第544号 「本気」になりたい
こんばんは。パピーいしがみです。
「いよいよ明日は入学式!」なんて、楽しみにされている方も多いのでは?と思います。
新年度がいよいよ始まりますね。
桜の便りもあちこちから届いて、まさに、春まっ盛り。
良い事が沢山起きそうな予感です。
さて、今日のご紹介するメールは、お園さんから頂いた内容です。
お園さんはちょうど2年前の今頃だったでしょうか?
ご入会してすぐに長いメールを頂いたんです。
子育てでお悩みの場合、関連してよくあるのがご夫婦の関係悪化です。
今日、ご紹介するお園さんの場合も、ご主人から「家に帰ってくるのが苦痛だ。別居をしたい」と突然、言われてしまったのだそうです。
その時、お園さんから頂いたメールには、「今まで私は「覚悟」から逃げていました。本気になりませんでした」
「でも、もう「覚悟」を持って、「本気」になりたいんです。」と有りました。
人は「本気」になると、素晴らしい力を発揮します。
今日は、つい先日、久しぶりに頂いた、そんなお園さんからのメールをご紹介します。
ココから・・・
パピーさん、こんにちは。
長女は、今年3年生になります。
生まれてからずっと、癇癪がひどく・こだわりが強く、下の子(弟)が生まれた時にはひどい赤ちゃん返りをし、
ある子育てセミナーでは、「この子はかなり心が堅い」と言われ、さじを投げられた子です。
でも今は本当に明るくなりました。学校でも友達ができて、毎日楽しそうに行っています。
パピーさん、「認める」「褒める」「包む」は、やっぱりすごいです。
先日、子供が寝静まった頃、夜遅くに主人が「このごろ○○(長女)、変わったな~」と言いだして、そこから3時間ぐらい、
久しぶりに、とても久しぶりにじっくり話しをしました。
実は、これほど長く話しをしたのは、結婚してからは初めて???ぐらいで、以前、パピーさんにもお話ししましたが、
子供との関係ももちろんのこと、主人と関係も悪化の一途をたどっていて、「こんなに改善しているのに、パピーさんに報告もしないで・・・」と思い始めたら、申し訳なくなってメールをすることにしました。
私が『「認める」「褒める」「包む」は、やっぱりすごいです。』と言ったのは、それが子供に対してだけでなく、
主人や主人の同僚など、いろんな人に対して使えて、私達がそれを習得(私ができているかどうかは分かりませんが)さえすれば、私達の周りの人たちが変わってくる事。
今、これをとても感じているからです。
何からご報告したらいいのか・・・
でもやっぱり、一番の収穫は私自身の変化です。
私がパピーさんを知ったのは、育児不安がきっかけでした。
当時、長女は5歳、年長。長男は2歳でした。
長女は生まれた時から、眠りが浅く、小さな物音でもすぐに目を開け、ミルクもあまりのまず、夜泣きはひどい。とても繊細な子でした。
私は常に睡眠不足。いつもイライライライラしていました。
でも、初めての子でしたから可愛くて、多少の大変さも「子供なんてこんなもの」と思っていました。
ところが、弟が生まれると、この子がとても育てやすく、おっぱいも力強く吸い、ごくごく飲み、飲んだと思ったら、ガーっと熟睡。多少、突っついても、揺らしても起きません。
「この子は大物だ~」なんて周りから言われるほどですし、又、にっこりする笑顔がとてもかわいらしく・・・どうしても、長女と比べてしまっていました。
まだ赤ちゃんなのに、長女よりもずっと扱いやすい。
泣かないし、とても良く眠る、笑顔がかわいい、健康で成長が早い。
そんな弟と比べてお姉ちゃんは、すぐに泣くし、泣き声は甲高く、大きく、耳を覆いたくなるほど。
又、泣き出せばなかなか泣きやまない。
かわいいと思っていた長女が次第に疎ましく、可愛く感じず、邪魔になって行きました。
虐待する親はきっとこうなんだろうな~、と怖くなりました。
「うるさい!」「泣くな!」「なんであんたはいつもそうなの?」「我慢しなさい!」「わがまま言わない!」「なぜできないの?」「だからダメなんだよ」
