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第962号 自己肯定感が基礎になる

こんばんは。パピーいしがみです。

3月に入り、暖かい日が増えてきましたが、今年は例年以上に花粉が飛んでいるのでしょうか?薬を飲んでも、目のかゆみ、くしゃみ・鼻づまりが治まらず、辛い毎日を過ごしています(^^)

さて今日のメルマガですが、男の子2人兄弟で、上の子が下の子をからかいケンカが絶えない・・・とご相談を頂いていたむらさきさんからのメールをご紹介したいと思います。

むらさきさんは「小さい子には優しくあってほしい」という気持がとても強く、どうしても上の子を叱り拒否することが増えてしまって、その結果、家庭では兄弟喧嘩が絶えず、幼稚園・学校では問題行動が現れるようになってしまったようです。

そんな長男さんも今は5年生となりとても落ち着いてくれたのですが、むらさきさんの当時の思いや、今の様子などをご報告頂きましたので、紹介しますね。

ココから・・・

パピーさん、こんにちは。むらさきです。

パピーさんのホームページを読んで「勉強してみよう」と思ったのが、長男が小学校1年生、次男が幼稚園の年中の時でした。毎日毎日ケンカが絶えず、どうしてうちの子達はこんなにケンカをするんだろう?と悩んでお問い合わせをしたのでした。

私は3姉妹の末っ子でしたが、家の中ではほとんどケンカはなく、二人の姉も優しかった記憶があります。なのに私の子供たちは、幼いころからケンカばかりして、そんな状態がずっと続いていました。

下の子の泣き声が甲高く、その泣き声を聞くのも嫌でしたし、いつも上の子が下の子をからかう事から始まるケンカでしたので「小さい子には優しくしなさい」「もっと思いやりを持ちなさい」と口を酸っぱくして怒っていました。

ケンカはいつも長男が原因で、年相応の反抗もあり、私は「かわいくない」とも思い始め、長男ばかりを叱る為に、長男はだんだんひねくれて行ったように感じます。

幼稚園ではトラブルメーカーで問題児。おもちゃを独り占めしたりお友達とケンカして顔を引っかいてしまったり・・・私は周りに謝ってばかりでした。

長男にはその都度、言って聞かせてきたのですが、事態は治るどころかエスカレートしていきました。

長男の口癖は「いつも俺ばっかり怒られる」「どうせ俺が悪いんでしょ」「俺なんかいない方が良いんでしょ!」で、とても反抗的で素直に反省することもなく、

私もそれを聞いて「だってあなたが悪いんでしょ?」「自分が悪いくせに逆切れするってどういういう事?」と思っていましたし、そう言っていました。

ですが、どんなに叱っても治らない。目も合わせない。これはもう自分ではどうにもならない・・・と藁をもつかむ思いでパピーさんにご相談しました。

パピーさんのお返事は「下の子への意地悪を叱る前に、振り返ってほしいのですが、長男さんの甘えや要望は満たされていますか?叱ることが多すぎてはいないでしょうか?」とあって、子供を治そうとする前に私と長男との関係を良くしなければならないことを教えて頂きました。

私は、長男を怒り過ぎている、とは感じていました。が、小さい子には優しくするのが当たり前だし、これだけ怒っているのになぜ治すことができないのか?とイライラしていました。自分に非があるんだから、まず自分がそれを治せ!と。

ですが、パピーさんのお返事には「人に優しくできるのは、まず自分が十分に満たされてから。それに優しさや思いやりを教える前に、子供の自己肯定感を高めることが必要なんです」とあって「長男の問題は私が作っていたんだ」とその時やっと気づきました。

長男には叱るばっかりで、会話らしい会話はありませんでした。甘えや要望を満たすよりも「すべきことをしなさい」ばかりでした。長男は満たされていない・・・考えてみるといくつも思い出されます。

まだ子供が長男一人の時には、可愛がっていたつもりでしたが、下の子が生まれた頃、主人が単身赴任となり、下の子のお世話と日々をやり過ごすことで精いっぱいで、長男にかまっている暇がありませんでした。

そんな長男はとても寂しかったのだろうと思いますが、自分でできることも「できない」と言って泣きまねをしたり、赤ちゃんのようにハイハイをする姿を見せたりすることが「赤ちゃん返り」だとは分かっていながらも

「気持ち悪い」と感じてしまい受け入れられず「できる事は自分でやりなさい」「赤ちゃんの真似をしてもダメ」と長男の甘えを拒否するようになっていました。

思えばまだ3歳。甘えが必要な時ですよね。でも私は頭に血が上り長男の気持ちを考える余裕もありませんでした。その時からずっと、私は長男には辛い思いをさせていたんだな・・・と、頂いたお返事を読みながら涙が出ました。

思い返してみると、私の姉が私に優しかったのは、私が育った家庭では親が大声を張り上げて怒ることはほとんどなく、父も母も穏やかで子供の話をちゃんと聞いてくれる人だったからだと思います。そんな中で姉達の心は満たされていたのだと思います。

