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第935号 登校しぶりとその理由

 
こんばんは。パピーいしがみです。

夏休みも終わり、お子さんたちは元気に幼稚園、小学校に行けているでしょうか?

この夏休み明けは、登園しぶり、登校しぶりをする子が多く、長い休みで「学校に行かない事」が日常化してしまう為に、「学校に行く」に対して強い抵抗を感じる子が少なくありません。

今日は、コウママさんからのご報告をお話しするのですが、実は、コウママさんには、夏休みが始まる前から、夏休みが終わる時の事をお伝えしておきました。

もしかしたら強い登校しぶりがあるかもしれないが、その時には、叱ったり強制したりせず、じっくり話を聞いて、できれば子供に寄り添って、一緒に登校してあげて欲しい・・・と。

登校しぶりをする明確な理由

なぜなら、コウママさんのお子さんは、運動がとても苦手で、5月・6月ぐらいから、すでに体育のある日は登校しぶりがある状態で、夏休み前にはかなり「学校に行きたくない」が強い状態だったからです。

なぜ、娘さんが「学校に行きたくない」と言いだしたのか、その理由はとても明確でした。今日はちょっとそのあたりを、お話ししたいと思います。

ですが、まずは直近に頂いたご報告のメールを、ご紹介しますね。

ここから・・・

パピーさん、こんにちは。コウママです。

夏休みも終わり、終業式近辺では強い登校しぶりがあった娘が、この長い夏休みを終えて、ちゃんと登校できるのか、とても心配だったのですが、なんとか学校に行くことが出来ました。

当初は、一緒に登校しなくてはならないかな?と覚悟をしていましたが、1日目は何とか一人で登校でき、(当日はずっと下を向いていましたが)ある日を境に元気になり始め、今は、まだ新学期が始まって1週間ほどですが、顔をあげて歩いて学校に行けています。

早めにパピーさんに相談して、私の考え方が変えられたこと。夏休み中の娘の頑張りで自信をつけられたこと。そして先生にその成果を褒めて頂いたこと。今は、本当によかった、と感謝しています。

ここまで・・・

娘さん、今は「学校に行きたくない」という事もなく、少しずつ元気に明るくなってくれたみたいで、本当によかったのですが、娘さんが学校に行きたくない、と思うようになってしまったのには、先にも申しましたが、明確な理由がありました。

それはお母さんの「苦手な事はしなくていい」という考え方にありました。

お母さん自身も運動が苦手で、幼稚園の頃から、娘さんには「運動が苦手ならやらなくても良い」「できること、得意な事を頑張ればいいんだよ」と言ってこられたそうです。

ですが、運動は学校に行く間、ずっとついて回ります。小学校・中学・高校では、体育の時間は必ずあります。決して“運動が得意”にならなくても結構ですが、ある程度の事はできる状態ではないと、12年間、ずっと嫌な思いをするか運動から逃げ続けていなければなりません。

この運動に対する苦手意識を持ち、「運動が嫌いだ」と思い続けること。そしてできれば参加したくないと「逃げ続ける」状態に子供を置いておくのが、子供にとってはとてつもなく強いストレスになるんですね。

当初、コウママさんから頂いたご相談の抜粋を、ご覧ください。

登校しぶりの根っこは避けてきた運動だった

ここから・・・

私が以前から読んでいた育児書には、“できない事を無理するのではなく、できることを伸ばしてあげればいい”と書かれており、私は、それを信じて子育てをしてきました。

娘は運動が得意ではなく、幼稚園の頃からコンプレックスを持っているようでした。

実は、私も運動が大嫌いで、娘に、「そんなに運動が嫌いなら、やらなくても良いんだよ。その代り、読書やピアノや勉強を頑張ろう!」と言い続けてきました。

「運動をやらなくて良い」と言ったら、娘はとても安心した顔になり、他の得意な事、絵を描いたり、本を読んだり、ピアノを弾いたり・・・をとても喜んでするようになったのを見て、私は、それでよかったんだ、と思っていたのです。

ですが、それが子供にとって良い事ではなかった、と分かったのは、子供が幼稚園を卒業し、小学校に入ってすぐ、の事でした。

運動が苦手な娘は、体育の授業がある日の学校への足取りはとても重く、憂鬱な顔をして、とぼとぼ歩いていきましたし、男の子にからかわれて「学校へ行きたくない」と言いだしました。

話を聞いてみると、体育の授業が嫌、周りの子達が平然とできることが自分ができない。そんな自分に強い劣等感を感じている事が、見るからに明らかでした。

最初は体育のある日だけのその憂鬱そうな状態が、ほぼ毎日見られるようになり、明るさを失い、学校に行く時だけ気になっていた様子が、家に居る時にも表れるようになって、いつも自分に自信が無いように見えるのです。

