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第668号 響かない

こんばんは。パピーいしがみです。

梅雨が明けて、猛烈な日差しが表れ、

気温が35度にまで上がったかと思ったら、

ここ2・3日は突然涼しくなりました。

どうやら10度以上の寒暖の差があったようですが、

体調を崩されていませんか?

来週は又、暑くなるようですから、

どうぞ体調管理にはお気を付け下さいね♪

さて、今日のメルマガは“響かない”としました。

実は、ここ2・3ヶ月前に(勉強を始めたばかりの方から)

同じ様な質問を頂いて、もしかしたら、

他にも多くの方が悩んでおられるかもしれない・・・と、

「響かない」これについて少し詳しくお話しようと思います。

Aさんの場合はこうでした。

> 今まで「悪いところは叱って直すしかない」と

> ずっと叱り続けていましたが、

> 叱れば叱るほど悪くなり、なぜそうなってしまうのか、

> その理由がわからなかったのですが、

> 勉強をすることで、その「叱り続けていた」事が、

> 本人に「どうせ僕なんか・・・」

> という気持ちを持たせてしまったとやっとわかりました。

> 早速、褒めなきゃ、褒めなきゃ・・・と思うのですが、

> 褒める事が見当たらないのです。

> 何を褒めていいのか・・・困っています。

又、Bさんの場合はこうでした。

> 子どもは、私を信用していません。

> 勉強をし始めて「認めよう」「褒めよう」と頑張るのですが、

> 私が褒めても「どうせ嘘でしょう?」という目で見ています。

> 「そんな気持ちもないくせに」と言われているような気持ちで、

> そんな態度にカチンときて、又、怒りをぶつけてしまいます。

そしてCさんの場合はこうでした。

> 勉強を始めて子供に大きな変化がありました。

> 褒めることで子供もすごく喜んで、

> こんなに効果があるんだ♪と私も嬉しかったのですが、

> 私の頑張りに子供が反応してくれないと、

> 「こんなに褒めているのに」「こんなに努力しているのに」

> と今まで以上の結果や反応を求めてしまう自分がいて、

> 期待はずれを理由に子供に当たってしまうのです。

> なぜ、私はこんなに自己中なのでしょう?

> 大人になれていない私が子供をダメにしてしまっている、

> そんな気がします。

Aさん、Bさん、Cさん。

その理由はそれぞれ違っても共通している事があるんです。

それは「ムリ」をしてしまった、という事なんですね。

今の状態を改善したい、その気持ちが強すぎて、

最も早く結果の出ると期待される「褒める」を

『方法』として取り入れてしまったようなのです。

「認める」「褒める」「包む」は、『方法』ではありませんよ♪

とお話しするのですが、最初はやはり分かりません(^^)

ですから、こういう失敗ももちろんあっていいんです。

失敗して初めて分かるんですからね。

「褒める」は、とても効果があります。

でも効果があるからこそ使い方を間違えるとデメリットにもなります。

Aさんのお子さんは(6歳男子、第一子、年長)ですが、

子供さんが「叱られ続ける」ことで問題行動がかなり出ていました。

幼稚園ではケンカが絶えず、誰かれ構わずちょっかいを出し、

殴ったり、蹴ったり、唾を吐いたりする。

先生の話も聞く耳を持たず、じっとしている事ができない。

Bさんのお子さんは(8歳女子、一人っ子、小学2年生)

