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第1202号 発達障害について

こんばんは。パピーいしがみです。

さて、10月になると、入園準備、入学準備が始まってきますよね。

そこで私のところの相談で増えるのが「発達障害」についてです。

これはいつか話しておかなくちゃならないな~、と思っていたのですが、とてもセンシティブな問題ですし、

医師ではない私が積極的にお話しすることは避けていたものの、やはり同じカテゴリーでのご質問を頂くので、

現状を一度、お伝えしておいた方がいかな?と思って、今回は発達障害についてお話をさせていただきます。

まず基本的に「診断」は医師以外はできない、という現実があります。

よく学校や幼稚園、保育園で「この子は発達障害だと言われました・・・」というご相談を頂きますが、

まずその「この子は・・・だ」と断定してしまう行為、これは、保育士だから、学校の先生だからと言って許されるものではありません。

『医師法』によって、医師の免許を持っていない人は診断(を含めた医療行為)をしてはならないと決められています。

なので、もし保育園、小学校で「この子は発達障害です」のように断定されることがあったら、

それがたとえ園長先生、校長先生だとしても「あ、この方は、そこまでご存じないんだな。あまり知識がないんだな」と思っていただいた方がいいです。

それを知っている保健師や、看護師、カウンセラーさんなど医療関係に務めている方は絶対に断定はしません。

親がもし、気づいていなくてアドバイスをするとしても「もしかしたら発達の検査をした方がいいかもしれませんよ」のように、

多くの子供を見てきた一人として、自分なりの受け取り方から「そのように感じる」という言い方をなさいます。

でも、実はこれが発見を分かりにくくしている、という原因でもあるんですね。

そして「子どもの病気なら小児科かな?」と思って、小児科に行っても、その先生に専門的な知識がないと「子供なんてみんなそうですよ」と言われたり、

「お母さん、考えすぎです」なんて言われたり・・・。その対応は医師であってもびっくりするほど違います。

じゃあ、心療内科ならいいのか?と思いますが、そこでも先生によって違いがあり「今回だけでは断定できませんから、また半年後に来てもらえますか?」と言われたり、

「じゃあ、お薬出しておきますね」と、症状もよく聞かないのに薬を出されるようなお医者さんもおられて、その対応の差にとても心配になります。

特に今、発達障害で受診をしようとしたら早くて3か月。

大体6か月ぐらい待つのが当たり前になってきて、半年待って先生と話ができるのはたった3分・・・ということがざらにあるのです。

そのように発達障害は、発見から、先生探しから、学校への連絡や、周りへの対応とか、初期段階でもいろいろすることがあるのですが、

まずはお母さんの気持ちの持ち方からお話ししたいと思います。

【お母さんの気持ちの持ち方と準備】

ご自分のお子さんが発達障害かもしれない・・・。と思うととても不安になると思います。夜も眠れないほど心配になりますよね。

例えばそれを、ご主人やご実家に相談しても「そんな事言うもんじゃない!」とか「そんな風に考えるのはやめなさい!」と叱られたりして、孤独に一人で悩まなければならなかったりします。

この時、私が頂く相談の中でだいたい2つに分かれるのですが、一つは「どうしよう。どうしよう」とどんどん不安になってしまわれる方。

そしてもう一つは「これはこの子の個性」と捉えられ達観してしまわれる方です。

これって後者の方が良いように思いますよね。

でも私には苦い経験があって、「この子の個性」と思われる方は、そこで自己完結してしまって、

子どもの現実を見ようとせず、そのため改善も遅れてしまうのです。

例えば学校で「検査に行かれた方がいいと思います。学校でもこういうことが起きていています」と先生に言われたり、別のクラスや通級(個別指導をしてくれる教室)を勧められると

