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第1401号 学びの本質

こんばんは。パピーいしがみです。

千葉の水害で被害に遭われた皆さま、心よりお見舞い申し上げます。

でも、この不安定な時期。異常気象が普通になっている現代。同じことが、皆さんのお住まいの場所で起きるかもしれません。

千葉では、水没して動かなくなり、路上に放置された車が、千葉市が管理する道路だけで約2,500台にのぼりました。全体では2,700台以上とも言われています。

レッカーが追いつかず、放置された車に走ってきた車がぶつかる事故まで起きていましたね。

今日のタイトルは「学びの本質」としましたが、先に「水害時の車の使い方」をお話しします。メインの「学びの本質」については後半になります。

さて、なぜ、あれほどの数の車が動かなくなったのか。

私は今でも車が好きですが、学校卒業後は車の整備士でしたので、その知識でお話します。

豪雨時、運転の目安

車のエンジンは、外から空気を取り入れて、その空気をエンジンの中でガソリンと混ぜます。そして圧縮した部屋の中で、電気で爆発させて、動力を得ているんですね。

ここで大事なのは、【空気は圧縮できるが、水は圧縮できない】ということです。

外から取り入れる空気に水が混じって入ってしまうと、圧縮しようとしても縮まない。

すると、ピストンを押している「コンロッド」という部品が折れて、エンジンの壁を突き抜けてしまいます。

これを、ウォーターハンマー現象と言います。これをやると、もうエンジンは元に戻りません。たった一回で、エンジン破壊・修理不能となります。

私も何度も現車を見ていますが、今回、多くの車がこうなっただろうと思っています。

そこで、目安があるので、覚えておいてください。

【第一段階】水が、タイヤの半分まで来た時。

ここが引き返す線です。フロントバンパーの下あたり、と言ってもいいです。

ここまでくると、まずブレーキが効かなくなります。そして空気の取り入れ口に水が入ってしまったら、先ほどのウォーターハンマー現象が起きますから、引き返してください。

運転をしてもいいですが、スピードを上げずにゆっくり走ってください。

この時、水しぶきをあげて走っていると、水滴を吸いこんでエアフィルターが濡れてしまいます。エアフィルターがびしょびしょになるとOUTです。

JAFの実験でも、この深さの路面には侵入しないように、と言われています。まだ走れそうに見えますが、ここが限界だと思ってください。

【第二段階】水が、バンパーを超えた(タイヤ1個分)時。

もう、外から空気を取り入れる口が、水面すれすれです。エンジンを切って、車を離れてください。ドアはすでに開きにくくなっています。

これはドアに水圧がかかっているからですが、開かないほどではありません。だからここで車を諦め脱出するんです。

【第三段階】水が、タイヤを隠し、ドアの半分ぐらいまで来た時。

これでもうOUTです。すぐに車は止まります。

必ずウォーターハンマー現象が起きますから、エンジンをかけていたら車は一瞬で屑鉄になります。

そして車は浮きます。ハンドルは全く効きません。車は船となり流れのままに流されます。

そして、ドアはどんなに頑張っても開きません。(厳密には室内に完全に水が入り、外からの圧力がなくなれば開きますが、その時は車が沈んでいます)

もちろん車のガラスは強化ガラスなので素手や通常の道具では割れません。(緊急時用の特殊なハンマーは売っていますが、それより先に避難しなくてはならない事態です)

車はエンジンさえかかれば、雨風も凌げるし、エアコンを効かせて快適な空間を保持できます。もちろん被災の後は、買い出し、片付け、移動・・・と、とても重宝します。

が、エンジンがかからないと、ただの鉄屑。邪魔になるだけなんですね。だからこそ早めの判断が大事なんです。

キーワードは「タイヤが半分水に浸ったら無理しない」です。

車両保険には入るべし

もうひとつ、保険の話をさせてください。

水害で車が水没した場合、車両保険に入っていないと保険は下りません。

任意保険(対人・対物)にどれだけ入っていても、ご自分の車の損害時には出ないんですね。

車両保険と聞くと「高い」と思われるかもしれません。

ですが、車両保険の中でいちばん安い「エコノミー型」(保険会社によって「車対車+A」などと呼ばれます)でも、台風・洪水・高潮といった自然災害は、補償の対象になります。

