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第1277号 激怒する子

こんばんは。パピーいしがみです。

みなさんのご近所では桜の花はどうでしょう?こちら静岡ではもう真っ盛り。

きっとあと数日で一斉に散り始め、花吹雪も見事だと思います。(楽しみです♪)

前回のメルマガでは「顔出し動画始めます」とお知らせして、多くの方にSNSにご登録いただきました。ありがとうございます。

先週は「なぜ私が突然顔出しでYouTubeを始めたか? https://youtu.be/lvwaHWp0VHY」と「ワンオペ育児 https://youtu.be/qh_IjTRtX6Y」の動画を上げました。

これから(2日に1本を目標に)順次お送りしていきますので、よろしかったらご登録しておいてくださいね。

(どうやら、YouTubeへの直接登録や、インスタグラム登録をして頂くと、投稿直後ただちに連絡が入るようですので、今回はこの2つを記載しておきます)

【YouTubeチャンネル】https://youtube.com/@shiawasenaokaasan?si=HZ-xZjtwaeNe2snl

【Instagram】https://www.instagram.com/papy_ishigami/

さて、今日、ご紹介するのは、つい先日、小学校を卒業したばかりの子のお母さん。ゆうはるさんから頂いたご報告です。下記のようなメールを頂戴いたしました。

ココから・・・

約3年半前から勉強させていただいております ゆうはると申します。

一番最初の相談は、当時3年生だった長男が眉毛睫毛を抜くこと。息子も私自身も怒りの感情がコントロール出来ないことでした。

そして1年前の2月には、とても状況は好転し家族の幸せが訪れたものの、喧嘩の際長男の次男へ対する言動があまりに酷いことを相談させていただきました。

あれから1年程経ち、その息子はこの春中学生になります。

そして当時悩んでいたことはほぼ全て過去のものとなり、今は頼りになる長男となり私や弟を支えてくれる存在に成長してくれたことを報告させて下さい。

やっとやっとパピーさんに善循環の報告が出来る日がやってきて胸がいっぱいです。

・・・とりあえずここまで・・・

そうそう。ゆうはるさんの長男さん、最初は抜毛症があったんですね。(抜毛症とは自分から髪の毛・眉毛などを抜いてしまう事)

抜毛症の場合「眉毛、睫毛を引き抜く」という結果は見えても、それだけで「原因はこれです」と言えないのですが、何度かやり取りをして原因も分かり、できる事をお伝えすると、

そのうち「睫毛が元通りになりました・・・」というご報告を頂いたのでした。

そして兄弟喧嘩の時には長男さんの次男さんへの暴言(兄弟喧嘩のレベルではない怒声、威嚇、聞いていられない程執拗に馬鹿にする、怒りに任せて蹴ったり叩いたり)があって、

どうやら、それは年が離れている弟さんを、親がかばう事でお兄ちゃんの言動に拍車をかけているようでした。

なので私はゆうはるさんにこんな風にお返事しています。

ココから・・・

『お兄ちゃんが落ち着いている時に、

「あなたが次男にあんな怒り方をするのは、あなたが小さい時にお母さんからそんなふうに怒られたから?」と聞いてみてください。

そしてもし「うん。そうだよ」とか「そうかもしれない」と言ったら、まずは誠心誠意謝ってください。

「あの時の私は間違っていた。あなたにはつらい思いをさせて申し訳なかった。本当にごめんね」と。

まずはそれが必要かな?と感じました。

それと・・・、ゆうはるさんは弟さんには、ちゃんと謝らせていますか?

(メールに書かれていたように)お兄ちゃんの勘違い、という事もあるかもしれません。「バカにした」わけではないかもしれません。

でも「ごめんなさい」と本人が言えているか否かは、怒りを持っている人にとっては大きな違いで、

まだ幼少期、言葉にできないときは親が「お兄ちゃんごめんね」と言ったとしても、もう年長さんでしたら「ごめんなさい」ってちゃんと謝ることは必要ですし、できると思うのですね。

・・・中略・・・

もし、ゆうはるさんが下の子をしっかり叱るようになれば、お兄ちゃんに「叱るのはお母さんの仕事だから、ちょっと任せてくれるかな?」とも言えますよね。

先の「過去は私が間違っていた」と「叱るのはお母さんの仕事だから」があると、

長男さんに「あなたは言いすぎだよ」「やめなさい」ではなく、

「お母さんがちゃんと叱るから(あまり言わなくてもいいよ)」というお母さんの態度を長男さんが感じることができれば、私は長男さんは攻撃することは減るのではないかな?と思いますがどうでしょうか?』

ココまで・・・

これについてゆうはるさんも「とても腑に落ちました」とお返事をくださいました。

それから1年とちょっとでのご報告メールだったのですね。

ではその詳細をご紹介しますね。

ココから・・・

まずは1年前の相談内容の喧嘩についてですが、パピーさんのアドバイス通り、次男が悪いと分かった場合は次男をきちんと叱り、

子供(長男)の話を聞き、親が悪かった時は子供にもちゃんと謝ること、感謝や尊敬を伝えること・・・等を地道に続けているうちに本人自身の大きな成長も重なり、この1年程あのような喧嘩は無くなりました。

私は「自分が勉強して成長した!」と図々しいながら自画自賛しておりましたが(^_^;)

長男が特にこの1年大きく大きく成長してくれたんです。

かつては「自分の気持ちを言葉に出来ず」「計画的に物事に対応出来ない」「忘れ物も先生に呆れられる程多く」「宿題も漢字テスト勉強もギリギリまでしない」「新しいことへの不安を処理出来ず家庭内では嬉しい以外の感情はほぼ【怒り】で表していた」あの長男が

