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第1023号 指しゃぶり

こんばんは。パピーいしがみです。

さて今日はタイトルにも書きましたが「指しゃぶり」についてご紹介させて頂こうと思います。

きっと沢山のお母さんもお子さんの指しゃぶりでお悩みになっているのではないかな?と思います。

ご相談を頂いたのはアメリカに住んでおられるリネンさん。

なかなか治らない息子さんの指しゃぶりに相当悩んで、思わずキレちゃった・・・というご相談でした。

では、さっそく紹介させて頂きますね。

ココから・・・

(前略)

さて、相談ですが、長男の指しゃぶりについてです。

生後3ヶ月から指しゃぶりを始め、1歳では1日中していて歯医者には歯がズレてくるので1歳半には止める様にと言われ、両手を使う事を沢山やらせたけれど止めれず

「2歳までには」「3歳になったら」「4歳になったらやめよう」と言い続けトライしてきました。

わさび、テープ、包帯、手袋、苦いマニキュア、不安解消カミカミネックレスなど止めさせる方法はギプス以外は全て試したと思います。

それでも止めれず今では歯を噛み合わせていても指が入るくらいズレて間が空いてしまっています。

指しゃぶりをする時は決まって、眠い時、疲れている時、手持ちぶたさな時、テレビを見ている時、不安な時です。

実は主人自身も覚えているくらいの6歳まで指しゃぶりをしていて、彼の姉も、義母も長い間していたのです。

義母に「3世代の血筋のものだから治らないと言われ、義母は主人が6歳までしゃぶっていたのを止めさせようとは特にしなかった」と言いました。

母には「愛情が欲しいんじゃないか寂しいんじゃないか」と言われ、私が仕事でいなかった分を取り戻すつもりで毎晩「大好きだよ、I love you 」と言い手を繋いで一緒に寝てきました。

2歳で次男が産まれ、辛い思いをさせたと思いなるべく長男を優先で可愛がってきたつもりでした。環境が変わる連続だったので「ママいるよ、一緒だよ、大丈夫」と言っていました。

3歳になっても指しゃぶりを止めれない、もともととても元気活発な子ですが暴力的にもなってきた、と行き詰まっていた時にパピーさんのメルマガを紹介されました。

方法でやめさせるのではなく包むをしようと「減ってきてるね、頑張ってるね、してないね偉いよ」という声掛けを心がけていますが、1歳の頃から比べれば昼間にする回数時間数は減っているものの、

先週の参観日では出席を取る間、本読み紙芝居を聞いている間、工作道具が配られるのを待つ間にしていました。

先日メールするきっかけになった大爆発は、週末のごみ収集車イベントが終わってからの事でした。

そのイベントはごみ収集場で収集車に乗ったり触ったり出来る、年に一度のもので、息子達もとても楽しみにしていました。

場所が場所だけにキレイに見えても汚れるのは覚悟の上ですが、地面に手を着いたり収集車に乗り降りし、ハンドルを握ったり外に付いているレバーを動かしたりして遊びました。

帰りの車に乗り込んだ時に、疲れて眠くなるので「いっぱいごみ収集車触ったりして手が汚いから“お指”はしないでね。すぐ家着くから、頑張れる?」と聞くと「うん」と。

5分後家に着いて後ろを振り返ると、汚い親指ががっつり口に入りしゃぶっていました。

その時の私の言動行動は

「えーっ(落胆)、言ったのに信じられない、なんで、理由も説明して言ったのにっ、分からないの?、なんで?もう5歳になるのに、赤ちゃんの時と同じ、いい加減にしてっっ、ふざけるなっっ」