ですから、車両保険に入っておられない方は、いちばん安いもので構いませんので、入っておかれることをおすすめします。

ただ、二つだけ注意点があります。

ひとつは、エコノミー型では【単独事故(自分でぶつけた・落ちた)と当て逃げは対象外】だということ。

もうひとつは、【地震や噴火にともなう津波による水没も、対象外】だということです。同じ水でも、ここは分かれるんですね。

保険料を下げる方法も、お話ししておきます。

車両保険には「免責金額」というものがあります。自己負担額のことです。

たとえば免責を5万円にしておくと、修理代が5万円までは自分で払い、それを超えた分が保険から出る、という形になります。

これをつけておくと、保険料はかなり安くなります。

ただし、軽くこすってしまって、板金塗装で3万円ほど、という修理は自腹です。

全部を網羅しようとすると、保険料は高くなりますが、水害や大きな事故の時のため、と割り切ると安いんです。

今の車は、センサーもついているし、そんなに擦る機会もありません。

「そんなに擦ったりぶつけたりしない」という方でしたら、本当に安い車両保険で十分だと思います。

高価な車は別ですが、ふだん使いの軽自動車や乗用車であれば、それほど高いものではありません。

なお、呼び方も条件も保険会社によって違います。詳しくは、すでに入っている任意保険の担当の方にご確認くださいね。

水害のときの車の使い方と、車両保険のこと。この二つは、知っておかれると必ず役に立ちます。

学びの本質

さて、ここからが、今日の本題です。

会員さんから「ぜひ観てください!」と勧められた『型破りな教室』という、メキシコの映画を観ました。

「これはすごい!『学び』の本質だな!!」と感動したので、みなさんに知ってほしいとご紹介させていただきました。

https://www.primevideo.com/-/ja/detail/0LZSA35R6OMAGTZ8BYPYTX77VZ
(Amazonプライムに入っていれば、無料です)

舞台は、メキシコとアメリカの国境にある、マタモロスという町の小学校です。2011年に実際にあったことだそうです。

麻薬と殺人が日常にある地域で、学力は国内の最底辺。そういう学校に、セルヒオという先生が赴任してきます。

この先生が、教科書を使わないんですね。

代わりに、子どもたちに問いを投げます。そして子どもが興味を持ったところから、学びを広げていく。

赴任から一年後、このクラスから、全国の上位0.1%に入る子が10人も出ることになります。(最底辺だった子どもたちです)

「事実に基づいた話」ではあるようですが、「すべてが真実」というわけではなく、クラスにいた友達については脚色されているそうです。

ですが『とっても』よかったです。

セルヒオ先生が、こう言う場面があります。

「失敗から学ぶんだ」

私はいつも、皆さんに「子どもたちに失敗させてください」とお願いしていますよね。それと同じことを、地球の裏側の教室で、この先生が言っていました。

そして、もうひとつ。

この教室では、【学びの順番】が、ちゃんとできていたんです。

学びの順番、というのはこういうことです。

興味がある → だから知りたくなる → だから学ぶ → 考える 

これが本当の順番なんですね。そして学ぶのはどこでもできるんです。雑誌から・・・図書館の本から・・・(ネットから・・・)

ところが学校は、逆から入ろうとします。

学びのカリキュラムがあって、それに沿って教えようとする。

興味を持つ前に、学ぶところから始めさせるわけです。そして「やりなさい!」「いうことを聞きなさい!」って・・・。

メキシコの学校でもそのようです。カリキュラムがあって、そこに合わせた教科書があって、いつまでにどこまでを覚える計画を立てて、そこに届かないと強制してでも・・・

日本も同じですよね。だから子どもたちが楽しくないんですね。だから進まないんです。順番が逆さまだからなんですね。

では、正しい順番だと、何が起きるか。

興味のあることを学びはじめると、その子の中に、さまざまなアイデアが浮かんできます。

そして、それを嬉々としてやり始めるんです。誰にも言われないのに。自分から「知りたい欲」が湧き出て、それを知ることが喜びや楽しみになっていく。

やってみると、頭の中にあったものが、目の前で現実になります。「あ、そういうことか」と分かる。

そして結果が出ると、楽しくなります。楽しくなると、どうなるか。【さらに新しいことを、学ぼうとする】んです。

映画では「知的好奇心」でしたが、これはスポーツでも、芸術でも、仕事でも・・・なんでも同じです。

興味がある
   ↓
知りたくなる
   ↓
自分なりの方法で学ぶ
   ↓
アイデアが浮かぶ
   ↓
嬉々としてやり始める
   ↓
現実になって、分かる
   ↓
結果が出て、楽しくなる
   ↓
また、次を学びたくなる
   ↓
(そして、最初に戻ります。しかも、少し大きくなって)

