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第1287号 親の謙遜と子の思い

パピーいしがみです。

いよいよ暑い日が増えてきましたね。もうすでに35度を超えているところもあるようです。これから湿度も上がってくるので、熱中症などお気を付けくださいね。

まずは先週のご報告をします。
先週のYouTubeですが3本配信しました。

【NGなし】トイレトレーニングで失敗しない5つのステップ
https://youtu.be/UqirWPV_YR8

イライラ一瞬解決5選+2!
https://youtu.be/n2TQLTrCSqU

プロが教える「甘え」と「甘やかせ」
https://youtu.be/1TnJWbevkpc

の3本です。

ご覧頂いている皆さん。チャンネル登録をしてくださった方々、評価ボタンを押してくださったり、コメントをくださる方々、又、コメントにも評価ボタンを押してくださる方々。ありがとうございます。

動画の中でもお話ししていますが、一人でも多くのお母さんに見てもらいたいので、これからもどうぞ応援よろしくお願いします♪

さて今日は、タイトルにもありましたように「謙遜」に関する事でご報告を頂いたので、ご紹介させて頂きます。

私達は「自慢をすべきではない!」と育てられましたよね。そして「謙遜は美徳である」とも。

だから誰かから褒められると「いえいえ、そんな事ないですよ~」なんて言ってしまう方も多いと思います。

そうそう。今、芦田愛菜さんが出ている車のCMがあるのですがご覧になった事ありますか?

そこでは愛菜さんが大学生のお隣の家(柄本佑さんがお父さん、宮澤エマさんがお母さん)でその家が新車を購入され、

道であった芦田愛菜さんに、ご家族が「乗ってく?」と声を掛け、車に乗り込んだ愛菜さんが「この車すごいじゃないですか~」と言うと、

まずは柄本佑さんが「イヤ・イヤ・イヤ」と手を振りながら否定され、その後、ご家族みんなで「それほどじゃないです~」と言うシーンがあるんですが、

その「それほどじゃないです~」の顔がまさに「そうでしょ~。すごいでしょ~♪」という表情をしていて、愛菜さんはその後で「自慢されてしまった」と言うのですね。

愛菜さんのその顔が「ああ私に(車の良さを)見せたかったのね」という表情をしていて、私はそのCMを見て、思わず「うまい!」と唸ってしまいました。

そして「これが私たちが普通に持っている(日本人独特の)感情なんだろうな~」と思ったのですね。

私達は「褒められても、それを否定する」事が「謙虚」であり「奥ゆかしい」そして「礼儀」みたいな雰囲気があって、

私たちが自分を褒められた時には、それが自分の子供であれば(本人が横にいても)「そんな事ないですよ」と褒めてくれた内容を否定する・・・。

そんな経験って多くの方がされているし、もしかしたらしている方もおられるかもしれません。

私は「子供を褒められたら『ありがとうございます』と言ってください!」とお願いしているのですが、

今日、ご紹介するミミさんは、まさに自分が子供の頃、母親にそれをされてすごく嫌だった・・・というご報告をくださいました。

それが「そうそう。あるよね~」って感じだったので、皆さんにもご紹介したいと思います。

ココから・・・

パピーさん、こんにちは。ミミです。

いつも楽しく勉強しています。この頃YouTubeもお始めになって、2日に1回サイクル?でしょうか?パピーさんの声でお話が聞けるのを楽しみにしています。

初めてYouTubeでお顔を拝見した時には「あ、CDの声と一緒だ!」となんだかとても嬉しかったです(当たり前なんですけどね)。

そうやって毎日お話を聞いていると「あ、そうだったお伝えしたいことがあったんだ」と思って、今日はメールをさせて頂きました。お時間がある時にお読み頂ければ幸いです。

お話ししたいこと、というのは「謙遜」でパピーさんが言われていた(メルマガかテキストかあいまいですが)事についてなのですが、

「子供の事を褒められたら謙遜するのではなく『ありがとうございます』と笑顔で答えればいいんですよ」と言われていたこと。すごく衝撃的で印象に深く残っているんです。

というのも、私の母がまさに「謙遜の為に子供を否定」する人で「あの時は嫌だった」と思いながらも(そんな風に考えてはいけないんだろうな~と)過ごしていた自分を肯定してもらえた思いをしたからです。

私の母は悪い人じゃないのですが、すごく常識的というか、世間体を気にするところがあって、子供の頃は叱られる度に

「人に笑われるよ。やめなさい」「ご近所に何と思われるか?」「世間様に恥ずかしい」などと言われ育ちました。

私が小学校3年生ぐらいだったでしょうか?幼稚園から一緒で、当時同じクラスのA君のお母さんと道で会って、

母に「〇〇ちゃん(私)は、お勉強ができるし、ピアノも弾けるし、運動会のダンスも上手だったわね~」なんて褒めてくれて、私はとても嬉しかったのですが、

母は「いえいえ、そんな事ないんですよ。家では起きるのも遅いし、いつもだらだらしていて、ピアノや宿題もやらせるので精一杯なんです。もう少し自分からやってくれればいいんですけど・・・」と私をいちべつして全否定です。