わざとシートベルトを外さず車内に放置、大泣き、車内暑くなってる、戻って後ろのトランクだけ外気が入る様に開ける、パパーと泣き叫んでいる、

じゃあ主人に出してもらえばいい、主人が出しに行く、嗚咽が出るくらい泣いている、主人が私を怒る責める、こっちも怒っているので素直にごめんと言えない、

2人の顔を見たくない、もう関わりたくない、離れたい、1人にして、こんなにやってるのに、もう嫌だ、蹴りたい、叫びたいーーー。。。

落胆から、冷静に話すつもりが歯止めが掛からず一気に沸点越えでした。

自分でも怖いのが、わざと、分かっていて暑くなる車内に放置した事でした。虐待したんです。

分かっていたのに、もう1人の自分が冷静に見ている様な感じだったのに、止められずしてしまったんです。

息子達には、特に長男には、もう何度も怒って感情が抑えられずに叩いてしまっています。可愛いのに、です。

いつもことの発端は子供の行動なんですが、それにぶちギレて大爆発してしまう自分が最後にいるので、

指しゃぶりや暴力的な所や激しい兄弟喧嘩などを直したいという思いも強いのですが、

それ以上にわたし自身を落ち着かせたい大爆発をなくしたいというのが一番の悩みかもしれません。

頭の中がいっぱいで、メルマガも常に読みあさり、テキストも進んでいるのに、やっているのに良くならない、善循環どころか悪循環ではないか、自分が家族の元凶なのではないか、

出来ることから小さい事からやってるつもりがただのつもりになってるんじゃないか、ポイントがずれているんじゃないか、全て勘違いして進んでいるんじゃないか、もう分からなくなっています。

とても長くなってしまいましたが、どうかパピーさん、気付いた事、アドバイス、なんでも結構ですので是非是非お返事よろしくお願い致します。

ココまで・・・

ゴミ収集車のイベントの後「なんとか家まで指しゃぶりは我慢してね」と長男さんに説明し、本人も「うん」と言ったのに、家に着いたら汚れたままの指を口に入れてしゃぶっている・・・。

その時のリネンさんの落胆と怒りは「そうなるよね」って思わず納得でした。

今回、リネンさんからは「指しゃぶり」はもちろんの事「カッとすると子供に危害を与えてしまいそうで怖い」という2つをご相談頂いたのですが、私はこんな風にお返事したんですね。

ココから・・・

リネンさん、こんにちは。パピーいしがみです。

メール拝見しました。

長男さん、なかなか指しゃぶりが止められないみたいですね。

ですが“方法でやめさせるのではなく包むをしようと「減ってきてるね、頑張ってるね、してないね偉いよ」という声掛けを心がけ、1歳の頃よりは格段に減ってきた”との事。

リネンさんの努力の賜物だと思います。

そして今、「指しゃぶりをする時は決まって、眠い時、疲れている時、手持ちぶたさな時、テレビを見ている時、不安な時です」とあったので、これ以上減らすのは難しいかな?と私は思います。

と言いますのも、眠い時、疲れている時、不安な時・・・などは、どうしても「安心を欲しくなる時」だからなんですね。

(これはすでに過去の事になってしまいお話しする意味がないかもしれませんが)実は、乳幼児から『おしゃぶり』を使う事で、成長時、指しゃぶりをしなくなるんです。

なぜ指しゃぶりをするか?というと「安心する」からなんですね。

特に、眠い時、不安な時、泣いた後・・・など、指しゃぶりをすることでおっぱいを吸っている時の同じ感覚になって寂しさや不安から解放されるのです。

乳幼児期にそのおっぱいの代用を『指』ではなく、おしゃぶりを使う事で、おっぱいの卒業時期を迎えれば指しゃぶりをする可能性は非常に下がるのですが、

息子さんの場合、生後3か月から指をおっぱいの代用としてきてしまっているので、おっぱいの代用であったはずの『指』が、安心の為の必需品になっていて、本人にとっては無くてはならない物になってしまったようです。

おしゃぶりは日本より、アメリカの方が一般的なので、おしゃぶりを使わなかったのは、もしかしたら何か理由があったかもしれませんが、現状で「治そう」とするのはムリがあるのかな?と感じます。

そしてなかなかやめられないのは、やはりそれが「小さい時からの癖」になっているからです。

癖は、感覚がおぼろげな時(眠い時)や、ホッとした時、ボーっとした時に出てしまうものです。

なので今、指しゃぶりをする時が「眠い時、疲れている時、手持ちぶたさな時、テレビを見ている時、不安な時」だけだとしたら、かなり意識させることができていると思うし、これ以上は現段階では難しいと思うのですね。

