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第988号 お前なんかいない方がよかった、と言う兄

こんばんは。パピーいしがみです。

今日のメルマガは、兄弟ケンカで「お前なんか生まれてこなければよかった」「お前なんていない方がよかった」と言い放った兄の言葉に、ショックを受けたグリーンさんからのご相談を紹介したいと思います。

兄弟ゲンかは良くある事・・・ではありますが「お前なんていない方がよかった」という言葉が出てくるとちょっと心配です。

グリーンさんからは、こんな風にメールを頂いていました。

ココから・・・

パピーさん、初めまして。小学校1年生と年中の男の子2人兄弟の母、グリーンです。

まだ講座を始めたばかりなのですが、ずっと気になっていたことについてご相談させてください。

私の悩みは、とにかく兄弟がとても仲が悪い事です。

ケンカの発端は兄が弟にちょっかいを出すことが殆どです。弟は積極的で明るいタイプです。逆に兄は消極的で集中力に欠けるところがあります。自分の思い通りにならないとひがんだり、いじける事が多いです。

そんな長男が、いちいち次男のやっていることにいちゃもんをつけて、ケンカが始まります。次男がプラレールを組み立てて楽しく遊んでいる所に、怪獣のおもちゃで邪魔をして、プラレールを壊したりします。

次男も負けていないので「何すんだよ!」と長男を突き飛ばし、そこから殴る・蹴るのケンカが始まります。

次男は、ひらがなも覚えたてなので絵本もまだ上手ではないのですが、頑張って絵本を読んでいる時に、間違えた言葉の揚げ足をとって「××だって~」「ひらがなも読めないの~」と言って笑うなど、自分より年下の子を苛めるようなやり方が陰湿でとても嫌です。

私は「そういう言い方をするんじゃない!」「○○(兄)だってひらがなが読めるようになったのは年長の時だからね。□□(弟)の方がずっと早いんだよ」と、つい兄のプライドを傷つけるような言い方をしてしまいます。

そして・・・先日、長男が学童から、お菓子をもらって帰ってきました。(学童にいる子供の一人が引っ越すことになり、子供達それぞれにお礼のお菓子を分けたそうです)

お菓子をもらってきた長男が次男に「ちょっとあげようか?」と言って、チョコボールやおせんべいなど全体の1/5ほどあげました。

そうしたら次男が「もうちょっとちょうだい」と言い、長男は「もうだめ。俺のがなくなっちゃう」と返し、

「いいじゃん!ケチ」と次男。「文句言うなら返せ!」と長男。そして又、そこからケンカが始まってしまいました。

私は「いい加減にして」「お兄ちゃんももうちょっとあげればいいじゃん!」「自分ばっかりたくさんで・・・かっこ悪いよ」と言ってしまいました。

そうしたら兄は涙をボロボロっと流して「何でいつも俺ばっか・・・」と。

私に食って掛かるか?と思ったら次男に向かって「お前のせいでいつも俺は嫌な思いをしてる」「お前なんか生まれなければよかった!」「お前なんていない方がよかった」と言ったのです。

その時、とっさに私は「コラッ!なんて事言うの!」と反射的に叱ったのですが、今までこんな言い方したことはないのに・・・と不安を感じました。

長男は子供部屋に駆け込み大きな声で泣いていました。しばらく出てこなかったのですが、その後、ちょっと今までと様子が違って口数が少なく、元気もないように感じます。

私が長男の心を傷つけてしまったように感じますが、今後、どう接したらよいか?教えて頂きたくメールをさせて頂きました。よろしくお願いします。

ココまで・・・

という内容でした。

頂いたメールからして、グリーンさん、ちょっと長男さんに厳しいみたいだな・・・と感じ、同時に長男さんが次男さんの存在に対して、強い不満があるようにも感じたので、こんな風にお返事してみました。

ココから・・・

グリーンさん、こんにちは。パピーいしがみです。メール拝見しました。

「お前なんて生まれてこなければよかった!」という言葉。グリーンさんが仰るように気になりますね。その後、長男さんの態度が少し変わってしまったことも心配です。

学童でもらったお菓子は、せっかく長男さんが次男さんに分けてあげようとしたのですから(どんなに少なくても)それを褒めてあげて欲しかったのですが「自分ばっかりたくさんで・・・かっこ悪いよ」は、ちょっとまずかったですね。

