第191号 人はひとり、ひとりみんなちがう
こんばんは、パピーいしがみです。
仲のよい子供どうし、又はその親、ママトモ・・・、トラブルや何かを言われたり・・・ってありませんか?
今回は、いつもは仲がよかった子供達の様子が変わって来て、自分達もうまくやっていたつもりのママトモの言葉で落ち込み、落胆し、凹んじゃったというお話です。
さて、どんなことがあったのでしょうか?
ご許可を頂きましたので、ご紹介させて頂きますね。
ココから・・・
こんにちは、パピーさん。ニコママです。
以前メールをしたときに、叱る事に勇気がいるけどパピーさんの言葉で勇気が出た、とお話したのを覚えていますか?
その後、私は少しずつですが自分でボーダーラインを決めて、子供と接していくように心がけていました。
でも心がけているつもりが、いつの間にかボーダーラインを無視して、つい感情的にただ怒っている自分がそこにはいて、その自分にいつも落胆してしまう日が続いてしまいました。
最近、娘は特に自分を主張するようになり、特に困ってしまうのは特定のお友達にだけ自分をぶつけると言うか、威張ってしまうことです。
例えばその子が自分のおもちゃに触ったら「めっ!」と大きい声で怒り、気に入らない事があれば、手を上げてしまうこともあります。
こんなのよくあることだし気にする事ではないよ、お互い様だし、って感じでいつも一緒にいすぎてしまったんです。
ところが、娘もお友達も月齢にさほど差はなく、もうすぐ2歳になる歳です。
このくらいの子供はみんなそうじゃないの?とか、成長過程の一つなのでは?と、自分で色々考えて来たのですが、最近お友達が娘を怖がるようになってしまったのです。
もちろん成長過程だからと言って、そのまま見ていたわけでもなく、娘にそのつど「いけないよ」と言い聞かせてきました。
そこでついつい感情的になったりしてしまったのですが・・・。
お友達に対してごめんね、と言う気持ちと、その子のお母さんに「ごめんなさい」と思う気持ちばかりが先に来て、
娘が「めっ!」という度にその言葉に敏感になり、いつもいつも怒ってばかりの自分に気がつきました。
後日、その友達のお母さんにこんな事を言われました。
「娘が○○ちゃん(娘の名前)のことを『怖い』と言い出してしまったのは、○○ちゃんの何かのサインだと思って、知り合いの保育園の先生に○○ちゃんのことを聞いてきたよ」と。
瞬間的に「えっ?」って思いました。正直ショックでした。
どうしたら仲良く遊んでくれるかな?と思い、精神的にもいっぱいいっぱいな所に、その言葉は正直きつかったです。
お友達をいつも傷つけてしまっているのだから、そのお母さんが自分の娘を守るために聞いた事だと思います。
でもそのお母さんが「こうゆうタイプの子はそのまま大きくなってしまうか、途中でガラッと変わるんだって」
「家でお母さんや家族が優しく接してしばらく様子を見たほうが良いんじゃない?」
「今が一番大事なときだし、少し距離を置いたほうがいいね」と話をされたときに、
娘はただ、その子にとって『威張る子』と言うイメージだけで他の良いところを見てもらえなかったんだな、と思いました。
私は、いつ娘が「めっ!」っと言い出すか、その事にしか目が行っておらず、
娘の優しい行動や新たにできるようになったことに対して、いっぱい褒めてあげてなかったことに気がつきました。
「何で?」「どうして威張るの?」「何でうちの子だけ?」いつもそんなことばかり考えていたんです。
そうなってしまう理由の答えがすぐに知りたかった気がします。
そんな毎日を続けて、ついに、何だかいっぱいいっぱいになってしまい子供の前で泣いてしまいました。
「よくないなぁ」と思っても涙が止まりませんでした。
すると、今まで遊んでいた子供も私の顔を見て、泣き出してしまったのです。
それを見て私は感じました。
いつもいつも、よその子と比べて子供を見てしまっていた自分。
もしかしたらお友達ばかりをかばいすぎて、「自分を見て」のサインだったのかな?とか
「なんで?」と思う前にやるべきことは沢山あったな、と気がつきました。
お友達と距離を置かれてしまったのは残念だけど、
気長に、すぐにできなくても、「いつかこうなって欲しいな」と思うことができれば良いよ、と思うくらいに、娘の事をちゃんと見ていこうと思います。
なにか私、間違ってますか?パピーさんから何か言葉が欲しいです。
お願いします。
ココまで・・・
私はこのようにお返事しました。
ココから・・・
ニコママさん、こんにちは。パピーいしがみです。
メール拝見しました。
なるほどなるほど・・・。と読んでいるうちに・・、ちゃんとご自分で結論も出されていて
「こうしよう」と思います・・。とあって、「あ、すごいじゃん、それでいいんですよ」と思いました。
