第187号 親の「不可能」を子供は「可能」にする
こんばんは、パピーいしがみです。
今日のタイトルは“親の「不可能」を子供は「可能」にする”としました。
これは、親が「この子にはムリだ!」と思っていることさえも、子供は出来てしまう!という意味です。
今まで、いろんなメールをご紹介してきましたが、今回、ご紹介する方は3回目になります。
ですから、どのように変化したのか、とてもよくお分かりになるはずです。
そして、今回の3回目は、はじめてのご紹介からは考えられないほどの歩みをされているのです。
まさに、親が「不可能」と思っていたことを「可能」にしてしまっているドキュメンタリーです。
是非、1回目、2回目と一緒にお読み頂きたいと思います。
1回目 初めての事はだれでも不安
https://www.age18.jp/back152.html
2回目 自信をつけた瞬間
https://www.age18.jp/back159.html
3回目はココから・・・・
パピーさん、こんにちは。ポコです。ご無沙汰しております。
夏休み、長期に帰省しておりましたが、帰ってきて全くいつもと変わらず、定期的に届いているメルマガがあり、とても嬉しく思いました。
パピーさんの夏休みはちゃんと取れているのですか???
ところで、今日は嬉しい話と辛い話を聞いていただきたいと思ってメールしました。
まずは嬉しい話。
娘の幼稚園で、夏休み前にお泊り保育がありました。
正直、幼稚園に入園した時から、『お泊り保育なんてとても無理!』という思いが私にはずっとあって、「それが幼稚園生活での最大の試練だな」、とも思っていました。
でも、パピーさんの勉強を始めたおかげで、不思議なほど何も心配せずに娘を送り出せました。
なにかあっても、その時は先生にお任せするしかないでしょ!って感じで。
幼稚園のホームページでは、お泊りの様子を写真で一時間おきくらいにアップしてくれるのですが、さすがにそれは早速チェックして、数いる子供たちの中から食い入るように娘を探しました。
そこには楽しそうに過ごしている娘の姿がちゃんとありました。
夕飯のカレーを食べている写真や、そのカレーが付いた体操服を着て、キャンプファイヤーを楽しんでいる写真。もう本当に嬉しかったです!
一番の心配はトイレ。まだ幼稚園のトイレで一度もしたことがないので、先生にお願いして、大人用の洋式トイレに連れて行ってもらうことにしてありました。(子供用のトイレの狭さが嫌みたいだったので。)
先生はちゃんと連れて行ってくださったのですが、残念ながら出なかった様で、おしっこいっぱい我慢して帰ってきました。
(お泊り保育が午後3時から翌朝10時なので、我慢が出来てしまったんだと思います。)
幼稚園でおしっこするチャンスだと思っていたので、ちょっと残念でしたけど、
それよりも、泣かずに、それどころか楽しんで帰ってきた娘をとても誇らしく思いました。
さらに嬉しかったのが、翌朝の写真で、なにやら踊っているような娘の姿が・・・。
以前メールでお話しましたが、娘はフォークダンスや準備体操や、練習のない踊りは全く踊ってなかったのです。
帰ってきてから聞いたら、「体操も先生が教えてくれた踊りもやったよ!」と。
もうどうなっちゃったの~?って感じで、「すごいすごい~!」って言葉しか出てきませんでした。
このお泊りは、本人としてもとても嬉しかったみたいで、
今でもよく「がんばったねごっこしよ!お泊り保育からね!」と言ってきます。
その後、夏休みで私の実家に帰省したのですが、そこでもまた成長した娘の姿が見れました。
私の母は認知症ですが、娘はいつにも増して母に優しく、手を引いていすに座らせてくれたり、
「おばあちゃんが遊ぶから!」と言って自分のリュックにいっぱい詰めていったぬいぐるみで遊んだりしてくれました。
また、自転車の練習を6月からしていたのですが、それも実家にあったいとこの自転車で乗れるようになりました。
転びはしないのですが、すねはあざだらけになりながらも、ペダルに足を乗せる練習をしていたら、以外にもあっさり二日目で乗れました。
