第173号 場の雰囲気は「思い」で変化する
こんばんは、パピーいしがみです。今日のメルマガは、ロシアからのお便りです。
今日、メールをご紹介するマトリョーシカさんは、ロシア人のご主人様とロシア(ご主人のご実家付近)で暮らしておられます。
その場所にはその場所のしきたりとか常識などがあります。
日本人のマトリョーシカさんがロシアで子育てをするには、かなり違和感もあり、不安もあると思うのですね。
ところが、ここの処、いろんな形でご主人に変化があって「どうして?」と思われているという内容でした。
それでは早速ご紹介しますね。
ココから・・・
パピーさん、こんばんは。マトリョーシカです。
フォローメールにあった“極秘(!)メールアドレス”に早速メールさせていただきました!
( ・・・ 前 略・・・ )
そうそう、うちの息子はあと半月で2歳になるのですが、この前からトイレトレーニングを始めました。
半年前、1歳半検診で検尿があったので、水分をいっぱい取らせてからおまるに座らせたのですが、
そこでおしっこする事が、どうしてもわからなかったようで、我慢してしまって、しなくて困ったことがありました。
だから、トイレトレーニングも、きっと大変だろうなと覚悟していました。
でも、なぜか、始めてみると拍子抜けするくらいあっけなかったんです。
旦那が「おしっことうんちはおまるにするんだよ」って何回も言い聞かせて、本人がそれを理解したら、
自分でしたくなったら・・・おまるに行ってするようになったんです。
おしっこはほぼ完璧にできるし、お昼寝の時も夜もおもらしすることはありません。
うんちは間に合わなくて歩きながらしてしまったり、おしっこと同じく立ってしてしまって、おまるの横にしてしまったりしますが・・・
私も旦那も成功したらいっぱい褒めるように心掛けているので、本人もうれしいみたいで得意げにしてます!
私たちが気付かない間におしっこすると、わざわざおまるを持って見せに来ます。「ほら!」って。(笑)
ロシアでは生後数ヶ月からおむつをしないで、時間をみながらおまるに座らせるのがどうも一般的なようなので、うちのように2歳近くまでおむつをしているのはずいぶん遅いんですが、
私は息子のためにはそれでよかったと思っています。
旦那の妹の子供たちを見ていると始終おまるに座らせられて、おもらしするとその度に叱られて、かわいそうだなと思います。
うちの子供はきかんきで、やんちゃで、ちっともじっとしていないし、おむつを替えるのも着替えもいやがって暴れたので、
1日何回もおまるに座らせるのはそもそも不可能だったのですが・・・
旦那が周囲(義母や親戚)の意見に耳を貸さずに、私と話し合ったことを尊重してくれたことにとても感謝しています。
前のメールで書いたように「夫婦仲良く!」するために旦那にもっとやさしくすることを決心したのですが、
「褒めなきゃ」とか思うとかえって言葉が出てこなかったりで、まだ具体的には何もできてない状態です。
でも不思議なことに旦那の態度がすごく変わってきたんです。
前みたいにねぎらいの言葉をちょくちょくかけてくれたり、何か頼んでもいやな顔をしないで引き受けてくれたり、ちょっと手の込んだ料理やお菓子を作るとすごくほめてくれたり・・・
私がまだ何も始めていないのに、なんでこんな変化が起きたのか?なんだか訳がわからないという感じです。
そうそう、宿題がありましたね。ここしばらくはずーっとこのことを考えてました。
大きな目標はもちろん「幸せなお母さんになる」ことですが、そのために何を決意すべきなのか・・・
私の今の状態は目標からほど遠いところにあるので、決意しなければいけないことが山のようにあるように思えて、
あれもこれもと浮かんでくるのですが、いっぱい挙げても実行できなければ意味がないですよね。
ということで2つにしぼりました。
「気分や 感情にまかせて怒らない」
「旦那と子供に感謝することを日課にする」
私にとって1つめが特に難しいのですが1年かけて目標が達成できるようにしっかり講座に取り組むつもりです。
パピーさん、これからもどうぞよろしくお願いします!