「先生はこの子を差別しているんですか?」と食って掛かったり、「うちの子を変な目で見ないでください!」と拒否したり・・・。

私も「一度、検査を受けてみて、現状を把握なさるのは必要ですよ」とお話したら、「パピーさんも色眼鏡で見るんですね」と言われたことがありました。

その後、何度も「そうではなくて・・・」とお話しするも理解してもらえず、それからの連絡はぷっつり途絶えました。今ではお子さんがどうなっているかはわかりません。

でも、メルマガの過去記事でも紹介していますが、発達障害のお子さんにも上手に対応してくださっている方はたくさんおられて、

診断結果を受けながらも、今は大学生として頑張っている方もおられるし、成人されて、ちゃんと仕事をして充実した毎日を過ごされている方もいます。

なので私は「この子はもしかしたら発達障害かも?」と思った時、

まずは“なぜそう感じるのか”を小さい時から時系列的、具体的にこんなことがあった・・・とメモをつけることをしてほしい、とお願いします。(「お母さんの感じていた違和感の記録」です)

というのは、先ほどの病院のように、診断ができる先生はたった数分しか見る時間がありません。

その中で理解してもらうには、その数分間ではもちろん足りず、子供だってよそいきの顔をしていますから、いつもの様子は見せません。

なので“ただ診察・検査をしてもらう”だけでなく「今までこうでした」「こんなことがありました」ということを、小さいころからの履歴を見て頂くことでできるだけ正確に把握してもらうようにしたいのですね。

それとお母さんの言葉として、絶対に禁句なのが「幼稚園の先生に言われたから」「学校の先生に言われたから来た」のような言葉です。

それを聞いたお医者さんがどう思うか?というと「・・・という事は、お母さん自身は、そんなに感じていないのね」なのです。

先ほど、ご主人やご実家のご両親に相談しても理解してもらえないことがある、とお話ししましたが、

一番「あれ?これは?」と感じるのは、最も近い距離にいて、もっとも長い時間一緒にいる方(多くはお母さん)なんですね。

でもそのお母さんが「先生に言われたから」だけで受診されたとすると医師は「お母さんはそんなに感じてないのかな?」と思ってしまうのです。

医師に正確な情報が伝わらないのであれば、医師も無責任に診断はできませんから「しばらく様子を見ましょう」になるのですね。

(ちなみにWISC(ウイスク)という検査はあります。が、その検査が診断の基準になるわけではありません)

診断してもらうのに半年かかって、3分の診察で「しばらく様子を見ましょう」だと、(もう行くのやめよう、って)心が折れてしまいます。

もちろん時間の経過で「あの時だけだった」という事はあるし「そこは他の子も同じ」という事もあるのですが、それでも正確な情報は、親と医師は共有しておいてほしいのです。

それと多くのお母さんの迷いを助長してしまうのが、ネットや本に書かれている「発達障害の症状」と合致しないことです。

発達障害を調べてみると、その特徴がいくつか書かれています。でもお子さんによっては「これはあるけどこれはない」という事がよくあります。

それを見たお母さんは「症状にすべて当てはまっているわけじゃないんだよな~」とまた迷うのです。

例えば骨折でしたら、レントゲンで撮影すれば「あ~、折れていますね」と誰が見ても分かります。

が、発達障害の場合は、とっても大きなくくりになっていて、それぞれがとても分かりにくい。

一般的に症状として書かれている事が、実際に表れているものもあれば、表れていないものもある。それが普通なんですね。

発達障害を調べてみると大体3つのカテゴリーに分けて説明されています。

ADHDという注意散漫や多動性がみられるもの、ASDと言って強い興味やこだわり・人との関わりが難しいもの、LDと言って文字や数字だけが極端に難しく感じるなど・・・。

