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第1046号 子供の言葉に癒された

こんばんは。パピーいしがみです。

先週の台風、あまりの規模の大きさに驚いています。

多くの河川が氾濫して、家が流されてしまったり、かなりの高さまで浸水してしまったり、道路が寸断されて孤立してしまったり・・・。

一週間たってもまだ全容が明らかにされておらず、報道されていない場所もあるとお聞きしました。

被害を受けられた方へのお見舞いと、一日も早く以前と同じ生活ができる事を、心からお祈り申し上げます。

今日、ご紹介させて頂くのはモグモグさんからのご相談です。モグモグさんからは、こんなごメールを頂いていました。

ココから・・・

私には5歳になる娘がいます。

以前は感情的に怒ってばかりいましたが「認める」「褒める」を意識するようになって、とても明るく元気になって笑う事が増えました。

子供が元気で明るいと家の中も明るくなって、今、とても良い雰囲気です。ありがとうございます。

ただ私にはトラウマがあって「娘がこうなったらどうしよう?」とずっと悩んでいることがあります。

私がまだ小学校に入る前、同じ町内に足が不自由でとても歩きにくそうにしているお姉さん(当時20代だったと思います)がいました。

ある日、母と買い物に行ったスーパーで、そのお姉さんを見かけ、しばらくその方の歩き方を見ていた私は、母に「ねえ、お母さん見て!あの人の歩き方、変だよ」と大きな声で言ってしまいました。

そのお姉さんは、怒りとも恨みとも取れる顔で振り返り、私を睨みました。私は怖くて母の陰に隠れました。

お客さんの目は、一斉に私に向けられました。

その時、私は「何か分からないけど、悪い事をしたんだ」と察知しました。

母は「しーっ!!」と口の前に人差し指を置き、「そんな事言うもんじゃない!」と私の頭にゲンコツをして、私たち親子への視線から逃げるようにその場から離れました。

母はその後も機嫌が悪く、買い物中も、家に帰る間の道でも一言もしゃべりませんでした。

母はその後も、どうして怒ったのか、何が悪かったのかは教えてくれませんでした。

母は機嫌が悪いと黙ってしまう人で、私は常に母の機嫌を気にして顔色を伺うようになりました。

それは大人になった今も同じで、私は今も人の顔色を伺い、自分の意見を言えません。もちろん自分に自信なんかありません。

今は、自分の何の気なしに発する言葉が、人を傷付けたり、嫌な思いをさせるのではないか?と気になってしまいます。

でも、私の娘をそんな風にさせたくはないのです。せっかく今、子供らしくのびのびしているのですから・・・。

その当時は分からなかった、私が怒られた理由、母が不機嫌だった理由も分かります。もちろん私の言葉がお姉さんを深く傷付けてしまった事を今でも後悔しています。

でも娘が当時の私と同じくらいの年齢になって、もし娘がそのような事を誰かに言った時、私はどうしたらいいのか?それを考えるととても怖くなります。

又、私のような軽はずみな言葉を吐かないように子供に教えていきたいとも思うのですが、どうやったら教えられるかが分かりません。

せっかく明るく元気になった娘を、今のまま子供らしく天真爛漫に育てたいのです。

パピーさんから何かアドバイスを頂けたら嬉しいです。よろしくお願いします。

ココまで・・・

なるほど・・・幼少期のモグモグさんの言葉。確かに適切ではなかったですね。

でも、まだ世の中の事もよく分からない時期ですから、お母さんがフォローしてあげて欲しかったし、具体的に教えてあげて欲しかったな・・・と思います。

そこで私はこんな風にお返事しました。

ココから・・・

モグモグさん、こんにちは。パピーいしがみです。

メール拝見しました。お母さんにゲンコツをもらって「しーっ」と言われ、その後は何もなかったみたいです。

多分、お母さんも、何をどう説明したら良いか分からなかったのだと思います。

モグモグさんとしては「娘さんが自分と同じことをしてほしくない」という気持が強いと思いますが、

「同じことをしてほしくない」とだけ考えるのではなく、同じことをしてしまった場合はどう対処するか?と「どのように教えていくか」を一緒にお考えになる必要があると思うのです。

そこで、モグモグさんがもし、そのお姉さんだったら・・・と考えてみてください。

そして幼稚園児の女の子に「ねえ、お母さん見て!あの人の歩き方・・・」と言われたとしたら、どうでしょう?

きっととても嫌な思いをするでしょうが、一緒にいる親が「娘が失礼な事を言って申し訳ありません」と頭を下げたら、

気持ちは晴れないかもしれませんが「まあ、子供の事だし・・・」といくらか怒りが治まるのでは?と思うのです。

モグモグさんのお母さんは、それはされなかったみたいですが、やはり親の後姿を見せる、と言う意味でも、きちんと謝罪をして、

その後、子供には家に帰ってからでも「なぜいけなかったのか?」を教えることが必要だったと思うのですね。

そして、できれば、こういうシチュエーションの時に、人をを傷付ける様な事を言わない・・・そんな配慮ができると嬉しいですよね。

その為の第一歩。それは「知る」という事だと思うのです。

例えば、お爺ちゃん、お婆ちゃんで、車いすを利用されている方はたくさんおられます。

NHKの教育テレビでも、パラスポーツを特集したり、知るチャンスは増えています。

又、1年に1度ではありますが、24時間テレビで全国放送もされていますね。

モグモグさん自身も関心を持って、そんな番組を見たり、関わってみるだけでも子供の意識も違ってくると思います。

そして絵本などでも子供に教えることができます。

例えば「さっちゃんのまほうのて」という絵本がありますが、これは生まれながらにして右手の指が無い女の子の話で、

幼稚園の友達から辛い言葉を言われたりするシーンもあって、言われる側の気持ちを感じられる本でもあるのかな?と思うのです。

そうやって「知る」事ができたら、モグモグさんの「自分がやってしまった失敗」を話してあげる事も良いと思います。

お母さんが自分の失敗を話し「あの時、きっと嫌な思いをさせてしまった」「今、とても後悔している」と娘さんに教えてあげることで娘さんにとってはとてもよい学びになると思います。

