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第1126号 担任への相談

パピーいしがみです。

先週のメルマガで「学校に行きたくない」と言い出す時期です、とお話ししましたね。

でも新一年生の場合は、ベテランで面倒見がいい先生が担任をされるケースが多いので、先生との連絡を密にして、先生にも力になってもらってくださいね、とお伝えしました。

ちょうど「学校に行きたくない」と娘さんが言い出した楓さんからのご報告を頂いたので、ご紹介したいと思います。

まず、楓さんからはこんなご相談を頂いていました。

ココから・・・

今回は長女の件で相談させてください。

長女はこの春から小学生になりました。

保育園の時は「毎日楽しく通い、お休みの日も行きたい」と言うくらい保育園が大好きでした。

先生からは、長女は優しくて人がいつも周りに集まってきて、誰とでも仲良く遊べる事ができるし、一人で黙々と遊ぶ事も出来る子です。と卒園式の時にお言葉をいただきました。

また、小さい子が大好きで、よく年中さん年少さん、乳児さんの面倒をみたり、一緒の目線になって、相手にお話が出来るとても優しいお姉さんです。とも言ってくださいました。

確かに、1歳の甥っ子の面倒を見るのが大好きで、しっかり者のお姉さんをやっている姿を見かけたりするので、私も心が温まります。

遊びの場面では、友達とおもちゃの取り合いになった場合は譲ってあげる姿をみますが、もしかして喧嘩とか言い争いをしたくないからかな~と思ったりします。

その長女が入学式が終わって1週間も経ってないくらいから「学校に行きたくない」と言い始めました。

なぜかと聞くと「先生が怖いから」と。

まだ始まって1週間も経ってないのに、もう学校に行きたくないなんて・・・とかなり衝撃を受けましたが、

「そうかぁ。先生怖いんだね」など話を聞いて2日間くらいは普通に学校に行きました。

何で怖いのか聞くと「“まだここはやりません”って怒られたから」と言うので(それくらいで??ただ、注意されているだけじゃないのかな?)と思い、

「まだここはやりません。って?」と真似して言ってみると「そんな言い方じゃなくて、もっと怖いんだよ。」と言います。

今日は学校はどうだった?と毎日聞いてますが、「今日は怒られなかった」とか「今日も怒ってたよ」が一番最初の返答になりつつあります。 

そして数日後、朝起きると「学校に行きたくない~」と泣き始めました。なぜか聞くと、やっぱり同じ理由でした・・・。

そして、あまりに泣いているので、「じゃあ、ママと一緒に教室までいく?」と聞くと「うん」と言うので、仕事を遅刻して分団登校で一緒に学校に行き下駄箱まで一緒に行きました。

下駄箱に着いた時、「一人で教室まで行けそう?」と聞くと「うん」と言い、手を振って下駄箱から上がった所で見えなくなるまで待って、帰りました。

学校が終わった後は放課後児童クラブに行くので、状況を指導員さんに話をして様子をみてもらいましたが、

学校から帰って来る時はウキウキで楽しそうに帰ってくるし、児童クラブでもとっても楽しそうにしているそうです。

そして指導員さんとも現状を話し、その担任について少し話をしたり、今までその先生に担任を持ってもらったママたちにも話を聞きました。

すると・・・やっぱり良くない話をたくさん聞きました。

他の子を怒っているその姿を見て、学校に行けなくなってしまった子もいるとの事です。

なので直接担任に電話するより、一度教頭先生に話をしようと思い、学校に一緒に行った日の夕方、学校に電話をして教頭先生と話をしました。

教頭先生には、長女が学校に行きたくないと泣き始めてしまったので一緒に学校に登校したこと。

担任の先生が怖いと言っているのが理由、その他、私が聞いたことを教頭先生に話をして「まだ1週間も経ってないのに、学校に行きたくないと言い始めでとても心配です」と言う内容を話しました。

教頭先生は「間接的に担任に話をするものあれなので、まずは担任と直接話をしてください。そこで相談してみてください」と言われました。

もちろん、直接担任の先生とも話をするつもりですし、一度話をしたいと思っていたので、

「もちろん、直接お会いして話をさせていただく予定でありますが、もしお話しても何も変化がないようでしたらまた相談させてください。」と話し、電話を切りました、

実際、私も担任と話もしたことがなく、まだ小学生になったばかりの子供が言う「先生が怖いから」と言う理由を全て先生が悪いと思っているわけではないんです。

もちろん、先生も叱ったり、注意したりするのは当たり前だと思ってます。

ただ、まだ保育園や幼稚園からあがってきたばかりの子供が、「恐怖心」を感じるのはどうなのかなと、とても心配になります。

先輩ママ達が言っていた事を聞いているので、余計に過敏に反応しているかもしれないです。

私としては、このまま学校に行きたくないと言い続け、本当に学校に行けなくなってしまう前に、何とかしたくて、どうしたらいいかと思いパピーさんに相談しました。

パピーさんはこの状況をどう思われますか?