そして「自転車ってどうしてみんなスムーズに乗れるのかなぁ、って思ってたけど、なんか簡単だった!」とケロッと言ってのけ、笑ってしまいまいした。
正直、「自転車も恐がりの娘にはまだちょっと無理かな」と思っていたんです。
でも、一番転ばないという方法を選んでペダルを外して練習をしたことがよかったんだと思います。
パピーさんの勉強を始めてから、私はようやく“何事も娘に合った方法でやればいいんだ”ということに気付きました。
そしてこれがすごい収穫でした。自分のやり方に自信もつきました。なので、昨日のことは今この時だから受け止められたんだと思うのです。
これからが辛い話です。
実は、昨日一年ぶりに病院に行きました。娘のトイレや人見知りのことで以前通っていた病院です。
担当の先生が移動してしまい、予約を取るのが遅れたり、予約していた日に熱を出していけなかったりということがあり、しばらく通院していませんでした。
その間に、娘はトイレも出来るようになり、心配事も格段に減っていき、「もう行かなくてもいいかな?」なんて思ってもいたので、ずいぶん時が経っていました。
でも、就学前に、学校にどう娘のことを説明して、援助を受ければいいのかをきちんと聞いて来なくては、と思い、昨日行ってきました。
とてもいい先生で、話をよく聞いてくれて、わかりやすく説明もしてくださいました。
そして、
「就学前のいい機会なので、ここで一度評価をしましょう。」と言われました。
「はあ。」という感じで聞いていたのですが、「評価をするということは、障害の名前が付くということです。『アスペルガー症候群』ということになると思います。」
とてもショックでした。でもとても冷静に先生の話を聞けました。
先生は本当に丁寧に話をしてくださいました。
健常児と自閉症が連続体の中にあって、その中でどこからが障害なのかという境界線は引けないのだということ。
アスペルガーの人は、興味を持った事に関しては、普通の人以上の能力を発揮する特性があるから、それを生かして政治家や医者、音楽家など、さまざまな分野で活躍している人がいっぱいいること。
この子は将来ちゃんと結婚も出来るし、子供も生んで育てることが出来るんだ、ということ。
評価を受けても、世間一般にそのことを公開する必要は全くないこと。
ただ、この子に関わる大人の人々には、アスペルガーを理解して対応してもらうことが必要だということ。
アスペルガーの子供が凶悪事件をおこして、アスペルガーの印象が世間的に悪くなっているが、アスペルガーだから凶悪事件を起こしたんだ、ということは決してないこと。
今、この子が幼稚園に楽しく通って、いろいろ出来るようになって自信をつけて来ているのは、今の環境がこの子に適しているからだということ。
将来、自分が皆と違うということに気付く時が来る、その時はきちんと説明してあげることが必要だということ。
そして、この先生は、「不安の種は、親が先回りして摘んでしまえばいいんです。例えば、学校で今月のスケジュールが出て、マット運動とあれば、先にマット運動を練習しておくとか、
どこかに泊まりに行くなら、全く関係ない日にそこに連れて行って、今度ここにくるんだよ、ということを教えておく、とか。」
「そうやってやれることを増やして、そういう経験を積むことで、自信が付いて、一度経験したことには躊躇しなくなります。」
「何かを出来たときには、とにかく褒めてあげることです。」
これって、パピーさんの言葉みたいですよね。
パピーさんの教えが私たち親子にとって、どれ程必要なものだったのか、今更ながら、痛感しました。
この先生は今回初めてお会いしたのですが、前の先生から受け継いだカルテには、アスペルガーの疑いがあることが書かれていたそうです。
でも、多分時期を見て評価して告げようと思っていたのでしょう、とおっしゃっていました。
もし、もっと前に、私が自分に自信をつける前に、このことを告げられていたら、とてもこんなに冷静に受け止められなかったと思います。