本来、お菓子をもらったのは長男さんで、兄弟にくれた訳ではありません。

ですから「弟にも分けてあげよう」としたお兄ちゃんをちゃんと褒め、少なくて文句を言う弟には「“少ない”と文句を言うのではなく“ありがとう”を言わなくちゃいけないよ」とたしなめなくてはならなかったと思うのです。

ただ、今回の件は、それだけでなく、何となく『今までの積み重ね』があるのではないかな?と感じています。

「積み重ね」というのは、もしかしてグリーンさんが下の子をかばう事が多かったり、お兄ちゃんばかり叱っていたり、

もしくは下の子を褒めることがあっても、上の子を褒めることが少なかったり・・・兄弟間で、親の姿勢の差がないかな?とちょっと思ったのですがいかがでしょうか?

(後略)

ココまで・・・

上記のようにお返事しましたら、すぐにご連絡を頂きました。

ココから・・・

パピーさん、早速のお返事ありがとうございます。そして「兄弟間で、親の姿勢の差がなかったか?」とご指摘頂いたこと。

実は、ご心配頂いたその通りで、今までの私の態度は、弟ばかりを擁護する、とても偏ったものだったと思います。

次男が生まれてから、わたしは「上の子が可愛くない」「憎たらしい」と思うようになってしまい、次男ばかりを可愛がり、長男を邪険にしていた時期が長くありました。

それは夫にも「まるで長男を苛めているようだ」「これでは兄の心がねじ曲がってしまう」と注意されたほどでした。

長男の顔も見たくない、触られるのもイヤ、とその思いはかなり酷く、長男への姿勢と次男への姿勢は、今、思い出しても全く違ったものでした。

当時、ネットなどを見ると「上の子かわいくない症候群」とあって、誰にでもあることで時期が来れば治る・・・のように書かれていました。そして私も「そのうち私の気持ちも変わるだろう」と思い込んでいました。

ところが、私の気持ちが変わることはなく、ずっと長男に対しては冷たい態度でいたと思います。

パピーさんのメルマガを読むようになってからは「これではいけない」と思い始めたのですが、それまでは次男をかばう事がとても多かったですし、長男をきつく叱ることも多かったです。

たっぷり愛情を受けて育った次男は、とても明るく積極的で、誰とでも笑顔で話せる子に成長したものの、冷たく扱われた長男は、自信が無く消極的で笑顔が無く、すぐにいじけてしまう性格になってしまったのだと思います。

私の間違った子育てが原因で、長男の性格は歪んでしまったように思います。長男の性格は治すことはできるのでしょうか?まだ間に合うのでしょうか?

ココまで・・・

というお返事でした。お返事を頂いてやはり長男さんの思いは、短期的なものではなく、今までの積み重ねがあったのだな・・・と分かったのですが、

人には誰でも「好かれたい」「認められたい」という欲求がありますから、グリーンさんには「親の接し方次第で、これからの努力でも間に合います」とお伝えしたく、このようにお返事しました。

ココから・・・

グリーンさん、こんにちは。なるほど・・・やはり長男さんと次男さんへの姿勢に差をつけてしまったことがあったのですね。

そうすると、長男さんの「お前なんかいない方がよかった」の言葉も納得できますし、兄弟仲がずっと悪かったこと。長男さんからちょっかいを出し喧嘩になっていたのも理解できます。

が、結論から言うと、今の長男さん、そして長男さんと次男さんとの関係も改善できるのでは?と思います。

「性格」については、先天的なものもありますのでガラッと変えることはできないかもしれませんが、お母さんの姿勢や、今後の接し方、または長男さんとの良い関係を築く事ができれば長男さんの変化、そして兄弟間の変化は起きてくると思います。

もうグリーンさんも、過去のご自分の態度は良くなかった・・・とお考えだと思いますが、ご自分が長男さんに掛けた言葉だったり、されてきた姿勢だったり、もしそれを自分がされたらどういう気持だろうな?という事を今後はお考えいただきたいのですね。