挙句の果ては、
「あなたのママはもうやめたい!」「○○(長女)なんていらない」「そんなに分からないんだったら、あんたなんて捨てちゃうよ!」「どいて」「傍に寄らないで」「あ~邪魔!!!」
今、思うと、恐ろしい言葉を吐いていました。叩く事もありました。
私自身「まずいな~」と思いながら、でも、言っても言っても変わらない、叱っても叱っても、全く効果がない事が許せなくて、気持ちを抑えることができませんでした。
主人は、結婚前からとても優しい人で、私もそこが好きで結婚したのですが、私の長女と長男(弟)との態度があまりに違うので、
「何をそんなにイライラしてるんだ!」「もうちょっと、長女に優しくしてあげることはできないのか?」の言葉にカチンと来てしまって、
「あなたはいいわよ、会社に逃げられるんだから。でも、私はいつだってこの子たちと一緒にいるのよ。
家事や子育てを全部私に押し付けておいて、評論家みたいな事を言わないでよ。私の気持なんかわかりもしない癖に!」
もう、覚えていませんが、もっとひどい事を言ったと思います。
主人は、本当に怒りが達するとしゃべらなくなる人で、その時、唇を噛んで我慢していましたが、
その後1週間は一言もしゃべらず、でも私は愚痴を言い続け、かなり主人には屈辱的な思いをさせたと思います。
今思うと、後悔しかありません。
でもその時は、自分が気にしている事をズバッと突かれたので逆上してしまったのです。
又、ちょうど昇進した時期でもあったので、帰りが遅くなったり、休みでも出勤したり・・・。
夫婦関係が悪化すると、子供たちもより聞き分けが悪くなり、私の子育ての負担はどんどん増え、逆に夫との会話はへり、主人はどんどん家庭を避けていく。
私はいつも大きな不満を抱き、孤独感を感じていました。たぶん、ノイローゼ状態だったと思います。
もちろん、長女の状態はひどいもので、どんどん不安定になっていくような状態でした。
いつも私の顔色をうかがい、おびえ、小さな物音にびくっとする。
夜は眠れず、うなされ、幼稚園でも「元気がない、笑顔がない、うつむいている」と言われ、トイレも相変わらず上手にできず、おむつでしかしない。トレーニングも嫌がる。
明らかに周りの子たちと比べて劣っていました。又、それも私の怒りに拍車を掛けました。
ですが、このままじゃ絶対にまずい。という気持ちもどこかにあって・・・。でも、どうしたらいいのか分からない。
そんな時に、昔の友達から、パピーさんを教えてもらいました。
「メルマガを読むと良いよ、タダだから・・・。」
家に帰ってホームページを読みました。そこは、宝の山でした。
莫大な情報量を片っ端から読みました。何百とあるバックナンバーも必死で読みました。
そしたら、すごく楽になれたんです。「苦しんでいるのは私だけじゃないんだ」って。
それから、パピーさんのメルマガを読みつつも、ネットで子育てのセミナーを探したり、講演に出かけたりしました。
講演者の推薦の本を買ったり、子供と一緒に参加したりもしました。
確かに良い話しを沢山聞きました。読みました。でも・・・続かないんですね。
実は、パピーさんのメルマガを読みながらも、すぐに講座に申し込まなかったのは、
メルマガに、「覚悟を持つ」とか「本気で」とか「真剣に」という言葉があって、そこに抵抗があったからです。
自分の中では“金額的に安く済ませたい”という気持ちと一緒に、“もっと簡単に楽になりたい”という気持ちがとても強く、
「ちょっとの努力で簡単に解決する」という謳い文句があると、「それならそっちがいい」と常に自分を甘やかせていたんです。
そんなうまい話しなんかありっこないのに・・・。
結果は・・・当然ですが、ダメでした。
根本が変わらないのですから、違う形で出てくるんですよね。
そして、結局怒る毎日に逆戻り。又、輪を掛けて娘は落ちていく。その繰り返しでした。
