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第1006号 離婚と子供

こんばんは。パピーいしがみです。

今日は約4年ほど前に、離婚についてご相談を頂いたさとママさんからのご報告についてご紹介したいと思います。

私はできるだけ離婚はしてほしくない、と思っていますが、それしか選択が無い場合や、離婚をせずにいる事でさらに苦しくなってしまうだろうと思われる時には、その選択も「有り」だと思っています。

ですがシングルマザーで暮らしていくのは、簡単な事ではなく、経済的な負担はもちろん、

子供との会話や一緒に居られる時間が減ることで、問題が起きやすくなるケースも多く、離婚を選ぶ際もじっくり考え慎重に決断してほしいと思うのですね。

さとママさんから久しぶりに届いたメールはこんな内容でした。

ココから・・・

パピーさん、お久しぶりです。さとママです。

始めてご相談させて頂いたのは、娘が6歳の時でしたから、もう4年もたつことになります。

最初のご相談は、元夫との離婚についてメールさせて頂いたのでした。

パピーさんからは「離婚はお勧めしないけれど、毎日が険悪な状態ならば、娘にも良い影響は与えないし、将来を考えて新しいスタートをしても良いと思う」とお返事を頂きました。

ただ感情的に離婚するのではなく、両親にも相談する事や、弁護士にも入ってもらって、養育費や、経済的な確保。そして子供のサポートなど、離婚までのプロセスを細かくアドバイスを頂いたおかげで、

パピーさんに相談してから、約半年で離婚をし、私は実家にお世話になり、子供も転校をして、両親から様々な手助けをしてもらいながら何とか苦しい日々から抜け出すことができました。

又、当時の心配な娘の状態についても、父と母にも協力してもらい、娘もとても落ち着きました。

父や母に迷惑かけっぱなしでしたから、さあこれから・・・と言う時、父が体調を崩し、病院で検査をしたら膵臓がんであることが分かり、昨年の8月に亡くなりました。私が実家に帰ってからたった3年後の事でした。

父は仕事人間で、無口で頑固な人でした。私はあまり父との良い思い出が無くて、中学・高校生の頃は、ほとんど会話をすることもありませんでした。

本当は、私の結婚にも賛成ではなかったのですが、最終的に私が押し切る形でしたから、父は快く思っていなかっただろうとずっとわだかまりがありました。

その為、結婚後も実家とは疎遠になり、あまり帰る事もありませんでしたし、帰っても父とは挨拶程度。

そんな状態でしたから、パピーさんが「ご両親にも相談して」と言われたことがとても高いハードルに思えました。

父には「だから俺は反対したんだ」と言われるだろうと予想できていたからです。

ですが、父は、私をなじる事もせず、もちろん「だから言ったじゃないか」のような事は一切言わず、黙ってじっと聞いてくれました。

そして「大変だったら、子供を連れて帰ってきても良いんだぞ」と言ってくれて・・・。

その時、父の言葉に全く聞く耳を持たず好き勝手していた娘を、こんなに温かく見守ってくれていたんだと、どんな時にも受け入れてくれる親の愛に涙が出ました。

離婚をして実家にお世話になり始めた頃、母が

「お父さんはね。本当はあなたの事が大好きで、いつもあなたの事を気にしていていたんだよ。あなたが結婚する時も、もしかしたら離婚して帰ってくるかもしれないけど、その時は暖かく迎えてあげよう、って話していたんだよ」って教えてくれました。

父はとても不器用な人で、私を褒めてくれたりした事はなかったし、父が私の事を好きで気にかけてくれていたなんて思ってもいませんでした。

私は迷惑ばかりかけて、何も恩返しができていない事と、自分のワガママと無力さに、亡くなった日からずっと泣きっぱなしでした。

その時、娘がこう言ってくれたのです。

「ママ、たくさん泣いていいよ。

私もパパがいなくなった時、ものすごく辛かった。でもママの膝で泣きたいだけ泣かせてもらったら楽になれたもん。

今度は、私がそばにいるから、ママが我慢しないで泣けばいいよ」

そう言って、私の背中に手を回し、さすってくれました。

その言葉を聞いて「あの時の娘がこんなに人の気持ちが分かる子になってくれたんだな・・・」と思うとさらに泣けました。

又、その時、パピーさんが「自分だけで離婚を決めるのではなく、両親にも話をするように」と言ってくれた本当の意味が分かった気がしました。

多分、私一人で娘を育てたとしても、娘との関係はここまで改善したとは思えないからです。

今、娘が10歳を過ぎ、パピーさんが言われたように自己主張が強くなり、親の言葉を聞かなくなりました。

パピーさんからは「10歳を境に子供は自分の考え方を持つようになるので、親が子供の変化に応じて変わらなければならない」と教えて頂いていましたが、私からすると「いちいち反抗して可愛くない!」と思い始めていた頃でした。

ですが、私が父への反発を強くして行ったのもちょうどこの頃。父とのわだかまりは私が離婚をするまで縮まることはなかった。

それを考えると、同じことを自分と娘とで繰り返してはいけない!と心新たにして娘にたくさん「ありがとう」を言い、娘の意見に耳を傾けるようにしています。

だからでしょうか?

