第1397号 滋賀県ランチ会
今回は、先週日曜日に行われた、 滋賀県ランチ会のお話をさせていただこうと思います。開催場所は米原駅の近くでした。
この米原駅は、通常新幹線から北陸本線などに切り替えるための中継地ですよね。
今まで、乗り換え駅としては使ったことはありますが、そこに降り立ったのは初めてでした。
参加してくださった方の中には、三重県、京都府から来てくださった方もいらっしゃいました。
さまざまなご相談・ご報告をいただきましたが、その中で、今日お話ししたいのは、
(1)生徒会の活動に頑張っている長男さんの話。
(2)場面緘黙だった子がだんだん自信をつけていろんなことができるようになってきた話。
(3)「からかいを受けた時」の「やめて!」を言う、家庭練習の方法についてです。
まずは高校生の男の子の話です。
生徒会を頑張りすぎて・・・
「高校生の長男が生徒会を頑張っているのですが・・・大変なんです」というご相談をいただきました。
その「大変」というのは、いろいろあって・・・
(1)生徒会に時間を取られすぎて、本当に時間がない
(2)勉強する時間もないので、得意科目の成績も落ちてきた
(3)成績が下がって、お父さんが「学校に言ってやめさせる」と言い出した
(4)生徒会での失敗で塞ぎ込んでいることがある
(5)子どもたちが、うるさいお父さんを毛嫌いしている
と「生徒会だけ」が原因というわけではないですが、生徒会が忙しくて勉強する時間も無くなってしまい、それが成績不振・・・。
お父さんからの「生徒会なんてやめてしまえ」の言葉など・・・波紋が生じている・・・とのことのようでした。
でも、私は「本人がやりたいのだったら、ぜひ続けさせてあげて!」「お母さんは、最後まで応援してあげて!」とお願いしました。
「生徒会での失敗」というのは、どうやら生徒会主催のバレーボールの大会があり、当初は10点マッチ(10点取った方が勝ち)というルールだったのが、
当日のアナウンスで「15点マッチ」と間違えて発表してしまい、10点マッチだったら勝っていただろうチームが(当日のルール変更で)優勝を逃してしまった・・・ということが起きた、ということのようです。
それについては、先生側から「両チーム優勝」ということで、一件落着したのではありますが、その後とったアンケートでは、結構辛辣な意見もあり、
「生徒会なんだからルールぐらいは把握すべき!」とか、「こういう事があっては楽しめない!」などの厳しい言葉があって・・・
(そんな言葉を一身に受けるのは、相当辛いとは思いますが)それで結構塞ぎ込んでしまった・・・という事なんですね。
これ、確かに本人としては、かなりのダメージがあったとは思います。
でも、これによって「運営する上で重要なポイントは、正しく伝えなくちゃいけないな」ということは心に刻まれたと思うのですね。
それは、今後、成長して社会人になった時には、絶対に生きてくる要素なんです。
そして、多くの高校生は、こんな風に「責任ある立場」になれる子はいませんし、「責任ある立場」の「責任ある言葉」の意味も学べません。
他の子ができない「生徒全体をまとめる」貴重な体験をする・・・。それは私は「勉強」よりもずっと価値がある、と思っています。
特にこのお子さんは「10月の文化祭までが任期。それまでは頑張る」と言っているようです。
だとしたら(本人がまだ折れていないのなら)親として応援してあげて欲しいと思うし、もし落ち込むことがあったら、しっかり落ち込ませ、そこから這い上がることを経験させてほしいんですね。
その這い上がる経験こそが「レジリエンス(回復力)」となり、今後の人生で役に立つことだからです。
ただ「生徒会に時間を取られ、自分の時間もない」となると、それはちょっと厳しいですよね。
これも「一人でやるのは大変だな」と感じれば、「他の役員に仕事を振ろう」という考え方をすることもできます。
これも今後、チームで仕事をする上で、必ず役に立つスキルになります。
(人に「仕事を振る」ことは、お母さんもアドバイスなさったそうです)
そして「生徒会の仕事が忙しくて成績が下がった」・・・
勉強や成績を重要視しているお父さんは、今までも「勉強・勉強」とうるさかったようではありますが、
生徒会の件でさらにお父さんがうるさく言うようになり、子どもたちはさらに、お父さんを毛嫌いするようになっている・・・
という相談もいただきましたが、「人の感情」は、どうすることもできないので、「お父さんが嫌い」という子どもたちの気持ちは変えられません。
でも・・・
「あなたたちが学校に行ける、ご飯を食べられる、生活ができるのは、お父さんのおかげ。お父さんが仕事をしてくれているからだよ。」
「だから「嫌い」という気持ちはしょうがないけど、それ(経済的な支え)だけはちゃんと理解しておいてよ。」
お母さんはそんなふうに子どもたちに言っているそうです。
私もそれでいい!と思います。
成績至上主義のお父さんは、学業の成績が下がっていることに過剰な危機感を抱いていて、なかなか理解をしてくれない・・・ようでもありますが、
今までの「学校」の在り方がそうだったし、これからの変化などはまだ理解できないでしょう。
ですから、しばらくは大変でしょうが、子どもたちは今、他で学べない勉強をしているので、「ぜひ、子どもたちを守ってあげてくださいね」・・・とお願いしておきました。
次に場面緘黙だった子がだんだん自信をつけてきた・・・という話ですが
ついに覚醒!場面緘黙を克服
今日、お伝えしたいお子さんは3年生の娘さんです。
このお子さんが幼稚園の時、場面緘黙だと言うことがわかったそうです。
「場面緘黙」という言葉は聞いたことがあるでしょうか?