思えば、もう一度病院に行こうと決めたのも、あの絵画クラブの一件があった時に、「最悪を考えて最善を尽くそう!」と思ったからで、だからこれも「必要にして善」なんですね。
障害があるのなら、それを乗り越えていい人生を送らせてあげればいいんですよね。
『諦めたり、落胆したり、するのは今じゃないんですよ!』
パピーさんのこの言葉、かみしめてこれからもがんばります。
長いメールになってしまい、申し訳ありません。でも、また書くことで、パピーさんに聞いてもらえると思うことで、気持ちが落ち着いてくるんです。
本当に感謝しています。ありがとうございます。
お休みもないようですが、くれぐれもお身体をお大事に。では。
ポコ
ココまで・・・・
そして私はこのようにお返事しました。
ココから・・・・
こんにちは。パピーいしがみです。メール拝見しました。
「夏休み?ですか?」
私は毎日、休みみたいなもので・・・(笑)
でも、今年のお盆もお墓参りに行ってきましたし、休養も十分取れていますし(今、会員さんのチェックが厳しくなったので深夜の返信等はせずに、寝るようにしています(笑))食欲もバリバリです。
夏ばても全く無く、毎日、快食、快眠、快便(笑)です!ご心配ありがとうございます。でも、どうやら芯から健康体のようです!
ところで、娘さん、頑張っていますね!色々なハードルを次々に乗り越えて、「すごいなー!」って感じます。
病院での診断があったようですね。その名前まで付けてくれたようで・・・、
「余計なお世話!」って感じです。
基本的に私は、ネガティブな言葉はいくら専門家でも医者でも、参考にはしますが、信用はしません。
だってあの名前も、先生の主観でしょ。数値で出して確定できるものではないはずです。
人が判断するものって間違うことも十分にあります。
もちろん、数字で出るものでも、どんどん変化させることは可能なのですから。
人の力ってものすごく大きくて、自ら何とかしようと思うと、克服できることって決して珍しくないんですね。
私達ができる事は、そう。
最悪を考えて、最善を尽くすこと。
そして、落胆や諦めは絶対に持たないこと。
常に前を向いて、歩くことです。
今回、できないだろう、むりだろう、と思っていたこと。次々と克服している娘さんがいます。強い精神力を持っています。頑張っています。
「自転車ってどうしてみんなスムーズに乗れるのかなぁ、って思ってたけど、なんか簡単だった!」という言葉、
認知症のおばあちゃんを気遣う気持ち、行動。素晴らしいと思います。
これは、やはりお母さんが常に認め、褒めて、包んであげたからに違いない!と思っています。
お母さんも頑張っていますよ。一緒に「がんばったねごっこ」してくださいね。
ココまで・・・・
そうしたらすぐにお返事を頂きました。
ココから・・・・
こんにちは。ポコです。
お忙しい中、お返事ありがとうございました。
この間のメールにも書きましたが、娘はこのところ本当に変わりました。
運動会の練習も、先生から「かなり頑張っていますよ。」と嬉しい報告を受けました。
ダンスや体操、楽しんでやっているようです。ダンスはクラスで一番に覚えてしまったとか。
苦手だったプールも、ビート板を使って一人で泳げるようになったようで、今では毎週楽しみにしています。
運動の時間には、跳び箱を跳べたようで、とても喜んでいました。
「○○はママに似て、運動が苦手かと思ってたけど、違ったね。得意だったんだね。パパに似てよかったね~!」と言うと、
「ママは跳び箱跳べなかったの?○○は跳べるよ。運動得意だもん!」と、嬉しそうに言っていました。
そして、挨拶もなかなか出来ない娘が、先日、お店でおまけをもらった時に「ありがとう!」と言いました。
これって、当たり前のことですけど、娘にとってはすごいことで、もういっぱいいっぱい褒めました。
考えてみれば、娘が大きく変わり始めたのは、パピーさんが『自信をつけた瞬間』とメルマガで紹介してくださった、まさにあの時からです。
今はパピーさんがあの「がんばったねごっこ」をメルマガで取り上げてくださった理由がよくわかります。本当にすごい瞬間だったんですね。
