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第479号 「教える」絶好のチャンス!

こんばんは。パピーいしがみです。

今日は、前回の「過剰に問題視しない」の続編になります。

ところで、前回、皆さんにお出しした宿題、

お考え頂きましたか?

「 もし、わが子が万引きをしたら」です。

ショッキングですよね。

多分、多くの方が「もう絶対にやっちゃだめ」と、

厳しくお説教をしたり、

「今度やったら・・・」と恐怖で縛り付けたり、

怖い顔で怒鳴ったりされるでしょう。

そして、「どうしてこんなことをするようになったのかしら?」

と頭を抱えるかもしれません。

でも私は、そんなに問題視しないでくださいね。

というお返事をしたのでした。

今日はそのお返事の内容をご紹介します。

前回のメルマガはこちらです。

一緒にご覧ください。

https://www.age18.jp/back478.html

ここから・・・

すまいるママさん、こんばんは。パピーいしがみです。

お返事が遅くなってすみません。

今回の件は、すごく大事な事ですが、問題ではないんです。

私は誰でも起こりうる事だと思いますし、

お母さんの目の前で起きた事。

これが本当にラッキーだった、と思います。

まず、『誰でも起こりうる。』

それはなぜか?をお話しますね。

本来、商売の金銭授受というのは、

売り手がいて、買い手がいて、

売り手がいろんなところから商品を集め、

お客さんがその売り手の持つ商品から、欲しい物を見て、

吟味してお金と引き換えに品物を手にする。

それが普通でした。

「おばちゃん、ちょっとそれ見せて」

・・・吟味して・・・

「じゃあ、それ買うわ、何ぼ・・・?」

のイメージですね。

いえいえ、このスタイルがまったく無くなったわけではありません。

車や家や着物、ブランド品、高級装飾品など、

価格が高いもの、1点1点の個性があり、

好みに左右される物は、まだこの基本を守っています。

そこには、商売をする人の自分の商品に対する愛着。

自分の商品を大切にして管理する。という事をしていたのです。

だから、売り手がお客さんを選ぶ、という事も当たり前ですし、

売り手と買い手は平等でした。

『売り手が、商品を大切にする。管理する』

『売り手と買い手が平等』これらがキーポイントです。

時代は流れ、何でも手に入れることができる世の中になりました。

商品を手に入れることが簡単になって、

買い手の品物に対する価値感が下がりました。

売り手は今までのやり方では売れなくなったので、

もっと効率的にする為に品揃えを増やし、

買ってもらえるように、売り手がへりくだって、

売り手と買い手が平等という関係が崩れ、

買い手市場主義に変わっていきました。

売り手は、少しでも買い手が買いやすいように、

「おばちゃん、それ見せて」がなくても吟味出来るように、

自由に手に取れるようにシステムを変えました。

それが、スーパーマーケットの始まりです。

今までは、商品1つ1つに愛着を掛け大事にしていたのに、

スーパーマーケットでは、多少の万引きがあったとしても、

『トータルで利益が出ればいい』という、

効率を重視する販売形態に変わったのです。

その為、売り手の管理が疎かになってしまったのです。

これは、本来の有り方とは違います。

ですから、子供には理解できないんです。

本来は、自分達がお金を出して、仕入れてきた商品。

大事に扱えばいいはずなのに、

誰でも持っていける(盗める)ようなシステムになっています。

テレビでやっている興味のそそられるコマーシャルを見て・・・

また、食べればとっても美味しくて・・・

そんなものが棚に何千、何万と置かれていたら、

誰でも「1つぐらい黙ってもらってもわからない・・・」

という誘惑に駆られる事もあるんですね。

もちろん、幼少期の子供だったら、

その棚にある物は、自由に・・・

と思う事だってあると思うのです。

だから、子供が商売のシステムを理解するまでは、

スーパーなどで、あちこちからの誘惑を我慢する、

という事はとても難しいことなのですね。(^^)