私は、そんな背景にも気づかずに長男に「小さい子には優しくすべき」や「お友達には親切に」にこだわり過ぎ、感情的に怒り過ぎていたのだと解りました。

パピーさんには、「今まであまり褒めることが無かったのでしたら、認められることの喜びや、褒められる嬉しさを知ることで変化すると思います」と言って頂いて、私の要求(小さい子には優しく)は、しばらく横に置いて、まずは子供との会話を増やすように努めました。

変化はすぐに起きました。「話を聞く」事を意識すると子供達はとてもよく喋り、特に長男は「そんなに私と話をしたかったの?」と驚くほどでした。

今までいつも不機嫌で反抗的だった顔が柔和になり、それと一緒にトラブルや問題行動も減ってきたように感じました。

3か月もすると弟へのからかいやいじめなどは少なくなり、ケンカが始まったと思っても、その後、仲良く遊び始めたりして兄弟仲にも変化が出てきました。

担任の先生からも「とても落ち着いてきた」や「よく手を挙げて発表してくれる」と聞いていましたので「先生が褒めてたよ」「学校で頑張っているんだってね」と褒めることを増やしていくと、さらに長男の様子が変わっていく実感がありました。「認める」「褒める」の効果が出始めたんだ♪と思いました。

いいところを探すって、最初は難しいと思いましたが、「脱いだ靴を揃える事ができた」「苦手な野菜を食べることができた」「遊びに行く前に宿題をした」「行ってきますと元気に言える」など、本当に小さい事ですが探せばいくつもあるものだなと感じますし、

パピーさんの「人は褒められると、もっと褒めてもらおうとし始める」の言葉通り、私が自分の姿勢を改めよう!と決意してからの長男は、勉強面でも生活面でも、目覚ましいほどの成長をしたと思います。

今は、先生からの評価も高く(縦割りの授業などでも)年下の子に優しく教えたり、下級生に対してとても面倒見が良いと言われました。(驚きです)

私が口うるさく言っている時には全く身に付かなかった“優しさ”や“思いやり”も「認める」「褒める」で自己肯定感を高めることで結果的に身に付いてくれたようです。

そんな長男が(今、小学校5年生なのですが)卒業式の前にある「6年生を送る会」で在校生代表として「贈る言葉」を言うことになったそうです。

内容は原稿用紙2枚分。先生にも添削してもらったそうですが、とてもしっかりした文章で「いつの間にこんな文章が書けるようになったんだろう?」と本当に驚きました。当日は全文を暗記して6年生全員の前で暗唱するのだそうです。

私だったら・・・と考えただけでもドキドキしてしまいます。もちろん指名されても断ると思います。ですが本人はケロッとしていて「俺、人前で喋るの、結構好きなんだよね」との事。頭を悩ましていたあの問題児だった長男が、急に大人びて頼もしく見えました。

思えば、長男も10歳を過ぎて、背も私よりも大きくなりました。こうやってだんだん大人になって行くんだな・・・と思うと寂しくもありますが、ダメダメだった私の子育ても、何とかいい方向に向かってくれたのかな?と嬉しく思っています。(後略)

ココまで・・・

むらさきさんは、3姉妹の末っ子として上のお姉さんたちに可愛がられて育ったようですが、ご自分の子供のころと比べて、男の子兄弟の激しさに違和感を感じておられた様です。

やはり女の子の姉妹より、男の子の兄弟の方が乱暴に感じるでしょうし、実際ケンカも多いと思います。なのでむらさきさんには「男の子だけの兄弟の場合、ケンカが多くて普通ですよ」とお返事したかったのですが、

初めてご相談を頂いた時、むらさきさんの「小さい子には優しく」「もっと思いやりを持ってほしい」という気持が強すぎるように感じましたし、幼少期や1・2年生ではまだ難しい要求であることも解ってほしかったのですね。

それに子供に「優しさ」や「思いやり」を教えるよりも、もっとその基礎となる、自分の存在価値や自己肯定感を高める事の方が先で、「優しさ」や「思いやり」はその基礎の上に育っていくもので、何よりもそこをご理解頂きたかったのでした。

ですが、早くに気付いて、それからは会話を増やし「認める」「褒める」を意識してくださったむらさきさん。

“私が自分の姿勢を改めよう!と決意してからの長男は、勉強面でも生活面でも、目覚ましいほどの成長をしたと思います”

“今は、先生からの評価も高く(縦割りの授業などでも)年下の子に優しく教えたり、下級生に対してとても面倒見が良いと言われました。(驚きです)”

の言葉にあったように、きちんと地盤を見直すことで、成長に必要な基礎が固まったのだと思います。贈る言葉の在校生代表に選ばれたなんてすごいですね♪そして「俺、人前で喋るの、結構好きなんだよね」の言葉にも度胸のよさを感じます。

きっとこれからさらに成長し、より頼もしくなってくれると思いますよ(^^)是非、今後の成長を楽しみに、そして又、時々、ご報告くださいね♪

パピーいしがみ 人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応える。

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