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第840号 なぜ、叱られても同じことを何度もするの?

こんばんは。パピーいしがみです。今日のメルマガのタイトルはちょっと長いのですが、「なぜ、叱られても同じことを何度もするの?」としました。

これって、本当に多くのお母さんが、悩んでいることだと思います。

叱っても、叱っても、叱っても・・・毎回同じ事を叱られる。叱っても、叱っても、叱っても・・・一向に直そうとしない、なぜ?そう思いますよね(^^)

でも、そこには、ちゃんと理由があります。今日は、その理由と、解決策、そして解決していった事例をお話しますね。

まず、叱っても叱っても治らない、それはなぜだと思いますか?

実は、私達は、聞きたくない言葉や、聞きたくない音は、そこに耳を傾けようとせず「雑音」として処理します。

例えば、選挙の時期、街角で大音量で選挙演説をしていても、自分の嫌いな政党だったり、興味の無い候補者の演説は、全く耳に入りませんよね?(誰が何を言っていたか?なんて全く記憶に残りません)

私の住んでいる地方では、その時期、選挙カーであふれています。熱弁をふるっている、その姿を見たり、拡声器から聞こえる大音量が耳に入ったりしても、「あ~、又やってる」と思うだけです。

候補者は自分の考えを必死になって伝えようとしているのに、興味が無い人ならうるさいだけ。頭には何も残っていませんよね(^^)

政治については、難しい言葉があったり、もとからとっつきにくくて何を言っているのか分からない、という気持ちもあるのですが、

私達に「どうせ、誰がやっても変わらない」とか「政治家なんて嘘つきばっかり、どうせお前もそうだろう?」なんて思いがあったりすれば、その人の言葉なんて、全く、聞く耳を持たないのです。

同じように子供達も、親からの叱責を“雑音”として処理しているのです。

お母さんが、イライラしやすかったり、キレやすかったり、子供が叱られる事が多かったり、小言ばかり言われていたりすると、子どもは「あ~、また始まった」と、

自分の中で“雑音スイッチ”をONにして、お母さんの言葉を“雑音”として扱い、過ぎ去るのを待つのです。

そう。そこには、叱られたから直そうとか、自分のやった事を反省して、次は気をつけようとか、そんな気持ちは全く起きません。

当然ながら、同じ事を何度もやる・・・という結果になるんですね。でも、これは「短期」での話です。

お母さんのスタンスは、なかなか変わりません。ですから、イライラしやすい人、キレやすい人、叱ったり、小言が多い人は、なかなかそれを治せません。

特に「言っても言っても治らない」と感じている人は、これでもか!って、さらに厳しい言葉、キツイ口調を使ったり、時には叩いてまで、言い聞かせようとします。

もちろん、どんなに厳しくしても、キツイ口調で言っても、“雑音スイッチ”がONになっているのですから、子供が、それを正す事はないのですが、叱られれば叱られるほど、叱られる側はうんざりしていきます。同時に、強い嫌悪感を感じます。

又、自分はダメな子だ!という気持ちを強くしていきます。そこで、2つに別れていくのですね。

1つは、親の言う事など聞かず、親を避け、反発し、「扱いづらい」「トラブルメーカー」という道を走り始める。

もう1つは、自分の殻にこもって、自分を卑下し、自分なんか生まれ来なければよかった・・・と、自虐傾向に向かう。

時には、両方を持ち合わせてしまう、という事も珍しくありません。叱り続ける・・・という行為は、子供がそんな風になってしまうことがあるので、もし「叱る」が多いのなら、
そのやり方を変えていく必要があるのです。

では、やり方を変えた方が良い、そう決断するタイミングはいつでしょうか?

これも、簡単に判断できる方法があります。それは、子供と目が合うか?合わないか?です。

子供と目が合わないことが増えてきたら、もう「やり方を変えなければらない時期」だと思って下さい。

いつもガミガミ言っているお母さんでも、時に笑顔で褒めてくれたらどうでしょう?子どもはちょっと嬉しいですよね。そして、「もっと言って!」って思います。

この「もっと言って!」という気持ちの時が「話を聞きたい」、“聞きたいスイッチ”がONになった状態なのです。

私達は、人の話を聞きたい、と思ったとき、少しの言葉も漏らさないように、両耳でしっかり聞こうとします。その時、両耳はしっかり相手に向いていて、その中心にある目は、その人の顔に向くのです。

だから“聞きたいスイッチ”がONになった時には、目と目が合うんですね。

ですが、“雑音スイッチ”がONになって、「聞きたくない」と思う時は、耳は、言葉を発する人から外れ、横を向いたり、下を向いたり・・・。当然、目線はそらされ、目が合う事はありません。

