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第1047号 「いい子」の弊害

こんばんは。パピーいしがみです。

今週もいろんな事がありましたね。台風15号・19号で被災した地区に追い打ちをかけるように大雨が降り、復興中の福島や宮城の皆さんにも大打撃を与えました。

ニュースを見るたびに胸が締め付けられます。

そんな中、一つ私が嬉しかったのは、即位礼正殿の儀~饗宴の儀で見せてくれた、雅子さまの笑顔でした。

長い事、体調不良が続いていたので、長い公務は疲れるのでは?と思っていましたが、とても落ちつき凛々しいお顔で務められ、

各国の要人や王妃からの祝福には、和やかな雰囲気で屈託のない笑顔も披露されて、本当に良かった♪と胸をなでおろしました。

そんな中、以前からご相談頂いていた小梅さんからも嬉しい報告を頂きましたので、今日は小梅さんのご報告をお知らせしたいと思います。

小梅さんのお子さんは、とても「いい子」だったのですが、年長さんになったくらいから、少しずつ違和感を感じる様になったそうです。

こんなご相談を頂いていました。

ココから・・・

パピーさん、初めまして。私は幼稚園年長の娘を持つ母です。ハンドルネームを小梅とさせてください。

私が悩んでいる事は、子供に元気や明るさが無い事です。でも、これは私に原因があると思っています。

と言いますのは、子供が小さい時から「こうしたらダメ」「ああしたらダメ」といつもダメダメ言い続けていました。

「転ばないように気を付けて」と言ったり「こぼさないように・・・」「汚さないように・・・」と常に失敗をさせないように育ててしまった事に有ると思います。

そして失敗すると「ほら~、だから言ったじゃない!」と責めてしまいます。

一人っ子ですので子供に目が向かいやすかった私は、ずっとそのように接してしまっていました。でもそれで良いと思い続けていました。

なぜ気付かなかったのか?と言うと、娘の様子をどこでも褒めて頂いていたからです。

娘はとっても素直です。おもちゃを広げて遊んでいても「もうご飯だからかたずけて」と言えばさっとかたずけますし、

ワガママを言ったり、癇癪を起したりすることはありませんでした。とても育てやすい子だったと思います。

幼稚園の頃、ママ友さんが「文句ばっかりでイライラする」と言っていた時も、娘はとても素直で親の言うことはちゃんと聞いてくれました。

幼稚園でも友達とトラブルを起こすことはなく「小梅さんのお子さん、どうしてそんなに素直で落ち着いているの?」とママ友にも言われていました。

先生にも褒めて頂くことが多くて、私も「私がこれだけ関わっているから素直でいい子なんだ」と思い込んでいました。

ですが年長になった頃から、少しずつ何となく違和感を感じる様になってきました。

泣いて帰ってくることが多くなってきて、友達とうまくいっていないという事が分かってきました。

と言いますのも、周りの子供達はグループができ始め仲良しの子供達で遊ぶことが増えて行ったのですが、娘は完全に乗り遅れて特別仲のいい子もいないし、どうやら仲間外れになっているようなのです。

娘に聞いてみると、強い女の子から命令されたり、鬼ごっこでも、ずっと鬼にさせられたりするようです。でもそれについて怒ったり文句を言うのではなく、メソメソしながらも従うのだそうです。

私が「素直」だと思っていた娘は「素直」なのではなく「自分の気持ちを言わず我慢してしまう」のでした。

パピーさんの言葉に「我慢はいじめの温床になる」とあったのを見て、このままではまずい!と思っています。

案の定、今まで友達だと思っていた子からは「××しないと遊んであげない」とか「○ちゃんは友達じゃない」とか言われたらしく言い返す事も出来ず落ち込んでいました。

今、よく言われるカーストの中で下のランクに位置しているみたいで、仲間外れにされたりする事も有るようです。

テレビ番組で「いい子にしようとするお母さんが多いけど、素直な良い子が一番心配」と尾木ママが言っていて、まさに娘が「いい子」の典型で有る事がわかりました。

それまでは他人事で、無料メルマガだけを見ていた私でしたが、このままじゃ将来どうなるのか?と不安になって勉強を始めました。

そして気付いたことは、私は自分の都合の良い時だけ子供を褒め、自分好みの子どもにしてしまったのではないか?という事でした。

私は「友達とは仲良く」「言われた事は素直に従う」「ケンカはしない」「口答えはしない」「きちんと丁寧に」などなど・・・本当に口うるさかったと思います。

でもその結果、言いつけを守った娘が、友達から卑下されたり、嫌がらせをされたり、いじめに会うようになったら、悔やんでも悔やみきれません。

なんとか娘を強く、自分の気持ちを言い、自分で自分を守れるようにしたいと思うのですが、どうしたらいいのでしょうか?

