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第1091号 泣き虫

こんばんは。パピーいしがみです。

各テレビ局のニュース報道で皆さんもご存じかと思いますが、池江璃花子さんが白血病からの復帰戦で、目標タイムを突破しましたね。

26秒86がインカレの参加標準タイムでしたが、なんと結果は26秒32。

プールから上がった池江さんは、しばらくは笑顔でしたが、プールサイドで肩を震わせて泣き始めました。

どうやらマネージャーさんが涙しているのを見て、感極まってしまったようです。

いつもそばにいて、つらい時期を一緒に過ごしてきたマネージャーさん。思わず私もウルウルッとなりました。

池江さんのレースはユーチューブにも投稿されていて、そこにはこんなコメントがありました。

“このレースを見て、高校生の私も頑張らなきゃって本当に思えました。

みんながあれ持ってるから欲しいとか、遊びたいとかそういう欲ばかりの自分が情けないと思いました。

今自分がすべき事ができる事で恵まれている事だからそれを全力で取り組まないと、失礼だと感じました”

東京オリンピック1年前セレモニーで、池江さんの言った「希望」。

いろんな人にとって、池江さんの存在や姿勢こそが「希望の光」になっていると感じます。

池江さんの最終目標は2024年のパリ五輪。まだしばらく時間はありますが、是非、これからもその光を放ち続けてほしいと願います。

さて、今日のメルマガのタイトルは「泣き虫」としました。

「いじめっ子にしたくない」「優しい子になってほしい」それは誰もが子供に望む姿だと思います。

ですが「良い子」「優しい子」に向かうことで、自分を守れない子になってしまうことがあります。

今日はそんなご相談を頂いたミイさんからのメールをご紹介します。

ココから・・・

現在年少です。入園してから今も楽しく園に通っているのですが、数ヶ月前から息子が泣き虫になってきており、

また気に入らないことや悲しいことがあった時にスイッチが入ったように急に怒り出して泣きわめくようになりました。

お友達と揉めたり叩かれたりすると私のところに来て、その場にいる全員が振り向くような大声で号泣して「抱っこ!」と言ったり。

少し嫌なことを言われたら心が折れてしまいメソメソと泣いて私のところへ逃げ込んできたり。

先日も習い事(空手をしています)の教室で、ひとつ年上の女の子にふざけて叩かれたり「○○よわっ!!」など言われると

ふにゃふにゃと「そんなこと言わんといて」と泣き私のところに逃げ込んできました。

まだ4歳ですが、嫌なことがあった時にふにゃふにゃと泣くという回避方法が変な成功体験になってしまうんじゃないかも心配です。

今までは少しでも悪い言葉を使うと「ダメ」と叱り、お友達に痛いことをすれば「ダメ」と叱り、「女の子には優しくね」と強く言い、入園まで過ごしてきました。

色々細かく注意しすぎてきたことを反省しているのですが、条件反射のように口出しをしているので、こちらもなかなか直せません。

私は今まで、息子は結構快活なタイプだと思い込んでいたので、泣き虫になった息子にどう応対すれば良いのか戸惑っています。

そして泣く時・癇癪時に本当に大きな声で泣いて喚くのでイライラしてしまい、

なだめはするのですが、結局「もううるさい。そんなに大きな声ださないで」「そんなに泣くこと?」と怒るように言ってしまいます。

小さなことでメソメソする息子に「男の子なのにこんなことでどうするんだ」と情けなく思うのですが、

泣かされた相手の子たちがしたことは、私がずっときつく禁止してきたことでもあるのです。

今になって「いじわるでなければ本当に嫌な時は少しくらいやり返してもいいよ」とか