もう、後がない。自分に嘘をついていても変われない。自分が悶々としているだけでは、どんどん時間が経ってしまう。やるなら急がなきゃ・・・でも・・・。
私がうだうだしていた、そんな時、突然主人が「家に帰ってくるのが苦痛だ。別居をしたい」と言いだしました。
主人とは目も合わせない、口もきかない。
そんな日が続いていて、主人の存在を無視している。そんな私がいました。
イライラしていつも不機嫌で、嫌みを含めて“聞えよがし”に不平不満や愚痴ばかりを言っていましたので、主人がそう思うのも当然だと思います。
ですが、突然それを言われた私は目の前が真っ暗になりました。でも、主人の言葉が私の背中をおしたのは確かでした。
すぐに入会の手続きをし、パピーさんに相談メールを送りました。
頂いたお返事は「その本気をご主人にも見せましょう」でした。
この時頂いたメールは、かなりの長文で、とても温かく、でも力強く。
ホームページ、メルマガの印象そのもので、でも、私だけに下さった内容がとても心に響きました。
今でも、凹んだり、気持ちが沈んだ時には読み返します。そうすると我に帰れたり、不思議と元気になれるんです。
たった1通のメール。肉声でもなく、肉筆でもなく、ご本人と直接お会いした訳でもないのに、読む度に人に力を与えられるってすごいと思います。
これが「認める」「褒める」「包む」なんでしょうね。
ゆっくりでいい、一歩一歩確実に・・・
学びながら、パピーさんに相談をしながら、気付いていったのは、「お母さんって、縁の下の力持ちで良いんだ」って事でした。
私は自分がスポットライトの下にいようとしていました。
常に私が中心でいたかったんです。自分の舞台しか見ていませんでした。
でも子供たちにも、主人にも、それぞれ舞台があって、スポットライトがあるんですね。
その子供や夫が、舞台の上でイキイキと、のびのびと踊れるようにしてあげる。それがお母さんの仕事なんだ!
(パピーさんの受け売りですが)と理解できてから、私の姿勢が変わってきました。
これが分かってくると、テキストに書いてある内容が、とてもよく理解できるようになって、
「あ、ここに書いてあるじゃん!」なんて言う事がいくつもあったんです。
一番それを感じたのは「あなたがしてもらいたいと思う事を、人にもしてあげなさい」でした。
自分が気持ち良くなる為ではなく、子供が、主人が気持ち良くいられる為に行動すると、上手くいき、そしてそれが自分の気持ちよさになっていく。
これは、本当に目からうろこでした。
主人から別居を伝えられた時も、「1か月、私を見てほしい。それでもダメなら、別居されても構いません」とパピーさんに言われたように主人に伝え、「今が崖っぷち」と、私は必死で頑張りました。
その結果、あれから2年経ちます。(笑)
よくパピーさんは「人は変わらない」と言われていますよね。
でも、私はパピーさんに変えて頂きました。そのおかげで私の周りも180度変わりました。
今は毎日笑顔にあふれているんですよ(^^)本当に感謝しても、し足りないぐらいです。
主人も言ってくれています。「○○は変わったよ♪」って。
今、主人と一緒に勉強しています。
私がどうして変わったのか?についてとても興味を持っていたので、内緒で始めたパピーさんのテキストを見せました。今までのやり取りのメールも全部、見せました。
そうしたら、これは仕事(部下の教育)にも使える!と言って、読み始めたのです。今では私より熱心です。
おかげで主人のチームは、仲も良く、成績も良いらしく、他のチームリーダーから相談を受けたりもしているそうですよ。
すみません。長女の話も聞いて欲しかったのですが、長くなりすぎちゃうので、パピーさんも大変ですよね。
話しがあちこちに飛び、読みにくいでしょうし(すみません)
又、改めてメールさせて頂きます。
パピーさん、私、本当にパピーさんに出会えてよかったです。何度も勉強できる事。(重複して学ぶとより深くまで習得できます)
制限がなく、こうやってメールできる事もとてもうれしいです。
