第680号 安心が全ての基礎となる
こんばんは。パピーいしがみです。
今日のメルマガは「安心が全ての基礎となる」としました。
子供が成長するために、とっても大事な「安心」。
このメルマガでもお話しさせて頂く事が多いテーマです。
今日、ご紹介させて頂くのは、summyさんです。
summyさんは、子供の頃からとても優秀で、
勉強も運動も、挫折した事が無かったそうです。
スポーツも楽しみ、クラブ活動をしながら医学部に入り、
今も、お医者さんとして毎日患者さんと接しておられるそうです。
そのsummyさんが、初めて挫折を感じた、
どうしたらいいのか分からない・・・
それが「子育て」だったそうです。
そんなsummyさんが「安心」について、
ご自分の体験を通してこんな風に教えてくださいました。
とても参考になると思いますので、ご紹介しますね。
ココから・・・
パピーさん、おはようございます。summyです。
子育てに悩んで、苦しんで・・・
知り合いからパピーさんを教えてもらい、
講座を始めてから、昨日で1年経ちました。
私の中で
「1年経ったら結果をご報告させて頂こう」と思っていまして、
今日、そのご報告をさせて頂きました。
長くなりますので、お時間のある時にお読み頂けると嬉しいです。
始めたばかりの頃、子供との意思の疎通ができない、
何を言っても聞く耳は持たない、
何度言っても理解しない、怒れば怒るほど悪くなる。
なぜ、素直じゃないの?
なぜやろうとしないのか?
なぜ、直そうとしないのか?
私には全くわからず、どうしたらいいのか?
これからどうなってしまうのか?と、とても不安でした。
初めて、パピーさんに相談をした時、
「生まれてからの事を教えてください」と、
とても詳しく聞いて下さり、
「こんな詳細な情報から何が原因なのか調べていくんだな・・・」
と非常に驚いたとともに、親身になって下さるその姿勢に、
とても感激しました。
パピーさんがからのメールに
夫(元)と関係が悪化している時、
家庭はギスギスしていた事もあるが、
子供の早期教育を熱心にすることで、
基礎を作るべき時期の最も大切な「安心」が足りなかったのでは?
そして「褒める」その視点も違うように感じる。
とあっと時、最初は、パピーさんが何を言っておられるのか、
良く理解ができませんでした。ですが、
勉強をすることで「安心」がいかに重要であったか、
いかに私が子育てについて「無知」であったか、
という事が良くわかりました。
私にはおごりがありました。
私は小学校から、大学まで、殆ど挫折を経験していません。
ですから、自分に自信がありました。あるつもりでいました。
でも本当は、自信があるふりをして自分を偽っていたのです。
本当は、いつ本当の自分を暴かれるのか怖かったのです。
優秀な子と言われ、先生の期待、親の期待に応えたい
「優秀であれば愛される」「結果さえ残せば評価される」
と思って生きてきました。
確かに結果を残すと評価され、優秀で有ることで、
沢山の人にも囲まれていました。
でも、なにか足りない、何か満たされない、
いつも不安な、そんな日々でした。
それが何だったのか、今までは分かりませんでした。
でも、パピーさんの講座を勉強した今は分かります。
とてもベタな言い方ですが、それは「愛」だと思います。
そのままの私を認めてもらう事。
私はそれを知らずに育ったのでした。
ですからもちろん、その大切さも知りませんでした。
医者の家系に生まれ、小さい頃から、習い事をし、
母が、習い事の先生に褒められる姿を良く見ました。
「すばらしいお子さんですね」と言われながら
「そんなことないんですよ」「家では××で・・・」
などと言いながらニコニコしている母・・・。
母は、褒めてはくれました。
ですが、それはいつも「結果」についてだけでした。
優秀な結果を納めると褒めてはくれます。
でも「私自身」を褒めてくれるのではなく、