では、いつになったら完全に治るか?なのですが、幼稚園や小学校に入って、周りの子から「いつまで指をしゃぶってるの?おかしいよ」と言われるようになって初めて、

子供自身が「恥ずかしい」という思いを持つようになりますから、そうなると自分から気を付けるようになって指しゃぶりが無くなります。

ただ、それまで放っておく、という事もできないでしょうから「指しゃぶりをしないように気を付けよう」と子供に伝えながら、指を口に持っていったら制止する、しゃぶったら抜き取る・・・のように、

本当に地道な作業ですが、繰り返し繰り返し止めさせる行動をするしかないのです。

この時、私たちはどうしても「口で言って、理解を求める」事をするですが、指しゃぶりが癖になっている場合“無意識でやってしまう”ので、口で言っても、理解をしたと思っても、行動は治りません。

なので、口で言えば言うほど、理解を求めれば求めるほど「言ったじゃないか!」「自分も解ったって返事したじゃないか!」と言ったご自分がイライラしてしまうのです。

そう。今回のリネンさんのように「えーっ(落胆)、言ったのに信じられない、なんで、理由も説明して言ったのにっ、分からないの?、なんで?もう5歳になるのに、赤ちゃんの時と同じ、いい加減にしてっっ、ふざけるなっっ!」となってしまうのですね。

息子さんは決してふざけている訳でもないし、説明が分からなかったわけでもないんです。ただリラックスした瞬間に“いつものように”指を咥えてしまっただけなんです。

リネンさんとしては、今回、虐待まがいの事をしてしまった、というお気持ちがあって相談をされたと思いますが、

これって「あれだけ言ったのだから指しゃぶりしないはず」「約束したのだから守れるはず」というお気持ちがあったのだと思います。

でも、息子さんの指しゃぶりは“理解しても・約束をしても”抑えられる段階に無いのです。なぜなら『無意識でやってしまう癖』になっているからです。

確かにゴミ収集車で遊んだあと、汚れまくった指を口に入れていた・・・は、本当にショックだったと思いますが、

でもリネンさんの頭の中に「今、この子の指しゃぶりをやめさせることは不可能なんだ」との認識があれば、それほどの怒りにはならなかったと思いますし、

指しゃぶりをする可能性を考えて、ウエットティッシュを持っていったり、濡れタオルを準備したり・・・という事ができたかもしれません。

そして、今回、メールにもあったように、最大の心配は指しゃぶりに治まらず「ぶちギレて大爆発してしまう自分が最後にいる」という事なのだと思います。

> 指しゃぶりや暴力的な所や激しい兄弟喧嘩などを直したいという思いも強いのですが、それ以上にわたし自身を落ち着かせたい大爆発をなくしたいというのが一番の悩みかもしれません。

とも書かれていましたが、最終的にキレてしまう・・・子供を叩く、虐待まがいの事をしてしまう・・・は、それを自制する事って本当に難しいと思います。

だれだって「してほしくない」事をされた時には、怒りを感じますからね。

感情が爆発して、抑えられなくなる・・・のは、誰にだってある事なんです。

ですが、だからと言って、私たちが感情のまま振舞っていれば、事故が起きてしまうかもしれませんし、周りにいる人たちにもいい影響は与えません。

そこでリネンさんにお願いしたいのは「今のこの子には難しいんだ」と考えて頂くことです。

例えば指しゃぶりを完全に止める事。兄弟げんかをしないようにする事。他にもきっと「キレてしまう」原因があると思います。

それをなんとか止めさせよう、とするのではなく「今のこの子には難しいんだ」と認識して、指しゃぶりをしたら指を抜く、喧嘩が始まったら冷静に見ていて、危険を感じたら間に入る、など・・・

先を見越して予測しておくようになさったらどうでしょうか?

「今は指しゃぶりは治らない」とご認識なされば、指しゃぶりの度にイライラしないでしょうし、先を予測しておけばキレて激高する、という事は無くなると思いますがいかがでしょうか?