最後になりましたが、翻訳の件、お許しいただいてありがとうございます!
私のロシア語でどこまで訳せるかちょっと不安ではありますが、がんばってみようと思います。
またまた長くなってしまいました。読んでくださってありがとうございました。
ココまで・・・・
そして私はこのようにお返事しました。
注)最後にあった「翻訳」の件ですが、著作権の関係もあり「テキストを翻訳しないでくださいね」とお願いをしているので、マトリョーシカさんは、わざわざ、お問い合わせ下さったのでした。
でも、私が「翻訳しないで」というのは、それを商売等の為に違う言葉にして発信しては困ります、と言う意味なので、夫婦間でなら全然問題ありません。
もし、国際結婚されている方で、ご遠慮されているとしたら、問い合わせは無用ですので、どうぞ、ご活用くださいね。
ココから・・・
マトリョーシカさん、こんにちは。パピーいしがみです。宿題メールありがとうございました。
とても良い目標ですね。
特に私はこれが好きです。「旦那と子供に感謝することを日課にする」
そして、『特に難しい』と言われていた「気分や 感情にまかせて怒らない」ですが、難しい事は無理にやる必要はありません。
『 難しい → なかなかできない 』だと、最後に行って、
『 結局、○か、×かといえば・・・? 』となってしまうからなのですね。
そのような、できそうもない目標を、できそうな目標にする為には、「~怒らない(きっぱり)」とするのではなく、
「怒る前に「怒るべき理由」を考えてみる」にすると良いと思います。
ちょっと雰囲気変わりますよね。
それから、いいご主人ですね。
“旦那が周囲(義母や親戚)の意見に耳を貸さずに、私と話し合ったことを尊重してくれたことにとても感謝しています。”って。
ロシアと日本では環境も違うでしょう。そして日本の常識はロシアの非常識かもしれません。
きっと周囲の目や異論、反論などもあるでしょう。
それを押してまで、マトリョーシカさんのお気持ちを尊重して下さるというのは、ご主人がかなり壁になってくれていると思います。
有難いですよね。
又、こんな文章もありましたね。
“「夫婦仲良く!」するために旦那にもっとやさしくすることを決心したのですが、「褒めなきゃ」とか思うとかえって言葉が出てこなかったりでまだ具体的には何もできてない状態です。
でも不思議なことに旦那の態度がすごく変わってきたんです。
前みたいにねぎらいの言葉をちょくちょくかけてくれたり、何か頼んでもいやな顔をしないで引き受けてくれたり、
“ちょっと手の込んだ料理やお菓子を作るとすごくほめてくれたり・・・
私がまだ何も始めていないのに、なんでこんな変化が起きたのかなんだか訳がわからないという感じです。”
私達人間には、データで表せない、「場の雰囲気」というのでしょうか、それを感じる能力がありますよね。
自分の心が相手に伝わる。とか『以心伝心』という言葉もあります。
マトリョーシカさんは「何も始めていないのに・・・」と言われていますが、
すでに「心に思う」「決意する」それだけで、雰囲気が変わる。場が変わる。という事は、あるのですね。
いきなりですが・・・、せっかく頂いたメールなので、このあたりとトイレトレーニングの所などを、メルマガで紹介したいと思うのですがいかがでしょうか?
お返事頂けますと、嬉しいです。
上記のようにご連絡を差し上げましたら、すぐにお返事を頂きました。
ココまで・・・
パピーさん、メールどうもありがとうございます!