「とても嫌な気持ちになった時は少しくらいやめろよ!とかキツく言ってもいいよ」とか息子に言うのですが、

やはり「え、なんで?悪い言葉はダメなんだよ」「叩くのは悪いことだよ」と返ってきます。

乱暴な子になるのが怖くて細かく厳しくしてしまいましたが、自分を守れないことはもっと怖いです。

なぜこんなに泣き虫になったのか原因になることがわからず、

何か対処をすればおさまるのかイヤイヤ期のように一時的なもので時間が経つのを待てばおさまるのかまったく分かりません。

どう声かけをすれば良いか、どう気持ちを汲んであげれば良いか、どう考え方を変えれば私がイライラせずにすむか、なんでも良いのでアドバイスいただけると嬉しいです。

ココまで・・・

頂いた文面にも「乱暴な子になるのが怖くて細かく厳しくしてしまいましたが、自分を守れないことはもっと怖いです」と書かれていました。

これは本当にその通りで、「乱暴な子にならないように」「優しい子に・・・」と教え込んで来たことで

「自分からは乱暴をしない」が「自分の気持ちさえ表せない」ようになってしまう恐ろしさがあります。

そうなると本末転倒で「優しい」どころかただただ「弱い子」「やられっぱなし」「いじめの対象」になってしまうかもしれません。

なので、私はこんな風にお返事しました。

ココから・・・

ミイさん、おはようございます。パピーいしがみです。

メール、拝見しました。

4歳の息子さんが、数か月前からよく泣くようになったり、癇癪を起すようになった・・・との事ですが、

頂いたメールを拝見すると「少しでも悪い言葉を使うとダメ」「友達に痛いすることをすればダメ」と叱り、こまごま注意し過ぎていた・・・とも書かれていました。

本人が泣くのはそれらをされた時・・・という事もあり、自分としては「誰かに守ってもらうしかない」と思っているのかもしれません。

ミイさんも、「乱暴な子になるのが怖くて、細かく厳しくしていましたが、自分を守れないことはもっと怖いです」と書かれていましたが、まさにその通りで、

正しい事をしていれば何も起きないのではなく、品行方正であればあるほど意地悪やからかいの対象になるし、

自分を守れない子は常に逃げるしかなく、人も自分も守れるようにはなりません。

なのであまりに「良い子」にしてしまう事は、非常に危険なのです。

ですが、今は、すでに「悪い言葉はダメなんだ」「叩くのは悪い事」とお母さんの言いつけを守っているようですので、

嫌な事をされたり、ダメと言われていることをされた時には、お母さんに逃げ込む事しかできなくなってしまっているのかもしれないな・・・と感じました。

泣き虫の対処法があるわけではないのですが、泣いて逃げ込んできた時には

「泣いていても何も解決しないよ」「嫌な事をされたら“嫌だ”ってはっきり言わなければ相手はわからないよ」のように言ってあげることが必要だと思いますし、

親のスタンスとしてあまり指摘や否定をするのではなく、頼りになる事や、強い部分を見せてくれた時にはそれを褒めてあげるなど、

「強い男の子が好き!」という姿勢を子供に見せることが必要では?と思います。

頂いたメールに「今になって、いじわるでなければ本当に嫌な時は少しくらいやり返してもいいよ、とかとても嫌な気持ちになった時は少しくらいやめろよ!とかキツく言ってもいいよ、とか息子に言うのですが・・・」

と書かれていましたが、「意地悪でなければ」とか「少しぐらい」などの言葉を使うと、伝えたい意味が曖昧になってしまい子供には伝わりません。

ハッキリと「嫌な事は嫌と言う」「強い子になってほしい」という思いをお持ちいただくことがミイさんにとって必要だと思いますがいかがでしょうか?