その分、パピーさんは大変でしょうけれど、こういうシステムを作って下さった事。本当に感謝しています。
小さい報告でも、とても喜んで下さるパピーさん。
だから、もっと喜んでほしい!もっと頑張りたい!って思わせてくださいます。そしてそう思う自分が嬉しいです。
私、頑張りますね。続けます。又、パピーさんに喜んでもらえるようにご報告させて下さい。
読んでくださって、ありがとうございました。
・・・お園より・・・
ココまで・・・
お園さん、メール、ありがとうございました。
メルマガ紹介のご許可もありがとうございます。
心配していた娘さんも今は笑顔が出てきて、友達もできて、学校も楽しいようです。
この「楽しい」という気持ちはかけがえのない事ですよね(^^)。
ご主人との事は、実際私もひやひやしましたが、「もう後がない!」って真剣になって下さった事。
これがやっぱり大きかったと思いますよ。
ホントの「本気」を見せて頂きました(^^)
お園さんのメールにこうありましたね。
“「覚悟を持つ」とか「本気で」とか「真剣に」という言葉があって、そこに抵抗があったからです。
自分の中では“金額的に安く済ませたい”という気持ちと一緒に、“もっと簡単に楽になりたい”という気持ちがとても強く、
「ちょっとの努力で簡単に解決する」という謳い文句があると、「それならそっちがいい」と常に自分を甘やかせていたんです。
そんなうまい話しなんかありっこないのに・・・。結果は・・・当然ですが、ダメでした。
根本が変わらないのですから、違う形で出てくるんですよね。そして、結局怒る毎日に逆戻り。又、輪を掛けて娘は落ちていく。その繰り返しでした。”
これって、本当にそう思います。
私たちってやっぱり自分のスタイルがあります。
どんなに勉強して、他の方法を知っていても、理屈ではない部分ってあるんです。
それが「感情」ですよね。どうしてもどうしても自分のスタイルに戻ってしまう。これって誰でもあるんですね。
ところが「やらなきゃ!」って言うがけっぷちの気持ち。「後がない」という覚悟。
これができると、今までが嘘のようにできる事があるんですね。
例えば、私達は重たくて壊れやすく大事な物はどうやって持ちますか?きっと両手で抱えるように持つと思うのです。
誰でも大切で壊れやすくそして重かったら、「落としても良いから片手で・・・」とは思いません。大切に両手でそっと・・・持ちますよね(^^)
そしてもし、その大事なものが2つあったら、どちらかを置いて(捨てて)、今大事な方を持つはずです。
だって、欲張って両方を持とうとすると、いつかは落としてしまう事が分かるからです。
それも、もしかしたら、両方落としてしまうかもしれません。でも、どちらかを置く、捨てる。これが本当に難しいんです。
この「どちらかを捨てる」という事が“覚悟”なんですね。
そして覚悟を持って、きっぱりとそれを捨てることができると、今持っているものだけを・・・本当に大事にできるんです。
きっぱりとそれを捨てると、とてもすがすがしく、又、すっきりとして、変なわだかまりや執拗なこだわりが無くなったりします。
その結果、目指すものが明確になって、それだけに集中できるようになるんですね。
そして結果は・・・良い方向に向かっていくんです。
ご主人の「家に帰ってくるのが苦痛だ。別居をしたい」この言葉はかなり悩み考え、苦しんだ末の言葉だったと思います。
でも、その言葉があったからこそ、お園さんは、一歩を踏み出せたんですね。
もうすでに「こんな事もあったね~」なんて、笑い話になっているとは思いますが、
笑い話にできるか、そうでないか、は、やっぱり「どちらかを捨てる」その覚悟に関わると思います。
思い切って良い決断をされたと思いますよ。そして本当に、よく頑張りましたね。(^^)是非是非、これからも、楽しいご報告、聞かせてくださいね♪
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