいました。

原因はわかりません。突然死だったそうです。

ずっと望んでいた2人目。やっと生まれて、これから大事に育てていこうと思った矢先ですから、Aちゃんママは例えようのない悲しみだったと思います。

食事も食べられない、夜も眠れない、ごはんのしたくもできなくて、ずっと涙を流しているとお聞きしました。

Aちゃんはその後、1週間ほど学校に来ていたのですが、元気がなく授業中にめそめそしだしたり、保健室で休んだりと不安定で、

娘からも「Aちゃん、なんかすごく暗い」と聞いていたので「家に遊びにおいでって誘ってあげたら?よかったらごはんを一緒に食べてもいいし・・・」と言っておいたのですが、休む日が増え、今はまったく来ていません。

Aちゃんママの連絡先は聞いていたのでラインで

「心中、お察ししています。Aちゃんも学校をお休みされているようですが、私がお力になれる事があったらご連絡ください」とお送りしたのですが、

しばらく既読にもならず、時間がたってお返事をもらった時に、実家のお母さんが来てくれて身の回りのことをしてくれている、ということが分かりました。

同じ母親として、Aちゃんママの気持ちは痛いほど分かるけれど、どこまで関わっていいのか、

あまり踏み込んでも・・・と悩んでいたので、ホッとしました。

ただ私が悩んでいたように、娘もAちゃんの事を心配していて元気がなくなり「学校休みたい」と言うようになってしまいました。

私もそうなのですが、娘も人に影響を受けやすく、Aちゃんがすごく不安定になった事を自分の事のように受け止めてしまったみたいです。

娘には「あんまり辛かったら少しお休みしてもいいよ」と言い、娘は週明け、一昨日・昨日・今日と休みました。

なんだかこのまま学校に行けなくなってしまうような気がして心配しています。

何かよい声掛けの仕方はあるでしょうか?

ココまで・・・

という内容でした。

Aちゃんママさんの気持ちを考えると、他人ごとでは済ませないですし、そのお母さんの悲しむ姿を見ていたAちゃんも不安定になってしまうことはすごくわかります。

きっと娘さんも優しいお子さんで、そんなAちゃんの事を他人事として割り切れなかったのでしょうね。

でもお母さんの心情を察してお祖母ちゃんが来てくれて、身の回りのことをしてくださっているようですから、

お母さんの気持ちが持ち直してくれば、Aちゃんも学校に来れるようになると思うのですね。

なので私はこんな風にお返事しました。

ココから・・・

モモさん、こんにちは。パピーいしがみです。メール拝見しました。驚きで言葉を失いました。

又、Aちゃんママのお気持ち・・・突然の事で、なんと言っていいか・・・。モモさんもお辛かったと思います。

そしてAちゃんは、自分も弟を失って辛かったでしょうし、悲しみに沈んでしまっているお母さんを見て、学校に行けるような精神状態ではなかったのでしょうね。

又、Aちゃんママさんの気持ちを考え、どうしたら力になれるだろう?と悩まれたモモさんと同じように、娘さんもすごく友達思いの優しい子なのだと思いました。

でもやはり友達の事が心配で「学校に行かない」というのは違いますし、ここで休み続けることはプラスにはならないと思うのですね。

モモさんからは「何かよい声掛けはあるでしょうか?」とご相談を頂いたのですが、

私は、娘さんの優しい気持ちは尊重しつつも、Aちゃんに感化されてしまうのは違うと思いますし、

優しい子や、感受性の豊かな子は、友達と自分を割り切りにくくなってしまうことはあるのですが、

ここはひとつの勉強として「それは違うよ」と教えてあげることが必要では?と思うのです。

例えば「時薬(ときぐすり)」という言葉はご存じでしょうか?

