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第986号 ごめんなさいが言えない子

こんばんは。パピーいしがみです。

涼しくなってきた・・・と思ったのもつかの間。相次ぐ台風の発生で又、蒸し暑くなりました。

これからもしばらく厳しい残暑が続くのか、と思うとウンザリしますが、季節は確実に秋に向かっています。

体力の落ちやすい時期ではありますが、お体に気を付けてお過ごしくださいね。

さて、今日は“「ごめんなさい」が言えない子”というタイトルでメルマガをお送りしようと思います。

実はこの「ごめんなさい」が言えない・・・というご相談も、よく頂く内容でもあります。

ですが、私はあまりこの「ごめんなさい」に執着しないでほしいな・・・とも思っています。

と言うのは、親が「ごめんなさい」に執着するあまり、子供がいつもおどおどして、自分の言いたいことも言えなかったり、

人を顔色ばかり気にして、何かあるとすぐに「ごめんなさい」「ごめんなさい」と謝ったり、本人の自尊心が育たない事がありうるからです。

自分の非を認めて謝る・・・それができたら素晴らしいですが、これってとても難しい事ですし、できない大人が沢山いる事も事実です。

自分の事を省みて、素直に「ごめんなさい」が言えるようになる為に。

ただ口だけではなく、将来的に「自分が悪かったな」って反省できるようになってくれる為に、時間を掛けて教えて行ってほしいと思うのです。

「ごめんなさいが言えない」についてのご相談はこのような形で頂きました。

ココから・・・

パピーさん、初めまして。年長・年中の姉妹の母、トリママです。

ご相談したいのは、長女が「ごめんなさい」が言えない事です。いえ、幼稚園の年少・年中の時には言えていました。(でもこれは形だけだったと思います)

長女は活発で負けず嫌い。スイミングやピアノの習い事や幼稚園での行事なども頑張ってくれるのは良いのですが、負けず嫌いゆえに友達とのトラブル、妹との喧嘩も多いです。

特に家では、年子の妹ができる事が増えてきて、1年ぐらい前までは仲良く遊んでもいたものの、この頃何かとぶつかるようになって、罵り合うように激しいケンカになります。

妹も負けずに反論するので先に姉の手が出てしまったり、姉が心ない言葉で妹を泣かす・・・という事がとても多くなっていいます。

又、妹のものは「ちょっと借りるね」と奪うようにして使うくせに、自分のものは絶対に貸すことをせず、とても自分勝手で、

妹が少しでも使おうものなら「それ、私の!勝手に使わないで!」「泥棒!」と言ったり、ケンカをし始めると「チビ・デブ・ブス!」「消えろ!」のように言ったりします。

次女は、少々ふっくらしていますが、長女がこのような言葉が相手を傷つけると分かっていて使う事に、私が強い嫌悪感を感じ、こういう言葉遣いをし始めると、きつく長女を叱ってしまいます。

その時に「妹に謝りなさい」と怒るのですが、長女は決して謝る事をしません。謝ったとしてもわざと嫌な顔をして「ゴ・メ・ン・ね」とケンカ腰でわざと大きな声で言うのです。

決して「謝っている」態度ではありませんし、形だけで「ごめんなさい」の気持ちが全くない事にイライラします。

わざと挑発するような言い方にも腹が立つし、なんでこの子は素直に謝れないのか?なんでいちいち癇に障るような言い方をするのか?と、私も怒りを抑えられずにはいられません。

このような状態では女の子の中で嫌われ者になりそうですし、来年からの小学校も他の子と仲良くできるか不安になります。

ちゃんと自分の非を認めて、気持ちよく「ごめんなさい」が言える、よいアドバイスがありましたら教えて頂きたいと思います。(後略)

ココまで・・・

このご相談をお伺いして、私はこのようにお返事しました。

ココから・・・

トリママさん、こんにちは。パピーいしがみです。

長女さんの“「ごめんなさい」ができない”についてですが・・・

どうやら長女さんの自分勝手さや、心ない言葉に、きつく叱ることが多いみたいですね。

ちょっと長女さんの気持ちになってみましょうか?