私が過剰反応し過ぎてますか?

私が担任と話をする際、どのように伝えたらこうゆう先生は理解してもらえるでしょうか?

長女が「ママと下駄箱でバイバイしたあと、教室に行く階段で泣いちゃった。ママにギュってしてもらうの忘れて悲しくなって泣いちゃった」と言う言葉を聞いて、とても苦しくなりました。

長文になりましたが、どうぞよろしくお願いします。

ココまで・・・

これを聞いて、私としては「う~ん、困ったな~」でした。

(頂いた文面には先生の具体的な内容も書かれていましたが、個人が特定されそうなのでここでは割愛しています)

先生はいろんな人がいるのですが、小学校1年生の先生って、できるだけ子供の気持ちに寄り添ってくれる先生が担任をされるはず・・・なんです。

でもまずは先生とお話しする事、と、こんな風にお返事しました。

ココから・・・

楓さん、おはようございます。長女さんの事、心配ですね。

書かれていたように、長女さんは争いごとや叱られている場面を見たくないのだ、と思います。

そして「学校に行きたくない」は、やはり先生の影響が強そうですね。

その内容はかなりひどく、こんな先生を1年生の担任にするなんて、学校側の先生の配置ミスでは?とも感じました。

又、教頭先生も、なんだか逃げているような感じがしますし、あまり関わりたくないように感じます。

そこで・・・楓さんも、先生とお話をするつもりでおられるようですが、できたらご主人も一緒にその話し合いに参加してもらう様になさったらどうでしょうか?

ご質問に「私が担任と話をする際、どのように伝えたらこうゆう先生は理解してもらえるでしょうか?」と書かれていたのですが、

初めてお会いする先生ですから(事前情報だけで)敵対心をもって戦闘態勢で向かうと、やはり相手も臨戦状態になってしまうので、

まずは「うちの子が学校に行きたくない『先生が怖い』って言っているんです」と言うところから「相談」という形でお話をされたらどうでしょう?

悪い情報が満載の先生なので、変わってもらう事は難しいかもしれませんが、

娘さんが怖いと思っていて「学校に行きたくない」と泣いている、という事だけは お伝えになってほしいと思うのですね。

それと・・・もしあまり子供が不安がるようでしたら、授業内容を見せて頂くことも可能だと思います。

学校生活はある意味、閉鎖空間で行われますので、どんな事が行われているか、親には分からない部分もあります。

本当はそんなことをしなくてもよいことを望みたいですが、先生があまりにも横暴な方であったとしたら、そんな方法をとることも可能です。

それと教頭先生がダメなら、校長先生。校長先生もダメなら教育委員会に相談する事も出来ます。

ですが先生の人柄を変えることはほぼ不可能ですし、子供が学校に対して恐怖心を持ってしまったら通学もできなくなってしまうので、

「このままでは危険だな」と感じた時には、学校に行かない選択をしても良いと思うのですね。

でもその前に、なんとか今の状況は聞いてもらって、非常に心配している、という事はわかってもらう事だと思います。

ココまで・・・

楓さん、この後、先生に連絡をして、ご主人と一緒にお話をされたそうです。

とてもソフトにお話になって、先生もソフトにお返事くださったようです。

こんなご報告でした。

ココから・・・

先日はお返事ありがとうございました。

学校へ電話し、無理を言って夕方、先生にお時間をいただき、主人と2人で直接会って話をさせていただきました。

お伝えしてませんでしたが、女性のベテランの先生です。

いざ、先生にお会いすると、とても優しそうな雰囲気の方で、笑顔で出迎えてくださり、

“ん??聞いてる話と違う・・・ すごく優しい先生だけど、子供の前と親の前では態度が違うのかな・・・?”と警戒心を持ちながら部屋に入りました。

まずはたわいもない世間話から始まりました。とても和やかな雰囲気でした。

まずは、上の子達の一年生の時の話。それと比べて娘は「学校が怖い」と言ってるけど、なぜだと思いますか?と投げかけました。

先生は『一年生は皆チャイムが授業が始まるチャイムなのかすら理解してないから、そこからまず覚えようと頑張ってます』など、色々説明してくださいました。

30分くらい話をしても、主人がなかなか本題の“先生が怖いから学校に行きたくない”と言う内容を話し始めないので、私がなるべく自然な流れになるように話はじめました。

すると、先生は『もしかしたら、私の言い方が冷たく感じたのかしら?私は言い切り系で言うので、怖く感じたのかもしれないですね。〇〇ちゃんがそう思っていたとはビックリしましたが、そうですね、気をつけますね。』と言ってくださいました。