良い方法がありましたら教えて頂きたくご相談させて頂きました。よろしくお願いします。

ココまで・・・

「嫌な事はイヤと言える」

これってとても大事な事で、このメルマガでもよく出てくるフレーズですが、

娘さんが「イヤ」と言えない事を、小梅さんはご自分のせいだとお考えの様でした。

ですが、それだけではないと思ったので、こんな風にお返事しました。

ココから・・・

小梅さん、こんにちは。パピーいしがみです。

娘さん。「イヤ」と言えずに、我慢してしまう事が多いみたいですね。

とても素直な子で、他の子とトラブルを起こさないようですが、自分の気持ちを言葉にすることもなく、どうやら周りの子から軽んじられている?ようです。

小梅さんが「カースト」という言葉を使われていましたが、要領の良い子や、発言力がある子、気の強い子がクラスのリーダー的な存在になり、おとなしい子、嫌でも我慢してしまう子が、軽んじられてしまうという事は確かにあるようです。

でも、それは小梅さんの子育てが悪かった、という事ではないと思うのですね。

と言うのは、どんなに「言われた事は素直に従う」「口答えはしない」と親から言われたとしても、その通りにする子供はほとんどいないからです。

生まれて数年の子供達。その言動は、感情が優先されます。

ですから親からあれこれ言われても、それをすぐに取り入れて、親の言うとおりにふるまえる子って、とても少ないのです。

メールにもありましたが、他のママ友さんが「文句ばっかりでイライラする」と言われていたように、親の言いつけにも文句ばっかり言って言うことを聞かないのが普通でもあるのです。

でも、小梅さんのお子さんは、お母さんの言いつけを守り「友達とは仲良く、ケンカはしない。そして素直に従い、口答えをしない」など、受け入れてくれているようです。

という事は、もともと娘さんはケンカや争いが好きではなく、人の言葉を素直に受け取る、とても賢くて平和的、又、従順な資質を持って生まれてきていると思うのです。

又、理解力もあって、言いつけを守ろうとする生真面目さもあるという事だと思うのですね。

ただ、小梅さんが口うるさく、失敗すると酷く叱責をした事もあったようですから、ご自分でも「やり過ぎたな」と思う事は減らした方が良いです。

今回、娘さんを強く、自分の気持ちを言えるにはどうしたらよいか?というご相談だったのですが、2つお願いしたいことがあります。

まず1つは「友達と仲良く」や「ケンカをしない」を撤回してほしい事。

それと2つ目に親が「こうしなさい」「ああしなさい」と言うのではなく「あなたはどう思う?」と子供に聞いてほしい事です。

小梅さんは、今まで「友達と仲良く」「ケンカをしない」と言われてきたようですが、

これを守ろうとすれば「それは間違ってるな」と思っても、口にすればケンカになる場合もあって、違っている事も「違っている」とは言えません。

ですからまずはそれを訂正して、無理して友達と仲良くしなくていい。ケンカもしていい、と言ってあげて欲しいのです。

例えば「お母さんは、今まで「友達と仲良く」「ケンカをしない」って言ってきたけど、それは間違いだって分かったよ」

「自分が嫌だったり間違っていると思う事は、ケンカになってもいいから「イヤ」とか「それは違う」って言わなくちゃいけないんだって。お母さん間違ったことを教えてごめんね」

のように、今まで子供に言っていたことが正しくなかった、って伝えてほしいのですね。

ただ、それを言っても子供は、今まで自分の気持ちを我慢することで親の言いつけを守ってきたのですから、すぐには自分の気持ちを言えるようにはなりません。

ですから「あなたはどう思う?」と聞いてみて、子供が「私はこう思う」と言ったら、まずは「そうだね」と肯定をしてほしいのです。

そして娘さんはもしかして「甘える事」すらも我慢しているって事は無いでしょうか?

と言いますのは「ワガママを言ったり、癇癪を起したりすることはありませんでした。とても育てやすい子だった」と書かれていたからです。

ワガママを言う事。癇癪を起す事も本来はあって良い事なのですが、それさえもなかったとすると、その頃から我慢をしていた・・・って事は無いかな?とちょっと心配になりました。

甘えを感じたら受け入れてあげる事。子供が興味を持ったり「やってみたい」という願望があったら、その気持ちを汲んであげるのも良いと思います。

子供の気持ちを肯定してあげて、自分の言動に自信をつけさせてあげる・・・。そんな事もいいのでは?と思いますが、どうでしょうか?

