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第177号 賞賛の声が“壁を乗り越える力”をくれる

こんばんは。パピーいしがみです。もう、夜はずいぶん秋らしくなりましたね。

夏ばての体で、朝晩が涼しくなると、とたんに風邪を引いてしまう方多いようです。

え?私ですか?私は、この夏も、夏ばて知らず!

毎日どかどか汗かいて、ご飯もりもり、快食・快眠で、口癖は「おなかへった~!」でした。おかげで、この秋も食欲と戦うのが大変です。

さて、今日、お届けするお話は、アメリカ、ルイジアナ州のaalonさん。

aalonさんは、4歳の頃、ドイツで幼少期を過ごし、そして日本で成長し、もう一度ドイツへ帰り、そして又日本に戻られた後、ご結婚されてアメリカへ・・・。

日本にしか住んだことのない私にとっては、「かっこいいー」って思うのですが、aalonさんは、aalonさんで、ずいぶん苦労されたようです。

幼少期ドイツで育ち、ある程度その言葉が話せても、再びドイツに帰ったときには、全く話せなくなっていたそうなのです。

昔の友達の顔は分かるのに、全く話が通じない。

それはそれはショックで、性格も一気に引っ込み思案になってしまったそうです。

ところが、ある時、転機が訪れます。

周りから認められ、喜ばれ、自分の存在価値を再認識した時、体中に駆け巡る大きな感動と変化。それはあまりにも劇的です。

さあ。それでは始めましょう。

ココから・・・

こんにちわ、パピーさん。

aalonです。初めてのお手紙になります。

はじめに、お詫びです。ちょっと言いわけも入っています…。(笑)

第5章まで進んでその間にメールを出そうとしていたのですが、5月の後半からルイジアナは雷の大売出しの真っ最中で、毎日いくつもの白い竜が空を駆け巡っています。

昨年、台風で被害があったルイジアナ。カルフォルニアからこちらに来たのは、あの「カテリーナ」が去ったその日でした。

なるほど、日本のように蒸し暑く雨の多い州です。土地も水分を多く含み湿っています。乾燥のカルフォルニアとは大違い。

それに1週間に3~4日は豪雨。ワニも出てくるはずです。(笑)

おかげでインターネットの回線が思うように動かず、開けず、見れずです。(涙)

まれに開ける時があると急いでメールを確認。

たぁーくさんの「幸せの…」メルマガとパピーさんからのメールを急いで見てコピーしてファイルして…。

まだ全部見ていないうちに回線が切れてしまいまた見れない…。(涙)

電話会社に苦情を出したのですが我が家だけではないようで、なかなか思うようには行きません。

インターネットが開けないなんて!ああー、読んでいないメールが貯まって行くぅ~。(笑)

でも、今日は回線が開いたのでメールが送れます。やった!

でも勉強は毎日していますよ。送っていただいた本も読んでいます。とても読みやすい本でうれしいです。

では宿題ですが;

「子供自身に考える力と壁に突き当たっても自分で乗り越えられる力を育てたい」です。どこかでみたような目標ですね。(笑)

理由は私の子供のころにさかのぼります。私は日本人の父とドイツ人の母の間に生まれました。

私は日本で生まれ8ヶ月になった時、仕事に都合で一足先にドイツへ渡っている父と当時10歳だった兄のところへ後を追いかけました。

私が4歳ぐらいの時に日本へ戻り、ドイツ語しか話せなかった私は、日本の幼稚園へ通うようになってからあっという間に日本語を習得してゆきました。

そして6歳の夏、再びドイツへと渡ったのです。

移り住んだ場所は以前と同じ都市、同じ地域。保育園の友達も近所に沢山います。

小学校はドイツ人の子供達が通う地元の学校です。

保育園の時の友達もいるわけですからまあ、まったくの転校生とは違うわけです。

ただ違っていたのは私は「ドイツ語が全く話せなくなっていた」って事です。

日本語が話せるようになった分、ドイツ語をきれいさっぱり無くしてしまったのです。

ほやほやのドイツ語でしたから、無理ありません。

家では母がドイツ語で私に話しかけても日本語を話せるようになってからは、日本語で答えていたのです。

以前の友達が「ひさしぶり!また一緒に遊べるね。」と話しかけられても私は言葉の意味が理解できず、そんな私を友達達はただただ驚くばかり。

「どうしたの?わからないの?忘れちゃったの?」の質問攻め。

自分では理解できると思っていたのに…。

欧州は9月から新学期。学校へ行ける楽しみも一気にしぼんで行きました。

自信が無くなってしまったわけですから、学校へ行っても自分の席に座っているだけ。

自分からクラスの子に話そうとはしませんでした。授業も数学は理解できるのですが、他の科目は全然ダメ。

ドイツ語で説明されている科目、例えば国語に理科、社会などは言っている意味が理解できていないのですからとても息苦しく、時間が経つのが恐ろしく長かった。

家に帰ったら兄と母とでその日に授業で習ったことの復習とドイツ語の勉強。

わからないのが悔しいから必死で勉強するのだけど授業について行くのがやっと。毎日くたくたです。

夕食を食べながら眠ってしまったことも何度かありました。(笑)

