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第991号 約束を守れない

こんばんは。パピーいしがみです。

あっという間に9月の最終日になりました。土・日・月に掛けて、大きな台風が日本列島を直撃する、というニュースを聞いておりましたが、あなたのお住まいの地域はどうでしょうか?

何事もなく過ぎ去ってほしい・・・と願わずにはいられません。

さて、今日のメルマガは『約束を守れない』という題名でお送りしたいと思います。

と言うのも、この頃、よく似た相談が多くて、テレビゲームだけではなく、スマホがすごい勢いで浸透し、スマホを使ったゲームやユーチューブの与え方でお悩みの方がとても増えているからです。

そして今まで小学生ぐらいだったそれらのお悩みはどんどん低年齢化して、幼稚園や保育園児から始まっているのです。

よく頂くご相談は、スマホやゲーム、テレビなど、約束をしたのに子供が守らない。

「もうダメ」と言っても言うことを聞かず「見たい見たい」と泣き叫び対処に困る。

そもそもスマホなどを幼少期の子供に見せるのはどうなのか?という内容です。

1歳、2歳の子がスマートフォンを操作して、ユーチューブを見ている姿。それを見て、周りの人は、スマホを与えているお母さんを揶揄することも見聞きします。

ですが、電車やバスや病院内など、静かにしてほしい場所で飽きてしまって周りに迷惑を掛けたり、泣き叫んでいる子供に困っている若いお母さん・・・。

全ての人が温かい目で見て下されば良いのですが、そうではない方も少なからずいらっしゃる今の風潮からして、

子供がおとなしくしてくれるツールとして、お母さんが子供にスマホを見させることも一つの方法なのだと思います。

ただ、すごい勢いで脳が成長していく1歳~3歳ぐらいのお子さんは特に、お母さんといっしょに過ごしてほしいし、子供との会話をしてほしいし、体も動かしてほしい。

そのチャンスを捨ててまでスマホにお任せするのは私は反対です。「与えていれば静かだから」と、四六時中、子供にスマホを与える事は絶対に避けてほしいと思います。

ですから、子供がスマホを見たいとせがんでも、見せていい時、ダメな時、キチンを分けてほしい、と思うのですね。

スマホゲーム、又はテレビゲーム。そして前述しましたユーチューブ。これらは子供にとってはとても楽しく魅力的なアイテムです。

ですが、全ては仮想の世界で、自分の能力が高まるわけではないのですね。

それどころか、人とのコミュニケーションを取ったり、友達と遊んだり、何かを作ったり、難しい物を成し遂げたりする機会が減り、成長に必要な経験が足りなくなる危険性もあります。