次女さんの年齢は長女さんと一つ違い、とありましたね。以前は仲良くしていた、とも書かれていましたから、もともと長女さんは、意地悪ではなかったと思うのです。

ただ、一つ違いの妹さんは、いつもお姉ちゃんを見て、お姉ちゃんに追い付きたくて、いろんな真似をしていたと思うのです。

そして、多分、妹さんは、同じ年齢の子と比べると、他の子にはできない事が早くできるようになったり、上手だったりするのではないかな?と思うのです。

要は、すぐ目の前に手の届きそうな目標がいてくれるので、力を伸ばしやすいし、追いつきやすくもある、という事なんです。

長女さんとしては、今までいわば「自分より格下」だと思っていた妹さんが力を付けてきて、それに焦りを感じたり、持ち前の負けず嫌いから「自分の方が上なんだ」と見せつけたい気持ちも生まれているとも感じます。

そんな中、自分と対等にケンカをする妹に「負けるもんか!」という気持できつい言葉を言ったり、気に入らない事があると威張ってみたりするのではないかな?と思うのですね。

そして・・・もう一つ。

トリママさん、ちょっと叱り方を変えた方が良いのでは?と思いますよ。

長女さんの理不尽な怒り方や、言葉遣い、それがとても気になるのは分かります。

でも妹さんの前で厳しく叱ったり「妹に謝りなさい」と言うのは、長女さんからすると、とてもプライドが傷つけられると思うのです。

そうでなくても、妹が力を付けてきて、焦りも感じ始めている長女さんとしては、ダブルパンチで辛い思いをしているのではないかな?と感じるのですね。

確かに長女さんの言葉「泥棒!」や「チビ・デブ・ブス!」「消えろ!」の言葉は辛らつで、まだ年長さんの女の子に使っては欲しくない言葉です。

ですが、それについてトリママさんがカッとなって「妹に謝りなさい」と厳しく叱ることで長女さんが素直になるか?と言ったら私はNOだと思うのです。

いえ、それをやればやるほど長女さんは意固地になってしまうと思うのですね。

人が謝れるには「自分が悪かったな」と素直に感じ、「申し訳ない」という感情になった時だけです。

強制や命令では「申し訳ない」という気持にはなりません。だからまずは落ち着いて、話を聞ける状態にすることが必要だと思うのです。

負けず嫌いの長女さんであれば、強制をされ年下の妹に謝らせられる、という事は屈辱的で、悔しさや憎しみすら感じてしまうのですね。

それでも年齢が低い頃、年長さん、年中さんぐらいの時は「謝りなさい」と叱られることで子供も素直に謝ったかもしれません。

ですが、年齢が高まり自分の考えを持つことで「自分は悪くない!」とか「どうして私ばっかり謝らなきゃならないの?!」という感情が生まれてきますので、自分が納得しない限り「素直に謝る」事はないのです。

ですから、まず長女さんの言葉遣いに対して怒りを露わにして「妹に謝りなさい」というこのスタイルは、今後はやめてほしいと思うのです。

例えば、長女さんの言葉遣いの悪さを感じた時も、その場で長女さんだけを叱るのではなく、長女さんを別室に呼んで、冷静に「それは違うと思うよ」と話してあげたらどうでしょうか?

ケンカしている時ならば、妹とは離れさせ、お姉ちゃんを別室に連れて行ったら、長女さんの前に座り、向かい合い目線の高さを同じぐらいにして、手を握ってこんな風に言うのです。

「泥棒!」「チビ・デブ・ブス!」「消えろ!」などの言葉は、お母さんは使ってほしくないよ。だってそれってあなたが怒っている原因とは全く関係ない事でしょう?

それに、もし自分が同じように言われたらどう思う?すごく嫌な思いをするよね。

お母さんにとってお姉ちゃんも大事。妹も大事。その大好きな二人がいがみ合ったりしてほしくないんだ。仲良くしてほしいんだ。

あなたが自分のものを勝手に使ってほしくない、っていう気持も解る。でもだからと言って「泥棒!」って言うのは違うよね?「勝手に使わないで」だけでいいんじゃないかな?