叱ることもあるけど、きちんと褒めることもしている・・・家庭が笑顔であふれている、楽しい会話がある・・・そうであれば、子供と目が合うことはとても多いはずです。

子供も「聞く耳を持っている」状態なので、忠告も聞き入れてくれます。でも、子供が目をあわせようとしない、目があっても、サッと目線をそらす・・・そんな風に感じたら「あ、“聞きたいスイッチ”がOFFになってるな」と気づくべきタイミングなんですね。

しかしながら、子供が目をそらしているのにも関わらず、子供の後頭部や背中に向かって、がんがん叱っている親御さんは、とても多いのです。

それってもう、ずいぶんタイミングは過ぎてしまっている、って事なんですね。

では、次に、どんな風に変えていけばいいのでしょうか?先ほど、私は言いましたね。「興味の無い人の話は聞きたくない」「自分が聞きたくない言葉は雑音として処理する」って。

今、ONになっている“雑音スイッチ”をOFFにして、“聞きたいスイッチ”をONにしてもらえばいいのです。

では、どんな時、“聞きたいスイッチ”がONになるのでしょうか?それは、いつも叱られていたことが、たまたまできた時、それをピンポイントで褒めてもらうことです。

私が、「認める」「褒める」をお願いすると、お世辞やおべんちゃらのような、明らかに的外れな褒め言葉をとって付けたように言いながら、肝心な事を叱り続ける・・・という方もおられるのですが

今まで叱っていたこと(できなかったこと)が、その時、たまたまできたり、やろうとしているなと感じたら、それを、ピンポイントで褒めるのです。

そうすると、子どもは「あ、こうすればいいんだな」「お母さんが言っていた事はこういう事なんだな」って、分かるのですね。

叱られているだけでは、どうやっていいのか分からない、という事も、褒められることで、分かるのです。

もちろん、その前に叱ることを減らしておかねばなりません。肯定<否定の状態では、どんなに褒めても、子供が「褒められた」とは感じないからです。

たまたまできたことを褒め、又できなくなったら叱り・・・では、子どもは「お母さんの機嫌で叱ったり褒めたり・・・いやだな」と思うだけで、子供からしたら、「褒められた」という気持ちにはなりにくいのですね。

叱っても叱っても治らない、のですから、まずは「叱って治そう」という考え方をやめ、「できた時を探す」のですね。そして、できたときには、間髪いれずそれを褒めるのです。

さて・・・こんなお願いをしていた、ある会員さん(うぐいすさん)から、こんなご報告を頂きましたので、紹介しますね。

うぐいすさんのお子さんは、5歳、2歳の男の子です。うぐいすさんは、下の子は可愛いけど、上の子は可愛くない、と、ご自分が子供への対応に差をつけてしまう事を悩んでいました。

上の子は、とても卑屈になって、幼稚園で先生の話を聞かない、授業中に歩き回る、いつもぐにゃぐにゃして椅子に座っていられない、大人しい子や、小さい子を影でいじめる・・・など、いろいろな問題が表れてきてしまっていました。

ココから・・・

パピーさん、こんばんは。うぐいすです。パピーさんからの「否定の言葉を減らす」の課題、すごく難しかったです。

パピーさんがおっしゃるように、私は、いつも小言を言っていました。

「叱れば治る」という気持ちは無かったつもりでしたが、「なぜ、できないの?」「なぜやらないの?」「これだけ毎日同じ事を言っているのに・・・」という気持ちは確かに強くて、

いつの間にか、「これでもか」「これでもか!」って、私が、熱くなってしまっていました。

長男とは、次男が生まれるまでは、良い関係が作れていたと思います。ですが、次男が生まれると、強い赤ちゃん返りが始まり、できることも「できない」と泣いたり、わざと転んで、起してほしいと癇癪を起したり、

できるようになったはずのトイレもわざと失敗したり・・・。その頃から、私は、長男を可愛くない!と思い始め、小さなことをいちいち指摘して、どんどん関係は悪くなりました。

長男が甘えてくるのさえ、気持ち悪い、と感じたり、体を預けてくると、避けたり・・・。最低です。

私自身、これではまずいな、と思いながらも、私の長男へのイライラは収まる事はなく、ねちねちと小言を言い、失敗をすれば叱り、罵り、長男は、どんどんぐずり、すねる子になっていきました。

私自身が長男を避けていたので、「目が合う、合わない」は考えてもいませんでしたが、パピーさんからメールを頂いて、やはりまずは自分が変わらなければ、長男の今の様子は変わらないんだな・・・とは思いました。

ですが、なかなか「否定を減らす」ができなくて、せっかくのパピーさんからのアドバイスにも、お返事ができず、こんなに遅くなってしまいました。

でも、ちょっと変化が起きつつあるようにも感じていますので、聞いていただけますか?