でも、面倒見の良い子というのはどこにでもいるもので…。

昔馴染みの子が何人か私の所へやってきては「運動場へ行こう」とか「カフェテリアでおやつがでているって」とか誘ってくれました。

私は訳わからず、だまってついて行くだけ。(笑)

昔馴染みの子には話しを少ししていました。でも、日本語です。(笑)理解してくれなくても良かったのです。

なんか話さないと…。と気持ちだけはあったのです。

その方法がドイツ語ではなく、日本語だったのです。情けない…。(笑)

ある程度ドイツ語がわかりかけてきても自分から話すことはしませんでした。

発音や意味の間違いで聞き返されるのが嫌だったからです。

長い長ーい一日を過ごして、季節は冬になり12月を迎えました。

ドイツの12月は非常に盛大で各都市で(今は12月に入ったらすぐに)クリスマス・マーケットが開き23日の夜遅くまで開かれます。

マーケットには日常用品から地元の芸術家達の作品、お菓子、木で作られたくるみ割り人形など非常に華やかです。

この時ばかりは大人も子供もわくわく。

美味しいソーセージ屋さんがスタンドを設け、焼き立てのソーセージにフライドポテトをほおばります。

大人はそれとビールまたは暖かい赤ワインを飲みます。(ああ、食べたい!)

私はというと、「早くクリスマス休暇にならないかなぁ…。」(学校が冬休みにはいるので)とそればかり考えていました。

学校もクリスマスに向けて教室を飾り付けをします。

ある日、先生からクリスマスの絵をかいて教室に飾りましょうということになり、画用紙にクレヨンや絵の具をつかって子供達はクリスマスに関する絵を描きます。

私はしばらくクラスの子の様子を見て「ああ、クリスマスの絵を描くのだな」と理解し、さて…、どうしよう…。

その時一つの案が頭に浮かび、1枚の画用紙いっぱいにクリスマスツリーの絵を、そして他の1枚の画用紙にもいっぱいに雪だるまの絵を描きました。

ハサミで描いた絵を切り取り、また2枚画用紙をもらってきて切り取った絵の枠を移しとり同じ絵を描き、ハサミで切り取りました。

それぞれクリスマスツリーの絵、

雪だるまの絵が2枚ずつになるわけです。

絵の1枚を上からまっすぐに真中まで切り込みをいれ、同じ絵を今度は下から真中までまっすぐに切り込みをいれたのを、上からさしこむように切りこみに合わせ絵を立たせる様にしたのです。

それを見た先生が「皆さん、aalonを見てごらんなさい。素晴らしいクリスマスツリーと雪だるまを作りましたよ!」と大きな声で言いました。

私の周りに子供が集まり作品をみて歓声が上がり、「すごい、すごい。」とか「作って!作ってぇ!」(と、言っていたと思います。笑)

と蜂の巣をつついたみたいに教室の中は大騒ぎになりました。

「aalon 、クラスの皆に作り方教えてあげてくれないかしら?先生も知りたいわ。大丈夫、先生が手伝ってあげるから。」という様な事を身振りを含めて私に言いました。

「えっ、私が?教えるの?!」驚く私。

あれよあれよとクラス皆の前で作り方を教えることになりました。

どの用にして教えていったかというと、単語は足りませんから「これくらい紙いっぱいに描け」(笑)と切り取った画用紙を見せて説明し、切りこみは実際に作品をみせて納得させました。

もちろん詳しい説明は先生がしてくれました。

その間、私の心臓が2つ、3つ増えて飛び出すのではないかというほどドキドキ興奮していました。

その後、自分では想像もしていなかったことが!

言葉もろくに話せないのにクラス皆の前で説明をしている自分。説明の後、質問もなんと私がうけ友達の作品の手伝いをしている自分。

授業が終わっても私の周りに人が集まり、早口で何を言っているかはハッキリとは理解できなかったのですが、みんなニコニコ顔で私を誉めていることは理解できました。

先生にも友達にも抱擁され、その日1日はあっという間に過ぎて行きました。

家に帰り早速、兄や両親に報告。夜ベットに入っても興奮冷め遣らずでした。

「私にも出来ることあったんだ…。」この思いがどんどん大きくなってゆくのが自分でも感じられました。

この事があってから私は自分からクラスの子に話しかけるようになりました。

と、言っても身振り手振りからですが過去の私と比べると大きな進歩。少しずつ言葉も出てくるようになり、いつのまにかドイツ語で交流するようになっていきました。

それから3年後日本へ渡ることになっても、日本の小学校へ転校しても、多少日本語の問題があったとしても「自分でもやれば出来る!」という自信がありました。

(日本の中学へ転校してきた時、授業で「古文」「漢文」の存在を知った時は気分は谷底へおちましたが…。笑)