それと多くのお母さんが陥りやすいのが「小さい子には優しく」という考え方です。

確かに小さい子に優しくする事ができると「思いやりがある」のようにプラスに捉えがちです。

ですが「小さい子には優しく」を兄弟間でもさせようとすると、どうしても「上の子は我慢するもの」「上の子は譲るべき」のように上の子にとって理不尽な不平等が生まれてしまいます。

子供は自分が望んで上の子に生まれたわけではありません。

それなのに、甘えたい時も、ワガママを言いたい時も「自分の方が大きい(年齢が上)から」という理由だけで我慢させられたり、叱られたりすることが増えてしまうのですね。

当然、それは上の子には「なぜ自分だけ?」という不安を抱かせますし、「お母さんは僕の事が嫌いなの?」と疑心暗鬼な思いをさせてしまう事になりかねません。

又、それは上の子だけに問題を起すのではなく、下の子にも「自分はワガママが許される」「自分は好き勝手な事をしても良いんだ」という錯覚を持たせる事にも繋がります。

ですから兄弟で差をつける、という事は上の子にも下の子にもマイナスで“問題が起きやすくなる”という事を知っておいてほしいのですね。

だったらどうすればいいか?と言えば、答えは簡単です。

「小さい」「大きい」という年齢での接し方をやめて、自分が言われて嫌な事を言わない、自分がされて嫌な事はしない。そして「自分がしてもらいたいことをする」と、グリーンさんの考え方を変えて頂ければいいのですね。

例えば、グリーンさんは、次男さんが生まれてからの長男さんにしてきたこと。ご自分がされたいと思われますか?思わないですよね(^^)

そして長男さんが、貰ってきたお菓子を次男さんに分けてあげた時、もし「弟にも分けてくれたんだね。ありがとう。やさしいね」と言ってもらったらどうでしょう?うれしくなりますよね♪

そんな風に褒められたら「もっと褒めてもらえるように優しくなろう」という気持が芽生えなるかもしれません。

このように「自分がしてもらいたくない事はやめ、自分がしてほしい事をする」というこのシンプルな考え方をお持ち頂くだけで、ご自分の姿勢には偏りが無くなり、相手の気持ちも全然変わってきます。

グリーンさんは「私の間違った子育てが原因で、長男の性格は歪んでしまったように思います。まだ間に合うのでしょうか?」と心配されていましたが、

子供にとってお母さんは唯一無二の存在です。そして子供はみんなお母さんが大好きです。

もし子供がお母さんに対して失望してしまっていたら時間がかかると思いますが、長男さんもまだ1年生という事ですので、ここでグリーンさんが今までの間違いに気づき、修正をしてくだされば、きっと長男さんの変化はあると思います。

長男さんは、きっとずっと我慢してきていると思います。そして次男さんが生まれる前のように、お母さんに笑顔で振り向いてもらえることを待っていると思います。

近い将来「あの時、気づけてよかった」と思えるように、是非、ここで頑張って、悔やんでおられる“今まで”を取り返してくださいね♪

ココまで・・・

このようにお返事をしたのが昨年の6月でした。1年とちょっと経過して、以下のようなご報告を頂きました。

ココから・・・
(前略)

以前、兄弟仲が悪い事をご相談させて頂きました。その後の報告が遅くなりましたが、夏休みも終えたこの段階でご報告させて頂きます。

パピーさんに相談をさせてもらった時、逆にパピーさんから「今までの積み重ねがあるのでは?」「兄弟間で接し方に差がありませんでしたか?」と聞かれて、私は“ドキッ”としました。

隠すつもりはなかったのですが、正直にお話しすると叱られるような気がして、最初のメールでは肝心な部分をお伝えできませんでした。申し訳ありません。

ですが、自分の心苦しさもすべて吐き出すことで、私自身もスッキリし、今までの事を分かってもらった上で頂いたアドバイスは、それを厳しく指摘されることがなかっただけでなく、