目標「旦那と子供に感謝することを日課にする」を、とても良い目標だと言ってもらってすごくうれしいです♪
実際これと「つまらないことで腹を立てない」を心掛けるようにしてから夫婦喧嘩がずいぶん減りました。
今までは旦那が何か私がしてほしくないことをしたり、してほしいことをしなかったりした時にすぐ
「前にも言ったでしょ!」とか「何回言ったらわかるの!」とか言ってしまっていたのですが、
最近は「~されると困るから次から気を付けてね」とか「今回は私がやっておくから次は忘れないでね」って感じに穏やかに言えるようになってきたんです。
そうすると旦那の方もすぐに謝ってくれたり、同じことを繰り返さないようになったんです。
例えば、今まで何度言っても怒ってもやってくれなかったトイレットペーパーの補充を初めて(!)やってくれました♪
私がすごく喜んでお礼を言ったらちょっとびっくりしてました☆
ちょっと前に2人でテレビを見ている時に、何かのきっかけで自分の父親のことを思い出したことがありました。
私の父は子供には関心のない人で、父に関するいい思い出は何もありません。
子煩悩で一緒に遊んでくれたりする友達のお父さんや親戚のおじさんをうらやましく思ったものでした。
そんな話を旦那にしながら、旦那は親バカと言えるくらいとても子煩悩で息子をとてもかわいがってくれるので「息子は幸せだなー」って思ったので旦那にそう言いました。
そしたら「そうかなぁ?けっこう叱ったりしてるよ?」って言ってましたが、それでもうれしそうでした。
確かに息子が何か悪さをすると厳しく叱りますが、私のようにいつまでも後をひいたりしないで叱った後は、また一緒に遊んだりするのでその辺は見習いたいと思います。
もう1つの目標「気分や感情にまかせて怒らない」ですが、確かに私にはちょっとハードルが高すぎるようです。
難しいからこそ目標にしようと思ったのですが、それがプレッシャーになっては逆効果なのでパピーさんの言われる通り、
「怒る前に「怒るべき理由」を考えてみる」にしようと思います。アドバイス、ありがとうございました!
これを実行できれば、いきなり感情をぶつけることなく冷静に対処できるようになるはずですよね。
それは結局「感情にまかせて怒らない」ことにつながりますね。
それから旦那のこと褒めてくださってありがとうございました!“いいご主人ですね”って言っていただいてすごくうれしかったです!
『壁になってくれている』っていうのは確かにそうなんです。
トイレトレーニングのこと以外でも義母、義妹、他の親戚から育児に関していろいろアドバイスされることがあるのですが、旦那は
「誰に何言われても自分がやりたいようにやればいいから」って言ってくれます。
同居の義父母とは時々もめることもあるのですが、そういう時も旦那は必ず私をかばってくれます。
普段はあまり意識してなかったけど、こうして考えてみるとすごくいい旦那です (●^o^●)私にはもったいないくらい(!?)
私はいったい何が気に入らなくて怒ってばかりいたんでしょう?
これからは旦那のいいところを、時々意識して思い出すようにしようと思います!
ココまで・・・
マトリョーシカさん、メルマガ掲載のご許可、ありがとうございました。
私は、子育てには、直接子供に対して起こすアクションと、間接的に感じさせる為のアクションがあると思うのですね。
直接子供に対して起こすアクションを、「認める」「褒める」間接的に感じさせる為のアクションを、「包む」と言っているのですが、
多くの本には、「認める」「褒める」についての重要性も書いてありますし、その他の「ノウハウ」「方法」「コツ」なども書いてあります。
でも、この「包む」については、あまり書かれていないのですね。
そして、幼稚園、学校の先生や、お医者さんなどから絶大な評価を頂くのが、この「包む」なのです。
ご主人との関係などはこの「包む」の最たるものですし、「場の雰囲気」などもまさに「包む」なのです。
常に私達は「雰囲気」に包まれているのですね。
今回のメール中にもありました。
“私がまだ何も始めていないのに、なんでこんな変化が起きたのかなんだか訳がわからないという感じです。”
が、まさにそれで、私達は、この包まれている「雰囲気」によって、気もちが変わり、態度が変わり、言葉が変わり・・・表情が変わるのですね。
すると、お互いにやさしく、お互いに楽しく、お互いに微笑みあう。そういう間柄になれると思うのです。
そんな雰囲気に包まれて育った子供さんはどうでしょうか?間違いなく、素晴らしい子に育つのだと思うのですね。
※ご興味がありましたら、ご覧ください。
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【 パピーいしがみ 】人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。