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第481号 甘えのボーダーライン

こんばんは。パピーいしがみです。今日は、よく皆さんからご質問を頂く「甘えのボーダーライン」についてお話してみたいと思います。

私が「“甘えさせる”っていけないことでしょうか?」とお聞きすると、ほとんどの方は「“甘え”は必要だと思います」とおっしゃいます。

ですが、同時に、「甘えは必要ですが、限度があると思います」とも言われます。

「どうしてですか?」とお聞きしますと、「甘えさせすぎると、わがままになるからです」「甘やかしは良くないと思うからです」と言われるんです。

でも、本当にそうなんでしょうか?又、そうならば、甘えと甘やかしのボーダーってどこなんでしょう?

同じように、皆さん、「どこまで甘えさせて良くて、どこから甘えさせてはいけないのか、それが分かりません。」と言われます。

そこで、今回と次回、2回にわたって、この「甘え」について、考えてみたいと思っています。まずは「甘え」って何だろう?という所から・・・。

それでは、テンコさんから頂いたメールをお読み頂けますか?

ここから・・・

パピーさん、こんばんは。テンコです。いつもお世話になっています。

先日のお返事(依存と自立の件)とても納得しました。というのは、まさに私は甘えさせてもらえずに育ち、異常に「甘え(依存)」に執着していたからです。

そんな私の幼少期~成人までの事をパピーさんにお話したいな~、と思ってメールしました。私は、医者の父と看護士だった母の長女として生まれました。

私の下には4歳年下の妹、そして6歳離れた弟。父は仕事で、あまり家におらず、
母がいつも忙しそうにしていました。

私は常に「お姉ちゃんなんだから」や「もう一人でできるでしょ」と言われていました。妹や弟への母の態度が私へのものとはかなり違って見え、いつもさびしさを感じていました。

そんな私は母の愛情が欲しくて欲しくて、「頑張れば、私の方を見てもらえる」そう思って、こうやれば褒めてもらえる・・・。こうやれば振り返ってくれる・・・。そればかり願って頑張っていました。

とにかく私の記憶には「なぜ、私を見てくれないの?」「なぜ、私ばかり怒るの?」「なぜ、私は褒めてくれないの?」っていつも思っていた事しかありません。

甘えさせてもらった経験も無く、妹・弟が母の胸で眠るのを、じっとさびしく見ている・・・そんな姿を思い出します。

たまに家族で旅行をしても、妹と弟のわがままを父と母は、目を細めて聞いてあげるのに、私のわがままは一切許されず、「お姉ちゃんなんだから」「あなたはちゃんとできるでしょ」「妹と弟が小さいんだからあなたはしっかりして」でした。

幼稚園、小学校・・・どんなに頑張っても、私は「お姉ちゃん」で「頑張って当たり前」「出来て当たり前」だったのです。そんな私は、小学校の5年生の時、パタッと「頑張ること」を止めました。

その理由は明白です。どんなにやっても報われない、って分かったからです。急に自分のやっていることが虚しくなって、母親のロボットでいるような気持ちになったんです。

「私が死んだら悲しんでくれるだろうか・・・」食事を拒否し、学校へ行くことも拒否し、習い事も勉強もすべて止めました。

「頑張ること」を止めた時、今までこちらを振り向きもしなかった母が、私に干渉するようになりました。「どうしたの?」という風に私の気持ちを聞いてくれればよかったのでしょが、母がやったことは、私に対する叱責、強制、罵詈雑言(ばりぞうごん)でした。

「あんたは小さい頃は良い子だったのに・・・」「お姉ちゃんのくせに何をやってるの?」「下の子達の模範にならなきゃいけないのに恥ずかしくないの?」「世間様はどう見ているか知ってるの?」「お母さんは恥ずかしくて外を歩けないよ」

母の言葉は、私に対する心配ではなく、世間に対する自分の心配ばかりのように感じました。その時「やっぱりお母さんは私の事が嫌いだったんだ」と理解(誤解だったのですが)しました。

パピーさんがテキストの13章で、「厳しすぎる躾は憎悪を生む」と話されていますが、まさにその時の私は母に対する憎悪しかありませんでした。

私は「甘えたい」という気持ちに異常に執着して、それが憎悪にまでなってしまったのだと思います。

中学もほとんど行かず、ゲームセンターに入り浸り、タバコ、シンナー、カツアゲ、万引きなども経験しました。警察や補導員にお世話になる度に母親は泣き、それでも「恥ずかしい」を連発していました。

その言葉を聞くたびにがっかりし、更正するどころか、どんどん悪くなって行きました。

ですがそれにはもう一つ。理由があったのです。それは、私が所属していたグループには、私の気持ちを理解してくれる人が何人かいたのです。

その子達の親は、いろいろでしたが、(私と同じように医者の子供という子もいました)共通する部分では、厳しい躾を受けていたり、親に対して強い反発を感じていて、そして「甘えさせてもらった」経験が無かったんです。

