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第1243号 バイアス

こんばんは。パピーいしがみです。

沖縄で台風の被害がすごいようですが、中国ではもっとひどいみたいですね。YouTubeでその映像を見た時、フェイクニュースかと思いました。

町中を茶色の濁流が流れ、車が何台も発泡スチロールの箱のように流れていく。中にはゴロゴロと転がっている車もあって、まるで東北地震の時の津波。もしくはそれ以上の衝撃でした。

これで命を落とした人はいないのかな?と思ったら、すでに何十人という方の死亡が確認され、行方不明者も多いらしく・・・。

(でもそれほどでもなくてよかった・・・と思ったらどうやら当局が、実態も、数も隠しているみたい・・・な雰囲気です)

でも、今は飲み水も食事もない状態だと思うので、まずは一刻も早く水が引いてくれることを祈ります。

また、沖縄付近の台風は今後も日本列島に影響があるようなので、どうぞ皆さん、お気を付けくださいね。(危ない時には早めの非難を)

そして今日のメルマガですが、ここ1週間くらいで、同じようなお話を何人もの方にしたので、今日は「バイアス」についてお話ししたいと思います。

まず「バイアス」って言葉は聞いたことがあると思います。

ただ「聞いたことはあるけど、具体的には分からない」と思いますので、そこのところを私たちの周りにある例を挙げてお話ししますね。

まず「バイアス」っていうのは「先入観」や「偏見」の事をいい、物事を正確に捉えずに偏った考えをしてしまうことなのですが、いけない事ではありません。人は誰もが全員持っている物なのです。

みなさんがよ~くご存じの物語に「はだかの王様」ってありますよね。

アンデルセン童話の。

新しい服が大好きな王様は、詐欺師から洋服を買うのですが、詐欺師が「この服は愚か者や職務に適さない人には見えない服です」なんて言うので、王様も家来も「お~、すばらしいデザインだ!」と、さも見えているかのように言うのですね。

この王様が引っかかったバイアスを「適格性バイアス」とか「自己奉仕バイアス」というのだそうです。

これは「自分自身を肯定的に見ようとする傾向」や「自分が特定の仕事に適していると信じる傾向」を言うのだそうです。

そして裸でパレードをしている姿を見ても、民衆の誰もが、本当は服など見えていないのに誰も何も言わない。これも「集団思考」や「同調圧力」(これらもバイアスです)が働いていているのですね。

でも一人の子供が「でも王様は裸だよ」と言った瞬間に、みんなのバイアスは解けて、民衆も、家来も、王様も真実を認める・・・と言うものです。

まあ、これは物語だから・・・と思われる方もおられますが、私たちのまわりにも、こういう「バイアス」はあって(誰もが持っていて)それがあらゆる場面で使われています。

例えば、テレビCMでも、ガムの宣伝や、トクホ(特定保健用食品)や、歯磨き、健康飲料などは、白衣を着た人が出てきて説明したりするしますよね。

決して「私は医者です」なんて言わないのに、白衣の人が出てきただけで「お医者さんもそう言っている」と勝手に解釈して、商品を信頼してしまい売り上げは上がるのだそうです。

是非、今度、健康に関連するCMをやっていたら意識して見てください。白衣を着た人が出てくるパターンが結構ありますから。

これらは私たちが持っているバイアス「白衣はお医者さんや薬剤師が着るもの」という思い込みを利用しているんですね。そして「お医者さんが言うのなら」という気持ちが無意識に働いて信用してしまうのだそうです。

そう。「バイアス」は誰もがみんな持っているのです。

あ、そうそう。電話がかかってくる時、「お世話になります。〇〇株式会社です」なんて言われることは無いでしょうか?

この「お世話になります」と言われると「あれ、前にも何か買ったことがあったかな?」とか「家族で誰かがお世話になったかな?」と思ってしまいます。

でもそれは相手の策略で「お世話になります」という言葉を使う事で、私達の警戒心を解きセールスをしやすくようとしているんですね。

挨拶が終ると「実は電話の回線でとてもお安くなるプランができたので、紹介しています。ご近所でも皆さん、変えてくださっていますよ」なんて言うのです。

「あ~、セールスか?」と思っても「近所の人たち、変えたんだ」と思うと「じゃあ、一応、話を聞いた方がいいかな?」とついつい時間をとってしまうのです。(そして成約しやすくなる、ってことです)

私も仕事中にこういう電話。何度もかかってくるので「いえ。お世話になってはいませんよ。お宅様は初めてですね」とか、

「電話回線ですか?ではパソコンでちょっと調べてみますので、もう一度会社名を教えてくださいますか?」とか

「NTTのホームページでは、そんな内容は書かれていませんね」なんて言うと、何も言わずにガチャって切られたりします。

ね。どういう意図で掛かってきた電話か?はすぐに分かりますよね。

さて、では子育ての中でどんな場面にそんなバイアスが隠れているか?と言うと、例えば子供が親を説得しようとする時です。

子供がゲームが欲しくて、親にねだるけど、なかなかオッケーしてくれない。

そんな時に子供が使う常套手段は「みんなもってるよ」「みんなやってるよ」という『みんな』という言葉です。

親としては『みんな』が持っていて、うちの子だけが持っていなかったりしたら、話し相手にしてもらえなかったり、肩身の狭い思いをするだろうな・・・と、心はかなり動きますよね。

