第882号 チックがあったのが嘘みたい
こんばんは。パピーいしがみです。今日は、おにこさんからのメールをご紹介したいと思います。先日、おにこさんからは、こんな風にご報告を頂きました。
ここから・・・
パピーさん、ご無沙汰しております。おにこです。いつもメルマガ、フォローメールありがとうございます。毎日読む事はもちろん、励みになっています。
私は約1年半くらい前にパピーさんと出会いました。当時の悩みは年少のお兄ちゃんにチックがある事、泣きながら保育園へ行く事、不安を強く感じやすい所などでした。
1年半後の今では、イライラしたり感情のまま怒る事も減りました。お兄ちゃんのチックもここ半年くらい見ていません。以前より穏やかな空気が私の中で流れているような感じです。
(とりあえず)ここまで・・・
おにこさんのメールにもありましたように、当時おにこさんの長男さんは、チックがあったり、泣きながら保育園に通ったり、強い不安傾向があったり・・・という状態で、おにこさんはそれをとても心配していらしたんですね。
この「強い不安傾向がある」という子は少なからずいます。多分、私の長男もそうだったと思います。
私の長男もなかなか幼稚園に慣れずに、友達と遊べなかったり、活発な友達に萎縮していたり・・・そんなところもありました。
子育ては、「子供のペースに合わせる」のが、とても大事なのですが、不安傾向にある子は特に、親主導で急かしたり、頭ごなしの叱責をすると、さらに自信を失ってしまうので注意が必要です。
初めての場所では何が起きるのか不安になるので、「こういう事をするんだよ」と先に説明をしたり、初めての事をする時には、親がいっしょにやってあげたり、
又、子供を動かそうとするのではなく、子供が動き出しやすい環境を作ったり、もちろん「良い感じ~♪」と思ったら褒めてあげる事も大事です。
不安になりやすかった子供が自信を持ち始めると、言葉が粗野になったり、ちょっと乱暴になったり・・・と感じるかもしれませんが、それを感じるようになったら、変化の兆しです。
当時、こんな風にメールを頂きました。
ここから・・・
パピーさん、こんにちは。今回は今のことを話させてください。
少し前までのお兄ちゃんは私の言うことに反抗的な態度を取ったり、『ママがいけない』とか大声で私のせいにしたり責めたり、喧嘩したり・・・急に扱いずらく感じていました。
その度にイライラです。4歳はそういう時期と様々な育児本にも書いてあるし仕方ないのかな、と思っていました。
でも、パピーさんのメルマガのバックナンバーを読んでいた時、子供は自信をつけてきたり積極的になってくると声が大きくなり、自己主張してくる。
親は、以前よりワガママ、乱暴になったように見えるが『自分を出せる』ということは成長しているということ。
今まで出せなかった自分を出せるようになってきたということ。そこで怒ったり、叱ったりすると、その成長が萎えてしまう。というような内容を見付けてハッとしました。
『あ、これ今のお兄ちゃんのことだ・・・』と。
そしてストンと心に落ちてきました。私にばかり反抗的な態度を取ることは、本当は私に“自分を出しているんだ”と。“成長してる証拠なんだ”と不思議と納得できる自分がいました。
そして、前回のチックについてのメールでも、
“頭ごなしに叱るのではなく、どうしたかったのか?どんな気持ちでやろうとしたのか?などを聞いてください。不安傾向にある子の場合は、否定を減らし、肯定を増やす。そしてできるだけ、褒めるべきは褒めてくださいね。”
とありましたので、頭ごなしに言うことをやめ、とにかくお兄ちゃんの話を最後まで聞く。そして大袈裟に褒めることを主人とやってみました。
すると、ある時お兄ちゃんが『ママ、言わなくてもいいよ。僕、分かってるから』と言ってきたんです。
始めはその言葉の意味が分からず、でも言わなくていいって言ってるんだから言わないでみよう・・・と様子を見てると、1人で自発的に箪笥から着替えを出して着替えていました。
着替え終わると走って私の所に来て『見て!』と。
わたしはお兄ちゃんの得意気な顔と笑顔を見ていたら、それまであったイライラ、モヤモヤはなくスッキリした気分でした。
『あれ?パピーさんが言ってた“テクニックではなくて考え方”ってこのこと?』と。
私も嬉しくなっちゃって思いっきりお兄ちゃんを『すごい!ママ、嬉しいな!助かるよ~。』と褒めまくり。
それからのお兄ちゃんは朝の支度、夜の歯磨きなど、今までダラダライヤイヤやってたのが嘘みたいに自発的にやるようになりました。
夜寝る時も『ママ、先に部屋に行ってるよ。だって早く寝ないと明日起きられなくなるもん』と。