そしてこれらの特徴を同時に併せ持っている子もいますし、一つだけすごく顕著に表れている特徴があるものの、他は全く問題ない、という子もいます。

先のLDなどでは、話すことや説明することはとても上手なのに、教科書を読むとなかなか読めなかったり、次の行が分からなくなっちゃったりして、

先生からはそれが理解してもらえず「ふざけてる」と思われたり、叱られたりしてしまいます(本人はとても困ったり悩んだりしているのに)。

そのように本に書かれている傾向を持っている子もいれば、一つ二つは該当するが、それ以外は全くまったく無い子もいて、

親としては「この面では当てはまるけどこの面では当てはまらない。これで病院に行ってもな~」と思ってしまうんですね。

でも私が一番大事にしてもらいたいのは、近くにいて、小さいころから見て感じている「お母さんの思い」なんです。

例えば長男・長女さん一人の時には、子育てがとても大変で「こんなもんかな?」と思って育ててきたけど、

下の子が生まれたら「子育てってこんなに楽だったの?!」と思う事って本当に多いです。

「上の子は笑うことがなかったのに、下の子はこんなに笑う」

「上の子とは目が合うことがなかったけど、下の子とはアイコンタクトができる」

「上の子は夜泣きがひどくて、背中にスイッチがあるかのように、布団に降ろしたら泣き出したけど、下の子は眠ったらぐっすり・・・」のような・・・。

これらは、お母さんだからわかることで、それを経験していないお父さんや、おばあちゃんには分からない部分なのですね。

だから「お母さんの感じていた違和感の記録」が大事なんです。

もちろんそれが後になって「そんなに心配することなかったね」となれば最高の結末です。

でもお母さんの「勘」はやっぱり鋭くて「あれ?これは?」と感じたのなら、早くはっきりしておいた方がいいと私は思うのですね。

では次にどこの病院で診てもらったらよいか?です。

【診断して頂く先生の選択】

先の説明で「小児科の先生はダメ」のように感じたかもしれませんが、ここであえて訂正しておきますが、

子供の病気はいろいろあって、小さいころから子供の事を診てくださっている近所の小児科の先生は、子供の様子もよく知ってくださっています。

なので今までの病気の履歴や、待ち時間など病院での様子もご存じだったり、小さいころの事。お母さんからの相談なども聞いてくださっているでしょう。

ですからそこで「実は心配なことがあるんです」と話してくださるのはもちろんしてほしいのですね。

もしかしたらそこから「じゃあ、良い先生を知ってるから紹介しようか?」と言ってもらえることもあるし、

たまたまその先生が子供の発達障害についてよく勉強している先生かもしれません。

でも「すべての小児科の先生が専門家ではない」のですね。

なので一番最初の窓口として、かかりつけの小児科の先生に相談してみることは、私も大賛成です。

ただ、その中で「お母さん、考えすぎ」とか「子供はみんなそう」など、あまり真剣に聞いてくれないな、と思ったら、発達障害については別のお医者さんも探してみてほしいのです。

今、どこの県(多くの市)にも「発達障害支援センター」という場所があります。(そのぐらい相談される方が多い、という事です)

ここは親が子供の発達を心配して相談に来られる専門のところですから、受付の方もいろんなお子さんを見ておられますし、

カウンセラーさんがいたり、医師が常勤されている場合もあります。

また、療育(発達支援)などをしてくれたり、様々な情報を持っていたり、アドバイスをしてくれたりもします。

ただとても混んでます。待つ期間が長いです。(静岡では現在予約から診断まで6か月かかります)

でも専門機関ではあるので、時間はかかっても予約はしておいてほしいのですが、そこだけを頼りにするのではなく、もう一つか二つ。

お住まいの地域で発達障害を扱っている小児科さんを調べてみてほしいのですね。

例えば私が住んでいる場所でしたら「静岡市清水区 小児科 発達障害」でネットで検索してみると、該当する病院が9件ありました。

自分が行くならここかな?と思える病院は2・3ありました。私だったらその2・3件に電話をかけてみて絞り込みます。

先生がどれだけ知識があるか?はわかりませんが、「先生が親身でやさしい」などのネット上にある患者さんのコメントや電話をしてみた時の応対や雰囲気はポイント高いですよね♪