場面緘黙は、家などの安心できる場所では普通におしゃべりができるのに、学校や幼稚園など「特定の場面や状況」になると、緊張や不安から声が出せなくなってしまう不安症の一種です。
単なる「人見知り」や「おとなしい性格」と思われがちですが、「話したくない(拒否)」のではなく、話したいのに声が出ない(強い緊張状態)」という点が特徴です。
例えば、家では家族と活発に話せるのに、学校に入った瞬間に体が固まり、声が出なくなります。
これは、人前に立つ恐怖や恥ずかしさというより、強い不安・恐怖反応によって自律神経が緊張し、声帯などの身体反応がロックされてしまう状態だと言われています。
そして、発話を促されると逆効果になりやすく、「どうして喋らないの?」「一言だけでも言ってみて」とプレッシャーをかけられると、不安がさらに高まってますます話せなくなってしまう・・・という傾向があるんですね。
この娘さんが幼稚園の時に「場面緘黙だ」と分かり、お母さんは「この子は小学校に上がっても普通級ではやっていけないかも?」とお考えだったそうです。
私は「強制や命令」などはやめて、できることを増やし、できたら褒める、できたら褒める・・・でやってみて・・・とお願いしていたのですね。
効果は少しずつ現れて、「場面緘黙」ではあるけれど、学校でも小さな声で喋ることができた・・・から変化は始まりました。
それでも、体育の授業はずっと見学。参加することがなかったんです。
でも(私はこのメルマガでも書いていますが)「鉄棒を家に置いて、いつでも触れるように・・・」を、このご家庭ではしてくださっていました。
「鉄棒を家の中に?」と思われるかもしれませんが、立派な鉄棒でなくていいんです。子どもの手が届くくらいの簡易的な折りたたみの鉄棒でいいんです。
それを家に置いておくと、子どもは鉄棒にぶら下がりながらテレビを見たり、鉄棒によじ登ってバランスをとりながら本を読んだり・・・ってことをしはじめます。
遊ぶ道具がなくても、それを使って自分で遊び始めるんですね。
そうやって遊んでいるうちに腕の筋肉がつき、バランス感覚が磨かれていきます。
でも娘さん、鉄棒の「前回り」が、なかなかできなかったようなんですね。
自宅の鉄棒とは別に、体操教室にも通っているのですが、この「前回り」が、やっぱり難しくて、
「がんばって練習しよう」と親子で練習を始めて、「前回り」ができるようになってから、行動に変化が起きてきました。
見学をしていた体育の授業にも参加するようになり、鉄棒も前回りだけではなく、いろんな技にも挑戦するようになったのです。
挑戦は鉄棒に限らず、マット運動の「逆立ち」などにまで。
そして今、なんと「逆上がり」までできるようになってしまったそうです。
「逆上がり」というと3年生では、できない子の方が多かったりします。
昔は「必須科目」のように言われていた逆上がりも、今は、あまり強く言われなくはなりました。
だから、できない子も多いのですが、そんな「できない子」が多い中で「私はできる」という意識は大きな自信になります。
そして、その娘さん、なんとプールにまで入れるようになってしまったんです。
また、自分から「ピアノもやりたい!」と言い出して、どんどん「やる気」が高まっているようです。
そしてかけっこをしても結構早い!ということがわかって、体育の授業で何人かで競争をした時も2番でゴール。
親御さんとしては、参加してくれただけでも嬉しかったのに、娘さんは
「本当は1番だったはずなんだけど、前の子が邪魔したから2番になってしまったんだ!」
と「悔しい」気持ちまで湧いてきているんですね。
これは、本当にいい傾向で、まさにこれからどんどん挑戦して、どんどん壁を越えて、どんどん自信をつけていくだろうな〜と思いました。
そして・・・このお姉ちゃんの急成長は下の子(幼稚園)にも影響が出ていて、下の子も年長なのに逆上がりができてしまう・・・という、まさに善循環が起き始めている・・・とのご報告でした。
「かつての場面緘黙の時を知っている人がいたら驚くんじゃないの?」と聞いてみましたら、
1年生の担任の先生が、今の3年生の担任で、やはりとっても驚いてくださっている・・・とのことでした。
最後に・・・ご両親の言葉を・・・
「体育は2年間まったく参加できなかったし、それ以外にも運動会も1年も2年も参加できませんでしたので、3年生の体育参加は本当にうれしいです!」
今の調子だと、まだまだ伸びていきそうなのでこれからがさらに楽しみです。
それと最後に「からかい」や「ちょっかい」を受けた時の、家庭での練習方法についてもお話ししたので、それについても記載しておきます。