そんな時に知ったのがパピーさんのホームページでした。パピーさんは「自信が大事」と切々と書かれていて、その時に、私は自分の間違いに気付きました。

どんなに絵がうまくても、勉強ができても、学校に行かなくなったら意味が無くなります。

私は、一番大事にすべき、娘の自信をないがしろにして、見えるものだけしか見ていなかったんだ・・・と思ったら、今までの事を後悔し、涙が出てしょうがありませんでした。

前回の相談の時には、パピーさんから、幼少期から運動に苦手意識を持たせてはいけない、「苦手なものはやらずに、得意なものを頑張る」という考え方を改めて、苦手なものも、そこから逃げずにある程度はできる経験をさせてあげて欲しい、と言われたのですが、

完全に運動をする気が無い娘に、どうやったら運動に目を向けさせることができるでしょうか?このままでは、娘をつぶしてしまうのでは?と非常に心配です。

ここまで・・・

逆上がりが登校しぶりの原因だった

実は、運動って、ハイハイの時から始まっています。

ハイハイをする時は、誰にも教えてもらわずに、足と腕を使って動き回ります。

そして、次第に自分の足だけでバランスを取り、二本の足だけで立てるようになって歩くようになります。

倒れたら腕で支え、起き上がり又歩く・・・。その動作を繰り返すことで、足の筋肉だけでなく、腕の筋肉も鍛えられますし、背筋や腹筋も含め、必要な筋肉やバランス感覚も育っていくのですね。

ですが、倒れたら親が起してあげたり、「抱っこ抱っこ」の声に抱っこをし過ぎたり、転ばさせない、失敗させない、歩かせないをしていると、子供の育つべき力が育っていかないのです。

そして、今回の例でいえば、一番まずかったのは、お母さんが運動嫌いだったからとはいえ、「そんなに運動が嫌いなら、やらなくても良いんだよ」と子供に言い続けてしまったこと、だと私は思います。

嫌な事をやらないで良い、と言われたら子供は嬉しいです。嫌な事から逃れられたら、楽ですからね。

ですが、現実は逃れることなどできないのです。

だから親は「嫌な事はやらなくていい」ではなく、「嫌な事でも乗り越えていこう」と教えてほしいのです。

子供が1人では無理であれば親が手伝ってもいいし、一緒にその山を乗り越えてほしいのです。

幼稚園の時であれば「できない」「やらない」で済んだことも、小学校に入り「授業」という形でやらねばならなくなって、子供は「できない」「やらない」では通らない事を知り、自分と他の子の差に落胆してしまったようでした。

特にそれを感じたのが「逆上がり」だったようです。運動会では、鉄棒まで走って行って、逆上がりをして帰ってくる、という競技があるようなのですが、コウママさんの娘さんは、逆上がりが全くできない・・・

授業でも逆上がりができない子は、別メニューで逆上がりだけの特訓を受けていますが、できない子が一人減り、二人減り、と周りができるようになる中で、娘さんは全くできる気配がなく終業式を迎えてしまったのですね。

今まで長い間、運動嫌いだった子が、短期間で運動好きになるのは難しいです。

ですが、そんな事は言っていられませんから、この夏休みに、逆上がりができるようになることを目標に、お母さんも一緒になって(お母さんができるようになるつもりで)逆上がりの練習をするようにお願いしました。

逆上がりは、できない子(人)にとっては、とても大きな壁で、いつまでたってもできないように感じます。

ですが、そこにはいくつかのコツがあって、そのコツが掴めれば誰でもできるようになります。

コツを掴めばできる逆上がり

一番大事なコツは、鉄棒から腰が離れない事です。

逆上がりができない子の多くは、けり足が大事だと思っています。ところが、本当に大事なのは、腰が鉄棒から離れないようにする腕力なんです。

でも、腕力を鍛えずに、けり足だけを練習するので、何度やってもできない・・・という結果になるんですね。

それに加えて、自分の体重を支えるだけの腕力って、残念ながら簡単には身に付きません。

ですからコウママさんには、ご自分の腰の高さの鉄棒を選んで頂いて、タオルで良いので、鉄棒から腰が離れないようにすること。

そして、参考として動画をお教えし、何度も見て頂くようにお願いしました。

まず、たった1回で良いので、子供に「できた!」を経験させるてあげることが何より大事なので、それをお願いしたのですね。

コウママさんからは、このようなメールを頂きました。

ここから・・・

パピーさん、こんにちは。コウママです。お返事ありがとうございます。

メールを拝見して、やっぱり私の言動に問題があったんだ。私は子供に乗り越えるではなく「逃げる」を教えていたんだ・・・と本当にショックでした。

思えば、私自身が運動が苦手なので、「この子も私に似て運動が苦手なんだ」と思いこみ、私が子供を運動嫌いにさせていたのだと思います。

パピーさんから「一緒に運動をして、(お母さんができるようになるつもりで)逆上がりの練習をしてください」と書かれていたのを見て、最初に思ったのが、「え~!私もやらなくちゃいけないの!」でした。

いまさらながら、私は、子供には苦手を乗り越えさせたい、と言いながらも、自分自身は楽をしたいと思っているんだな・・・と酷い自己嫌悪を感じました。

ですが、パピーさんに「子供の為なら何でもやります」と言った手前、娘に「お母さんも、逆上がりができるようになりたいから、一緒に頑張ろう!逆上がりができる秘策を聞いたから」と言って、なんとか子供と毎日練習をするようにしました。