これは「バンドワゴン効果」と言われるバイアスだそうです。「バンドワゴン効果」は、大多数の人々が行っている行動や考え方を模倣する心理的な傾向の事を言うそうです。

はだかの王様の民衆の心理と同じですね。

でもそんな時、子供にこう聞いてみてください。「みんなってだれ?」って。

そうすると子供は「え~っと。A君とB君と・・・D君かな!」なんて言います。(まあ4・5人の名前が出れば大したものですが)

「という事は3人ね。じゃあ『みんな』じゃないね」と言うと、子供は、思い通りにならない事に癇癪を起したりしますが、それ以上に要求することは無くなります。

これはゲームだけじゃなくて、もうさまざまな場面で使われますが「みんなってだれ?」って聞くだけで効果はあります。

でも本当にクラスで多くの子が使っていたりするのなら、子供がA君とB君と・・・と言った、その子の親に確認してもいいんですね。

これを先週の月曜日にお返事した方から「みんなって誰?」をやってみました!というご報告を頂きましたので、それをシェアしますね。

ココから・・・

パピーさん、こんにちは。すぐのお返事ありがとうございます。

バイアス・・・ですか。言われてみれば、子供が「みんな〇〇だよ」と言われた時、言われるがままにやっていました。

例えば、キャラ弁が流行った時「みんなもってくるよ」と言われて、すぐにどんな風に作るのかな?って本屋に買いに行って、仕事もあるのに眠い目をこすり2時間も早く起きて、せっせと作りました。

そうしたら保育園の先生に「〇〇君ママ。お弁当上手に作られますね。職員で話題になっています。働いていらっしゃると時間を作るのも大変でしょう?」と。

「え、皆さん、作ってこられるのではないですか?」と聞いたら「いえいえ。お仕事をしていれば、ただお弁当をつくるのだって大変ですから。〇ちゃんママと、〇〇君ママだけですよ♪」なんて言われたりして。もう次から作るのをやめました。

ポケモンが流行った時にも「みんなポケモンのシャツで来るんだよ」と言うので、いつもの倍ぐらいの値段のTシャツを買ったり・・・。バカですね。私は子供に良いようにあしらわれていたんですね」

そしてゲームの件です。「クリスマスに買おうね」と言ってあったのに、又、要求されて「みんな持っている」と言うので、パピーさんに言われたように「みんなって誰?」って言ってみました。

子供は、私の初めての反応(今までは、焦ってなんとか説得しようとしていました)に驚いたようで、「えっ」って顔をしていましたが、「えっとええっと・・・〇君でしょ。それと〇君でしょ・・・う~ん」と言うので、

「〇君と〇君、じゃあ2人だね『みんな』じゃないね~」と言ったら「違うよ、〇ちゃんも〇ちゃんも(女の子)持っているよ」と言うので、

「あ、そうなんだ。〇ちゃんのお母さんとは知り合いだから、聞いてみようかな?」と女優にでもなったかのように演技してみたら「いいよ!もう。買わなくていい!」といきなり怒り出しました。

その反応が面白くて「どうして怒ってるの。え~っと〇ちゃんママの電話は・・・」なんて言うと、さささ~と居なくなりました。

そして子供部屋で絵本を開いて静かに読んでいました(もう一押ししてやろうか?と思いましたが、かわいそうだからやめました・笑)

「はだかの王様も同じ」と言われて「え~、そうなんだ!」と驚きでしたが、パピーさんが「悪いことじゃない。みんな持っている」だから「あ、今、バイアス刺激されてるな」って分かるだけでよい、と言われたのでほっとしていますが、

オレオレ詐欺も、警察官なりすましも、同じですよね。
でも、こういう心理があるんだ、って分かるだけで、ずいぶん気持ちが違います。

いつもメルマガで「へ~、そうなの?!」と思う事が多いですが、今回もとても勉強になりました。ありがとうございました。

ココまで・・・

そうなんです。バイアスを持っている事って「悪いこと」ではないのです。

例えば、人がどちらかの方向に一斉に走るのを見て「あ、逆方向には何か危険なものがあるのかもしれない」といち早く感じるように、バイアスがあるからこそ危険な情報に早く気づいたりしますからね。

ただ、やはりそれを利用して「稼ごう」とか「騙そう」とかする人がいるので、「あ、今、私のバイアスが刺激されて、迷っているな」と分かればいいのです。

そして即断即決をする前に、ちょっと調べてみる。もしくは相手が子供なら「みんなってだれ?」のようにちょっと聞いてみる。

それだけで、ずいぶんと冷静になれますからね。ご参考になさってください。

あ、ちなみに「ハロー効果(一面だけを見て、その人を評価してしまう)」のもバイアスです。これについては特におかあさんには知っておいてほしい面です。

過去にこんな記事も書いていますので、読んでみてくださいね。

第815号 ハロー効果
https://www.age18.jp/back815.html

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パピーいしがみ 人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。

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