でも、それだけお返事しても物足りないですよね。ですから、ちょっと私の感じた事をお話しますね。
まず、娘さんの事を怖いと言った子のお母さんの言葉ですが、・・・あまり真剣に受け止める必要はありません。
なぜかと言うと、その回答は自分(相手のお母さん)にとって、都合のよい回答だからです。
自分の子は誰でも可愛いですよね。
ですから、子供を守り、自分を守る為に、自分の都合のよい回答を用意するのです。
いえ、言い方を変えると『自分の考え方を肯定する言葉だけ』を受け入れるのですね。
“「娘が○○ちゃん(娘の名前)のことを『怖い』、と言い出してしまったのは、○○ちゃんの何かのサインだと思って、知り合いの保育園の先生に○○ちゃんのことを聞いてきたよ」”ってありましたね。
これって「よけいなお世話!」だと思いませんか(笑)
きっと、その保育園の先生に話すにも、いじめられている母親としての一方的な話をして、
その先生から得た情報の中でも、自分にとって都合の良い言葉を受け入れているはずだからです。
その先生だってどんな人かもわかりませんし、その先生に伝わった情報もどのようなものだったか解りません。
そして、その先生の回答がどんなものであったのか?も本当の所はわからないのですね。
ね~! だから、そんな言葉を鵜呑みにすることないんですよ(笑)
でも、でも、そんな風に言われたら、そりゃ凹みますよね。それも解ります。
泣きたくなっちゃう、そう思いますよ。お辛かったでしょうね。
きっとそのお母さんも、自分の子供を守る為の精一杯の言葉だったのでしょう。
でも、その子はきっと、どこへ行っても誰とでも同じような事が起きるのでしょうね。
ただね。そのお陰で発見もあったはずです。
子供さんが、友達へ強く怒るというのは、同じように子供が受けている場合があります。
ニコママさんがお感じになられたように、
“ いつ娘が「めっ!」っと言い出すかその事にしか目が行っておらず、娘の優しい行動や新たにできるようになったことに対していっぱい褒めてあげてなかった”のかもしれません。
でもね。いいんです。もしそうだとしてもいいんですよ。
「あ、そうか、これはちょっと失敗かな」「じゃあ、もっと良いところを褒めてあげるようにしよう!」
そう気づけたのですから、この失敗は、価値があったんです。
“少しお友達と距離を置かれてしまったのは残念だけど、気長に、すぐにできなくてもいつかこうなって欲しいな、と思うことができれば良いよと思うくらいに、娘の事をちゃんと見ていこうと思います”
うん。その通り、笑顔で沢山つつんであげてくださいね。
ココまで・・・
しばらくして、お返事を頂きました。
ココから・・・
パピーさんこんにちは。返事が遅くなってしまってすみません。
あれから自分で、少しずつですが、娘に対する態度を変えるようにしています。
娘がお友達に対して「めっ!」って言ったり、意地悪な事をしてしまっても、いつものようにすぐに怒らず、
優しく「こうゆう時は~だね。」「どうぞって言えるかな?」と言う風に言い方を変えてみるようにしました。
それと同時にちゃんとお友達と娘の間に入り、お互いをフォローしてあげる事にも気をつけてみました。
すると娘にすぐ変化が現れました。
今までだったら私の怒った声、で娘もかんしゃくを起こし、何も聞き入れてくれなかったのに、
優しく語り掛けることで、娘が私の話を聞いてくれるようになり、ちゃんとお友達にも「どうぞ」ができるようになったのです。
一度言ったら、しばらく娘の様子を見て・・・と、イライラしながら怒るのをやめたのです。
私も何だかやさしく接する事で、自然と優しくなり、娘もそれを見て何か感じる事ができたんだと思いました。
今ではあまり怒る事も自然と少なくなり、毎日娘とかかわる事がうれしく思えてしまいます。
子供にだけ変化を求めても何も変わらないけど、親も一緒に変わる努力をすれば親を見て子供も変わるんですね。
最近は私がいつも言っている事を、ぬいぐるみ相手に話しかけているので、言葉使いも気をつけなきゃ!って思います。
またうれしい出来事をパピーさんに報告できるように頑張って?いこうと思います(笑)
その時はまたお返事くださいね。
ココまで・・・
ニコママさん、メルマガ紹介のご許可、ありがとうございます。
お嬢さんの変化もすごいじゃないですか?短期間だったのに・・・!!
やはり、ニコママさんの答は当たっていたようですね。
こんな言葉がありましたね。
“私も何だかやさしく接する事で、自然と優しくなり、娘もそれを見て何か感じる事ができたんだと思いました。今ではあまり怒る事も自然と少なくなり、毎日娘とかかわる事がうれしく思えてしまいます”
子供さんと関わる事が嬉しい・・・。泣かせてくれますね~!
