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第1064号 強い赤ちゃん返り

こんばんは。パピーいしがみです。

暖冬で「今年の冬は暖かくて過ごしやすいな~」と思っていたのですが、新型コロナウイルスの不安が日に日に大きくなっていますね。

水際対策でなんとかなるか?と思っていたら、次から次に市中感染の知らせが舞い込み、

最初は特定できていたその感染経路もどんどん広がり、今やいつ、どこで感染するかわからない、という状態になりつつあります。

都内や人口密度の高い場所で生活されている方は、より気を付けておられると思いますが、何とか早く終息してほしいと願うばかりです。

ただ、これだけ毎日「コロナウイルス」という名前がテレビで叫ばれていると心配になるのが、学校などで、その名前を付けてイジメやからかいが起きることです。

子供たちはそんなに悪気はなくても、咳をしたり、熱で休んだりした子に「コロナじゃね?」「逃げろー」「近づくな!うつる!」とか・・・もうすでにあるようです。

こういう事は、先の東日本大震災で非難をした子供たちも「放射能」とあだ名をつけられたり、仲間はずれにされたりとかがあって、なんだかとても悲しくなった事を思い出しました。

ところが、自分の友達が「コロナ」と言われたけれど、それに敢然と立ち向かい、友達を守れたんですよ♪というご報告を頂きました。

今は、毎日を元気に過ごし、強い気持ちをもって成長してくれたお子さん。

でもそんなお母さん、クッキー&クリームさんも、かつては子育てに悩んでこんなご相談を頂いていたのでした。

ココから・・・

(前略)

次男が産まれたのが、長男が2歳のときでした。

それまで、長男は自立心の強い子どもでした。着替えや食事など、何でも自分でできました。

長男は、次男の産後はおばあちゃんの家(私の実家)にひと月ほど寝泊まりし、おばあちゃんが、毎日自宅に2時間ほど、長男を連れて遊びに来てくれました。

長男は『産後ママは家事が出来ないので、おばあちゃんの家で過ごす』ことを理解していて、ぐずることは一度もなかったそうです。

長男のことを健気に感じて、おばあちゃんの家に戻るとき、毎回涙が出ました。

長男は「また明日くるからね、ママ、泣かないでね。」と言って玄関を出て行きました。

産後ひと月たって、長男が自宅に戻りました。少したつと、予想もしなかった強い赤ちゃん返りが始まりました。

何でも自分で出来ていたのに何も自分でできなくなりました。抱っこやおっぱいを求めて、激しく泣きました。

次男が寝かしつけるときに、長男が泣き叫んでいることが何度もありました。私は、長男をおばあちゃんに預けたい、と毎日思っていました。

そのうちに、長男はまばたきが多くなりました。ストレスから、チックになったのだと思いました。

小児科の先生は「下の子が産まれるとよくあることだけど、そのうちに治るから大丈夫ですよ」と言ってくれました。

私はなるべく甘えを受け止めるように心がけましたが、心の中は、次男がたまらなく可愛くて、長男に対してはしょっ中イライラしていました。チックは幼稚園に入園するまで続きました。