ただ・・・一つご注意頂きたいのですが「こうなって欲しくない」と考えて、そこばかりフォーカスするのは、あまりお勧めしません。

もちろん思いやりを持つ事はとても大切な事です。

でも失敗して覚えていく事だってあるんですね。最初から失敗を避けるだけでは覚えるチャンスを失う事もあるからです。

できる事はする。でもあまり執着はしない。

失敗をしたら親がフォローをして上げて、必要な事であれば教えてあげる。

そうやって躓くことも前向きに取り入れてくださった方が、今の娘さんの天真爛漫さは失わないと思いますがいかがでしょうか(^^)

ココまで・・・

こんなお返事をしたらモグモグさんは、早速絵本を借りて娘さんに読み聞かせをしたそうです。

その時の娘さんの言葉で、自分の気持ちが大きく変わったそうなのでご紹介しますね。

ココから・・・

パピーさん、お返事ありがとうございます。

先のメールでもお伝えしましたが、私にとって「自分の言葉が相手を傷付けるかもしれない?」と感じていた事はずっと引っかかっていた事なので、

こういう方法がある・・・とお聞きできただけでもとても楽になりました。

特に「さっちゃんのまほうのて」は、すぐに図書館に行って借りてきました。

(注:この絵本は、幼稚園児のさっちゃんがおままごとで、お母さん役をやりたいのになかなかやらせてもらえず「今日は私がお母さん役をやる!」と友達ともめる場面があります)

中に友達のまりちゃんが「さっちゃんはお母さんにはなれないよ!だって手のないおかあさんなんて変だもん」と言うシーンがあって、胸がズキッと痛くなりました。

でもそれこそが私が子供の頃に感じた「自分の言葉で相手を傷つける」事でしたので、読み聞かせが終わってから娘に聞いてみました。

「まりちゃんがさっちゃんに「手が無い」って言った時、どう思った?」

娘はこう言いました。

「イヤなきもち。なんでそんなこと言うの!ひどい!って思った」「さっちゃんは泣かなかったけど、私は泣いちゃうと思う」

私はその言葉を聞いただけで、この子は人の気持ちを考える事ができるんだな、とホッとしました。

そしてパピーさんが言われたように、自分の失敗を話しました。

「お母さんね。小さい頃に足の不自由なお姉さんの事を『歩き方が変だ』と言って、お婆ちゃんに怒られたことがあるの。絵本のまりちゃんみたいなことを言っちゃったんだよ」

「その時はなんで怒られてるのか分からなかったけど、後でそのお姉さんに嫌な思いをさせたんだなって、悪い事しちゃったってずっと悩んでいたんだ」

涙がポロポロッと流れました。

すると娘が「ママ、大丈夫だよ。そういう時はね『ごめんなさい』って言えばいいんだよ」と言いました。

私は「でも、ずっとずっと前の事で、もうそのお姉さんには会えないんだ」と言いましたら、

「ずっと前の事でも、心で『ごめんなさい』って言えばいいんだって」と。

娘が誰かに教えてもらったのか、それとも適当に答えたのか?は分かりません。

でも「心で『ごめんなさい』って言えばいいんだって」の言葉が今までずっと心に閉じ込めていた黒いものを流してくれて、とても気持ちがすっきり軽くなったのです。

子供の何気ない一言が、長年トラウマとなっていた私の心の傷を一瞬で癒してくれました。

パピーさん、子育てってこんな気持ちも味わえるのですね。

今まで、私が親なんだ、私が育てるんだ、と肩ひじ張っていましたが「子供に教えられる」ってこんな小さい頃からもあるんですね。

この子が生まれてきてくれて本当に良かった、と改めて子どもの存在に感謝しました。

そして改めてパピーさんからのお返事を読みました。

パピーさんに「こうなってほしくない」にあまり執着しない方が良い・・・とアドバイス頂いた理由が分かったように思います。

私は自分の失敗に固執し過ぎていたと思います。

そのままでしたら娘の言動にびくびくしながら、過敏になりすぎて注意しまくっていたと思います。

もしそんな事をしていたら、娘も自分の言動を気にし過ぎるようになりますよね。きっと私と同じ性格にしてしまっていたと思います。

『失敗を怖がらず、躓きさえも取り入れ、前向きに学んでいく』パピーさんの言葉を心して頑張って行きたいと思います。

天真爛漫な所は娘の最大の長所だと思いますから、その長所を大切にして、これからも家庭に笑顔があふれるように頑張ります(^^)。

ありがとうございました。

ココまで・・・

モグモグさんの長年のトラウマが、ご自分のお子さんの言葉で洗い流されるとは、モグモグさんも、私も予想しない事でした。

でも「心で『ごめんなさい』を言う」確かにその通りかもしれません。

過去の後悔は、ずっと引きずりやすいものですが、思い出したその都度『ごめんなさい』が言えれば、そこで一旦の区切りはつきますからね♪

そして“「子供に教えられる」ってこんな小さい頃からもあるんですね。この子が生まれてきてくれて本当に良かった、と改めて子どもの存在に感謝しました”

と書かれていた一文を、とても嬉しく思いました。

そうなんです。子供から教えられることってたくさんあります。

是非、お子さんとの良い関係を保ちながら、お母さんも一緒に成長していきましょうね(^^)

※ご興味がありましたら、ご覧ください。

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パピーいしがみ 人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。

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