これは「時間の経過が人の悲しみや苦しみから救ってくれるよ」と言う意味で使うのですが、

特に大事な存在を亡くした、AちゃんママやAちゃんには、この時薬がきっと大きな力を発揮してくれると思うのです。

これを娘さんにこんな風に話してあげたら?どうでしょう。

例えば・・・

〇ちゃん、Aちゃんの事を心配しているのはすごく分かるけど、どんなにあなたが心配してもAちゃんの気持ちはすぐには軽くはならないと思う。

やっぱりあれだけ待ち望んでいた赤ちゃんだったから、Aちゃんもすごくショックだったと思うし、Aちゃんのママもとっても悲しかったはずだよ。

でも、Aちゃんの家には今、おばあちゃんが来てくれて、Aちゃんのご飯の支度をしてくれたり、ママの力になってくれているんだって。

お母さん(モモさん)も、何か力になれたら?って思ってラインをしたけど、Aちゃんママからは、何かしてほしいって言われることはなかったんだ。

だからお母さん(モモさん)は、Aちゃんママが元気になって、お母さんに「こうしてほしい」って言ってくれるのを待つことにしたんだよ。

お母さんも何かしてあげたいけど、Aちゃんママの悲しみが癒されるまでしばらくの時間が掛かると思うし、Aちゃんママにはその時間が必要なんだね。

こんな風に悲しみから乗り越えるための時間の事を「時薬(ときぐすり)」と言って、

風邪をひいたり、お腹が痛い時に薬を飲むことでで楽になれるように、時間が心の傷を治してくれることがあって、

最初はすごく辛いことも、1週間たつとほんの少し楽になって、1週間後よりも1か月後、1か月後よりも2か月後って、時が過ぎることで悲しみが少しづつ楽になるんだよ。

きっとAちゃんも同じで、今はすごく辛いけど、時間が過ぎることできっと元気になれると思うし、

あなたができることは学校に戻ってくるAちゃんを待ってあげる事だと思うの。

それに、Aちゃんが学校に戻った時に、あなたがいないとAちゃんはきっと寂しがるよね。

だからあなたはAちゃんがいない間は学校に行って、Aちゃんが分からない事があったら教えてあげたり、

学校に来れるようになった時に、きもちよく迎えてあげる事だと思うけどどうかな?

・・・とこんな感じです。

Aちゃん自身が学校をサボっているわけではないし、人を思いやる気持ちの為に行きずらくなっているので、

叱ったりするのは違いますし、なかなか話のもって行き方が難しいとは思いますが、

それでも「心配して悩んでも解決には向かわない」「時薬がAちゃんを直してくれるかもしれない」

「あなたのすることはAちゃんが戻ってきたときにいつものように迎えてあげる事」と話してあげることで理解してくれるのでは?と思うのですがどうでしょう?

ココまで・・・

このお返事をしたあと、モモさんはご自分でも「時薬」について調べ、娘さんに話をされたそうです。

娘さんは、ポロポロと涙をながしながらも「本当に辛いのは私じゃなくてAちゃんだもんね。私も頑張って待つようにするよ」と言い、

翌週の月曜日からは普段通り学校に行けるようになり、学校に行き始めてから少しずつ明るくなって来ているとご報告頂きました。

その後、1ヵ月ぐらいでご連絡を頂いたモモさんのメールにはこうありました。

ココから・・・

パピーさん、以前「時薬の話をしてみたら?」とお返事を頂いたモモです。

まずAちゃんですが、今は学校にこれているようです。

もちろん以前と同じように元気だとは言えないのですが、Aちゃんママも日常を取り戻して、お手伝いをしていたお祖母ちゃんもご実家に帰られたと聞きました。

パピーさんに「時薬について・・・」とお返事頂いた時は、それって何だろう?と思ったのですが、

自分の経験からも、大きな悲しみを感じた時、時間が解決してくれる・・・ということは知っていて、

それを「時薬」というんだ、と自分なりに調べて、子供に話せた事は(きっと子供もこれから経験するでしょうから)とても良かったと思います。

以前、私も人の影響を受けやすく、娘もそのようだ・・・とお話したかと思うのですが、

パピーさんに「優しいのは良いが、友達に感化されてしまうのは違う」とはっきり言っていただいて、私にはその辺りが欠けていたな・・・と目が覚めた思いでした。

私はどちらかと言うと「割り切るなんて、そんな薄情な事できないよ。思いやりがあるからこそ親身になれるんだから」と考えていて、

娘の前でも自分の姿勢をはっきりさせる事ができませんでした。

でも丁寧に「こんな風に話してみたら?」と例を頂いて、

「あなたのすることはAちゃんが戻ってきたときにいつものように迎えてあげる事」という一文が私にも大きく響き、

娘もその一言で自分が何をしたらよいか分かったみたいです。

私には到底考え付かない言葉だったので、本当に力になりました。ありがとうございます。

まだまだ私には勉強が必要だな、と感じました。これからもどうぞよろしくお願いします。

ココまで・・・

お返事がお役に立ててよかったです。

モモさんも言われていましたが、子供が成長する上で、大きな悲しみを感じることはきっとあると思いますし、

その時にはつらくても「時間の経過が楽にしてくれる」と知っていると、一筋の光を感じる事ができると思うのですね。

一筋の光でも、暗闇の中では輝きます。そしてそこに向かって歩き出せますからね♪

今回は貴重なご報告をありがとうございました。
   
   

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パピーいしがみ 人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。

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