あと、あまり声が大きくイライラするようでしたら、耳栓を使うなどをしてみてほしく思います。

「なんだ耳栓か?」と思うかもしれませんが、耳障りな子供の大声は、それだけで私たちの気持ちを逆なでします。

「泣き止め」と言っても泣き止むことができないので泣いているのですから、是非試してみてほしく思います。

ドラッグストア等で売っている低反発の耳栓を試していただくと耳に入ってくる音量がかなり抑えられ、ご自分のイライラした気持ちもスッと治めてくれると思います。

ココまで・・・

ミイさんにお返事したのは、お子さんが年少、4歳の時でした。

そこから2年後。あるきっかけで息子さんは「泣き虫」を脱却し、小学校になった今は、元気で活発なんだそうです。

その後のミイさんからのご報告はこうでした。

ココから・・・

パピーさん、こんばんは。

相談させていただいた息子も小学一年生になりました。

そして昨年末に妹も生まれ、頼もしいお兄ちゃんとなりました。

パピーさんに返事をいただいて何度も何度も読み、私の声かけの仕方や細々と指摘や否定をしてきたことが泣き虫、癇癪を起こす状況を作っていた事に気付きました。

“あまりに良い子にしてしまうことは非常に危険なのです”という言葉はとても胸に刺さりました。

私自身が人の顔色を見る子供だったし、今もそう変わりません。

なのでこの子が生まれた時から自分の気持ちも人の気持ちも大切にできる人になって欲しいと願っているのですが、やっぱり私がそれを邪魔してしまってたと申し訳なくなりました。

また「少しくらい~」などの曖昧な言い方は意味がない事もはっきりと教えていただき目が覚めました。

単に私がクッションを置きたかっただけで全然息子の為になっていなかったと反省です。

一通の返信でたくさんの気づきを得られてとても有難かったです。(そのくせお礼もご報告もせずすみません)

息子についてですが、まずは「泣いてもどうにもならないこと」を繰り返し話しました。

アドバイスいただいたように「ママは強い○○が好きだな」と言ったりポジティブな声かけを意識しました。

そして耳栓です。

耳栓は結局は買わなかったのですが、一度息子が大泣きした時に指で耳を塞いでみました。すると驚くほど冷静でいられました。

当たり前と言えばそうなんですが「息子の癇癪」+「大きな声」の2つで自分がイライラしている事を体感しました。

そのおかげで息子が大きな声で泣いた時はスッと耳を塞いで、大声と泣いている事を切り分けられるようになって大分イライラが軽減しました。

息子には「大きな声で耳が痛いからちょっと耳を塞いでるよ」と普通のトーンで説明しているうちに、

大きな声で泣いてもママの対応があまり変わらないと思ったのか、少しずつマシになっていきました。

お友達との関わりについても、まず息子に「喧嘩はダメって言ってたでしょ?ママが間違ってた。ごめんね」と謝りました。

遠回しな言い方と細々言い過ぎる癖はすぐにはやめられませんでしたが

「嫌な時は嫌と言おう」「喧嘩してもいい」「やられて我慢できない時はやり返そう」「自分からいじわるするのはやめよう」ということを繰り返し伝えました。

息子は「喧嘩いいの?僕は嫌だけど」(急に何言ってるの?)というような感じでしたが、私のメッセージが変わればひとまずそれで良しと思っていました。

それからも私はついつい細かく言ってしまうし、息子は泣き虫で大きく変わりはありませんでしたが、

年中の秋頃に主人と息子で園の遠足に行った時のことです。(その日はお父さんとの遠足でお母さんは参加しません)

年少の頃からいつも泣かされている男の子がいたのですが、その子は良い子ですが喧嘩になると口調が乱暴で、泣くまで言い続ける、気に入らないと手が出る時もある子です。

その日もいつものように口喧嘩で泣かされて、息子は主人の元へ逃げ込んできたそうです。

ですが泣いて逃げても、さらに追いかけてきて追い討ちをかけるように罵声を浴びせてきたとのこと。

流石に・・・と思った主人が息子にボソッと「空手や!」と。

(空手は友達にはしちゃいけないと普段から言っているし容認できることじゃないと思っているので主人から聞いた時はひやっとしました!)

そこで息子はプチっと切れたようで泣きながら相手の子に走って向かっていき胸にパンチ、腕にキックをしました。

今までやり返したことがなかった息子からの反撃、そして頭が空手に切り替わった息子の蹴りの強さにも驚いたようで、

最後は相手の子が大泣きして終わり。という事件!がありました。

帰って来る前に主人からざっくりと報告を聞いたのですが、主人の話し始めが「息子が〇〇くんをボコボコにした!俺、嬉しくてさ・・・」という不穏なものだったのでとても驚きました。