という事で、

> スーパーで目を離してしまっていた自分、

> もう一つのお菓子を隠していたことに気づかなかった自分を反省し、

> そしてなぜ子供にそんな行動をおこさせてしまったのか

> ずっと考えています。

とありましたが、

これは、自分を責めないで下さい。

こういう事があっても不思議じゃないし、

言い方を替えれば「欲しい」と思わせる技法が

あちこちで使われている、って事なんですね。

ちょっと長くなりましたが、そこで、今回の件です。

私は、メールを拝見して、感心しました。

すごい!完璧な対応をされたな~♪って。

まずは、「不正」があった事実をしっかり把握して、

責任者の所に行き、謝った事。

親が子供の前で「いけない事をしたらこうやって謝るんだよ」

としっかり見せて、教えた事です。

それも、2回も・・・。

このしっかりとした線引きは本当にすばらしい。

そして、もう1つ。

それは「頭ごなしに叱らなかった」という事です。

ココも、「お~、すばらしい!!」って感動しました。

確かに「いい事」ではないし、

世間で言う「万引き」をしたのですから、

怒りたくなるのは当然でしょうし、きっと落胆されたり、

ショックを受けたり、憤りを感じたりしたと思います。

ですが、そこで頭ごなしに叱って、

「今度、そんな事をしたらただじゃおかない!」

「そんな子は、警察に連れてってもらう!」

なんて言ったって、子供は怒られている事や、

ルール違反だとは解っても、

『なぜいけないか』という事まではわかりません。

ちゃんと理解出来ていなければ、

同じ事が何度も起きるって事なんですね。

そこで・・・、最初私が言いました、

> お母さんの目の前で起きた事。

> これが本当にラッキーだった、と思います。

になるのですが、

それは、商売のシステムを教えてあげる、

お金の使い方を教えてあげる、お金って大事なんだよ、

って教えてあげる“絶好のチャンス”ができたからです。

すまいるママさんから頂いたメールには、

「こうしようと思います」はありましたが、

ここの部分が無かったですね。

実は、私がお願いしたい一番大事なのは、

対策ではなく、ココなんです。

世の中の(金銭のやり取り)のしくみや、

お金の大切さ、使い方、それらを教えるって事です。

まず、スーパーマーケットのしくみですが、

こんな風に教えてあげる事ができると思います。

例えば、食卓にならんでいるご飯。

それはスーパーで買ってきたもの。

今でこそ、スーパーで何でも買えるけど、

昔は、自分達で作らなければならなかった。

ご飯が食べたければ、半年もかけてお米を作らなければならない。

魚が食べたければ、魚を取りに海に行って、

捕まえてこなければならない。

お菓子だって自分で作らなければならなかった。

でも、今は、お米を作ってくれる人がいて、

魚を捕まえてくれる人がいて、お菓子も作ってくれる人がいる。

畑でお米を作っている人からお米を買って、

魚を捕まえてくれる人から魚を買って、

お菓子を作ってくれる人からお菓子を買って、

それを集めて「みなさん、どうぞ」ってやってくれているのが、

スーパーマーケットなんだよね。

お店の人は市場へ行って、

「コレとコレをお店に並べよう!」

と思って自分達のお金を出して買ってくる。

お店では、お店の人たちがその買ってきた商品を、

一つ一つ丁寧にこういうケースに並べてくれている。

これは、野菜や魚もお肉やお菓子だけじゃなくて、

ここにある商品は全部そうやってそろえてくれている。

全部、まだ僕らが眠っている時に、みんな仕事をしていて、

お客さんが買いやすいようにしてくれている。

だから、全部、お店の人の物なんだよ。

でも、お店の人は、

「買い物かごに入れて、最後にお金を払ってくれれば、いいですよ。

どうぞ、自由に見てください」って言ってくれるから、

お客さんは、自由に品物を見たり、触ったりできるんだね。

だから、必ず、最後には「これだけ下さい」って、

お店の人に、私たちの欲しい物を見せて、

その分だけのお金を払うんだよ。

もし、だまって持っていかれちゃったら、

お店の人の物が足りなくなっちゃうでしょ。

それは、お店の人は困るよね。

だから、お客さんは全部の人がそうやって決まりを守って

買い物をしているんだよ。

・・・ココからは出来れば・・・ですが・・・

で、買い物をする時のこのお金。

これは、どうやったらもらえるか?と言うとね。

お父さんは、毎日会社へ行くでしょ。

お父さんは、仕事をすることで、会社からお金をもらうの。

お父さんが毎日、働いているから会社がお金をくれるんだよ。

毎日よく働いてくれるね。って。ありがとう。って。

お母さんが、こうやって買い物ができるのも、

家族みんながご飯を食べたり、服を買ったり、

ゲームをしたり、テレビを見たりできるのも。

それは全部、お父さんが働いてお金を稼いでくれているからなんだよ。

ゲームだってテレビだって電気がなければ動かないでしょう。

その電気代だって、お金を払わなければ止められちゃうの。