小児科業務がメインの病院であれば、きっとそんなに待たされることはないでしょうし、

先にお伝えした「お母さんの感じていた違和感の記録」をお持ちになって、なぜその病院を訪ねらたのかお話しくだされば、先生は親身になって対応してくれるのではないかな?と思います。

そこの先生に「少し様子を見たい」と言われたら、1か月に1度位の通院することで、半年ほど見て頂いたら先生も正しく診断してくださると思います。

【お母さんの気持ちの持ち方と準備】と【診断して頂く先生の選択】で、今回の内容はほとんど終わってまい、まだ1/10も話せてないですが、

でもこの「初動」がとても大切なので、今、心配を感じている方はぜひ、ここを何度も読んでみてほしいです。

そしてくれぐれも忘れてほしくないのは『発達障害があるか、無いか』が重要ではなく、

【できるだけ早く親が子供の状態を知っておく】

という事が大事なのです。

発達障害の傾向があると、友達とのトラブルは起きやすいです。

また家庭内でも手がかかったり、ひどい癇癪を起したり、その癇癪がいつまでも収まらなかったり、また、何度も繰り返したりします。

最初はなんとか対応できていたお母さんも、我慢の限界を迎え、怒りをぶつけるようになったり、叩いてしまったり、感情的になったりしてしまいます。

いつもそばにいるお母さんは本当に大変です。

でも実は子供本人も、なんで怒られているのかわからなかったり、自分で自分がコントロールできなかったり、とても混乱しているのですね。

私は「子育ては子供に寄り添うことですよ」とお話ししますが、発達障害があると親も子供の行動に理解ができなくて「とても寄り添うなんてできない」ってなってしまいます。

だから専門的に詳しい先生に診てもらい説明してもらって“親が理解しておく”という事が必要なのです。

冒頭にお子さんに発達障害の可能性を感じると、親は2つに分かれる、というお話をしました。

その中で「どんどん不安になってしまう方」の場合、原因も理由も、そして子供の行動も、なぜかわからないから不安になるのです。

子供さんが周りの子と違うみたいだ、と感じた時、なぜ違うのか、どこに原因があるのか、その理由がわかると、お母さん自身が落ち着けます。

そして感情をぶつけ合うのではなく、その時にふさわしい行動がとれるようになると、ことがスムーズに運びます。

その中で子供も成長していくと、経過はゆっくりでも確実に変化・改善はしていきます。

困った時の対応や、子供の特徴を学校の先生にもお伝えしておくと、学校で何かあった時の対処方法にもなるんですね。

また、親が理解していて、子供に教えていき、子供も「自分にはこういうところがある」ってわかってくると、

子供自身も自分で気を付けたり、そうなる前に対処をしたりして、トラブルになる頻度もすごく減っていくんです。

もちろん早期に発見することで、サポートも受けやすくなりますし、診断が出ていると学校でも配慮してくれたりします。

でもこれが小学校も高学年ぐらいになってくると「検査なんてしたくない!」と拒否したり

「どうせ俺の事なんて誰もわかっちゃくれない!」と自暴自棄に向かったりしてトラブルは増えていくことになるのです。

一番困り、悩むのは当事者である子供たち。

その子供たちの「今」よりも「未来」を楽にさせてあげたり、過ごしやすくさせてあげるのは、早い段階の親の対処だと思っています。

今回は

【お母さんの気持ちの持ち方と準備】
【診断して頂く先生の選択】
【できるだけ早く親が子供の状態を知っておく】

のたった3つですが、子どものためにも、親のためにも。不安がある場合は、是非、生かしてほしいと思います。

発達障害のお子さんで詳細をお話しいただいた例はいくつもありますが、診断された後の対処でとてもうまくいった例をご紹介します。気になる方はご覧になってください。

第994号 発達障害、葛藤と決意
https://www.age18.jp/back994.html

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パピーいしがみ 人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。

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