娘は、誰かに言われたわけでもなく、自分からお婆ちゃんの手伝いをしたり、学校でも仲のいい友達に囲まれて、明るく元気に過ごしてくれています。

私は今、『幸せなお母さん』であり、『幸せな娘』であったことを実感しています。

今回、新しい年の初めに、パピーさんにご報告をしたくメールさせて頂きました。長文をお読みいただき、ありがとうございました。

ココまで・・・

当初、さとママさんからご相談を頂いた時、最も心配なのは娘さんの事でした。

両親が離婚をしそうな時は、決して円満な状態では無く、それまでの経過の中ではいがみ合ったりケンカをしたり、険悪な緊張状態が頻繁にあったはずなんですね。

その時、子供はものすごく不安で、ものすごく寂しい思いをしています。

そして、その不安や寂しさが、幼稚園や学校などで出てしまう場合があります。

さとママさんの娘さんは、友達の上靴を隠してしまったり、校内のポスタ─をはがして破ったり、人の体操着を水たまりに投げてしまったり・・・と、

表向きは問題が無いように見えても、人の見ていないところで悪さをするようになっていました。

でもそれは毎日繰り返される、お父さんとお母さんのケンカや罵り合いの狭間で不安な毎日を送っていた娘さんにはしょうがない事だったのですね。

私としては、せっかく好きで夫婦になったのですから、衝突があっても二人で乗り越えて夫婦の絆を深めてほしい、簡単に離婚という結論を出してほしくない、と考えていますが、

険悪な状態が長く続き、いつまでも修復できず、子供にまで影響が出てしまっているとしたら「やり直す」という意味でお互い別々に暮らしてみる事を提案する事もあります。

ただ、シングルマザーとして生活していく事は、本当に大変ですから、生活に困らないように、ご自身の仕事の確保や、どんな補助がもらえるのかを調べ、養育費もきちんともらえるように法的にも整備して頂きたいのですね。

そして忘れてほしくないのがご実家への相談です。

さとママさんは、家を飛び出すような形で結婚した手前、ご両親に相談することに強い抵抗があったそうですが

「離婚しました」と事後報告をするのではなく、先に相談をすることで力になってくれる場合も多いので、そうなさるべきとお伝えしたのですね。

それまでは「お父さんとは関係が最悪だから」と頑なだったさとママさんの認識が、実はお父さんはとても気にかけてくれていて「帰ってきて良いんだよ」と言ってもらえた・・・

そこで、さとママさんも、又、娘さんも救われたんですね。

ですが、私は救われたのはさとママさんと娘さんだけではなかったと思うのです。

さとママさんが中学生ぐらいからお父さんと疎遠になったことを、お父さんもずっと気にしていたのに関係を修復できなかった。

でも、娘の離婚と言う、喜ばしいとは言えない原因だったとしても、娘が自分を頼ってくれて一緒に生活できたこと。

それはわずか3年という、短い年月だったかもしれませんが、お父さんには充実した、喜びの日々だったと思うのですね。

もちろん、さとママさんにとっても、今までの空白を取り戻せた貴重な時間だったと思うのです。

そのようにお返事をした後、さとママさんから頂いたメールにはこうありました。

ココから・・・

パピーさん、突然のメールにお返事をありがとうございます。

「お父さんも充実した、喜びの日々だったと思いますよ」と言って頂いてとても嬉しかったです。

もう離婚しかない・・・と考えていた時、私はボロボロの状態で、心身ともに弱っていました。自暴自棄になっていたと思います。

親の反対を押し切って結婚をしたので、合わせる顔が無かったのですが、それでも「きちんと相談をして」と言ってくださったパピーさんのアドバイスに従ってよかったです。

手を差し伸べてくれた両親には、本当に感謝しましたし、母の言葉に、父がどれだけ心配してくれていたかも分かって、それからは努めて父との会話を増やし、父も娘と遊んでくれたり、学童にお迎えに行ってくれたりしました。

私としては「たった3年しか、父を笑顔にすることができなかった」と悔やんでいましたが、パピーさんが仰るように「わずか3年でも、父を笑顔にする事ができた」と考えると私の気持ちも全然違います。

そういえば、父が亡くなる時の顔はとても穏やかで、眠るようでした。

それはもしかしたら、パピーさんが仰るように充実した日々を過ごせたという事かもしれません。

今日も娘は仏壇の前で正座をし、手を合わせて「じいじ、行ってきます」と言って、学校に行きました。娘が立ち直れたのも、父・母のおかげと感謝しています。

私は同じ失敗をしないように、娘との今の良い関係を続けていけるよう頑張ります。

お返事、ありがとうございました。

ココまで・・・

さとママさんが感じていた「私は父に好かれていない」という思い。でも、それはさとママさんの思い込みで、真実ではなかったようです。

最大のピンチの時に、お父さんから手を差し伸べてもらい、長年の誤解が解けて、お互いに心穏やかな時間を過ごすことができた事も、本当に良かったと思います。

又、当時、心配な状態だった娘さんにも変化が訪れ、とても明るく元気になって、良い関係を築けている、という事に私もほっと安心しました。

お母さん、さとママさん、そして娘さん・・・。今の良い関係をいつまでも続けられるように「ありがとう」の言葉と「耳を傾ける」事をお続けくださいね♪

※ご興味がありましたら、ご覧ください。

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