今まで、いろんな改善方法を試されたらしく、叱ったり褒めたり、

又、お母さんの気分でコロコロその対処を変えてしまっていたそうです。

ですから、子供がお母さんを冷ややかに見ているような状況です。

子供は、お母さんの行動が本心なのかどうか、

見極めているような状態でした。

そしてCさんのお子さんは(5歳女子、年中・3歳女子、年少)です。

褒めてもらえる事が増えて、子供は喜んでくれたのですが、

お母さん自身が、その反応に感激してしまって、

もっと喜ばせたい、もっといい子になってほしい、

という要求の方が先走ってしまったのでした。

一見すると、皆さん、ばらばらのように見えます。

でも皆さんそれぞれに「先にすべき事」があったのです。

なぜ、私が「認める」「褒める」「包む」という

こんな簡単に思える事を1年掛けて勉強してもらうか、と言うと、

それは「認める」「褒める」「包む」ができるように、

お母さん自身に成長してもらう為です。

「叱る」事はもちろんですが「褒める」ことって、とても難しくて、

それができる方はとても少ない・・・と、私は思っています。

だって、私自身でさえ、それが理解できるようになるまでには、

(企業の人材育成の時代を含めると)5年以上は掛かったからです。

じゃあ、Aさん、Bさん、Cさん、共に、

今の状態の中で何をすれば良かったのか?と言いますと、

3人の方にお願いしたのは、2つあります。

1つは「子供との良い関係を築く」こと。

そしてもう1つは

「子供の良いところを見つける練習をする」ことでした。

「褒めよう」と自分に無理やりプレッシャーを掛けるのではなく、

まずできるところから始める、ってことなんですね。

「子供との良い関係を築く」

というのは「直してやる」とか「正してやる」などのように、

見下ろすような“上から目線”はやめてもらって、

1人の人間。小さな友達として接してもらう、ということです。

私たちが友達に接する時、

その人の悪いところを指摘し続ける、なんてことはしませんよね。

「上手に付き合おう」と思えば相手の気持ちを考えると思います。

そして話しかける時も、きっと笑顔を心がけるでしょう。

もし、腹が立つような事があっても「叱りつける」のではなく、

「そういう言い方は好きじゃないな」のように、

自分の感情をストレートにぶつけずに、

あくまでも「友達」として接するんです。

それと並行して意識してもらった

「子供の良いところを見つける練習をする」

これは、ご自分の成長の為の物です。

見つけたら、いきなり口にして褒めようとするのではなく、

自分が見つけた『いいところ』をノートに書くようにお願いしました。

小さなノートを持ってもらって、

子供のいいところを見つけたら、すぐに書く。

又、見つけたら、また書く。

この「すぐに書ける」という準備をするだけで、

私たちは「見つけよう」という気持ちになります。

そして、無理やり褒めなくてもいいのですから、

「何と言葉にしたらいいのか?」とか悩む事もないですし、

「こういう言い方にした方が良かったのでは?」

と後悔する事も有りません。

リアクションを期待していないのですから、

イライラする事も有りません。

少しずつ書きためていくと、どんどん増えていきます。

書くたびにそれを読む事になるのですから、

いいところが増えることで「こんな事もあったな」

「こういう時もあったよね♪」なんて、

今まで「どうしようもない」とか

「ダメな子」という印象が強かった場合も、

そんなマイナスイメージが徐々に払拭されてくるんですね。

すると、お母さん自身の子どもの見方が変わってくるのです。

これってお母さん自身が変化しはじめた、と言うことで、

これを続けてもらうことで、

どんどん良いところを見る力が養われていきます。

この2つをお願して1カ月。

3人とも一定の改善があったんですよ。

Aさんは、幼稚園の先生から

「とっても落ち着いて来ました。

まだ時々やんちゃする事はありますが、

私の目をみて大人しく座って話を聞いてくれる事が増えました」

とご報告を頂いたようですし、

Bさんからは、

「娘が、自分から私に話をするようになりました♪

“ねえ、お母さん・・・”とはにかんだように言ってくれた時は、

なんだか感動してしまって、ちょっと涙が出ました。

今は、テレビの話や学校であった面白い話など、

一緒に笑うことが少しずつ増えています。

今までギスギスしていたのが、

ほんの少しですが、変わってきた気がします」

とお返事を頂きました。

そしてCさんは、

「小さなノート、とても重宝しています。

以前は、こんなに沢山褒めているのに・・・と思っていましたが、

それは同じ様な事だった事に気がつきました。

同じ様な事を何度も言われても、子供は嬉しくないですよね。

子供からは「そのノートなに?」と聞かれたので、

あなた達の良いところをメモするノートだよ。

「あなたはこんなに良いところがあるんだよ、ほら~♪」

と見せただけで、すごく喜んで「読んで読んで♪」でした。

1つ1つ読んでいくと、とっても嬉しそうで、

あえて焦って言葉にしたり反応を期待したりする必要ないんだな、

と感じました。

今、主人の良いところの欄も追加して書いています。

ノートにだんだん良いところが溜まってくるのが楽しいです。

なんだかこれだけで幸せな気分になってきます。

これからもこのノートを続けていきます。」

と感想をくださいました。

いいですね~♪この「小さな変化」でいいんです。

小さな変化を感じれば、その先にある大きな変化も見えてきます。

そして、それが又やる気・モチベーションにもなりますからね。

ムリをせず「褒める」ことができるようになると、

子供たちの変化も加速をしていくと思います。

できる事をできる範囲で・・・。

ゆっくりペースで行きましょう(^^)

ご興味のある方はこちらをお読みください。

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