ほとんど3年ずつ日本とドイツを中心に各欧州への移動の子供時代でした。

文化や生活の違いから多少の問題が起こっても、あの時のはじめて壁を乗り越えた時の感動と、自信をつけた喜びを知ったあの日のことを思い出します。

その後の私にとっても大きな飛躍になりました。

いま私は2人の子供のお母さんです。長女が6歳になった時に日本からアメリカへ移りました。

来たばかりのころ彼女は「なんでこんな所に来たのよ!」と泣きながら怒っていました。

夫に似てちょっと内気。言葉が通じない衝撃はとても大きかったのでしょう。

あの時の私を見ているよう。そんな彼女は今は12歳。言葉は今は問題ありません。

2歳半の弟に「英語と日本語とドイツ語を教えるんだ♪」ポーランド語は(夫の言葉です)「ダディから一緒にならうの。」といってなんかはりきっています。

何をするのにも初めてのことは物凄く険しい山を登るようなものですね。でも、一つ一つ歩んで行けばいつのまにか超えてしまうのです。

その時の達成感は言葉には表せないもの。自分に感動します。勇気が持てるのです。この感動を自分の子供達にも味あわせたいのです。

それが私の目標です。

でもその方法は?どの様に子供に教えてあげていったら良いのだろう…。

私も色々な本を読み勉強しました。パピーさんはオーストリアの精神科医のアルフレッド・アドラー博士をご存知ですか?

心理学を元にした「勇気つけ」の考え方です。

私の最初の指針を与えてくれました。(パピーさんにも面白いと思いますが。)そんな時偶然にパピーさんのHPを知り、「おおっ、同じ考えの人がいた!」とてもうれしい出会いでした。(笑)

こんな長い手紙をここまで読んでくださってありがとうございます。

最後に質問があります。
「パピーいしがみ」の「パピー」はご自身でつけたのですか??

なぜこんなことを聞くかというと、「パピー」はドイツ、とくに南ドイツでは「パパ」の意味があります。

「お父さん」よりは「パパ」の意味に近いのです。「Papi」と書きます。

フランス、スペイン語でも「パパ」の意味で使います。まぁ、実際にパピーさんはお父さんですので間違ってはいないのです。

はじめて「パピーいしがみ」という文字を見たとき、「おおおっ、この方は欧州人だ!」と思いました。(笑)

これからも楽しく勉強させていただきます。どうぞ宜しく。

ルイジアナより

aalon

ココまで・・・

aalonさん、メルマガへの掲載のご許可、ありがとうございます。

最後の質問の「パピーいしがみ」は会員さんが付けてくれたハンドルネームです。

実はとっても気に入っています(笑)

それから、アルフレッド・アドラー博士は知らなかったので、本を取り寄せ読ませて頂いています。

私にはちょっと難しいようです。(笑)

今日、aalonさんのメールを紹介させて頂いたのは、自信を付けた時の人の大きな変化を知って欲しかったのです。

ドイツ語を話せなくて、学校から帰るとドイツ語の勉強。

きっと強迫観念の中での勉強だったでしょう。

学校での言葉が分からないとしたら、それがどれほど苦しいことでしょうか?

言葉も発することもできず、自信をなくし、陰に隠れるような毎日だったでしょう。

ところが、皆からの賞賛の声、自分の存在価値を認めてくれる人達。

自分の周りが突然変化したことによって、もたらされた「自分」の変化。本当にすごいと思います。

そして、「自分」は自分を取り巻く環境で、いくらでも変化する事もわかりますよね。

もう一度、その部分を書きますね。

“ほとんど3年ずつ日本とドイツを中心に各欧州への移動の子供時代でした。

文化や生活の違いから多少の問題が起こっても、あの時の“はじめて壁を乗り越えた時の感動”と、“自信をつけた喜び”を知ったあの日のことを思い出します。

その後の私にとっても大きな飛躍になりました。”

今回のaalonさんの件はあまりに劇的でしたが、『私もなかなかやるじゃん!』そう思わせてあげることは私達親にもできるのです。

もう、講座を学んでおられる方にはご理解いただけると思うのですが、私達親は、『子供を取り巻く環境をいくらでも変化できる』という事をお伝えしたかったのです。

そう。それは、私達、親、それもお母さんであるあなたが、子供さんに「できないことができる」喜びを感じさせ

子供さん自身が「自分もなかなかやるな!」という『自信』を掴む事なんですね。

自信を付けた人(子)の能力は爆発的に伸びます。それはそれは信じられないほどです。

ものすごく重要なのでもう一度言います。

私達には「子供が爆発的に伸びる」その環境を作ってあげることができるのです。

ご興味のある方はこちらをお読みください。

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