褒める基準は、点数や、順位や、人からの評価でした。
小さい頃から、そういう育ち方をしていたので、
私自身、良い結果こそが人の評価なのだ、という、
間違った思いで育ってしまったようです。
本来、人が持つべき「感情」よりも
「成果」「結果」「人の目」ばかりが
自分の基準になってしまっていました。
それをまざまざと思い知らされたのが、子育てでした。
私は息子にも、私が育てられたのと同じように、
小さい頃から習い事をさせて、私と同じ成果を求めました。
できない事があれば「必ずできるようになるから」と、
厳しく接し、又、息子もそれに応えてくれていました。
生活面でも、他の子よりも優秀である事を強いてきました。
ご飯を食べる時のマナー、ご近所への挨拶、
子供通しのおもちゃの貸し借り、
どこに連れて行っても、どの子と比べても、
私の子の方がすばらしい!と思わせてくれました。
いえ、それを強要していました。
ところが次第に子供が言う事を聞かなくなってきたのです。
今思うと、子供にも感情があるので当たり前なのですが、
私にはそれが「有ってはならない事」でした。
私は、思うようにならない息子を強く叱りました。
「あなたの為に叱っているんだよ」
「できるようになれば楽しくなるんだよ」
「みんなに負けたくないでしょう?」
「ダメ、許さない!やりなさい!!」
最初は、叱ることで、子供は言う事を聞いていました。
ですが次第に聞かなくなり、私は叩くようになりました。
叩けば「はい」と返事をして、泣きながらでもやったのです。
ですが、パフォーマンスはどんどん落ちて行きました。
習い事に行っても真剣さが見られません。
それどころか、全くやる気を失い、先生の話しも聞けません。
以前は「すばらしい」「この年齢でこんなにできる子はいない」
ぐらいまで言われていたのですが、
「このままでは、こちらの教室でお預かりする事は難しいです」
と先生に言われるようになってしまい、
時々、プレイルームで遊ばせていた仲良しのお母さんにも
「○君とは少し、離れた方が良いと思います」
と言われてしまいました。
私は、ヒステリックに怒りました。
「なぜ言う事を聞けない?」「なぜ、意地悪をするのか?」
「なぜ、押したり、叩いたり、いけない事をするのか?」
「あなたは悪い子だ」「産まない方が良かった」
そんな事も言いました。
でも、その時の私は
「怒れば子供は治る」「怒ればいい子になる」
「叱ることで善悪を知るんだ」と信じて疑いませんでした。
ですが、どんどん悪くなって行きました。
幼稚園でも、意地悪をしたり、大人しい子を叩いたり、
先生が注意をしても目をつむったり、
それを叱られると耳を塞いでしゃがんだり。
先生に向かってつばを吐いたり・・・。
ですがパピーさんの勉強をして良くわかりました。
私は、自分が褒められる為に子供に成果を求めていたんです。
自分が周りから評価されたいが為に、
子供が優秀で有る事、周りから褒められる事、
「あなたのお子さんはすごいですね」と言われる為に、
子供を『私の作品』にしてしまっていたのです。
これが分かるまでには時間がかかり、
真実を知った時、目の前が真っ暗になりました。
パピーさんから「褒める視点が違う」と言われた時も、
何を仰っているのか良くわからず、じゃあ何を褒めるんだろう?
と思いました。本当に分からなかったのです。
(あの時は、失礼なお返事をして申し訳ありません)
ですが、テキストにもしっかり書いてあって、
読み進めていくと、ちゃんと分かるようになっていました。
申し訳ありません。
「自分が今の息子を作ってしまったんだ」
と気付いた時には、とてもショックを覚えましたが、
「私が変われば、必ず息子も変わる」
「過去の私とは決別して、新しい私になる!」
「絶対に幸せな毎日を送れるようになるんだ!」
その為には、素直になろう、パピーさんの言葉に従おう・・・
自分のおごりは捨てよう!!!