今は怒りを爆発させる前に、自分の気持ちを話してくれる、弟にも時には我慢をしてくれながら、口は悪いながらも面倒を見て、よく遊んでくれるお兄ちゃんになりました。

6年生になってから忘れ物はほとんどしなくなり、漢字大テストも自ら早目に始めて6年はほとんど百点、その他の教科も
「見直しすれば良いことが分かった」と言ってほぼ百点ばかりになり、学校でも積極的に発言するようになり・・・。

困った時、痛い時、悲しい時に『気持ちを【怒り】で表すこと』もなくなりました。

この1年で本当に信じられないぐらい成長してくれたんです。

通知表を頂く時、担任の先生が廊下で1人ずつ一言添えて渡してくださったそうなのですが、その際「【間違いなく6年生の中で〇〇が一番成長した!】と言われた」と嬉しそうに聞かせてくれた時は涙が出ました。

更にあれ程勉強大っキライだったのに、先日急に「塾に行きたい」と言い出し、入塾テストも自ら受けてきました。

今は友達にも恵まれ、家では趣味のマジックに没頭し(もともと好きなことだけは異常に集中するので、もはやセミプロ並みです。少し前まではこの「好きなこと以外はやりたくない!」が激しく、発達を心配したこともありましたがようやく遅ればせながらバランスが取れてきたようです)今、息子は私にとって『頼りになる長男・お兄ちゃん』という存在になりました。

私がもっとおおらかに子育てしてあげていたら息子はもっと早い段階でこうなっていたのかも知れません。

幼い彼に背負う必要の無い試練を与えてしまったのだと思います。

それでも息子は乗り越えて成長を私達に見せてくれました。

そして私自身、息子がいなければ『自分の抱える問題』に気付かず生きていたと思います。

息子のおかげでパピーさんの言葉と出会い、自分と向き合い、変わりたい!という意思を抱きました。

前回の相談メールでも書かせていただいたのですが、私は昨年保育士資格を取り、昨年末から児童発達支援センターで働き始めました。

もともとは料理の仕事をしていたので、まさか自分が45歳にして保育士になるなんて想像もしていませんでした。

子供が大好きだから保育士の資格を取ったわけではなく(好きは好きですが)、私は長男とのことで悩んできた数年間(幸せな時間もありましたが)出口があるのかさえ分からない真っ暗なトンネルにいる気持ちでした。

「そのトンネルを抜けた!」と感じた時、振り返ったら感謝するべき方々がたくさんいたんです。パピーさん、母、児童館の優しい先生・・・。

人生の折り返し地点を過ぎ、残りはどんな人間になりたいかと考えた時、今度は私も誰かに寄り添える人になりたいと思いました。

そして児童発達支援の仕事がしたいと思うようになりました。

以前の私なら「今更・・・」と諦めていたと思います。

だから長男がいてくれたからこそ今の私がいるのだと思っています。

私は善循環とは家庭内のことだけなのだと思っていました。
でも生活全てに対しての考え方が変わるのですね。

もちろん悲しい出来事は普通に起こりますが、色々なことや人に感謝や幸せを感じるようになりました。今は家族が健康に出掛け帰って来てくれることだけでも毎日本気で幸せを感じています。

パピーさんに出会っていなければ今の私達家族の幸せは無かったと思います。今は家族皆で過ごせる週末が待ち遠しい程に穏やかで楽しく幸せです。

長男はもうすぐ思春期です。そうしたらまた新しい悩みが出て来て、また私は(まだまだパピーさんに幸せ報告は出来ない)と思ってしまい永遠に報告は無理そうなので(^_^;)今メールさせていただきました。

この数年間ずっと 私のせいで生き辛くなってしまった息子の心に責任を持って向き合うことだけを必死でやってきました。

でも先日塾に自ら試験を受けに行く姿を見たあたりから『もうその役目は終わったのかも知れないな・・・』と感じ始めています。

これからは一歩大人に近付いた息子を 見守り応援することが私の役割かな?と思っています。

ココまで・・・

ね~。うれしいですね~。(TT)動画でも私がウルウルして声に詰まるところをカットせずに載せていますが、ほんと。嬉しいご報告には涙が出ます。

特にゆうはるさん「保育士の免許を取って、児童発達支援センターで働き始めた」と書かれていましたね。

今は療育の仕事を主にされているそうです。すごいですよね。
45歳で保育士になったんです。

お子さんの事で辛い時期を乗り越えているからこそ、今、困っているお母さんへのアドバイスは多くの方に力を与えてくれると思います。

そしてね。子供が「塾へ行きたい」と言うだけで親は「勉強する気になってくれたんだ!うれしい」と感じると思いますが、

ゆうはるさん。塾のお金がどのくらいかかるかを一緒に計算したらしいです。

こう書かれていました。

「上級編を勉強して(小学校が終わる時の話)(スマホの危険性)については話しました。まだスマホは持っておりませんが、将来持つ時に活かしてほしいと思います。

「塾に行きたいと言い出した」と書きましたが、授業料は模試や教材費やら諸々入れると3年間通えば百万円になる計算を一緒にしました。

すると、契約に行く前日の夜主人に「塾に行かせて下さい」と頼んでいたので(小学校が終わる時の話)が心に残ったのなら嬉しく思います」

すばらしい!!

息子さんも「自分はこんなにもお金を掛けて親に育ててもらっているんだな」と感じたのでしょうね。

そしてちゃんとお父さんに「塾に行かせてください」って言えた事(その気持ちが生まれたこと)は、今後も絶対に生きてくると思います。

ゆうはるさん、とても貴重なご報告。ありがとうございました♪

新しく「思春期の悩み」のページができました。
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パピーいしがみ 人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。

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