あんまり考えた事はないかもしれないけど、

お父さんががんばって働いてくれるから、

私たちはそうやっていろんな事が出来ているんだね。

・・・のような話です。

もちろん、あまり高度な話では理解できないでしょうし、

あまり長くなってしまっては返って逆効果ですが、

「商品はお店のもの」という所だけは理解させたいですね。

そして、それが理解できれば、

なぜ、お金を払うべきなのか、という事は明確になります。

そのシステムが解れば、スーパー以外でも、

商品と金銭とのやり取りが理解できます。

と・・・そこまできて、次は、

じゃあ、これから、毎週〇円上げるようにするから、

自分で欲しい物を買うようにしてみようね・・・。

という形で、おこずかいを上げたり、欲しい物を買うために貯めたり、

自分で買い物をしたり・・・という事が勉強になってきます。

もちろん、

> その後、主人とも相談し、月に2回、

> 自分の好きなお菓子を1つ買う日を決めて、

> お金も自分で払わせようということになりました。

これでも、良いと思います(^^)

長くなっちゃいましたね。すみません。

でも、どうしてもこのお話はしたかったので、

時間を頂きました。

あ、最後に・・・

息子さんは、もう「悪い事をした」というのは分かっていますから、

あえて過去の失敗をほじくり出して説明する必要はありません。

スーパーに行った時や、自分で買い物をする時などに、

少しずつ説明してあげればいいと思います。

また、今回の事は汚点として自分の記憶に残っているはずですので、

ちょっと意識をして「プラス面」を認める様にしてあげてくださいね。

すまいるママさんも、大事な体のようですし、

息子さんは、お兄ちゃんとして振舞ってくれていたり、

優しい所やいい所がたくさんあるようです。

是非、今回の事がいつまでも尾を引かないようにお願いします。

それと・・・。

同じ事が起きない、という保証はありません。

もしかしたら、同様の事が起きる事もありえます。

ですから、意識だけは持っていてくださいね。

ここまで・・・

すまいるママさんは、この後、何かの話のついでに、

おじいちゃんの子供の頃の話になって、

そこから、買い物の話になったそうです。

そして、私が「お話してあげて欲しい」と思っていたこと。

ご自分なりにアレンジしてお話してくださったようです。

その時のお話をこんな風にご報告いただきました。

ここから・・・

( 前 略 )

息子は

「ほんま、スーパーの人がお店に品物を集めてくれるけん

便利になったんやなあ。

でも、おじいちゃんはお米と野菜を家で作っとるけん、

お米はお店に買いに行ったことないよなあ。

いつも精米機のところには行きよるけどな。」

などと興味深そうに話してくれました。

その少し後には保育所で収穫したじゃがいもと玉ねぎと

ニンジンを使ってカレーを作ろうという行事があり、

保育所で作ってないもの(カレーのルーとお肉)を

年長さんがスーパーに買いに行くことになり、

タイミングよく買い物の貴重な経験もできたんですよ。

息子は帰ってきてからも、

先生の後にきちんと並んで買い物ができたこと、

みんなを代表して買い物カゴを持ってレジに行ったこと、

先生がお金を払ってくれたこと

店長さんにも会ったことなど嬉しそうに話してくれました。

また月に2回の買い物もとても楽しみにしていて、

カレンダーに○をつけ行く日を心待ちにしています。

お店に入ったらまずカゴを持つこと、

買うものを決めたらカゴに入れ、レジに行ってお金を払うこと、

お金を払ったらおつりとレシートを忘れないことなど、

約束をきちんと守り、はりきって買い物をしています。

また以前は

時々買ってもらったガムなど一瞬で全部食べていたのですが、

最近は少しずつ食べたら何日も楽しめるからといって、

少し食べては我慢して次の日の楽しみにとっておく、

ということもできるようになりました。

今回のことで気づけたことがたくさんあり、

また大切なことを息子に伝えることができ、本当によかったです。

お忙しい中、丁寧にお返事を下さり、

貴重なアドバイスをいただき本当にありがとうございました。

息子も話や買い物の体験などから、

商品はお店のものということが理解できたと思います。

またお金の使い方や大切さなども伝えていきたいと思います。

ここまで・・・

すまいるママさん、貴重なお話、ありがとうございました。

息子さんも今回のことで、沢山「知る」事ができましたね。

そして、ただ「いけない」や「恐怖に縛られる」のではなく、

なぜ、いけないのか、も理解できたし、

その上で買い物の楽しみも味わってくれたようです。

すご~く、いい経験になりましたね。

> お母さんの目の前で起きた事。

> これが本当にラッキーだった、と思います。

でしたね(^^)良かったです♪

ご興味のある方はこちらをお読みください。

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