長男は、次男が産まれるまでは、落ち着きのある子どもでした。ところが、幼稚園に入って、心配なことが続いています。

自由遊びのときは楽しく過ごしているようなのですが、なぜか人がたくさん集まる行事に参加できないのです。

特にパパが参観すると、激しく泣いてずっとパパに抱っこしています。

入園式も運動会も土曜参観も、ただただパパの胸の中で泣いていました。

長男が行事で泣いてしまうのは、私のせいのような気がします。ママに愛されている実感がなく、不安なことに立ち向かう勇気がないのでは、と思います。

本当は穏やかで、優しくて、可能性にあふれている子どもなのに、それを発揮する地盤を、作れていないような気がするのです。

大切な主人との間に産まれた我が子を、心から愛したいです。

長男の全てを包み込めるお母さんになりたい。そして、長男に、自信を持って生き、幸せを掴める人になってほしい。

自分の意識を変えたいです。何から始めればいいのでしょうか。

ココまで・・・

実は、クッキー&クリームさんは、もともと長男さんの子育てに強いストレスを感じていたのだそうです。

それは長男さんが生まれて間もないころから感じていて「母乳育児をしたい」と考えていたお母さんに対して、

母乳が充分に出なかったこともあり、おっぱいを上げようとすると嫌がって泣き、

そのうち、お母さんが抱き上げようとするだけで、海老反りになって泣くようになってしまったそうです。

それでもクッキー&クリームさんには母乳にこだわっていて、当時を考えると「母乳神話に取りつかれていた」と言われています。

ミルク以外に泣き止ませる方法がない自分に「母親失格だ」と感じるようになり、長男さんと一緒にいることが辛く感じてしまうようになったそうです。

又、長男さんには小児喘息もあり、毎月熱を出して、肺炎になって入院したことも何度かあったそうです。

熱を出すと泣き叫び、一日中抱っこして、看病でヘトヘト。

そんな中で長男さんのよりどころはお父さん。「パパ大好き。ママは大好きじゃない。」なんて言われたり、

ワガママを言って泣き止まない長男さんを怒鳴りつけてしまったり、そんな長男さんの寝顔を見て、夜中に泣いたり・・・。

その長男さんの後に生まれた次男さん。次男さんは食物アレルギーがあったものの、長男さんよりずっと育てやすい、とお感じになったそうなのですね。

その時、私はこんなお返事をしました。

ココから・・・

クッキー&クリームさん、おはようございます。パピーいしがみです。

メール拝見しました。

まず、長男さんのことを「心から愛せない」と感じ、今、ご自身を責めておられるようです。

でも、この悩みをお持ちの方はとても多くいらっしゃいます。

「どうして、上の子をかわいいと思えないんだろう?」「相性が悪い、という事なんだろうか・・・?」とお悩みになります。

でも、違うんですね。上の子はかわいいと思えない。それには理由があります。

大きな理由は、初めての子どもは、親にとっても初めてだらけだからです。

今回、頂いたメールにもこう書かれていましたね。

“生後1ヶ月ごろ、長男は『哺乳混乱』を起こしました。出の悪いおっぱいよりも哺乳瓶が好きになってしまったのです。

そのうちに私が抱き上げるだけで、海老反りになって泣くようになりました。ミルク以外に長男を泣き止ませる方法がない私は、母親失格だと感じるようになりました。

母乳マッサージに通うなどして、何とか乳児期を乗り越えましたが、長男と一緒にいる時間が辛かったです”

確かに母乳は、赤ちゃんにとって、最高の栄養源となります。

でも病院で母乳の代わりとして何のためらいもなくミルクを与えてくれたように、ミルクも、すばらしい栄養源であり、母乳の代用として充分です。

ですが、クッキー&クリームさんとしては、「母乳が最高なんだから」と、きっと「おっぱいを吸ってほしい」という気持ちが強かったのでしょう。

おっぱいを吸ってくれない長男さん。

海老反りになって嫌がる長男さんに対して「どうして、おっぱいを飲んでくれないの?」というジレンマやイライラを感じたと思います。

このように「自分の思うようにならない」という気持ちも、かわいいと思えなくなる要因なんですね。

「母乳で育てたい」という強い気持ちがあり、その思いを頑なに拒否をする子供・・・。そうなれば嫌悪感を抱かざるを得ません。

そう。クッキー&クリームさんにとって、長男さんの「おっぱいを飲んでくれない」が、一番最初の「自分の思うようにならない」ことだったんですね。

その後も「自分の思うようにならない」は沢山ありましたね。

「看病でヘトヘトでした。ワガママを言って泣き止まない・・・」

他にもありますよね。「パパ大好き。ママは大好きじゃない。」の言葉。そして、赤ちゃん返り、チック、行事に参加できない・・・

さまざまなクッキー&クリームさんの「自分の思うようにならない」が、次から次から起きていますよね。そうなると当然「可愛くない」が強くなっていくのです。

では、なぜ、下の子は、かわいいと思えるのでしょうか?

実は、私達は、先に起きたことを基準として捕らえます。

先に起きたことを基準として、次に起きた場合に、それより上か下か、子育てで言えば、より手がかかるか、それとも楽になったか?という判断を無意識でするのです。

親も2回目になっていれば、要領がつかめているので、もし、上の子と同じような事が起きたとしても、親の印象は「楽」に感じます。

また、一度経験もしているので、予測がつきやすく親としては「比較的思い通りになる」「育てやすい」という印象を持つのですね。

そして、上の子よりも、もし扱いやすかったりすれば、後で生まれた子はとても「育てやすい良い子」として、認識されるのです。

この話をして、ご自分の考え方を変えて、先入観を無くして接することで、「可愛くない」と思っていた子が、「可愛い!」と思えるようになった、

険悪な関係だったのが、非常に良い関係になった、という例は、本当にたくさんあるのですが、このお話、クッキー&クリームさんはどう思われましたか?