先生曰く「〇〇しなさい。〇〇はしません。」と言うようにしているそうです。優しく言うと聞かない子がいるから。だそうです。

その方針を一年生だからと言って変えるつもりはないと言われました。

先生の考えもあるでしょうし、そのあたりは私が変えて欲しい。と言える立場ではないので、先生の伝え方話し方で子供は萎縮したり、ちょっと怖く感じてしまっている旨を十分お伝えしました。

先生も理解してくださり『今後気をつけますね』と言っていただき、約1時間くらいお話しができました。

部屋を出る時、先生に『今回はどちらかと言うと、お父様が心配していらしたのかしらね』と言われました。

結果的に先生に主人が心配している。と思ってもらえて、深刻さを理解していただけたと思います。

パピーさんからアドバイスを頂けて、2人で話に行って良かったです。

その日、長女には「先生とお話ししたよ。頑張ってますよって褒めてたよ」と伝えました。

そして、次の日。また朝から「行きたくない」と泣いてしまったので、一緒に学校に行くと、先生が下駄箱近くにいてくださり、声をかけてくださいました。

それを見つけ、恐らく長女はママとバイバイしなきゃいけないと思ったのか、また泣き始めてしまいましたが、先生が肩に手をかけて、

『大丈夫だよ。辛いよね。頑張ってるよー』などとすごく優しく声かけしてくださり、一緒に教室までついて行ってくださいました。

朝の忙しい時間に、昨日話をしたから気にかけて出迎えてくれる先生だなんて、今まで聞いていた評判と全然違いビックリしました。

それから、何日か連絡帳を通して「今日は学校楽しかったと言ってました」など感謝の気持ちを書きながらやりとりをし、

今日は先生から『あれからどうですか?』とお電話をいただきました。

『とても心配させてしまって申し訳なかったです。愛情をたくさんかけて育てていらっしゃるのが伝わりました。学校では準備も早く終わらせようと頑張ってますよ』など。

あれから、長女は毎日元気に学校に行ってます。楽しかったっと今までより元気に放課後児童クラブからも帰ってきます。

まだ他の子には怒ってるようですが、長女は「なぜか私には怒らないよ」と言ってます。

恐らく先生は怒ってるんではなくて、注意してると思いますが、言い方が言い切りで冷たく聞こえるから、怒ってると子供には感じるんでしょうね・・・。

長女には、「先生は毎日頑張ってますよって言ってたから、〇〇が頑張ってやってるから怒られないんじゃないかな」と話ました。

もし、先生が、私達が話に行ったから長女を怒らないならそれは違うかなと思うので、様子を見ていきたいとは思います。

また、他の子は怒られてる?注意されてる?みたいなのでその雰囲気でまた学校行きたくないとならないように気にかけたいとは思います。

ただ、今回先生と話をしてみて、前評判で決めつけてた自分はいけなかったなと反省したと同時に、早く直接先生とお話しが出来て、本当に良かったと思ってます。

パピーさん、ありがとうございました。

ココまで・・・

直接先生とお会いになってみて、又、早めにお話しできた事で、先入観が強かったかな?ってお感じになった楓さん。

とてもソフトな感じでお話になられた事。

そしてお伝えしたいことは分かっていただけたようで、本当に良かったです。

そして一番大事な、娘さんの先生への「怖い」思いが今回の事で払拭されたのでは?と感じる事です。

私が楓さん、上手に対処されたな~と思うのは、まず「クレーム」にしなかったこと。

こちらが敵意を持って先生に抗議をすれば、先生だってプライドがありますからムッとします。

指摘をされた先生だって面白くないしその感情を子供に向かわせてしまうこともありますからね。

そして、もう一つ。それは先生に相談された後も、連絡帳を通して感謝の気持ちを表しながら様子を逐一ご報告されたこと。

こうすることで、先生の取り組みも認め、親と先生の関係も良くなりますし、先生もご自分が意識されている事が分かってもらえたんだな、と安心します。

そして少なくとも、この一件が、先生と楓さん親子との距離を近づけてくれた、と思うのですね。

今、学校の先生って、できるだけ波風を立てず、子供に指摘しない方が増えている、ってお聞きします。

でもそれって「あまり指導に熱心ではない」とも言えます。そんな先生が多い中で叱ってくれる先生は貴重なのかもしれません。

ただ熱心な姿が時には“強すぎる”=“怖い”になってしまうこともあり、そうであれば先生も少し手加減をされてもいいのかな?と思うのですね。

ここのところ、「先生への相談の仕方、どうしたらいいのか分からない」というご相談も多く、楓さんの場合をご紹介させて頂きました。

今後、ゴールデンウィークが終わった時、又、子供たちの「学校行きたくない」が増える時期でもあります。

先生にも力になって頂けるように、良い関係を保ちながら相談できるようになさってくださいね♪

   

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パピーいしがみ 人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。

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