褒められたものではないのですが、叩かれても酷いことを言われてもずっと泣くだけだった息子が怒りを出せたこと。

反撃ができたこと。私も思わず感心してしまいました。

その日の息子はめちゃくちゃ良い顔をして帰ってきました。

その後喧嘩をした子は息子のことを一番強い!と言ってしばらくは意地悪はしてこなかったそうです。

そして何より息子はその一件で自信がついたようで「〇〇くん怖くない!」と言い、

私の前でもちゃんと言い返せるようになり、泣いて逃げ込んでくることはなくなりました。

他のお友達との関わりにも自信がついたようでした。

息子は自分で自分の地位をあげることができて、意地悪されやすい子から脱却できたように感じました。

私はその喧嘩が目の前で起こっていたら、きっと焦ってすぐに止めてただろうな、我慢させただろうなと思います。

主人は「男の子だからこれくらいは大丈夫。もしもの時は自分が止めるし相手のお父さんにも謝るから」とおおらかに見守っていたようです。

そのおかげで息子は自分に大きな自信がつき、泣き虫も卒業して楽しい園生活を送れました。

喧嘩した友達とは今も仲良しです。

その後も手を出されたり酷く言われたりすることはあったそうですが、

“怖い”という思いは無いようで「もし我慢できなくなったら蹴り入れてやるからいいよ」と言っていました。

(え?!)とは思いますが「頼もしいじゃん」と言っています。

卒園する頃には本当に頼もしい心も強い子になっていました。自信を持つことの大切さがとても良くわかりました。

主人との遠足の際はそれまで言ってきた良い子とは全然違う行動でしたが、それがなければいつまでも泣きやすくからかわれやすい子になってしまうところでした。

武力行使という荒療治で、良い事とはとても言えない行動でしたが、友達に対して本気で怒りを表せたことは良かったなと思っています。

(ちなみにその時はお父さん同士で話して謝って解決、母同士も後日話してお互いごめんねと後腐れもありません。子供同士は今も仲良く相手の子は息子のことを親友とまで言ってくれてたようです)

ココまで・・・

初めてのお子さん(第一子)の場合、どうしてもいろいろ口出しをしてしまう・・・というケースが多くあります。

そしてそんなお母さんの「良い子像」を子供が具現化してしまったり「いけない」「ダメな事」だと教えられていたことが、

別の、兄弟がいる子は普通にある事だったりすると、子供はとても混乱してしまいます。

今回、幼稚園で行われた「お父さんとの遠足」が、とても素晴らしい企画だったな~と思うのですが、

そこでの「お父さんの考え方」が子供に大きな力を与えてくれた、と思うのですね。

きっとミイさんは、今もちょっと「空手をケンカに使うなんて」という気持ちがあるとは思いますが、護身術として自分の身を守るためには全く問題ないと思いますし、

幼稚園児が習う空手は、それほど大きな脅威にはなりません。

でも、今まで泣くだけ、逃げるだけだった子が、怒りを表して相手に立ち向かう、その勇気になってくれた。

これこそが最大の収穫だったと思います。

この一件があってから、息子さんは大きく変わってくれたようで、こんなご報告も頂いています。

ココから・・・

小学校ではすぐに新しい友達が出来て「今日も新しい友達が出来た」「今日はこんな子と友達になった」と嬉しい報告をたくさんしてくれました。

新しく出来た友達にからかわれて「〇〇君が僕の絵を下手って笑った!むかつく!」と怒って帰ってきても、

別の日にしっかりと言い返して気持ちを伝え、仲直りもして自分で納得のいく解決ができるようになったみたいで安心しました。

下の子のこれからの育児も、何でも譲ることやダメダメと注意しすぎることなく、「良い子!」を目指さないフラットな子育てをしていきたいです。

ココまで・・・

良かったです♪一度「泣いて逃げる」が自分のスタイルになってしまうと、そこから這い上がることは難しいですが、

勇気を振り絞って立ち向かえた、その一回の行動がこんなに「その後の毎日」を変えてくれるんですね。

ミイさん、貴重なご報告をありがとうございました。
これからも是非「フラットな子育て」お続けくださいね♪

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パピーいしがみ 人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。

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