と、決意して、パピーさんのアドバイス通り、
「できる事からできる範囲で」
「ゆっくりでいいから、一歩づつ」
を座右の銘として、毎日課題を決めて続けました。
最初に驚いたのは、一番最初にパピーさんにアドバイスを頂いた、
“幼稚園バスではなくお母さんと一緒に通園”をした時の事でした。
パピーさんからは
「自転車でもいいからお母さんと一緒に通園してみてください」
「一緒の時間を共有してみてください」と頂いていました。
その頃は自転車が無かったので、
「ちょっと遠いけど、歩いて行こうか?」
と言って、試しに歩いてみました。
結果、1時間くらいかかってとても疲れたのですが、
子供は大喜びで終始ニコニコでした。
私が今まで思っていた「問題児」の顔とは全く別人で、
これが同じ息子なのか?と驚きました。
息子は私と手をつなぎたがりました。
時にはしゃがんで草花を触って、
時には手をつないで、まるで遠足の様でした。
いつもめまぐるしく過ぎていく時間が、
この時はとってもゆっくり感じました。
又、私にとっては、子育てをし始めて、
感じた事のないような初めてのすがすがしさがありました。
沢山の笑顔を私に向けてくれる我が子に、
「この子は、私をこんなに愛してくれているんだ」
と胸が熱くなりました。
今まで母からも(元)夫からも感じたの事無い、
私への「無条件の愛」を初めて感じたようでした。
こんな私でもこの子は愛してくれる。
私も、このままのこの子を愛せるようになりたい!
そう強く感じた事を今も鮮明に覚えています。
今まで「こちらでお預かりするのは難しい」
と言われていた習い事も、なんとか・・・
とお願していましたが、止めました。
他にもいくつか幼児教室に通っていましたが、
本当に楽しそうにしていたスイミング以外はすべて止めました。
そして、パピーさんが言われたように、
一緒の時間を増やすようにしました。
躾よりも、マナーよりも、笑いと笑顔を増やしました。
感動的だった「歩き通園」はその後も続けましたところ、
急激に語彙が増え、会話が成り立つようになって、
(今はとても幼稚園児とは思えないぐらいお話上手です)
子供はしだいに落ち着いてきました。
今は、1年前にあった
お友達をいじめたり、叩いたり、という事は無くなりました。
幼稚園でも落ち着いて先生の話を聞けるようになり、
耳をふさぐ、唾を吐く、という事も全く無くなりました。
それどころか、年少さんの面倒を見てくれたり、
泣いている子がいると、慰めてあげたり・・・と、
とても優しい子になってくれています。
親の姿勢でこんなに変化があるものか?と驚きました。
今は、半年先の小学校入学を心待ちにしています(^^)
1年間、私は子供と積極的に関わるようになって、
「安心」が子供の生活面や性格だけでなく、
知能的なものを急激に向上させていると感じています。
1年前、早期教育が子供の知能を高めると思っていましたが、
現実は全く違いました。
パピーさんが仰ったように、
「安心」それこそが子供の全ての基礎になるんだ。
人が成長する上で「安心」無くして成長はありえない!