寝る前に必ずお兄ちゃんは『ママ、今日の僕すごかった?』と聞いてくるので、すごかった所を全部話してます。私も自然と笑顔になれます。
あと弟くんの面倒を見てくれたり、お兄ちゃんは素直でとても優しい子です。強がりな所が気になりますが・・・。
私は昔からせっかちな所があり、お兄ちゃんに対しても『早く!早く!』という感じでした。
朝の支度など、お兄ちゃんがのんびりやってると『早くしなさい』と、口うるさく、つい口出ししてました。自分でせかせか動いて、自分でイライラして。
イライラの素を自分で作ってたんですよね。私は口うるさく、頭ごなしに言ってイライラし、動かないお兄ちゃんを見てイライラ、お兄ちゃんもやる気をなくし、ご機嫌ななめで更にイライラ・・・
悪循環だったんですね。お兄ちゃんはガラッと変わりました。親が変わると子供も変わるんですね。鏡なんですね。
5章の宿題ですけど、色々考えましたが、パピーさんもよく言われている『ゆっくり、ゆっくり、焦らない』にしようかな、と。シンプルな方が今の私に合ってる気がして。
焦ると笑顔も忘れがちになる、せっかちな私に対してのゆっくりだったり、チックのことも、この癖はチックなの?と、今まで見られなかった癖を見ると、とても心配になるし気になるけどすぐに消えるものではないし焦らずゆっくり行こう、と。
親が気にすることが1番ダメなんだろうなと思います。不安になりやすい傾向のお兄ちゃんなら、なおさらです。
今では私のイライラもお兄ちゃんの反抗的な姿も減り、自然とお兄ちゃんとの会話も増えて、家の中が明るくなったように感じます。毎日が楽しいです!
たった数日でお兄ちゃんがここまで変わる?と少々ビックリしていますが、今の状態が心地よくていい風が吹いてきているかも?と思っています。パピーさんに出会えて良かった・・・心から感謝しています。
ここまで・・・
そして、それから1年後、長男さんは、こんな様子なのだそうです。
ここから・・・
お兄ちゃんはその日に保育園であった良い事も悪い事も話してくれるので、何かあって、酷いと思う事に『ママが助けてあげようか?(←先生に話そうか?の意味です)』と言うと、『自分で解決したいから言わなくていい』と言うようになったんです。
その言葉にビックリして、でも、とっても嬉しかったです!
嫌な事だったけど心が成長してるんだな?と実感しました。今、クラスで1番仲良しの友達がそのトラブルがあった子なんです。もう大の仲良しでよく遊ぶし、よくケンカもするそうですが(笑)
又、お兄ちゃんは恐竜が大好きなんですが、仲良しの友達の中に恐竜好きな子がいて、教室で恐竜話に花を咲かせてるみたいです。
お兄ちゃんの知らない恐竜の名前を友達から教えてもらって、帰って来ると手洗いもしないで恐竜の図鑑を広げ自分で調べています。
お陰でカタカナもスラスラ読めるし、短い文章も上手に読めるようになりました。自分の知識を友達に教えたり教わったり・・・とてもいい関係だなぁと思います。
そこから動物や魚に興味も出てきています。興味があるなら、と動物や魚の図鑑を買いました。図鑑って高いんですけどね・・・。
せっかく芽生えた興味の芽を摘みたくないし、もっともっと広げていってほしいなぁ~と。子供の吸収力ってすごいですね。スポンジみたいにどんどん吸収してます。
好きな事があると表情が明るく生き生きしてるし良い事ずくめですね!もともと運動好きな所もあり、足が速くなりたい!ドッチボールが上手になりたい!と言い出し、保育園から帰って来れば近所の友達と外で走ったりボール投げたり、様々な遊びをして、家に入れば図鑑を読み漁り・・・忙しく?過ごしていますよ。
チックがあったのが、泣いて保育園へ行っていたのが嘘みたいです。今でも初めての事は『緊張する~』と言いながら、不安を隠せないでいますが、何事も経験!と思い『大丈夫だよ』と話すようにしています。
本当に園生活が楽しいようで、お兄ちゃんは『お迎えはギリギリに来てね』と言うくらい、保育園が大好きになりました。
講座を始めた頃の宿題は『ゆっくり、ゆっくり、焦らない』でしたよね。
ゆっくりゆっくり焦らない、とはいかない事が多かったけど・・・なるべく 子供の言う事に耳を傾けるようにしました。
子供はちゃんと自分の考えを持っていて、私1人でせかせかしてたんだなぁと思いました。
生まれてから、まだ5年しか経ってないのに・・・でも、ちゃんと自分の考えや気持ちがあるし、『自分はこうなんだ!』って大人に負けないくらいに主張するし。