ちなみに私の長男も長女も指しゃぶりをしましたよ。

特に長女は6歳手前ぐらいまではしていたと思います。親指には吸いだこもありました。でも私も妻も、それに対して叱ったことはありませんでしたし、止めさせようともしませんでした。

なぜなら「必要だからしている事」で、無理に止めさせてもどこかにひずみが出るだろうと考えていたからです。

案の定、長男も長女も、幼稚園で周りから「赤ちゃんみたい」「恥ずかしい」と言われて、自分から気を付けるようになったら急激に治まりました。

又、末っ子の次女にはおしゃぶりを与えたところ、3歳で「おしゃぶり止める」と自分でゴミ箱に捨て、それから一切、指しゃぶりもしませんし、新しいおしゃぶりを要求することもありませんでした。

「指しゃぶりを止めさせなさい」と歯医者は言いますが、歯並びは矯正することも可能です。

指しゃぶりで子供が安心できて、家庭が穏やかであるのなら、強制や命令をして歯並びを保つよりずっと良いと思っていますがいかがでしょうか? (^^)

ココまで・・・

リネンさんは「指しゃぶりを止める為にあらゆる方法をやりつくした」と言われていましたし、指しゃぶりを止めるよりも「キレて虐待まがいの事をしてしまう」の方が心配でもありましたので、上記のようなお返事をしました。

するとこんなご連絡を頂いたのです。

ココから・・・

おはようございます、リネンです。パピーさん、こんなにすぐのお返事ありがとうございます。

パピーさんに指しゃぶりが減ってきたのを”努力の賜物”と言って頂き素直に本当に嬉しかったです。

そして、これ以上減らすのは現段階では難しいと診断して下さり、重たい肩の荷が降りました。ここまで減らしたらもうあとは無理、と誰かに言って欲しかった、止めるまでがゴールだと思っていたのでキツかったんです。

私の仲の良い友人が歯科衛生士という事もあり、長男が生まれた時からむし歯予防や歯並びに気をつけてきたので、指しゃぶりが始まるよりおしゃぶりを先に使い始めたのですが、

1歳の頃にどちらかだけでもやめさせなければ、と必死になってまずおしゃぶりを無理矢理排除したんです。

今思うとおしゃぶりを残しておけばよかったと後悔です。今まで「今は直らないんだ」というのを薄々気付いていたのに私が認めたくなかったんだと思います。

何が何でも止めさせなきゃって。歯のことばかりに気が行き、長男の安心や穏やかな家庭を考えずに、私は優先順位を間違えていたんですね。

パピーさんのメールを読んで思い出したのは、私も小学3年まで「ママ、パパ」と両親のことを呼んでいて、周りが「お母さん、お父さん」と言っていて急に恥ずかしく感じ自分で直した事があったことでした。

長男もそういう時期がくるんですね。それまでは「今は、治らない」と受け入れ、また地道に行こうと思います。

“今の長男には難しいんだ”

これには救われた気持ちになりました。私のぶちギレ大爆発はほとんど「何でそうやるの」「何でやらないの」「何度も言ったでしょ」でした。

でも「今はまだ」って考えると楽になります。それを踏まえて、予測しておくんですね。

頭の隅の隅で「こうなっちゃうんだろうな」とあるのに予測して行動しておかないから、本当にそうなった時にやっておかなかった自分への腹立たしさも加わって、怒りを息子にぶつけてしまっていました。

息子にしたら、とんだとばっちりですよね。

「今のこの子には難しいんだ」頑張ってみます。また溺れそうになったらメールさせてください。

ココまで・・・

リネンさんの気持ちが落ち着いて「重たい肩の荷が降りた」「救われた気持ちになれた」とあって、私もホッとしました(^^)

「今の長男には難しいんだ」と考えるのはまるで「諦める」かのようにも思われるかもしれませんが、そうではありません。

今は難しくても、将来的には治まって行きます。

だからそれまでは「今はそのタイミングじゃない」と考えて「治さなきゃ・治さなきゃ!」から意識をずらして頂くと、日常の気持ちも、お母さんの雰囲気も、全然違って子供達にもいい環境を作れると思います。

ちなみにその翌日、リネンさんからのメールにはこんな言葉がありました。

「今日一日、今のこの子には難しい、を思い浮かべながら過ごしました。そうしたら、なんかとってもとっても息子達が愛らしく感じました」

よかった~(^^)イライラ・ガミガミしているお母さんより、その方がずっと良いですよね♪

リネンさん、貴重なご報告、ありがとうございました。

※ご興味がありましたら、ご覧ください。

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パピーいしがみ 人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。

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