第801号 上の子にイライラする
こんばんは。パピーいしがみです。今日のメルマガのタイトルは「上の子にイライラする」です。
これは、多くの方が感じていることでもあり、又、私にいただく相談の中でも、よくある内容です。
お子さんが1人の時には、お母さんにも余裕があり、又、比較的親子関係も上手にできていたのに、下の子が生まれると、上の子の赤ちゃん返りもあったり、お母さんに余裕がなくなったりして、上の子が疎ましく感じたり、お母さんの邪魔をするように感じたりします。
なので、上の子の気持ちをお話すると、お母さんも、上の子の様子を理解されて、そこから、改善に向かう、ということはよくあります。
が、そうでない場合もあるんですね。「わかっているけど・・・できない」とか「わかっているけど許せない」のように、お母さんも、それぞれですから、理由もいろいろ、結果もいろいろです。
そんな中、今日はYOSHINOさんの「上の子にイライラする」が改善に向かった、その心の変化をご紹介したいと思います。
YOSHINOさんのお子さんは、小学2年生の娘さん(上の子)と、幼稚園年長さんの息子さん(下の子)です。
YOSHINOさんは、フルタイムで働いており、毎日忙しく過ごしておられました。では、紹介しますね。
ココから・・・
パピーさん、お久しぶりです。YOSHINOと申します。以前「上の子にイライラする」とご相談をさせて頂きましたが、覚えておられるでしょうか?
その際は、とても丁寧にお返事をいただきまして、ありがとうございました。「上の子にイライラするのは異常ではない」「とてもよくあることで自分を責めなくていい」と言っていただいて、とても楽になりました。
下の子が生まれてからの、上の子の気持ちも、詳しく説明をいただけたので、末っ子の私も、とてもよく理解できました。
私には兄と姉がいますが、二人共、「母さんは、○○(私)ばっかり可愛がってずるい!」といつも言っていました。
私は、自分だけ可愛がられているなんて、思ったことはなかったのですが、兄、姉は、過去からの比較で、そう感じていたんだな~ということも初めて分かりました。
上の子の気持ちは理解できました、でも、上の子にイライラするのは、相変わらずで、なんとか私のこのイライラを落ち着かせる方法はないか?と、再度、パピーさんにお伺いした時に、
「YOSHINOさんは、もしかして、上の子を、ご自分の都合に合わせようとしていませんか?」と聞かれました。その言葉は私にとってけっこうショックでした。
実は、私自身も、それをわかっていながら隠してきました。自分でも、知っていながら見ようとしていなかったのです。(もちろん、直そうともしませんでした)
私は、末っ子だったこともあるのでしょうが、とてもわがままに育ったようです。なんでも自分の思い通りにしたがり、自分の思い通りにならないと、すねたり、切れたり、当たったり・・・幼少期から結構ありました。
中学・高校・大学・社会人になっても「自己中」と言われ、結婚する前に付き合った男性からも「わがままが強い」と振られたこともありました。
でも私は、そんな私を擁護してばかりで、真正面から自分に向き合うことはありませんでした。自分でそれがわかっていながら、治そうともしていない私を、まだ数回しかメールのやり取りをしていないパピーさんにまで、知られてしまったようで、すごく恥ずかしく、又「ダメ母」の烙印を押されたように感じてしまいました。
「YOSHINOさんは、もしかして、上の子を、ご自分の都合に合わせようとしていませんか?」私は、この言葉が頭にこびりついてしまって、せっかく、書いてくださったその後のお返事も、頭に入らず「あ~、私って、母親失格だ」と、ふさぎこんでしまいました。
「幸せなお母さん」の勉強も投げ出してしまいました。それから一週間ぐらいたったでしょうか?いつまでも落ち込んでいる私に、長女が心配して、「お母さん、大丈夫?」と言ってくれました。
私はいつも、自分の都合優先で、子供に命令をして、それに従わない娘(長女)を怒ってばかりいました。でも、長女は私を見ていてくれていました。私の事を気遣って、心配してくれるんだ、と嬉しかったです。
その時に、私も自己中を直さなくちゃいけないな・・・と、多分・・・初めて本気で考えたように思います。
子供達と良い関係を作って、楽しく子育てをするために、「幸せなお母さん」の勉強を始めたんだから、もう一度やり直そう、自分の悪いところがあるのなら、そこから逃げるのではなく、素直にそれを認めて、直していこう、
子供にばかり「素直になれ」「悪いところを直せ」と言うのではなく、自分がお手本になれるようにしよう!と思うようにしました。
それからです。テキストの言葉が、胸に響くようになってきました。今までは、どこかで「そんなにうまくいくかな?」とか、「我が家の子供には当てはまらない」とか、「褒めれば、きっと図に乗るだけ!」などのように、疑いを持ちながら、斜に構えてテキストの文章を追っていたのです。(これじゃあ、良くなるわけがありませんよね)
パピーさんから頂いたメールも、勇気を持って読み返しました。そこには、「先に自分の都合に合わせようとすると、人はなかなか従ってくれません。でも、先に相手の都合に合わせたり、要望を聞いてあげると、人には「してもらったら返したい」という気持ちが生まれますので、スムーズにことが運んだり、感謝が生まれるんですよ」とありました。
1週間前には、私への指摘としか、感じなかった言葉が、とても光り輝いて見えました。素直に「やってみよう」と思えました。
そして、驚くことに、自分が素直になって「言われたとおりやってみよう」としたら、すごく自然に、笑顔が帰ってきたり、子供のリアクションが違ったのです。
いいところを見つけて、素直に褒めると、ふてくされたり、揚げ足をとってばかりの娘が、
嬉しそうに「今度はどう?」「上手にできてる?」と、ニコニコしながら、私に寄ってくるのです。
今までの私は「負けたくない」ばっかりでした。「舐められたくない」とか、相手の要求を飲むことが、戦いに負けたように感じていました。屈辱だと思っていました。そんな私は「褒める」なんて出来ていなかったと思います。
相手を褒めることが、自分が敗北者になるような、そんな気がしていたのです。これは、主人に対しても同じでした。仕事をしているのは、どちらも同じはずなのに、なぜ、私ばかり子育てしなければいけないの?