ココまで・・・

このメールの後、小梅さんのお子さんは、幼稚園で仲間外れにされたり、はっきり自分の気持ちを言えない事で、なかなか明るさを取り戻すことができずにいました。

それでも何とか幼稚園を卒業して、小学校に入学しましたが、環境の変化もあって、「お母さんと離れたくない」と言い出して、学校に行けなくなってしまいました。

小梅さんは「心配していたことが起きてしまった」とご連絡くださいましたが「お母さんと離れたくない」と言い出したことは、子供の初めてのワガママでもあり、

それを「悪い事」と取らず「自分の気持ちが言えた」と捉えて、一緒に通学をされたらどうでしょう?とご提案しておきました。

その後、1学期の間は一緒に登校をしたようですが、娘さんはお母さんに甘えながら登校することで、徐々に元気を取り戻していったようです。

そしてこんなメールが届きました。

ココから・・・

パピーさん、ご報告です。

ずっと学校に付き添い登校していた娘ですが「自分で行ってみる」と言い出して、連続5日間の一人登校ができています。

何がきっかけだったか?と言いますと、私が撮りためていた「初めてのお使い」のテレビ番組でした。

私は、この番組が大好きで、いつもウルウルして見ていました。

以前、娘にも「1人でお使い行ってみる?」と聞いたことがありましたが、聞いただけで泣き出して「怖い怖い!」と訴える程でしたので、それからは誘う事もしていませんでした。

ですが、たまたまその録画番組を娘が見ていて「私も初めてのお使いやってみたい!」と言ったのです。

私も「きっとできるよ♪頑張ってやってみようか?できたらすごいね!!」と娘の提案を喜びました。

そして肉屋さんでメンチカツを3つ。スーパーでジャガイモを一袋を買ってきて・・・とお願いして、家から出しました。

車も心配ですし、迷子になったら・・・と思うと、不安ではありましたが「これを乗り越えたら強くなる!」と信じて、帰りを待ちました。

そんなに遠い距離ではありませんが、約45分後に「ただいま~」と明るい声で返ってきました。

スーパーでは芋の種類が分からず、自分から店員さんに聞いて「ポテトサラダに使う」と言って男爵いもを選んだそうです。(ポテトサラダの件は事前に話してありました)

私の心配をよそに、娘はちゃんと店員さんと話をして適切な物を買ってきて「この子、ちゃんとできるんだな」と嬉しかったです。

その後、ポテトサラダも積極的に手伝ってくれて、パパが帰ってきたときに「私が作ったんだよ。お芋も私が買ってきたんだ」と誇らしそうに報告していました。

久々に娘の明るい顔を見た思いでした。考えてみれば、このようにはしゃいだ姿って今までなかったように思います。

「1人で学校に行ってみようかな?」と言ったのは、その次の日でした。

初めてのお使いで、自分の中でも一皮むけた部分があったのかもしれません。

初日は「途中でAちゃんと一緒になっておしゃべりしていたらすぐに学校についたよ。そんなに怖くなかった」と言っており、その次の日からも問題なく通えています。

当初、娘の幼稚園での様子が気になってパピーさんにご相談をさせて頂いたのですが、自信をつける事や、子供の考えや行動を肯定してあげることで、ずいぶん変わってきたと思います。

特に、学校に通う道すがら、子供とこうやって話をする機会ってなかったな~と反省しました。

いまさらながら「ダメ」とか「こうしなさい」と子供の考えを否定し続けたことが悪かったと思い直しています。そしていかに自信を持たせることが子供の成長に必要かを感じています。

まだすべての問題が解決した訳ではないと思いますが、今、少しずついい方向に向かっているように感じています。

このまま「あなたはどうしたいの?」で、子供の気持ちを肯定し、応援して明るく元気に学校生活を過ごせるようにフォローして行ってあげたいです。

大切な事を教えて頂き、ありがとうございます。
これからもどうぞ、よろしくお願いします。

ココまで・・・

まずは娘さん。元気になって、一人で登校できるようになったみたいで、本当によかったです。

「初めてのお使い」で、店員さんと話ができて希望のものを買えた事も誇らしかったのでしょうね♪

小学校1年生でこれができるって、素晴らしいと思います。

幼稚園の年長さんで、仲間外れに会ったり、嫌な思いをして「友達が怖い」と感じてしまった小梅さんの娘さん。

でも「「途中でAちゃんと一緒になっておしゃべりしていたらすぐに学校についたよ」とあったように、学校で経験できる楽しい事を積み重ねて行ってほしいです。

きっとその中にはイタズラも、ワガママもあるでしょうが、それらも含めて経験し「いい子」から脱却できると嬉しいな~と思います。

ワガママを言う事。癇癪を起す事。聞き分けが悪く怒ったりすねたりする事。どれもこれも子供が成長するには大切ですからね(^^)

※ご興味がありましたら、ご覧ください。

★★★ 通信講座「幸せなお母さんになる為の子育て」★★★

パピーいしがみ 人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。

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