みんな親に“自分の存在を認めて欲しかった”んですね。私達はお互いにお互いを理解し、認め合う事ができました。彼らと一緒にいる時がもっとも心安らげる時であり、素の自分を出せる時間でした。

パピーさんが「十分な依存(甘え)がないと、本当の自立ができないだけでなく、依存(甘え)に対する強烈な執着を持つ」と言われていた、その通りの状況でした。( 後 略 )

ここまで・・・

テンコさんは、その後、いろんな経験をして、今ではもう過去の傷から癒えているようですが、過去の自分の気持ちはこうだった・・・。という事を教えてくださったんですね。

このメールはテンコさんに「依存と自立」についてお話した時、お返事を頂いた内容だったのですが、「甘えって重要なんですよ!」という事をご説明したら、

まさに、テンコさんは、この「甘え」が足りなかったんだ、という事を教えてくださったのです。この時、私はこんなお話をしたんです。(加筆をしています)

ここから・・・

( 前 略 )
私達が自立をする為には、十分な「甘え」が必要なんです。

それは、なぜか?と言いますと、私達は「依存」と「自立」を繰り返し、「依存」できる場所があって(甘えることができて)はじめて再び挑戦ができるからなんです。

例えば、乳幼児の時。子供は、何も出来ません。ですからお母さんにべったりですね。これは完全にお母さんに「依存」をしている状態です。

ですが、ハイハイができて、タッチができて・・・徐々に自分からやろうとしだします。自立が芽生えてきたんですね。

すると、だんだんさまざまな事に興味を持ちます。おもちゃ(ボールや積み木)で遊んだり、スプーンを使ってご飯を食べたり・・・。ですが、最初からはうまくできません。

やってみて失敗したり思い通りにできないと、癇癪を起こして、おもちゃ(ボールや積み木)を投げたり、泣き叫んでテーブルをひっくり返したり・・・。この「うまくいかない」時、泣いてお母さんに助けを求めます。

お母さんは、手伝ってあげたり、抱っこしたり、あやしたりすることで、子供は落ち着きます。その時、子供はお母さんに甘えることで安心するんですね。

お母さんに自分のすべてを投げ出して「依存」することで、イライラする気持ちを落ち着かせることができます。

十分にお母さんに甘えて、落ち着くと、又、おもちゃやスプーンに再チャレンジができます。こうやって「自立」と「依存」を何度も繰り返すことで、できない事ができるようになって行きます。

今、わかりやすく乳幼児で説明しましたが、これは、成人した私達にもあるんです。私達は、いやな事があると、誰かに愚痴を言いたくなりますよね。

そして、愚痴を言っているその言葉に「うんうん、分かるよ」って言ってもらえると、なんだか安心しませんか?

そしてちょっと気が楽になったり、「でも・・・頑張るしかないか?!」って、その不満を受け入れて、でも、やる気になる事もあります。

これって、もし愚痴を“言うだけ”ですっきりできるとしたら、壁に向かって話しかけても、鏡に向かって言ってもいいはずです。

でも、私達は「誰か」に聞いて欲しいんですよね。そして聞いてもらえると安心するんです。という事は、話を聞いてもらうその人に私達は「依存(甘え)をした」って事なんです。

自分の気持ちをさらけ出して、受け止めてもらって、安心できたんですね。それで楽になれたんです。でも、このように「聞いてもらいたい」って言う時、私達にも頻繁にないですか?ありますよね(^^)

そう。「依存(甘え)」って、実は、私達が知らないだけで、常に私達にもあるんです。甘えることで、依存することで、沢山のストレスや不満などを乗り越えているんです。

今、お話したのは「依存(甘え)」が受け入れてもらえた時です。ですが、そうでない時もありますよね。

例えば、「お前、いくら愚痴を言ったって解決しないよ」とか、「それはお前が間違ってるよ」とか、「いい年なんだから、いい加減にしろよ」なんて言われたら、どうでしょう?がっかりしますよね。

そして、嫌なことがすっきりするどころか、余計に落ち込みます。ちょっとまとめますね。

まずは「依存」は私達にも頻繁にある、という事をお話しました。そして、私達にもある「依存」ですから、成長過程にある子供にはもっともっと多くあると想像できますね。

又、私達がそうであるように、「依存」をして受け入れてもらえる(甘えられる)と、すっきりしたり安心できたり、力が湧いてくるけど、「依存」を拒否される(甘えさせてもらえない)と、不安や不満は解消されず、新たなチャレンジができなかったりするんですね。