自分はいつも遅く帰ってきて、私ばかり窮屈な思いをする。「そんなの平等じゃない!」って怒ってばかりいました。(夫婦関係も決して良くなかったです)
でも、そんな主人にも練習だと思って、「先に相手の都合に合わせたり、要望を聞いてあげる」をやってみると、なんとふだんはつっけんどんな主人から「いつも悪いね。でも感謝してるよ」って、ぼそっと言われました。
本当に驚きました。そんな言葉、ここ数年、聞いたことがありませんでした。「人を動かそうとする前に、まず自分から」そんな風に思って、3ヶ月ぐらい、頑張ってきましたら、私の「上の子へのイライラ」は、今、ほとんどありません。
もちろん、時々、昔の自分が出てきて「カッチーン」と来ることはありますが、「それは違うんじゃないの?」と冷静に言えば、子供も素直に「ごめんなさい」と言うことが増えました。
まだ私は「素直」にはなりきれていないとは思いますが、この頃、すごくテキストに書かれている言葉が、胸に響くようになっています。先日、テレビで尾木ママが何かの番組に出ていて、
「私は、褒められて育ったので、それがプレッシャーで、自分らしく居られなかった」と言っていた方に、「それは「褒める」が上手にされていなかっただけ。多くの人は「褒める」って結果だけだと思っているけど、結果だけを褒めていれば、子供は、良い子のキャラクターを演じるようになる。だから子供は自分らしくできずにストレスを感じる。
でも「褒める」のは、その子の存在であったり、結果が出る前のプロセスだったり、頑張っている姿だったり、褒めるべき点はたくさんあるんだから、結果だけでなく、その子の全体を褒めてほしいんです」と言っていました。
これは、まさにパピーさんがおっしゃっていたことですね♪勉強をすることで、そんな「違い」を『あ、私、それ知ってる!!』って思えることが、今、とっても嬉しいです。私・・・いい方向に向かっているように感じますが、パピーさんからご覧になってどうでしょう?
ココまで・・・
私の言葉「YOSHINOさんは、もしかして、上の子を、ご自分の都合に合わせようとしていませんか?」が、それほどショックを与えていたんですね。大変、申し訳ありません(^^)
でも、それをちゃんと受け止め、乗り越えようとされた、YOSHINOさんの今回のチャレンジに、私は敬意を表します♪よく頑張りましたね♪素晴らしいと思います。
子育てをしていると、私たちは、自分が隠してきたものや、見ようとしていなかったことに、直面する場合があります。今まで、避けていたことに対峙する。それは、本当に辛く苦しいのですが、よくYOSHINOさんは頑張ってくださったと思います。
“私・・・いい方向に向かっているように感じますが、パピーさんからご覧になってどうでしょう?”と書かれていましたが、本当にそう思います。すごくいい方向に向かって努力されているな~、と感じます。
YOSHINOさんは「上の子にイライラする」という相談から、ご自分の考え方や、姿勢や接し方などを変える努力をして、「上の子にイライラ」を改善なさったのですが、多分、それは「イライラ」だけでなく、家庭内の雰囲気や、ご主人との関係なども、一緒に改善されたと思いますが、いかがでしょう?とお聞きしてみました。
そうしたら、YOSHINOさんは、こんな風にお返事くださいました。
ココから・・・
そうなんです。パピーさん。パピーさんのおっしゃるように「人を動かそうとする前に、まず自分から」をやってみたら、そこから自分の周りが変わったように感じています。
「なぜ、私の願い通りに動いてくれないの?」という時とは、比べ物にならないほど、スムーズに事が運んでいます。
お姉ちゃんは、進んでお手伝いをしてくれたり、主人に至っては「お母さんのお休みの日」を作ってくれて、その日は、主人が料理も洗濯もしれくます。「え~♪本当にいいの~?」って感じです。
でも、それだけじゃないんです。家庭の雰囲気、主人との関係もそうですが、職場の雰囲気も変わってきています。パピーマジックおそるべし!です(笑)
ココまで・・・
“お姉ちゃんは、進んでお手伝いをしてくれたり、主人に至っては「お母さんのお休みの日」を作ってくれて、その日は、主人が料理も洗濯もしれくます。”お~♪それはすばらしい(^^)
まあ「パピーマジック」は、ちょっとおおげさですが、それでも、いろんな方面で良い方向に向き始め、その中心にYOSHINOさんがいらっしゃる、ということがわかって、私もうれしいです。
でも、やっぱり私は、今まで、封印してきたご自分の弱さにしっかり目を向け、それを治そうとされた、YOSHINOさんの努力の賜物だと思います。
尾木ママも、いいこと言われていましたね♪そして、そこに気づけたYOSHINOさん。やっぱり、いい感じになってきていますよ(^^)これからも、是非、お続けくださいね♪
ご興味がありましたら、ご覧ください。
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