のように落ち着いて、できるだけ静かに話をするのですね。

もちろん長女さんの言い分があったら、ちゃんと聞いてほしいのです。そして興奮している感情をなだめてあげて欲しいのですね。

もちろん、それですぐに素直に謝れるようになるか?と言ったら確証はありませんが、少なくとも、長女さんの怒りに火をくべ、感情を逆なでしさらにエスカレートさせる、という事は無くなると思いますし、

子供が冷静になることで自分を省みることをしてくれたら一歩前進だと思います。

そして謝る時に「ゴ・メ・ン・ね」と嫌な顔をして、ケンカ腰で大きな声で言う・・・というその言い方も、トリママさんとしては腹が立つ・・・と書かれていましたが、

それも現段階では「自分が悪かった」と思ってではなく、強制されるから仕方なくやっているにすぎないのですね。

もちろん強制されて「ごめんなさい」を言えても、本心で全く思っていないのなら意味がありません。

なので強制して「ゴメンね」を言わせるよりも本人が「あれはよくなかったな」と反省できる雰囲気を作ってあげる事が大事だと思うのです。

それと・・・「謝る事ができない」最大の理由として、家庭内で「ごめんなさい」を見せる機会が少ない事があるのでは?と思うのです。

例えば「おはよう」や「お帰り」などの挨拶、または「ありがとう」のような言葉は、意識して頻繁に使う事はできます。

ですが「ごめんなさい」はあまり使う頻度が多くなくて、子供たちもその場面を実際に見たり遭遇する、という事は少ないと思うのです。

するとどうしても「ごめんなさい」を日常的に使うにはハードルが高くなってしまいます。

なので、子供に言わせるだけでなく、ご自分でも使っているかな?家庭内で素直に謝る姿を見れているかな?と振り返ってみてほしいですし、

親が間違った時には子供にも「お母さんが間違ってたね、ごめんなさい」って言えるように、日常の中で「ごめんなさい」の言葉と、その姿を見せてあげてほしいのです。

そして最後に・・・「ごめんなさい」が言えるって、実はものすごく高度な事で、人は誰でも、なかなか自分の非を認められません。

大人だって素直に「ごめんなさい」が言えない人って沢山います。まだ生まれて数年の子供にはできなくて当然なんですね。

ですから、子供たちが将来、謝る時には素直に「ごめんなさい」が言えるように、今はあまり焦らず、

「今は、教える時期なんだ」とお考えになって、手本を見せたり、落ち着いて話をする事をお願いしたいのですね。

今は、友達とのトラブルも多い、とありましたが、成長することで「ごめんなさい」が上手に言えるようになるのではないかな?と思いますよ(^^)

ココまで・・・

上記のようにお返事したのが約1年前ぐらいだったのですが、小学生に上がって、夏休みに入ったころ、トリママさんからはこんな風にお返事を頂きました。

ココから・・・

パピーさん、お久しぶりです。以前、長女が「ごめんなさいが言えない」という事で相談をしたトリママです。

相談へのお返事、ありがとうございました。お返事を読んで、パピーさんは、我が家の様子が見えるのか?と思ったほど驚きました。

と言うのは、実際に次女がどんどんできる事が増えてきて、スイミングでもピアノでも、長女に迫るぐらい上達をしていて、今まであった差が殆どなくなっていましたし、

私の叱責も長女のプライドを傷つけていたと思いますし、形や言葉だけ「謝らせよう」としていた私の気持ちもズバリと言い当てられた気がしました。

そして、私自身がパピーさんが言われていた「謝れない大人」だと思いますし、実際、「ごめんなさい」の現場を子供たちが見ることは・・・なかった・・・かもしれません。

主人から何か指摘があっても、「自分だって××じゃない!」のように普通に反論していましたし、素直に謝る事はまずありませんでした。

これって「ごめんなさいを言わない手本」を見せていたことになりますよね。これでは子供に「謝れ」といってもダメですよね・・・(苦笑)