娯楽としては楽しいですが、大人でさえその娯楽にハマってしまって、依存症になってしまうほど強力なのですから、与え方には厳重に注意する事が必要なのです。

これら娯楽は「誘惑」とも置き換えらます。

そしてこれらの誘惑は、年齢が高くなればお金、物欲。さらに成長すればギャンブルやアルコール、さらには犯罪の領域(麻薬や賭博)にまでエスカレートすることもあります。

たかが子供のスマホゲーム、ユーチューブといえども、これら『誘惑』は年齢が上がるごとに形を変えて子供たちに襲いかかるのですね。

その時に、そんな誘惑に負けてしまい、大きな失敗をしないように、幼少期の頃から親がフォローをしてあげて欲しい、というのが私の願いなのです。

私はこのメルマガの中でも「失敗をたくさんさせてあげてください」とお願いしていますよね♪

というのは失敗して学ぶことって、とても多いからです。ですから、子供たちもまだ親がフォローできるうちに、沢山の誘惑で失敗をしてほしいし、させてほしいのです。

この頃多いご相談の一つに「子供が約束を守らない」というお悩みがある、とお話ししましたね。

が、約束を守れなくていいんです。「守れない」事が普通なんです。

ゲームをするなら30分間と決めた。でも、子供はその時間が過ぎてもまだやっている・・・

でも、それでいいんです。誘惑に負けて決められた時間を守ることができない。ルールを破ってしまう失敗をしてしまっている。

だからそんな時の為にペナルティを用意しておくのですね。

例えば、ルールを破ったら「1週間、ゲーム禁止」でも構いません。

子供は、「ルールを守る」という約束を守れず失敗して、手痛いペナルティを経験する。

そうやって「決まりを守れないと痛い思いをする」と学ばせてあげて欲しいのですね。

子供時代の「ルール」は「守れない事」を前提として作ってほしいし「守れない」からこそ、ペナルティを作っておくのです。

先の「約束を守らない子にどうやったら約束を守らせることができますか?」と頂いたご相談に、私はこんな風にお返事をしました。

ココから・・・

お子さんが「約束を守れない」とありました。そこで「どうやったら約束を守らせることができるか」とお悩みになっている事も解りました。

ですが、現実的には約束を作っても「それをきちんと守る」子の方が少なくて、

「やりたい」と強く思った時は、約束を破ってもやりたい事をするでしょうし、嘘をついてまでしたい事をする方が圧倒的に多いのです。

でも、それでいいんです。興味がある事に熱中し、自制よりも行動が優先してしまうのは、成長段階の子供にとってはとても自然な事なんですね。

ですから、もし「約束を作れば子供は守る」とお考えでしたら、そのお考えは改めて頂きたいし、「約束を守らせる」のではなく「子供との約束は、必ず破られる」事を前提にお考え頂きたいのです。

そしてそれこそが子供にとってプラスになるのだ・・・とご理解頂きたいのですね。

なぜなら「ルールを守らないと痛い思いをする」という事を体験させてあげる事が「ルールは守らなければいけないな」と学ぶことになるからです。

ですから、子供と約束をする時には、項目を2つ作ってほしいのです。

1つは「分かり易いルールを作る」事。もう1つは「“もし、できなかったら”という項目も作る」事です。

例えば、スマホゲームをするのなら、『1日30分まで。30分たったら終わりにする』というルールを作ったのなら、もう一つ『もし30分たっても終われなかったら、1週間スマホは貸してあげない』でも構いません。

親は、子供がルールをきちんと守るかどうか?だけ見ていてくださればいいのです。

そしてきちんと守れるのであればそれで良いし、守れず約束を破れば、その時は『一週間、スマホは貸してあげない』を実行するだけです。

でも、この「ルールを破ると痛い思いをする」の繰り返しこそが「誘惑から身を守る」練習になるんですね。

今後、子供にはたくさんの誘惑が訪れます。

スマホゲームやユーチューブもそうですが、テレビ、おもちゃ、お菓子、小学生になればお小遣い(お金)、物欲、大人になればギャンブルもあるしアルコールや性への誘惑もあるでしょう。

子供が大人になるにしたがって、必ずこういう誘惑は次から次にあって、子供はその都度、その誘惑に付き合っていかなければならないのです。

「付き合う」と表現したのは「してはいけない」という事ではないからです。

よく「誘惑に打ち勝つ」と言いますが、娯楽は娯楽として楽しめればいいのです。でもそこで限度を超えてハマってしまっては身を滅ぼすことになりかねません。

だから「ある程度で止める」という事が大事なのですが、その「ある程度」がとても難しく、それを教える為には「約束を守る」事よりも「約束を破って痛い思いをする」事しかないのです。