教えて頂いた動画では、簡単に逆上がりをしている姿を見て、本当にこのやり方で、こんなに簡単にできるだろうか?と思ったのですが、娘は数回のチャレンジで、タオルがあれば逆上がりができるようになってしまいました。

あまりにも簡単に「できた」を経験した娘は、とても驚いていましたが、すごく嬉しかったみたいで、何度も何度もタオルを使って、逆上がりをしました。

私は、その姿が嬉しくて、ずっとスマホで撮影をしていました。ですが、タオルを取ると(腰が鉄棒から離れると腕が伸び切り)逆上がりができません。

この逆上がりができる状態と、できない状態を見比べるように、できない時の姿勢も録画をし、家に帰ってから、できる時とできない時、何が違うのかを話し合って、次の日には、そこを重点的に練習してみる・・・というやり方をしていました。

私は・・・というと、タオルを使っても体が重くて、なかなか逆上がりができません。娘は、そんな私を見ながら「こうやるんだよ」とか「頑張って!」と、教える側、動画を撮る側になって、返って私ができない事が娘の優越感を高め、元気にさせていく、そんな風に感じました。

「できる!」がやる気を高めてくれる

パピーさんが「親ができるようになるつもりで」と言われたのは、こういう意味だったのかな?と思いながら続けていました。

娘は、タオルを使って逆上がりができるのが楽しいらしく、何度も何度も「こうやってやるんだよ」と見せてくれて、次第にスムーズになってくると、少しずつタオルを伸ばしはじめ、最終的にタオルが無くても低い鉄棒であれば、逆上がりができるようになりました。

初めて、タオルなしで逆上がりができるようになった時、(私は見ていなかったのですが)「お母さん、見て、できたよ!」と言った娘の顔は、本当に晴れやかで満面の笑みで輝いていました。

私も、とても嬉しくて「良く頑張ったね♪」と涙が出ました。

娘はすぐに、「この高さでできたから、もう少し高い鉄棒でもできるはず!」と少し高い鉄棒(胸の高さ)に移りましたが、あともうちょっとという所でその日は、できることはありませんでした。

ですが、その時思ったのは、“この子は決して運動嫌いなのではない”でした。私が子供のチャンスを奪ってしまっていたんだ、と本当に深く反省しました。

それからも毎日、鉄棒に向かう日は続いたのですが、何より違ったのは、娘のやる気でした。

少し高い鉄棒でも、タオルを使ってやってみるとできるので、タオルを使ったり、低い鉄棒で試したり、いろいろ工夫をしているうちに、高い鉄棒でもできるようになったのが、夏休みが終わる3日前の事でした。

雨の日が多く、鉄棒を触れない日もあったのですが、何とか夏休み中に、逆上がりができるようになって、でも、学校の鉄棒ではまだ成功したことが無いので娘も不安だったのでしょう。

夏休み明けの初日は「学校行きたくないな」と言いましたが、宿題も全部できているし、逆上がりもできるようになったんだから大丈夫だよ。きっとみんな驚くよ♪と励まして何とか行かせました。

登校しぶりが無くなった

娘の絵日記の多くは、鉄棒の練習の事で、私も先生に「この夏休みは逆上がりを一生懸命にやりましたので、是非、その成果を見てあげて欲しいです」とお願いをし、新学期が始まって、鉄棒の授業では、緊張の中、娘はみんなの前で逆上がりをして、みんなから拍手をもらったそうです。

先生もとても褒めてくださり、娘は家に帰ってくるなり「逆上がり、みんなの前でできたよ♪、先生も褒めてくれて、みんなも拍手してくれた(^^)」と本当に嬉しそうでした。

おかげで、心配していた登校しぶりがなくなり、又、もとの明るい娘に戻ってくれています。

今回の事で、私は本当に勉強になりました。今思うと私はいつも嫌な事や苦手な事から逃げていました。ですから、今でも、コンプレックスは多いし、自己否定も強いです。

ですが、今回の事を教訓に、私も娘と一緒に、さまざまな苦手を乗り越えていきたい、頑張ろうと思います。今後とも、よろしくお願いします。

ここまで・・・

娘さんの登校しぶり、収まって本当によかったですね。そしてその原因であった逆上がりも、克服して、本当に良く頑張ったと思います。

又、自分の苦手を乗り越えた娘さんの表情や、その後の姿勢をご覧になって、お母さん自身も「私も頑張ろう」と思ってくださった事。とても価値のあった夏休みだったのでは?と思います。

きっとこれからも、嫌な事、難しい事、大変な事。いろいろあると思いますが、そんな時は、家族、親子、夫婦、手を取り合って、一緒に乗り越えて行ってくれたらいいんですね♪

家族の良さは、一人ではなく、みんなで協力して、力を合わせられることですから(^^)コウママさん、ステキなご報告と、メルマガ掲載のご許可をありがとうございました。

 

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