サイクル(循環)になっているでしょう。

「学び」というものの正解が、ここにあったように思いました。

ただ、このサイクルには、止まる場所があります。

「嬉々としてやり始める」ところ。

自分で浮かんだアイデアを、やってみようとする時に、うまくいかないことが必ず起きます。

それは・・・家族だったり、友達だったり、周りの人たちからの反対なんですね。

横から「そんなのできっこない」とか「ほら、だから言ったでしょ」と言われる。

私がいうところの「ドリームキラー」が現れるんですね。そうなったら「やってみたい」と思ったこともできなくなってしまったり、諦めさせられたりするんです。

そうなると、二周目は、来ません。

失敗が悪いのではないんです。チャレンジができなくて、失敗さえさせてもらえないことが、サイクルを止めるんですね。

だから私は、ずっと「失敗させてください」と申し上げてきました。あれは、優しさの話ではありません。【サイクルを止めないための話】だったんです。

一人、思い出した子がいます。

私が父の手伝いで、子どもたちに書を教えていた頃のことです。

小学2年生の子が、お母さんと一緒に通ってきていました。硯の置き方、筆の持ち方、姿勢。一から十まで、全部お母さんが横から口を出すんです。

私がその子に「楽しい?」と聞いても、答えるのはお母さんでした。

墨で書かれた字には、書いた人の気持ちが出ます。ですから、どんなに小さな子が書いたものでも、それは立派な『作品』なんですね。

ところが、その子の字には、感情が全く感じられませんでした。目も、鼻も、口もない。のっぺらぼうなんです。

6年生まで毎週きちんと通ってくれましたが、私は一度も、笑った顔を見ることができませんでした。

同級生に聞くと、勉強はクラスでトップクラスだったそうです。能力の低い子では、決してなかったんです。

あの子は、サイクルが一度も回らなかったんだと思います。

アイデアが浮かぶ前に、答えを全部、親に取られてしまっていたんですから。

さて、ここまで読まれて、こう思われた方がいるはずです。

「でも、それは元々できる子の話でしょう」

実は、この映画も、一人のとても優秀な女の子にスポットライトが当たります。

数学の才能を持った子です。だから観た方の多くは、「すごい子がいた話」として記憶されるかもしれません。

ですが、私が嬉しかったのは、【クラス全員】に変化があったことでした。

先ほど「上位0.1%に10人」と書きましたが、私が見ていたのは、その10人ではありません。

数字に残らなかった子たちの顔つきも、みんな変わっていったんです。

つまり、こういうことなんですね。

特別な誰かだから回るのではない。興味を持ったら、どんな子でも、同じサイクルが回りはじめる。

やってみたくなって、それが喜びになって、楽しみになって、結果になって、また新しい興味が生まれる。

そして、このサイクルが回りだした子は、【誰もが輝く存在になっていく】んです。

ですから、どうかこう思わないでください。

「うちの子には、特別な才能なんてないから」

要らないんです。才能は、サイクルの入口ではありません。入口は、興味です。

では、家で何をするか。大げさなことは要りません。

お子さんが「これ、やってみたい」と言い出したら、それがどんなに遠回りに見えても、いったんやらせてみてください。

先に手順を教えないこと。うまくいかなくても、途中で取り上げないこと。

興味のあることを認めてあげてください。そしてそれについて聞いてみてください。

説明しはじめたら、最後まで聞いてあげてください。うまく話せなくてもいいんです。その子は今、自分がやったことを自分の言葉に変えている、その最中ですから。

その一周が、あらたな一周のはじまりになります。

メキシコの崩れかけた教室と、あなたの家の食卓は、遠く離れています。

でも、起きていることは同じです。

順番を戻してあげること。そして、サイクルが止まらないように、失敗を許してあげること。

それだけで、その子は輝きはじめます。

輝く子が特別なのではありません。サイクルが回っている子が、輝いて見えるだけなんですね。

おー、今日もかなり長いですね。

それではお知らせをして終わりにしますね。

お知らせ

(1)8月29日(土曜日)に、群馬県の教育委員会主催のイベントに登壇してお話ししてきます。

前日からの泊まりの予定なので、8月28日(金曜日)のインスタライブはお休みになります。

どんな話をして、どうだったか・・・については、また、このメルマガでお話ししますね。

(2)2026年下期ランチ会は、下記のようになります。

1度ランチ会に参加した人も参加してくださってOKです。
その方が多方面で仲間が増えますからね♪

9月 山梨県ランチ会
10月 大阪府ランチ会
11月 愛媛県ランチ会

参加をご希望の方はパピーいしがみまで。
age18_jp@yahoo.co.jp

(3)藤川理論(分子栄養学)コミュニティ
(会員さんなら誰でも参加できます)

メール送信先:age18_jp@yahoo.co.jp

今日も最後までご覧いただきましてありがとうございました。
暑い日が続きますからね。体調管理をしてのりきりましょうね♪

では、また来週お会いしましょう(^^)

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プロフィール写真 パピーいしがみ 人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子ども達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。

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