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第469号 問題だらけ?

こんばんは。パピーいしがみです。

突然ですが、私は「なるべく離婚してほしくない」という考えがあります。

ですが、もし、その結婚が間違いだった、としたなら、その間違いは早く修正した方がいい、とも思っています。

今日、ご紹介するのは、MEIKOさん。

MEIKOさんからメールを頂いた時、夫婦関係は最悪だったそうです。当然それは、子供に影響していました。

長男さんは荒れ、暴力・暴言・弱いものいじめ・・・当然、学校の勉強なんか手に付きません。

長女さんも不安定。小さいことで泣いたりぐずったり。MEIKOさん曰く「問題だらけ」だったそうです。

子供達はいつも親の喧嘩にびくびくしていたんですね。親が喧嘩をしていれば、子供は普通でいられません。ですが、それから約3年。

MEIKOさんから久しぶりにメールを頂きました。久しぶりに頂いたメールは、とても明るい内容でした。

ここから・・・

ほんとにほんとにご無沙汰で、自分の悩みのあるときしかメールしなくてすみません。

でも、今日は、ご相談のメールではありません。

実は、とても子育てに悩んでいる友達から、「以前は、あんなに困っていたのに、どうして今はそんなに明るいの?」と言われて、パピーさんのお話をしていたら、

「そういえば、このところ、ずいぶんメールしてないな~」と、久しぶりにメールしたくなりました。

(このアドレスで届くでしょうか?久しぶりなので不安です・笑)

パピーさんのホームページを見て、藁をもすがる思いで勉強させてもらったのが、もう3年も前になります。

あの頃2年生だった息子は5年生になりました。幼稚園だった娘は小学校2年生です。

私も当時は、元旦那のこともあり、心身ともに疲れていて、本当にボロボロの状態でした。

長男は荒れて、下の子をいじめるし、いじめられた下の子は、泣きながら訴えてきてうるさいし、怒鳴り散らす毎日で、もう逃げ出したい!という思いでした。

子供の事がかわいく思えないし、いつも「あれしろ!これしろ!」「なんでそんなことするんだ!やめろって言ってるだろ!」って、指示・命令ばかりの私でした。

その上「もともと私は子供が好きじゃなかったんだ!」って思い出し、何で子供なんか生んでしまったのか?って、いつも不幸な自分を恨んでいました。

ですが、それを変えてくれたのが、パピーさんのこの言葉でした。

「私は褒めるのが苦手です。親からも褒められたことがない私にはできない」と私がメールしたとき・・・。

「それは、すばらしい!

親から褒められたことがなくて、自分も褒めるのが苦手。だとしたらもし、できるようになると・・・世界が変わりますよ。

なぜなら、経験した事がない、やったことがない、って事は、そこに無限の可能性があるからです!!

もし、できるようになったらすごいですよ!!ワクワクしませんか?」ってお返事いただいたんです。

これは、私にとっては衝撃でした。

「苦手だからできない、経験がないからできない。」「○○だからできない、△△だからできない。」これは、私が昔から口にしてきた言葉です。

「できない」を正当化するためにいつもその理由を探していたんです。

そうすると、周りの人は、「そんなことを言うからできないの。できないんだから、できるようにがんばりなさい!」と言うのでした。

それを聞くたびに「え~、がんばりたくない」と思っていました。

ところが、パピーさんは、違っていました。

「がんばりなさい」ではなく、「じゃあ、できたらすごいことになるかもよ?」でした。

最初、これを見たときには、「何言ってるの?この人?(すみません)」状態でしたが、その言葉が気になって気になって、何度も何度も読み返しているうちに・・・

「できないままでいるのは、もったいないかもしれない」って思うようになったんです。

そして思い出したんです。「私はできるようになりたかったから申し込んだんだ」って。

笑っちゃいました。

何から始めた良いかわからなかったので、「聞く」をやるようにしました。パピーさんが「認める」の基本と言われていたので・・・。

考えてみれば、今まで、指示・命令ばかりだったので、「聞く」なんてしてなかったのです。

「聞く」を始めてみると、子供達は話したいことをたくさん持っていました。

学校のこと、友達のこと。面白かった話。笑っちゃう話。いやだったこと。頭にきたこと。ゲーム・野球・サッカー・・・。

まあ、よくしゃべるしゃべる。上の子がしゃべれば、下の子もしゃべり・・・。

「ああ、こんなに聞いてほしかったんだ、私はこんな事もわからなかったんだ・・・」って反省しました。

もちろん、しばらくは家事などできませんでした。

でも、家事をしなくとも叱られるわけでもなく、「今は、子供の話を聞くのが優先・・・」と思って、お弁当を買って家に帰って、子供の話を聞く・・・そういう毎日が続きました。