特に「依存」と「自立」が頻繁にやってくる幼少期、又は成長期に、十分に依存を受け入れられないと、自立に向かわない・・・だけでなく、甘えさせてもらえないことから、「お母さんは僕の事嫌いなの?」と感じたり、

その不安がエスカレートして、異常に依存(甘え)に執着するようになったりするんです。大事なことですからもう一度言いますね。

「十分な依存(甘え)がないと、本当の自立ができないだけでなく、依存(甘え)に対する強烈な執着を持つ」ようになるんです。( 後 略 )

ここまで・・・

このお話をした後、頂いたメールが先ほどの内容でした。テンコさんは、甘えさせて欲しかった。でも、いつもいつも甘えさせてもらえることはなかった。

常に「依存」を拒否されていたんですね。

それまでは何とかしてお母さんを振り向かせたい、と思って頑張っていた努力も、無駄だと感じあきらめた。それからテンコさんの様子は一変していくのです。

そんなテンコさんのご自分の過去を振り返った言葉が、“パピーさんが「十分な依存(甘え)がないと、本当の自立ができないだけでなく、依存(甘え)に対する強烈な執着を持つ」と言われていた、その通りの状況でした。”だったのです。

どうでしょうね?「甘えは大切だと思います」と思われているあなたも、もしかしたら、子供からの「依存(甘え)」を「もう出来るでしょ」とか「その位自分でやりなさい」なんて言ってないでしょうか?

「甘やかしだから」と「甘え」を拒否していないでしょうか?次の「自立」に向かう為の大切な「安心できる場所」を取り去ってはいないでしょうか?

そして子供さんは、異常に甘えに執着していないでしょうか?もし、それが必要な「甘え」だったとしたら・・・と考えると怖くなりませんか?

因みに先ほど、ご紹介させて頂いたテンコさん、その後のご報告も頂いているんです。

ここから・・・

( 前 略 )
自分でやろうとしない、すぐに泣く、そんなご相談をさせて頂いた息子ですが、パピーさんからお返事を頂いて、

「息子は私と同じ気持ちだったんだ」と気づいて、“私がやってほしかった”ように、やってあげる事を心がけたところ、ほんの数ヶ月ほどで、驚くような変化が現れてきました。

例えば、朝起きて、パジャマが脱げない、着替えさせて~、といつも泣きながら言っていて、それに対して私は「うるさいな~」とか「めんどくさいヤツ」「泣かずに自分でやれ!」と思って(言って)いたのですが、

「私もそうだった、母に笑顔でやってもらいたかった」って思い出してからは、二つ返事で「はい、こちらへいらっしゃい。万歳して~♪・・・ポン」なんて、まるで小さい子を扱うようですが、そんな風にしてみました。

そんな事が何日か続いたと思ったら、だんだん要求する時に泣かなくなり、着替えを持って私のところに近づいて(笑顔で)「おかあさん♪ポンやって・・・」なんて言うようになったんです。

子供が泣いて、それに怒りながらイヤイヤやっていた時は、笑って・・・なんて出来ませんでしたが、なんかとってもかわいらしく感じ、私も自然と笑顔になるのでした。

日常生活でもそうです。今までは「自分でやれ!」と思っていたことも、「じゃあ、ちょっと手伝おうか?」と言って手助けすると、とても満足そうで・・・・、

「これが甘えたい気持ちを満たしているって事なんだな~」と感じていました。

そうこうしているうちに月日は立ち、息子はさまざまな事にチャレンジするようになりました。

幼稚園の遊具など出来なかった事もできるようになったり、又、うんていのように難しい遊びも手に豆を作って頑張っています。

でも、これって・・・以前では考えられなかったことです。それもこれも「私が甘えを受け入れてからの変化」なんです。本当に驚いています。

今ではパジャマも自分で着るし、脱ぐし、着替えるし、歯磨きも自分からやります。ぐずったり、泣いて懇願したり、できないできない、と言っていた半年前がうそのようです。

甘えを拒否していたから、甘えに執着していたんですね。
( 後 略 )

ここまで・・・

テンコさん、貴重なお話をありがとうございました。私達は、すぐに周りから「甘やかせているからそんななんだ」という批判を受けます。

でも、私は違うと思っています。「甘やかせているから」ではなく「甘やかせないから」だとも言えるんですね。

「もう出来る事をやってあげたら“甘やかせ”になる」そう思っておられる方は非常に多いです。そして「甘え」を不足させてしまっている家庭が、思いのほか多いように感じます。

今回は、「甘えって大事なんですよ」っていう事。そして「甘えがあるから自立に向かうんです」っていう事。その二つをお話しました。

「甘え」に関する前編だとお考えください。次回は「甘え」に関する後編をお送りしたいと思います。お楽しみに~♪(^^)
 
 

ご興味のある方はこちらをお読みください。

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