家庭でできる「やめて!」の練習
まず、このお母さんがご相談くださったのは、娘さんが学校で、仲の良い男の子と遊んでいるところを見られて、それについてクラスメートに冷やかされた。
そんなことがあったそうです。
本人はそれが「すごくイヤだった」と訴えてきたので、「それ、自分で先生に言う?」それとも「お母さんが先生に言おうか?」と娘さんに聞いてみて、
娘さんが「お母さんが先生に言ってほしい」と言ったので、先生に注意をしてもらって、そこでは解決したけれど・・・
今後、同様のことがあるだろうから、自分でも解決できるようになってほしい・・・と
「やめて!」って言う練習をしよう・・・ということになったのですが、実際に言わせてみると、もじもじしていたり、とても小さい声でしか言えない。
「そうじゃなくて、もっと大きな声で言ってごらん」と言ったら、泣き出してしまって・・・という内容でした。
そうなんです。
初めての「やめて!」を口に出すのは、実は子どもにとって、とてもハードルが高い。
ですから、まずは「口に出せた」ことだけでも「お、言えたね♪」とそこで褒めてあげてほしいんですね。
特に一人っ子のお子さんや、まだ下の子が小さくてきょうだい喧嘩もあまりやらない子の場合、クラスメートや相手に対して「やめて!」と口にするのはとっても大変。
だから、まずは「口に出せた」「恥ずかしいけどやってみた」それを賞賛するぐらい低いハードルから始めてみてほしいんですね。
そしてそのハードルを少しずつ高くしていくんです。
もじもじでも、小さな声でも「言えた」のなら、
「おお〜、いいね〜!言えたね」
「じゃあ、もうちょっと大きな声で言える?」って感じです。
これをゆっくりゆっくり(1週間以上かけて)進めていくんです。
少しだけでもボリュームが上がってきたら、それを褒めながら「いいよ〜。」「声が大きくなってきた♪」ってその変化を認めてあげてください。
そして「声が大きくなってきた」ら、次は「ちょっと怖い顔で言ってみよう!」って言ってみてください。
お母さんが、お手本を見せて、怖い顔をして「やめて!」ってやってみるんです。そして娘さんに「真似してごらん」って。
娘さんが、だんだんノってきたら、そのノリをどんどん高めていくんですね。
例えば「いつもママに怒るみたいに言ってみて」とか、きょうだい喧嘩をする子であれば「◯◯に言うみたいに言ってごらん」のように。
「もうあなたはできるんだから、そんなふうにやっていいんだよ」って感じです。
一番のハードルは「言えない」子が「言える」ようになるところなので、そこで「できない」が「できる」になると、あとは比較的楽です。
ただ、これを短期間でやろうとすると無理があります。
ですから、週に1・2度でいいので「やめて!の練習しよう」と少しずつ、上書きさせていって、相手が怯む(ひるむ)ぐらいの怖い顔と、大きな声で言えるようにしていくんですね。
(一応、公的な場所〈メルマガやユーチューブ〉では「やめて!」と言っていますが、「うるせえんだよ!てめえ」でも「だまってろ!このやろう」でもいいんです。もちろん乱暴な言葉の方が、相手への牽制になります・笑)
とにかく相手に「こいつ、怒らせたらヤベエ」と感じさせることができればOKです。
それはすぐにはできるようにはならないので、時間をかけて「できる」ようにしていくんですね。
それでは、いつものようにお知らせをお送りして終わります。
お知らせ
(1)2026年下期ランチ会は下記のようになります。
1度ランチ会に参加した人も参加してくださってOKです。
その方が多方面で仲間が増えますからね♪
9月 山梨県ランチ会
10月 大阪府ランチ会
11月 愛媛県ランチ会
参加をご希望の方はパピーいしがみまで。
age18_jp@yahoo.co.jp
(2)藤川理論(分子栄養学)コミュニティ
(会員さんなら誰でも参加できます)
メール送信先:age18_jp@yahoo.co.jp
今日も最後までご覧いただきましてありがとうございました。
では、また来週お会いしましょう(^^)
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【 パピーいしがみ 】人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子ども達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。