そうしたら、長男は家で暴れることも無くなり、徐々に顔つきが変わってきて、明るい、やさしい顔になり、

下の子用のテレビ番組に変えてあげてくれたり、一緒に遊んであげたり、言葉も態度も、すごく穏やかになってきたんです。

私は何もしていません。「聞く」をしただけでした。

パピーさんの「世界が変わる」ってこういうことなの?って、ちょっと鳥肌が立ちました。

そして、よりいっそう「褒めてあげられるようになりたい!」と思うようになりました。

それからの私はがんばりましたよ~♪

パピーさんが(確かメルマガだったと思いますが)言われるように、小さいノートを持って、子供達のいいところをメモするようにしました。

気がついたら書く、書いたら読む。

でも、なかなか「伝える」ができません。

そんな時テキストで「うれしい」だけでもいい、とあって、「あ、これならできるかも?!」って思ったのです。

そして、私の「褒める」の第一号が、「お兄ちゃんがいてくれてお母さんうれしいよ」でした。

その時の自分の気持ちはいまでも覚えていますが、たったこの一言のために、練習もして、相当緊張して、顔もこわばり、うまく声にできなくて、たどたどしかったです。

多分、声も、顔も、引きつっていました。

長男は「はぁ?」と言っていましたが、それは、照れ隠しだったと思います。

その後「お手伝いすることあったら言って・・・」なんて言ってくれて・・・。私は感動でした。

「ほんとだ・・・。世界が変わってく・・・」って。

もちろん、もともと怠惰な私ですし、ちょっとよくなるとすぐに安心して元に戻ったり・・・、また指示したり、命令したり、関係が悪化することもありました。

でも、タイミングよく、それを諭す内容のメルマガが届き、深みにはまる前に修正したり・・・。また、悩んだらテキストを読み返してみたり・・・。

今も「またやっちゃった」と反省することもありますが、修正も自分でできるようになりましたし、もう、以前に比べたら雲泥の差。

何しろ、仕事をして、家に帰ることが楽しいです。

この「聞く」は仕事でも同じ効果がありました。

以前の私は超マイナス思考。口を開けば文句ばっかり。「なぜやらないの?」「なぜしないの?」「だからダメなんだよ」という言い方しかできず、同僚ともうまくいかない事が多かったのですが、

「聞く」「認める」をしてみると、うまくいくんですね。

「そうだよね~、わかるよ」ってまず聞こう、と努めると、仕事もとてもやりやすくなりました。

それで、息子のこのごろですが、息子の学校は5年生から生徒会に参加できるのだそうです。

なんと今年は書記に立候補して、当選したそうです。

勉強も大してできないし、字も汚いのに『書記』って大丈夫?って思っていたのですが、どうやら、立候補して、選ばれたのが相当の自信になったのか?

今年の家庭訪問では、先生にも「とてもがんばっていますよ。クラスでも中心人物です。私も頼りにしているんです」なんて言われて、耳を疑いました。(笑)

授業もちゃんと聞いているらしく、発表もするそうで、「へ~、あんた頑張ってるんだね~」って言いましたら、「俺は、やればできる子だからね」って笑っていました。

この自信、いつ付いたんだろう?って不思議です。

先日なんか、「母ちゃん、俺が母ちゃんの面倒見るからね」ですって。お風呂で一人。泣きました。

長くなっちゃいましたが、昔を思い出してメールしました。パピーさん、私、本当に今、楽しいです。幸せを感じています。

3年前、藁にすがってよかったです。

メルマガ拝見すると、今は以前より、ずっと忙しそうですね。でも、どうぞお体にはお気をつけくださいね。

では、また、メールさせてください。長文を読んでいただきましてありがとうございました。

MEIKOより

ここまで・・・。

MEIKOさん、久しぶりのメール、ありがとうございました。

MEIKOさんが「私にはできません」って言われたときの事。よく覚えています。

“親から褒められたことがなくて、自分も褒めるのが苦手。だとしたらもし、できるようになると・・・世界が変わりますよ。

なぜなら、経験した事がない、やったことがない、って事は、そこに無限の可能性があるからです!!”

も、そうなのですが、実は、これを言うと、期待しすぎて(結果が出るまで)親が待てない場合があるので言わなかったのですが、もうひとつ、その大きな理由があるんです。

それは、(テキストにも書いてありますが)コントラストの原理が働くからです。

例えば、ショッピングなどに行って、町を歩いていたとします。外は日差しが強くて暑くて汗が出ますよね。

でも、お店に入ると、ひんやりします。「涼し~い!!」です。

ですが、しばらくそこにいるとその涼しさにも慣れ、そして買い物が終わってまた外にでると「暑~い!!」となります。

私達はこの「差」によって暑いと感じたり、寒いと感じたり、その感じ方が違うんですね。

同じところにずっといると感じないのが、違う環境に変わるときに、とても敏感に感じます。

暑い時には涼しい事を敏感に感じ、寒い時には暖かいことを敏感に感じる。これが、コントラストの原理です。

「子供達への対応」の場合も同じなんです。

今まで、なかなか褒めてあげられなかった。認めてあげられなかった。とすると、そういう子供達に「褒める」や「認める」をしてあげると、子供達はとても敏感にそれを感じるんです。

ほんの少しの「認める」や「褒める」でも変化が現れるんです。喜びを「ひとしお」に感じるんですね。

MEIKOさんが「聞く」だけしかやらなかったのに・・・とあったのにも多分、コントラストの原理が働いていたんだろうな?と思うのです。

実は「褒めたことがない」「認めてあげた事がない」と言われる方ほど、その効果が現れやすい。

だからこそ、是非そういう方に、体験してほしいんですね。それこそ、“世界が変わりますよ~♪”です。(^^)

でも、本当にびっくりですね。「問題だらけだ」と当初メールを下さっていた息子さん。

生徒会の役員ですか?先生に「頼りにしています」って褒められた、ともありましたね。

すごいですね~。ほんと、立派に成長してくれましたね。

また、お兄ちゃんの言葉。「母ちゃん、俺が母ちゃんの面倒見るからね」

MEIKOさんが、人知れずお風呂で泣いた・・・その気持ちよくわかります(^^)今まで辛かったもんね・・・。

MEIKOさん、素敵なメール、ありがとうございました。「聞く」事や「褒める」事。これからも是非、お続けくださいね。

ご興味のある方はこちらをお読みください。

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