「まだ大丈夫だから、これから頑張ろう」と言われているようで、とても心温まり、勇気をもらえました。ありがとうございました。

今まで下の子をかばい、上の子に厳しくする、というスタンスを取ってきた私にとって、二人を平等に接する事は容易ではありませんでしたが

「下の子に優しく」は、上の子にも下の子にもマイナスだと教えて頂いて、以前の自分にに戻りそうなときにはそれを思い出すようにしています。

特に、今まで弟に対して「まだ小さいから」と言わずにいた注意なども「それはあなたが間違っているよ」ときちんと正すことができるようになり、

下の子をかばう事をやめ、公平に接するようにしてからは、長男のイライラや、弟へのちょっかいが減ったような気がします。

弟へのちょっかいが減ってくると、私も意識しなくても長男を叱る機会が減り、長男への嫌悪感や「憎らしい」という想いも軽減して行ったように思います。

特に、昨年の夏休みは(毎年、私の実家に泊まります)「プールは嫌だ、海がいい」と言うので、わざわざ遠出して連れて行った海でも「べたべたして気持ち悪い」だの「水がしょっぱくて遊べない」だの、他にもさまざまな文句ばかり言っていました。

弟とも寄ると触るとケンカして、母にもさんざんお世話になりながら、帰りの車中では「全然、楽しくなかった」など言い出して、その身勝手さ、ワガママさに、私も辟易し、とても腹立たしかったのですが、

今年は、実家でも(口げんかはありましたが)激しい兄弟げんかは一度も起きず、近所のプール(小さな市民プール)でも、ルールも守って楽しく遊び、

母からも「○○(長男)すごくしっかりしてきたね~。去年までとは大違いでびっくりしたよ」と言われました。

母からのその言葉を聞いて、やっぱり長男には積み重なった鬱憤があったんだな・・・私があんな長男を作ってしまっていたんだ・・・と、反省するとともに

「あの時、はっきり言ってもらって、良かった」「やっぱり親の姿勢の変化で、子供って変わるんだ」と、親の姿勢がどれだけ子供に影響を与えるか?を強く感じています。

弟は、じいじにランドセルを買ってもらい、来年の小学校入学をとても楽しみにしています。そして兄は「僕が学校に連れて行ってあげる」「学校の中を案内してあげるからね♪」と張り切っています。

2人で楽しそうに遊んでいる姿もよく見られるようになりました。

相談させて頂いた時には、兄弟で仲良く笑う時が来るんだろうか?と悩んでいましたが、今、訪れた笑顔あふれる日々に幸せを感じています。

こんな幸せを手放さないように、私も注意して子供たちに接して行きたいです。この度は、本当にありがとうございました。

ココまで・・・

グリーンさん、ご報告ありがとうございました。

ご実家のお母さんにも「すごくしっかりしてきたね~。去年までとは大違いでびっくりしたよ」と言われた・・・とあって、私も嬉しく思いました。

当時、長男さんが発した「お前なんて生まれてこなければよかった」という言葉から、そこに不安を感じ、グリーンさんが今までの姿勢を省みてくださった結果だと思いますが、早くにお気づきになって、修正に着手できたことが本当に良かったと思います。

それと・・・補足でお話しした「小さい子には優しく」という思い、やはりグリーンさんもお持ちだったみたいですね。

どうしても下の子をかばいがちになって、そこから少しずつ長男さんとの溝ができて行ってしまったようです。

「弟をかばう」→「兄が面白くない」→「弟に嫉妬して嫌がらせをする」→「お母さんが叱る」→「兄がさらに面白くない」→「さらに弟へ嫌がらせ」→「お母さんが兄に嫌悪感」→「兄が孤独や不安を感じ、不安定」→悪循環を繰り返す・・・

少しずつ少しずつ溝は深くなっていったようですが、その悪循環、今は断ち切れたみたいですね。

小学校を楽しみにしている次男さんに「僕が学校に連れて行ってあげる」「学校の中を案内してあげるからね♪」と言っている長男さんの言葉は、今まであれだけ仲たがいをしていた兄弟とは思えないような言葉で、ちょっと感動的でした。

是非、今の「いい感じ」これからも続けてくださいね♪ご報告、そしてメルマガ掲載のご許可も、ありがとうございました。

※ ご興味がありましたら、ご覧ください。

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