と言う事が痛いほどわかりました。
1年前、ショックで目の前が真っ暗になりましたが、
あの時はっきり言って頂いて本当に良かったと思います。
私は、今まで「楽しい」と思って
日々を過ごした事がありませんでした。
でもパピーさんと巡り合って、勉強を1年間やってみて、
今、感じていのは『希望』と『感謝』です。
どんな子になってくれるんだろう?というワクワク感。
前はムリして笑っていましたが、今は自然と笑みがこぼれます。
これが「幸せ」なのかな?と嬉しさを日々感じています(^^)
子育ては、私にとってまだまだ難しいことだらけですが、
困ったらパピーさんに相談できる、と思うと、
そんなに不安ではありません。
それより屈託のない笑顔を見せてくれる我が子がここにいる事。
これが当たり前じゃなく有り難い(有るのが難しい)事なんだ、
毎日が奇跡の連続なんだ、と感じている自分自身に驚いています。
勉強をして、私自身が変わりました。
とても素直になれている自分を嬉しく思います。
あ、そうでした。1つ言い忘れました。
実は仕事面でも、パピーさんのメソッドが生きています。
私は医師として毎日患者さんを診ていますが、
今までは日々の仕事を効率的にこなす事ばかり考えていました。
でも、今はパピーさんがされているように、
1人1人にじっくり向かい、
細かい事までお聞きするようにしています。
「以前は、こうお聞きしていましたがどうですか?」
なんて言葉を掛けたりして・・・。
そうしたらそれがとても評判が良いらしいのです。
以前は、気位が高そうな女医・・・
というイメージだったらしいのですが、今は
「とても丁寧に診察してくれる、ってあちこちで聞くのよ~」
と、患者さんが教えてくださいました。
それを聞いて「え~?そうですか~?」なんて、
診察室でも笑いがこぼれます。(^^)
いつもピリピリしていた雰囲気がとっても柔和になって、
看護師さん達の表情も和らいでいるように感じます。
これもパピーさんのおかげです。
いろいろと教えて頂き、ありがとうございました。
小学校に入ったら入ったで、又、色々とあると思います。
これからも勉強を続けていきたいと思っていますので、
今後とも、よろしくお願いします。
お忙しい中、長々と失礼しました。
これからもお体に気を付けて頑張って下さいね(^^)
~~~感謝をこめて~~~ summy
ココまで・・・
summyさん、子供さんが明るくなって良かったですね。
とても貴重な経験談をありがとうございました。
頂いたメールにこうありましたね。
> 1年間、私は子供と積極的に関わるようになって、
> 「安心」が子供の生活面や性格だけでなく、
> 知能的なものを急激に向上させていると感じています。
> 1年前、早期教育が子供の知能を高めると思っていましたが、
> 現実は全く違いました。
> パピーさんが仰ったように、
> 「安心」それこそが子供の全ての基礎になるんだ。
> 人が成長する上で「安心」無くして成長はありえない!
> と言う事が痛いほどわかりました。
> 1年前、ショックで目の前が真っ暗になりましたが、
> あの時はっきり言って頂いて本当に良かったと思います。
はい、すごく大事な事に気づいてくださって、
本当に嬉しく思います。
早期教育、それ自体は決して悪いことではありません。
ですが、人より早く何かを始めることで、
その時期に必要な何かが削られてしまう、という事も有ります。
子供が親に甘える2~3歳の時期って、
「自分の存在価値を感じられる」事がとても大事です。
それはお母さんからの笑顔であったり、声かけであったり、
褒めてもらう事だったり、一緒に笑う事だったり・・・。
summyさんは、ご自分がそういう育てられ方をされてこなかった、
という事もあり、その重要性をご存じでなかったんですね。
summyさんは
「いかに私が子育てについて「無知」であったか・・・」
と言われていましたが、私はそれを感じたsummyさんを
素晴らしいと思います。
「無知の知」という言葉を唱えたのはソクラテスでしたね。
ソクラテスは、
「自分自身が無知であることを知っている人間は、
自分自身が無知であることを知らない人間より賢い」
「真の知への探求は、
まず自分が無知であることを知ることから始まる」
と説いたのでした。
今回、summyさんは、
人が成長する上で「安心」無くして成長はありえない!
という事を身を持って体験してくださいました。
そして、きっとご自分の仕事を通じて、
沢山の方々に発信して下さると思います。
又、どうやら勉強された事が、子育てだけでなく、
仕事にも良い影響を及ぼしているようです。
> 以前は、気位が高そうな女医・・・
> というイメージだったらしいのですが、今は
> 「とても丁寧に診察してくれる、ってあちこちで聞くのよ~」
> と、患者さんが教えてくださいました。
> それを聞いて「え~?そうですか~?」なんて、
> 診察室でも笑いがこぼれます。(^^)
> いつもピリピリしていた雰囲気がとっても柔和になって、
> 看護師さん達の表情も和らいでいるように感じます。
とあって、summyさんの周りに善循環が始まっている。
そんな風に感じました(^^)
今回は、素敵なご報告、
そしてメルマガ掲載のご許可をありがとうございました。
又、時々、息子さんの様子など、教えてくださいね♪
楽しみにしています(^^)
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