最初のステップは「否定を減らす」でしたが、その次のステップとして「叱っていたことができたら、それがたまたまでも褒める」を教えて頂いていました。

私は「否定を減らす」がちゃんとできたかはわかりませんが、「たまたまでも、できたら褒める」がずっと頭に残っていて、1ヶ月前ぐらいに、本当に偶然に、長男が朝ごはんを食べる時、背筋を伸ばして食べていたので、その時、「今日は、背筋が伸びて、上手に食べてるね♪」と言ったのです。

その時に、長男と目が合いました。特に、すごく喜んだとか、顔が明るくなった、とは感じなかったのですが、その日は、トラブルも起さず、珍しく私も小言を言わずに送り出せたと思います。

そうしたら、その日、長男は幼稚園でとても大人しく、授業を邪魔することもなく、とても良い子で過ごした、と、先生から教えていただきました。

その時に初めて、「あ、今朝、今まで叱ってばかりいたことを褒めたからだ」と分かったのです。

私は、こんなチャンスは無い!と思いました。今日から、日々の否定を減らすように意識しよう!「たまたま」でも良いから、「叱って治す」ではなく、「できたことを褒める」にシフトしていこう!って決意しました。

そうしたら・・・パピーさん、初めてまだ1ヶ月ですが、長男が自分から治そうとしているのが感じるのです。

私は、長男のぐにゃぐにゃしていることが、腹立たしかったのですが、あの日以来、食事中にテーブルに突っ伏したり、頬杖をついてご飯を食べたり・・・が、ほぼありません。

もちろん、今までの癖で、時々することもありますが、自分で治そうとしていることが、とても良く分かります。

パピーさんが言われていた「強制的に叱っても治らないが、自分から治そうとした時に、改善をし始める」という言葉が、今、目の前で起きていて、とても驚いています。

なので、私も、そんな長男を見て、「自分で治そうとしているんだね。偉いよ~♪」と言っています。(以前は、褒めても嬉しそうじゃなかったのが、今は、照れくさそうにはにかみます)

他にも、たまたま次男と楽しそうに遊んでいたので、「お兄ちゃん、○君と遊んでくれてありがとう」「ママ嬉しいな~」と言ったのですが、下の子に意地悪する事が減っていると感じます。

今まで、何をやってもうまくいかなかった私が、パピーさんのテキストで勉強して、あれだけ悩んでいた子育ても、ちょっとづつうまくいき始めるようになって、「子育てって楽しいかも?」って思い始めています。

長男も「可愛いい」って思うことも増えてきて、あれだけ嫌悪感を感じていたのが嘘のようです。今、目が合うことも増えてきたんですよ(^^)

傷つけてしまった自尊心は、少しずつ回復に向かっている、と思ってよいでしょうか?これからも頑張って続けていきます。パピーさん、見守っていてくださいね♪

ココまで・・・

うぐいすさん、貴重な体験をありがとうございます。“傷つけてしまった自尊心は、少しずつ回復に向かっている、と思ってよいでしょうか?”とありましたが、大丈夫です。

ちゃんと回復しつつあると思いますし、うぐいすさんが、否定を減らし、肯定を増やし、「認める、褒める、包む」を続けてくだされば、もっともっと、良い方向に向かっていくと思います。

この後、1ヵ月後ぐらいに、又、状況をお聞かせ頂いたのですが、長男さんは、幼稚園での問題はほとんど影を潜め、家庭でも、笑顔と言葉が増えているそうです。

先生からの評価もとても良いらしいです(^^)私としては、うぐいすさんが、今まで「子育ては楽しくない」と思っておられたり、「子供なんて生まなければ良かった」と書かれていたことが、とても気になっていましたが、

“あれだけ悩んでいた子育ても、ちょっとづつうまくいき始めるようになって、「子育てって楽しいかも?」って感じ始めています。”と書いてくださった・・・私にはそれが一番嬉しかったです(^^)これからも、今のいい感じ、お続けくださいね♪
 
 
 

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号数 内容 オススメ度
515 ■ 叩く・蹴る・・ ★★★★★
664 ■ 気持ちを聞いてほしい”とは? ★★★★★
699 ■ 暴力・攻撃性の裏にあるもの ★★★★★
788 ■ 必要とされた時 ★★★★★
801 ■ 上の子にイライラする ★★★★★
813 ■ 気持を聞いてほしい ★★★★★
814 ■  肯定>否定の重要性 ★★★★★
818 ■ やることなすことうまくいかない ★★★★★

 

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