第440号 素直に強化される
こんばんは。パピーいしがみです。桜が咲いてきましたね~♪私の家の周りでは、うぐいすの声が聞こえます。
「おお~、春だ~!!もうすぐ新しい年度の始まりだ~!!」って、なぜかウキウキしています。
さて、今日は、前回の続きでしたね。前回は「怒り」についてお話しました。みんなから嫌われ者の「怒り」でも、その「怒り」も大切な感情の1つなんですよ!ってお話したんですね。
ただ、その怒り。どんどんエスカレートしてしまったり、小さな事でいちいち当り散らしたり、人にぶつけたり・・・いつまでも、いつまでも治まらなくて憮然としていたり・・・そうなっては困ります。
だから「怒り」も大切。そして「怒り」を鎮める事も大切。どうしても怒りをあらわにしやすい子の場合は、「怒り」をさせないのではなく「怒り」を鎮めるような、働きかけ、言葉がけが必要ですよ。とお話したのでした。
そして、そのやり方というのは、少しでも好転しているように感じたら、その良い変化を伝えてあげると良いですよ、という事でした。こんな風にです。
「〇君、以前は、落ち着くまでに30分掛かっていたけど、今は、20分で落ち着けるようになったね。これってすごい事だよ。頑張っているんだね」って。
「良い変化を見つけて伝えてあげる」今日は、それをやったら、どうなったのか?を前回のこっこさんのご報告の続き。さっそく紹介させて頂きますね。
ココから・・・
パピーさん、こんばんは。こっこです。お忙しいのに、こんなに早くお返事をいただけるなんて...本当にありがとうございます!
““ 一日中ずっとイライラしているわけではなく、明るく楽しい時間もあるのですが・・・”、そうお感じになるのであれば、「〇くん、いらいらして怒っていたけど、自分で落ち着く事ができてるね。頑張ってるね。偉いよ」のように”
なんか、目からウロコでした...。「普通の状態が減ってイライラしている状態が増えている」「どうしよう...」という焦りが先にたっていましたが、
今は基本的にイライラしていて、私が普通とみなしていた様子が「息子が頑張っている状態だったんだ」と認識すると同じ事なのに、全く違うように見えてきました。
「悪い面ばかりに気が行っていて、息子の頑張ってるのが見えなくなっていたんだ!」と気付かされました。
“でも、私は“あえて特別な何かをしよう”としなくて良いと思うのです。そう、いつもやっているように「認める」一番基本的な「聞く」をされたらどうでしょう?”と言っていただいて、そうだ、初心に戻ろう...
よそ見しないで「子供を見つめる事だけを今日のテーマにして過ごそう!」と、肩肘張っていたような感じになっていたのがフッと楽になって、今日一日をスタートさせる事が出来ました。
息子は気分の切り替えが結構上手だと思います。(多分私よりも...)自分の子供ながら、「これは特技だよなぁ。すごいなぁ。」と思う事が度々あります。でも、そのことについて息子に伝えた事は、あまりありませんでした。
今日も、昼頃に一緒に遊んでいて、ブロックで作ろうとしていた物がうまく出来なくて段々イライラしてきて、癇癪を起こし始めました。ひとしきり怒ってドンドンして、キーキーわめいて「ママが作ってよ!」と言いました。
手伝っても「違う!そうじゃない!!」と、ブロックに八つ当たりしたり...一応、何とか仕上げても、またすぐに別の気に入らない事が出てきたり...でも、しばらくして、ちょっと深い呼吸をしたかな、と思ったら、フッと空気が変わって穏やかになって、別のものを作り出しました。
そうだ、こういう時こそちゃんと伝えなくちゃ!と思って「○ちゃんって、すごいよね...。
さっき車を作ってた時、イライラして怒ってたけど、新しい車を作る時は、ちゃーんと自分で気分を変えて、もう怒らなくなって作ってたよね。
それって、すごく大事な事だと思うよ。自分でそういう風に気持ちを変えていけるのってすごいって思う。ママも見習わなくちゃだね。」と私の気持ちを伝えました。
息子はその時「○ちゃんはね、良い気持ちを落としても、悪い気持ちを捨てて、また良い気持ちを拾っちゃうんだよ!」と言ってました。
その後、しばらく経って、夕食を作っていると、1人で一生懸命作ったブロックの作品を見せに来ました。でも、見せてる途中で落として壊してしまって、「ああ!壊れちゃった!!!」とまたキーッとなりはじめました。
最近だと、そういう場合は機嫌が悪くなって、何もかもが気に入らなくなって、それ以降はすぐに、足をドンドン踏み鳴らして怒るようになってしまっていたので、「ああ、またひとしきり荒れるかな...」と思っていると、
意外にも「...しょうがない。さっきとはちょっと違うけど、またもっとカッコイイのが作れるかもしれないよね。」とブロックを拾い集めて「ね、また良い気持ちを拾えたでしょ?偉いよね!」と言って、
その場で作り直して「下の方がちょっと違うけど、イイのが出来たよ。ほら!」と見せてくれました。
「気持ちの切り替えが出来るのは素晴らしい事なんだよ」と彼の良い所を、彼自身が意識化する事で、そのいい面がこんなにも素直に強化されるのを見て、正直驚きました。
子供をちゃんと見ていて、「素晴らしいな、良いな」と思う面を見つけたら、それをきちんと本人に伝える事って・・・本当に大切だなぁ...と思いました。
なんとなく、私もここのところずっと引きずっていたモヤモヤした気持ちの切り替えも出来た気がします。また、初心に戻って頑張れるような、そんな気持ちです。パピーさんのお陰です。本当にありがとうございました。
ココまで・・・
こっこさん、ご報告、ありがとうございました。“「...しょうがない。さっきとはちょっと違うけど、またもっとカッコイイのが作れるかもしれないよね。」とブロックを拾い集めて
「ね、また良い気持ちを拾えたでしょ?偉いよね!」と言って、その場で作り直して「下の方がちょっと違うけど、イイのが出来たよ。ほら!」と見せてくれました。“
これって本当に面白いな、と感じるのですが、その子が気づいていないことを教えてあげると、子供は、「あ、ボクって、こういういい所があるんだ!」って意識するんですね。
それって、常にできていなくたっていいんです。たまたまだったとしてもいいんです。“今後”子供が「意識する」という事が重要なんですね。
親が悪い所を見つけて指摘したり、注意したりすると、子供にはまず「こんちくしょう!」っていう気持ちが起こります。そして従ったとしても「いやいや」です。
「いやいや」「やらされている」から反発します。でも、“今後”子供が「意識する」と、自分から「それをやろう」としだすんです。
そして、「あ、ボクって又できた」って、自分の良さを何度も認識できるんですね。それを繰り返していくと・・・当然、問題がどんどん小さくなっていくんです。
これが、「悪い所を見つけて叱る」のと、「よい所を見つけて伝える(認める・褒める)」の違いなんです。
子供の状態は同じなんですよ。私たち大人がどこを見ているか?だけなんですね。(^^)もうひとつ。ああ、こっこさん、いい表現だな~、と思ったところがありました。
“彼の良い所を、彼自身が意識化する事で、そのいい面がこんなにも素直に強化されるのを見て、正直驚きました。”
「こんなにも素直に強化される」まさに、その表現がぴったりですね♪
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