ですから親がまだ子供のフォローができる間に、子供には“誘惑に負ける経験”と“誘惑に負けて痛い思いを知る”経験をさせてあげてほしいのですね。

約束を破ってペナルティを課せられた時、子供は癇癪を起して、泣き喚いたり、暴力的になったりするかもしれません。

ですがその時に「約束は2つしたよね。ルールを守る約束と、ルールを守れなかった時にはどうするか」

「あなたはルールを守れなかったのだから、最初に決めたとおり、1週間は使えないんだよ」

と、きちんと線引きをして、子供が泣こうが喚こうが、親が絶対にその姿勢を崩すことが無いように毅然とした態度を示してください。

親が毅然とした態度を貫くことで、子供は「ルールを破ったらいけないな」「親は自分のワガママで思い通りにはならないな」という事を学びます。

子供が泣き叫ぶ姿を見るのは辛いと思いますが、これが子供の為になるのだ!と考えて揺るぎない親の姿を見せてくださいね(^^)

ココまで・・・

上記は、まだ幼稚園のお子さんのお母さんにお話をした内容ですが、

小学生も2・3年生になったら、ルールを親が作って子供に守らせるのではなく、子供と一緒に作るようにするとさらに良いです。

親が作ったルールを「約束だから」と言っても、子供は「そんな約束をした覚えはない。それってお母さんが勝手に作っておしつけただけじゃんか!」などと言い出すこともあります。

だから子供と一緒に「使う時のルール(時間や頻度)」と「もしできなかったらどうするか?」の二つを決めて、親はそれができているかどうかをチェックします。

もちろんルールを破り「もしできなかったら」を執行する時に、子供が反発するときもあるでしょう。

でもその時に「あなたが自分で作ったルールだよ」「自分の言った事には責任を持ちなさい」と言えば、子供は「自分で言った事は守らなければならない」とも学べますからね(^^)

ただ、ルール作りをする時に、気を付けてほしいのは「誰が見ても解る基準にする事」です。

例えば、ゲームで「3回まで」などと約束した場合、今が何回目なのか?などやっている本人しかわかりません。

本人しか分からない基準であれば、「ちょっと長いんじゃない?今何回目?」と子供に聞いても「まだ2回目だよ」と平気で嘘をつくこともあります。

子供にしか分からないような基準で約束を作っても、それは全く約束の形になっていないのですね。

それに「嘘をつけば約束なんてしてもしなくても同じだ」と教える形になってしまっては返って子供に為にもなりません。

ですから、わかりやすい「時間」にしたり、まだ時間が分からない子には、「タイマーが鳴るまで」のように、本人はもちろん、誰にでもわかるような約束にするのですね。

そして、よくありがちなのが「我が家ではゲームをさせません」「テレビも見せません」「スマホも与えません」と、子供から誘惑を排除しようとするケースが少なからずある事です。

ですが私はこのやり方は、どうなのかな?っていつも疑問を感じます。

排除してしまう事はとても簡単です。排除してしまう事で「今」はきっと問題も起きにくいでしょう。

ですがその結果どうなるか?と言ったら将来的には大きな問題を抱えるようになるだろうな・・・と思うのです。

なぜか?と言うと今まで言っていた“誘惑に負ける経験”と“誘惑に負けて痛い思いを知る”経験ができないからです。

例えば、ずっと無菌室で育った植物が、自然界に戻されたら、どうなるでしょう?とたんに病気に侵されてしまったり、虫に食べられてしまいますよね?

同じように、誘惑に未経験だった子供が、成長して親の目が届かなくなったらどうなるでしょう?

結末はご想像通り。誘惑にどっぷり浸かって、そこから這い上がるのがとても難しくなります。

必ずそういう未来が来るのですから、「今」だけを見て排除を選ぶのではなく、将来を見据えて教えていく選択をしてほしいと思うのですね。

スマートフォンがとてつもない早さで普及し、様々な誘惑も過去と比較にならないほど増えてきました。

そうしたら、今必要なのは・・・将来的に“誘惑と上手に付き合える距離感を学ぶ事”だと私は思うのです。

「約束は守らせる為にするのではない」「失敗を経験するためにするもの」

是非、そこのところを理解していただいて、誘惑に強い子に育ててほしいな・・・と思います。

※ ご興味がありましたら、ご覧ください。

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