そういう面を見て『いつまでも親の考えを押し付けてもダメだな。話し合ったり、意見を聞くべき』って思えたんです。気付けるまでは激しく山あり谷ありで簡単ではなかったですが。気付けてからは楽になりました。
お兄ちゃんが年少の頃 大泣きして保育園へ行っていた事は、お兄ちゃんはもちろん主人やおじいちゃん、おばあちゃん達、その頃を知っているママ友さん達の笑い話になっています。
そして年長の年度初めの友達関係の事も・・・あの時があったから、今いられるんですもんね。
先生と保護者で月1に子供の様子を書く交換ノートがあるのですが、先生から『楽しくて仕方ない』『何でも楽しんで取り組んでいます』と言う言葉が目立ちます。
そして、お兄ちゃんも『年長が1番楽しい!!』と言ってくれる事が嬉しいです。私、この言葉が聞きたかったんです。長々お読みいただきありがとうございました。
どうぞ、これからも宜しくお願い致します。今年は猛暑との事です。パピーさん、夏バテしないよう、お身体大事にして下さいね。
ここまで・・・
ちょっと不安になりやすく、幼稚園になじめなかったり、引っ込み思案が強かったり・・・というところが有ると、親としてはとても心配で「強くなって」「元気になって」と思います。
でもせっかくの兆しを壊してしまうのが、又、親の言葉だったりするのですね。
それは「人前では、おとなしいくせに、私には反抗するの?!」とか、「それだけ言えるのなら、幼稚園でもはっきり言いなさい!」って親の方がそう思ってしまい、子供をきつく叱ってしまったり、やり込めてしまったり・・・。
でも、おにこさんは、それをする前に「あ、これを気をつけなきゃ!」って思われたのです。こうありましたね。
“少し前までのお兄ちゃんは私の言うことに反抗的な態度を取ったり、『ママがいけない』とか大声で私のせいにしたり責めたり、喧嘩したり・・・急に扱いずらく感じていました。その度にイライラです。
4歳はそういう時期と様々な育児本にも書いてあるし仕方ないのかな、と思っていました。
でも、パピーさんのメルマガのバックナンバーを読んでいた時、子供は自信をつけてきたり積極的になってくると声が大きくなり、自己主張してくる。
親は、以前よりワガママ、乱暴になったように見えるが『自分を出せる』ということは成長しているということ。今まで出せなかった自分を出せるようになってきたということ。
そこで怒ったり、叱ったりすると、その成長が萎えてしまう。というような内容を見付けてハッとしました。
『あ、これ今のお兄ちゃんのことだ・・・』と。そしてストンと心に落ちてきました。私にばかり反抗的な態度を取ることは、本当は私に“自分を出しているんだ”と。“成長してる証拠なんだ”と不思議と納得できる自分がいました。”
はい、ここがすごく大事なんです。子供が「嫌なことは嫌!」とハッキリ言えること。これは成長するにおいて絶対に身に着けてほしいことですが、これをする時には、まず「安心できる人」から始まります。
それは1も2もなく「お母さん」なんです。まず、一番安心できる「お母さん」に反抗したり、文句を言ったりして、その練習をするのですね。
ですから、引っ込み思案だった子や、おとなしかった子が、お母さんに反発したり、文句を言い出したときには、「あ、今、お母さんで試しているんだな」「ちょっとずつ成長してここまで来たんだな」って思って欲しいのですね。
そして、そこが上手にできたからこそ、今の「幼稚園が楽しくてしょうがない」「いろんなものに挑戦したい」「自分はこうなんだ!ってしっかり自己主張する」「明るく生き生きして良いことずくめ」の状態になったんです。
“気付けるまでは激しく山あり谷ありで簡単ではなかったですが。気付けてからは楽になりました。
お兄ちゃんが年少の頃 大泣きして保育園へ行っていた事は、お兄ちゃんはもちろん主人やおじいちゃん、おばあちゃん達、その頃を知っているママ友さん達の笑い話になっています。
先生と保護者で月1に子供の様子を書く交換ノートがあるのですが、先生から『楽しくて仕方ない』『何でも楽しんで取り組んでいます』と言う言葉が目立ちます。
そして、お兄ちゃんも『年長が1番楽しい!!』と言ってくれる事が嬉しいです。私、この言葉が聞きたかったんです。”
はい、息子さんの様子。本当に生き生きしています。私も、メールを拝見して、とっても嬉しかったです。是非、この「良い感じ」をこれからもお続けくださいね♪
もっともっと沢山のチャレンジで強く、大きくなってくれると思います(^^)おにこさん、貴重なご報告、メルマガ掲載のご許可をありがとうございました。
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