パピーさんからお返事を頂いて「子供を責める前にまず自分からだよな・・・」と、自分の至らなさを痛感し結構ショックで、すぐにお返事ができませんでした。すみません。

その後は、パピーさんから教わったように、私も感情的にならず「それは違うよ」と話す事や、別室に連れて行って、別々に話をする事など、とても参考になり、お返事を頂いていてからは、意識してやっています。

妹の前で叱るのと、別の部屋で一対一で落ち着いて話すのとでは、長女の姿勢も全然違うので驚きました。

そして、この「叱り方」は、後で気づいたのですがテキストの「叱る極意」にも書かれていましたね。

子供にもプライドがある、という事を忘れずに子供の気持ちになって接することの大事さがとても良くわかりました。

あれから私も日々の生活の中で「ごめんね」や「ごめんなさい」を言うように努めてきました。

そして先日、自宅に来た友達と遊んでいる会話を聞いていましたら、通常の会話の中で長女の「あ、ゴメンね」とか「じゃあ、こうしよう・・・」のような言葉を聞くことができました。

とても自然に「ゴメンね」が言えている事に驚きました。

幼稚園の時には、何でも自分のルールでやりたがり、友達から「自分勝手」とか「○ちゃん、自分ばっかりでイヤ!」などと聞いていたので、ずいぶん変わってくれたんだな~と嬉しくなりました。

学校の先生からも「○○さん(長女)は人の気持ちが分かる、とても優しい子ですね。上手にみんなの意見を取り入れてまとめてくれますよ」と言われて、とても驚いています。

家の中では、まだあまり表面上は出てきてはいませんが、そういえば罵り合うような姉妹喧嘩はこの頃は聞いていないな~と思います。

以前のメルマガでパピーさんが「叱る」は難しい・・・と言われていたことを思い出しました。

確かに「叱る」は、難しかったですが、早い段階で勉強する事ができてラッキーだったと思います。

「子育ては自分育て」とよく言われますが、子供の問題って、振り返ってみると自分の問題で有ることが多く、

「はっ」と気づかされたり、凹んだりしていますが、それでも子供が成長していく実感は、とても楽しく、喜びに感じています。

以前は、この「楽しい」とか「喜びに感じる」という想いがあまりなかったので、この頃の自分の変化もうれしいです。

遅くなりましたが、近況をご報告をさせて頂きました。ありがとうございました。

まだまだ暑い日が続きますが、パピーさんも、ご自愛くださいね♪

ココまで・・・

トリママさんからのご報告では、長女さん、ずいぶん成長されたみたいです。

トリママさんも結構ショックだった・・・と書かれていましたが、ご自分が気付かなかった部分を省みて、きっと努力をしてくださったのだと思います。

先生からも「○○さん(長女)は人の気持ちが分かる、とても優しい子ですね。上手にみんなの意見を取り入れてまとめてくれますよ」と言われたなんて・・・

当時、ご相談を頂いた時と比べたらずいぶん変化があったと思います。

トリママさんのお返事にも「私が素直に謝る事をしていませんでした」と書かれていましたが、子供たちを育てるうえで、私たちが「ごめんなさい」を使うシチュエーションをあまり見せていない、という事は、やはりとても大きいと思うのです。

家庭内で、日常的に謝る姿を見ていないとしたら、子供はやっぱり、どうやって謝ったらいいのか?分からないですものね(^^)

ただ「謝る」事が最も大事な事ではなく、まずは自分の気持ちを言えること。その次に「挨拶」、次に「ありがとう」が言えること。「謝る」のは、その次あたりではないでしょうか?

それらができた上で「ごめんなさい」が言えるのなら、これは本当に素晴らしい事ですが、ゆっくり時間を掛けてできるようになってくれればいい、と私は思うのです(^^)

又、嫉妬心やプライドが強くなればなるほど、自分の非を認めて謝る事が難しくなりますから、長い目で見て教えて行ってあげてくださいね。

トリママさん、貴重なご報告、そしてメルマガ紹介のご許可、ありがとうございました。

※ ご興味がありましたら、ご覧ください。

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