私もそんなご報告を頂けてとっても嬉しく思います。ありがとうございました。
さて、ひとつ気になったことがあったので、ココで記載させて下さい。
それは、お友達のお母さんが知り合いの保育園の先生に聞いてきた言葉です。
「こういうタイプの子は・・・」
ココなんです。
この内容をお読みになっているあなたも、それほど違和感を感じなかったと思います。
子育て本にも多く書かれていますし、先生の言葉にも多く存在します。
それが「タイプ」という言葉なんです。
私は、この言葉を聞くたびに「ええ~?本当にそれでいいの?」って思います。
「タイプ」として判断するというのは、その子や人の性格をいくつかに分類してしまっている、という事なんですね。
でも、人は一人一人、みんな違うはずじゃないですか?
私も、あなたも、隣の人も、お父さんも、お母さんも、お兄ちゃんも、お姉ちゃんも、
みんな育った環境が違い、みんな違う人の影響を受け、いろんな育ち方、育てられ方をされているのですから、分類分けなんて出来ないと思うのです。
もちろん、持って生まれた性格はありますね。又は、お父さんと似たような性格を持つ、という事はあります。
でも、全てが大まかに分類できるでしょうか?
又、大まかに分類して、アドバイスされた場合、それが確かにそうである確率ってどのくらいあるのでしょうか?
この子はAタイプ・・・だから対処法は・・・○ね。
この子はBタイプ・・・だから対処法は・・・□だな。
この子はCタイプ・・・だから対処法は・・・△で間違いなしっと。
これって怖くないですか・・・?
でも、専門家(又は先生)と言われる方がそういうと、私達は「そうなんだろうな?」と思っちゃうんですね。
そして、言われたようにするんです。「専門家が言うんだから間違いない・・・」って。
信じてしまうんですよね。
それが正しいという確証もないのに、そのアドバイスに従ってしまうんです。
・・・怖くないですか?これって・・・?
私のところへも時々「子供が、これこれこういう状態なのですが、私はどうすればいいのでしょうか?」とご相談を頂く事があります。
私は、会員さん以外の方の相談は、(今は)お断りをしています。
それは、単発でのお返事では、責任持った回答が出来ないからなんです。
先ほど申しましたように、私は『タイプ別になんか分類できない!』と思っていますので、
ものすごく沢山情報を収集するのです。
子供さんの状況はもちろんですが、お父さんとお母さんの関係、ご夫婦で話す内容、ご両親(お爺ちゃんお婆ちゃん)との同居の有無、
そしてそのご両親の様子、子供さんの友達、言葉使い、話す内容・・・・。
メールの文面から受けるお母さんの精神状態や気もちの揺れなどなど・・・。
沢山の情報の中から、子供さんになりきって、子供のの気持ちをお話ししたり、私ならこうしてほしいな。とお話するのです。
その後、頂いたお返事などを拝見すると、どうやら、正解に近いお返事ができているのだと感じます。
そのように、私の元にはその方から頂いた情報が沢山あって、相談があった時には過去のやり取りや子供さんの状況などが全て分かるようになっているんです。
そして、それを元にお返事するのですね。
ご相談を頂く、会員さん、お一人お一人にこんなことをしているので、会員さん以外の方にお返事できないのは・・・お分かりになりますよね。(言い訳のようで、すみません)
でも、私が伝えたいのはココではありません。ココからが特筆するところなんです。
上記のように、出来る限りの情報を集め、その状況をイメージして、私が子供さんになりきって、
「もし、私が子供さんだったら・・・」という話をさせてもらいますね。
そして「あなたが子供さんだったらどうですか・・・?」という質問もさせてもらいます。
すると、学びが進んでいる方の中には、ご自分で回答を出される方も多いのです。
そう、今回のニコママさんのようにね。
これは『とてもすごい事』なんですが、実は非常に理にかなっているんです。
そりゃそうですよね。
だって、どんなに立派な先生や学者よりも、お母さんは、一番近くにいるんです。当事者なんですもの。
一番子供の傍にいて、一番子供と触れ合って、一番子供に影響を与えているんです。
その状況が一番分かっているお母さんが「もし私が、この子だったらどういう気持ちだろう」と考えると、もっとも正解に近い答えが出るはずなんです。
本当は、お母さんが一番知っているのに、専門家(と言われる方)に聞かれたり、さまざまな本から知識を吸収されたり・・・、
もちろんそれは、悪い事ではないのですが、まずは、『ご自分が一番、対処法を知っている』その『事実』を分かって欲しいと思うのですね。
会員さんの中には、最初は相談メールだったのに、沢山書いてくださっている間に回答を見つけ、
「あ。ちょっとこんなやり方でやってみます」とか、「お話を聞いて頂いただけで対処法が分かってきました」とか、
「メールを書いていたら、すっきりして、やる気になってきました」などなど、私が何も手を下さなくても、解決されてしまう方も少なくないのです。
それは、やはり、『お母さんが一番、その状況を良く知っているから』なのだと思うのですね。
そう。私達親には力があるんですよ。
見つける力、ほめる力、励ます力、認める力、そんないろんな力は、基礎を学び、練習する事で、どんどん大きくする事ができるんです。
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