どんな診断が降りようと、そのことに振り回されず、今、目の前にいる娘をしっかり見ていれば大丈夫ですね。
「今回、できないだろう、むりだろう、と思っていたこと。次々と克服している娘さんがいます。強い精神力を持っています。頑張っています。」
パピーさんのこの言葉、とても嬉しいです。
強い精神力だなんて、半年前に聞いていたら「まさか~!」と思っていたでしょう。でも、今の娘の頑張りを見ていたら、間違いなく娘は強いと思います。
毎日のように次々と嬉しい驚きをもたらしてくれて、すごいです。
もし、診断のような傾向があるのなら、これってなおさらすごいことですよね。この力をいい方向にどんどん伸ばしてあげたいです。
最近思うのですが、「幸せなお母さん」って、ありのままの子供を認めることができた時に、既にもうなっているんですね。
その子がたとえ誰もが認めるようないい子じゃなくても、優秀じゃなくても、世間の価値観に惑わされず、
人と比較することのない強い心を持って、ただその子のよいところをたくさん見つけ、頑張ったことを認め、愛情をいっぱい注いで、うちの子が世界で一番!って思えたら、
もうそれで十分「幸せなお母さん」ですよね。(うまく言えないんですけど・・・。)
私も十分幸せなお母さんです!!
うちの娘も「幸せな子供」になったから、こんなに頑張る力が出てきたのかな。
この先、パピーさんの講座でどんな未知の世界に出会えるか、ワクワクしてきました。
これからもよろしくお願いします。ありがとうございました。
ポコ
ココまで・・・・
ポコさん、メルマガ掲載へのご許可、ありがとうございました。
ポコさんのお便りの最後にこんな言葉がありました。
“最近思うのですが、「幸せなお母さん」って、ありのままの子供を認めることができた時に、既にもうなっているんですね。
その子がたとえ誰もが認めるようないい子じゃなくても、優秀じゃなくても、世間の価値観に惑わされず、
人と比較することのない強い心を持って、ただその子のよいところをたくさん見つけ、頑張ったことを認め、
愛情をいっぱい注いで、うちの子が世界で一番!って思えたら、もうそれで十分「幸せなお母さん」ですよね。”
って。
そうやって気づけた事。これがポコさんの最大の収穫ですね。
ご自分で気づいた事は揺るぎません。忘れません。本当に、毎日毎日が驚きと喜びの連続ですね。
あの診断ってホントなの?って思ってしまいます。
でも、間違いなく言える事は、『人の能力はとても大きく限りなくて、私達の想像をはるかに超える力を持っている』という事です。
私達「親」が持っている「不可能」を可能に変えてしまうことすらあると思うのですね。
こうやってポコさんが経過を報告してくださると、私も今、自分の仕事に自信と確信が持て、非常にうれしく思います。
その後、ポコさんからこのようなメールも頂きました。
ココから・・・・
昨日、幼稚園の先生とお話をしたのですが、先生も最近の娘の変化には驚いていたようです。他の先生と「すごい進歩だよね~!」と話していたと聞きました。
なので、ここぞとばかり、娘の頑張りをいっぱいアピールしておきました!(笑)
先生から最近の様子をいろいろ聞きましたが、今回聞くことは、もうすでに娘からすべて聞いたことで、そのことからも本当に娘は自信をつけたんだな、と感じました。
以前は、出来なかったことはもちろん、出来たことも、ほとんどうちで話をしませんでしたから。
「がんばる!」という言葉も大っ嫌いだったのに、今は毎日のように「がんばるね~!」と言っています。パピーさんのおかげですね。
(い~え。ポコさんの努力のたまものですよ。 by パピーいしがみ)
ご興味のある方はこちらをお読みください。
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号数 | 内容 | オススメ度 |
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152 | ■ 初めての事はだれでも不安 | ★★★ |
159 | ■ 自信をつけた瞬間 | ★★★ |