嬉しかった私はだんだん恥ずかしくなり下を向いていました。

その後、母とA君のお母さんは、いくつか会話をして「じゃあ又。失礼します(^^)」なんて別れました。

その時、母は私に「褒めてもらっても、嬉しそうな顔しないのよ、恥ずかしいでしょ」と言ったのです。

私は「(しまった)嬉しそうにしたのが分かっちゃったんだ」と思って「はぁい」と返事をしたのですが、なんだかイヤ~な気持ちがずっとくすぶっていました。

ですが私もそれが「当たり前」だと育っていたので、子供の頃は嫌だったことも、それほど気にせずに成長し、自分が子育てをするようになって、いろいろ悩んでパピーさんの勉強を始めた時、

早い段階で「自分の子供が褒められた時、それを否定する親が多いけど、にっこり笑って『ありがとうございます』と言っておけばいいんです」とあって「えっ?!いいの?!」と驚いたことを思い出しました。

そして「そう言えば、あの時(子供だった自分は)嫌だったな~」と思い出したのです。

でも、私も母と同じで、子供の事を褒められるとそれを否定していましたし、それが大人の姿勢だと思っていたので「もし、今度、褒められるときは、笑顔で『ありがとうございます』って言ってみよう!」と決意したのです。

そして私が母に連れられて、友達のお母さんと会った時と同じようなシチュエーションが訪れました。

私の横には娘がいました。そして相手は娘の友達Bちゃんママ。(Bちゃんママと私はそんなに親しくはないですが、会えば挨拶する程度の付き合いです)

Bちゃんママが、授業参観の時に「娘の発言が立派だった。物おじせずはっきり発表できてすごい!」と娘を褒めてくれた時に、笑顔で「ありがとうございます」と言ってみました。特に普段と変わることなく、いくつか会話をして別れたのですが、

その時に娘が私の手を握ってきたので「なぁに~?(^^)」と言ったら「なんか手を繋ぎたくなった♪」とか言って、明らかに嬉しそうなんですね。

その時に思ったのです。「私もこうしてほしかったな~」って。

私の中には「娘の事を褒められて、それを否定しない親ってどうなんだろう?図々しいと思われるかな?」と言う思いもあったのですが、パピーさんが「自分(親)がどう思われようが関係ない」という事をいつも言われていたことも思い出し、

「まあ、別にそれほど付き合いもないBちゃんママにどう思われてもいいや」と(それでも勇気はいりました)できた事も良かったと思います。

私があの時、イヤな気持ちだったのは、せっかく褒めてもらったのに、わざわざ「それは違います」と普段の様子まで暴露されて否定された事。

そして「褒められたことをそのまま受け取るのは、自慢していると思われる恥ずかしい事なんだ」という、なんとも納得しがたい思いだったのです。

でも褒めて頂いた事をそのまま受け取る事で(相手はどう思うかわかりませんが)少なくとも、娘は喜び、そして私と娘との距離がまた少し近くなった。

だとしたらやっぱり「謙遜(褒めてもらったことを全否定)」なんていらないんだな~、と思ったのです。

他にもパピーさんから教えていただいた事、目から鱗が落ちる事はいくつもあるのですが、これがあまりにも印象的で、いつかお伝えしたい!と思っていたので、今回、思い出してご連絡できてよかったです。

追伸:娘は今日もイキイキと学校に行っています。そろそろ女の子特有のトラブルもあるようですが、それより友達と過ごす毎日が楽しいそうです。

いつもありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

ココまで・・・

ミミさん、ご報告をありがとうございます。

小さかった時の気持ち。それが親になってどう感じていたか?又、自分が感じていた思いと、娘さんの表情や言葉。

その違いがとてもよく分かる内容でした。ありがとうございました。

特に「なんか手を繋ぎたくなった」のところが、かわいいな~と思いました。

そして、ちょっと補足させて頂くと、この「子供が褒められた時の親の謙遜」ですが、

私が親が(自分の事で)謙遜するのは全然いいと思うのです。

ご自分が褒められて「いえ、そんな事ないんですよ」と言って、自分の悪いところをこれでもか!って連ねるのは「どうぞどうぞ」と思いますが、

その「褒められた」事が子供の事で、もし子供が傍にいて親のその言葉が「耳に入る」のであれば、子供の「褒められたこと」を否定して、さらに「普段の様子まで暴露」するのは『すべきじゃない』と思うのですね。

だって子供とご自分とは『違う人格』なのですから。

だったら子供を否定することすら正しくないし「普段の様子を暴露」することだってすべきではないですよね。

そしてそれをする親の心には「子供を否定しても、ご自分を良く見せたい」と言う気持ちがあるように感じてしまうのです。

親はどうしても「私の子」「私の一部」のような感覚もあると思うのですが、子どもには子供の「考え」や「感じ方」があるのですから、親だからと言って、それを否定するのは違うのですね。

なので・・・もし、今も「謙遜」の意味で「子供が褒められても全否定」をされているとしたら、早い段階で修正された方が良いと思いますが、いかがでしょうか?

ミミさん、貴重なご報告をありがとうございました。

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パピーいしがみ 人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。

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