ココまで・・・

このお返事でクッキー&クリームさんからはこんなお返事を頂きました。

ココから・・・

パピーさん、返信ありがとうございます。

人は先に起きたことを基準として考える、だから下の子は育てやすいと感じ、可愛いと感じる、というお話、すごく納得しました。

思い当たること、たくさんあります。

例えば、次男のときは母乳育児に精通している産院を選びましたが、それでも出なければミルクでいい!と思っていたら、結果的に母乳で育てることができました。

次男にはいくつかの食物アレルギーがあり、口に入るものは全て手作りでしたし、親戚やお友達との集まりのときにはとても気をつかいました。

でも「長男の看病に比べたら楽だな」と思っていました。一歳半でそのアレルギーも完治し肩の荷がおりました。

長男のイヤイヤ期にはヘトヘトでしたが、次男には「順調だな、そのうちおさまるから好きにさせておこう」と思えました。

パピーさんから頂いたメールで、私のように、上の子に対する気持ちのことで悩んでいるお母さんがたくさんいることを知り、ほっとしました。

ココまで・・・

この後、クッキー&クリームさんには、まず上の子に笑顔を掛けて上げる事。赤ちゃん返りも、受け止めてあげることをお願いしました。

下の子が生まれたことで不安になっている、という事を理解して、上の子にも、手や声をかけてみて、子供との会話、ふれあいをふやして欲しいとお伝えしました。

その後、頂いたメールにはこう書かれていました。

ココから・・・

長男出産の前、赤ちゃんはおっぱいが大好きなもの、赤ちゃんはママが大好きなもの、

男の子だから強くたくましく育ってほしい、男の子はやんちゃすぎるくらいがちょうどいい、などと思っていました

当たり前と思っていたことは、実は理想像で、それを長男に押し付けていたのかもしれません。

まずは笑顔を向けてください、という言葉、心にしみました。

私、長男に笑顔を向けていないな、と思いました。

パピーさんに言われたこと、ひとつずつやっていきます。

手や声をかけてみる、会話やふれあいを増やす、不安を払拭する、よい関係を作る・・・。

パピーさんからのメール、読み返しながら、しばらく実践してみます。またご連絡させてください。

ココまで・・・

その後の長男さんのご相談はなかったのですが、4年後にこんなご報告を頂きました。

ココから・・・

4年前に長男へのイライラと、長男のチックや赤ちゃんがえりなどについて、パピーさんに相談させていただきました。

そのときに、まずは私が笑顔をむけることやふれあいを増やすことで、長男の不安を取り除くことが大切だとアドバイスをいただきました。

活発な長男をつい叱りつけてしまうこともありますが、折に触れパピーさんからのアドバイスやメルマガを読みかえし、認める、包むを忘れないようにしてきたつもりです。

小学生になった長男は明るくひょうきんで、鉄棒、プログラミング、工作、計算など好きなことや得意なことがたくさんあり、

学校でもお友達を笑わせたり、認めてもらえることが多く、楽しそうに過ごしています。

また、よそのクラスの男子数人から、体形のことでからかわれたときには、「生まれつきで仕方ないことをからかわれたら、おまえらはどう思うんだ!」と、とことんつめより、

最後は謝ってくれて、からかいはその一度きりだったそうです。

また、この頃のコロナウイルスの騒動で、同じクラスの子がひどいことを言われた時には

「うつってるわけないだろ!毎日一緒に過ごしてるんだから、◯◯にうつってるなら俺らだって同じだろ!」とかばい、周りの子もそれ以上は言わなくなったそうです。

長男についてのご報告がこんなに遅くなってしまい、申し訳ありません。

そして、毎日の子育てにおいても、悩んだときにも、いつも考え方の指針となってくれるパピーさんの教えがあることに、感謝してもしきれない思いでおります。本当にありがとうございます。

これからもパピーさんのお言葉を胸にとめ、お母さんという換えのきかない仕事を頑張っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

ココまで・・・

嬉しいですね~(^^)長男さん、自分のことはもちろん、友達のことも守れる強い子になってくれていたんですね。

「人がたくさん集まる行事に参加できない」「パパが参観すると激しく泣いてずっとパパに抱っこ」「入園式も運動会も土曜参観も、ただただパパの胸の中で泣いていた」

そんな長男さんが、こんなに成長してくれて、本当に見違えるようです♪

クッキー&クリームさんも、継続して努力してくださったのだと思います。

好きなことや得意なことがたくさんあって、毎日楽しく過ごせているって、素晴らしいです♪

是非、この感じ、ご継続なさってくださいね(^^)

※ご興味がありましたら、ご覧ください。

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パピーいしがみ 人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。

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